【愛.金.水商売3】
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#601 [主]
「ココチャン、アドレス交換しよ♪」


「‥」


「え‥嫌やった?」

正直嫌だ。

教えたくない。

メールは嫌い。

めんどくさい。



「何か嫌われる事言ったかな‥?」

だけど、昔から最終的には断れない性格は変わっていないみたい。

⏰:08/10/22 00:50 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#602 [主]
チラリと腕でキラキラと光るごつい腕時計を見ると、もう朝の6時だった。


隣にいるGマスはもう出来上がっている。

だけどこの人はどれだけ酔っても、意識はあるのを知っていた。

酔いが覚めるのがすぐだと言うのも知っている。


周りを見ると、店には私とマスターとGマス、そしてなぎさサンだけになっていた。

⏰:08/10/22 02:30 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#603 [主]
「よっしゃぁ〜Gマス!!カラス探しに行くぞ!!」



突然立ち上がり二人は店の外に出た。


隣にいるなぎさサンはフッと優しく笑みをこぼし、行こう、っと私の手をつかみ4人外に出る。





「うっわ‥完全朝やん‥」

頭の上に乗せていたサングラスをかける。

⏰:08/10/22 02:33 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#604 [主]
私は朝が嫌い


太陽が嫌い

この街で

この光は似合わない








「かぁ〜かぁ〜かぁ〜くわぁ〜」


何やってんだ‥

⏰:08/10/22 02:35 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#605 [主]
カラスの泣き真似をこれでもかと言うくらい繰り返すマスターとGマス。




「絶対あのカラス俺見たって!!」


「はぁ〜?あいつは俺目当てやろ!!」

「いぃやっ!あいつは俺や!!」


意味の分からない会話に唖然とする私とは反対に、クスクスと笑いながらなぎさサンの見つめる先は、


マスターだった。

⏰:08/10/22 02:38 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#606 [主]
なぎさサンはマスターが好きだ。


女の感。

マスターを見守るような、優しい目。


マスターとなぎさサンの関係には興味はないけど‥


カラスが近くのゴミ出し場に何羽か集まってきた。

その中に一羽のハトも紛れて。


今からGマス達がやることは忍び足を見て予想が付く。

⏰:08/10/22 02:43 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#607 [主]
「っしゃぁぁぁあ!!!!」







Gマスの声を聞いてそちらを見ると、






ハトがGマスの両手の中に‥

⏰:08/10/22 02:45 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#608 [主]
私は一人Gマスの車に向かった。




付き合いきれない‥

と言うか‥引いた‥







「あっチャ〜ン待ってよぉ〜」

必ず人、一人でもいれば、あっチャンとは呼ばないGマスが、マスターとなぎさサンのいる前で本名を呼んだ。

⏰:08/10/22 02:49 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#609 [主]
やっとGマスも車に乗り、帰ると言ってくれ腰をおろす。






「あのハト絶対うまいで」



この人は少しおかしいんだろうか‥


だけど気づいていた。
今日Gマスと一緒にいた時間は、楽を通り越して苦痛ではなかった事、落ち着いた事に。

⏰:08/10/22 02:52 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#610 [主]
私のアパートはホテル街

アパートの両際にラブホテル

そして薄暗い短いトンネル

部屋を借りるときに不動産屋の人に言われた。

物騒ではないけど、暗いから大丈夫?と。

今思えば物騒でない訳がない。




「あっチャンは今まで付き合ってもない人とH何回やった?」

⏰:08/10/22 02:59 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#611 [主]
また始まった。


意味の分からない質問コーナー‥



「ないですよ」

「えぇ〜なら一回くらいやっといた方がいいよぉ」

何言ってたんだこいつは。


「ならやってみます?」

冗談のつもりだった。
からかうつもりだった。

⏰:08/10/22 03:02 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#612 [主]
お酒が回り、発言が大胆になっていた。

いつものGマスなら

「俺のチンコはまだあっチャンには早い!」
とか、笑いながら流してくれると思っていた。




だけど、Gマスは一人なにやらブツブツ呟いている。

頭を傾げている。

⏰:08/10/22 03:05 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#613 [主]
向かった先は私のアパートの隣のラブホテル。




「えっ‥ちょ‥冗談ですよ?」


それでも車はユウターンをしない。


「Gマス?冗談ですってば」


車はラブホテルの駐車場に止まった。


私の一言が冗談にならなかったって事?

⏰:08/10/22 03:09 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#614 [主]
混乱する頭を必死に理解しようとした。


今日は(日付変わってるけど)Gマスの誕生日

ここはラブホテル

男と女がラブホテル


考えなくても分かる当たり前な事を整理した。


やっぱり‥目的は一つなんだ‥

みんな一緒。

目的は一つ‥

⏰:08/10/22 03:18 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#615 [主]
何だか笑えてきたんだ。


好きになってもいいですかと聞かれ、曖昧な返事をしたと同時に、たかチャンが向かった先はホテルだった。


今回だって、私が冗談で挑発したつもりの言葉一つで、ここにいる。

冗談だと何回伝えても、Gマスは動こうとしない。


男なんて‥自分の快楽を求めているだけ‥

そして私は嫌とは言わず、流されるまま。

⏰:08/10/22 03:22 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#616 [主]
この日、あなたが快楽だけで、流れだけで、私を抱けば、また何か未来は変わっていたのかもしれない。



1日1日が運命を呼び運ぶなら

1日1日の中での小さな小さな行動で、運命は変わる。

運命とは重い言葉のようで、小さな一つ一つが重なって運命に繋がる。

そんな気がした。

⏰:08/10/22 03:27 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#617 [主]
フカフカな大きなベッドに

大きなテレビ

綺麗なお風呂に

小綺麗なトイレ






私は突っ立ったままだった。

ベッドの上で大の字になるGマス。

⏰:08/10/22 16:53 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#618 [☆:)]
 
あげ⊂(・∀・)⊃!!

梓さん頑張リ〜ャ
 

⏰:08/10/23 10:40 📱:821N 🆔:☆☆☆


#619 [主]
>>617続き
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



「酔ったわぁ〜、あっチャン寝よか」


そう言って、自分の左腕をポンポンと叩き、おいでと言う。


今更帰る事も出来ず、お酒も回っていた私は、ベッドに横たわる。

ううん――帰る事はいくらでも出来た。

ホテルを出れば、すぐ横が自分の家なんだから。

⏰:08/10/23 13:38 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#620 [主]
微妙な二人の距離。

Gマスの腕に頭は乗せない。


Gマスから背中を向ける。








「何で帰らない?」

理由なてない。

帰らない理由も、ここにいる理由も。

今ここに存在する理由なんて分からない。

⏰:08/10/23 13:41 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#621 [主]
「彼氏はいいの?」


「彼氏って何ですか?」


彼氏はいいのかと、今更気を使うなんて矛盾している。


「‥え?」

君は突然何言ってるの?
そんな顔をされた。

たかチャンやGマスに、彼氏とは何と、付き合うとは何だと聞いて、どんな返しを私は求めているんだろう。

⏰:08/10/23 13:45 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#622 [主]
「なら彼氏になろうか?」










運命は一瞬で

奇跡とは一瞬で

たった一言が
たった一つの行動が

明日を変える。

⏰:08/10/23 13:47 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#623 [主]
本気か冗談か‥

この人はいつも分からない。

何を考えているのか分からない。




でも、冗談ではない気がする。

だけどそれも気がするだけで。




「だから彼氏って何ですか?彼氏になれば何か変わるんですか?」

⏰:08/10/23 13:49 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#624 [主]
納得する答えなんてない。












「君のその考えを変えるよ」



自信ありげにそう言った。

⏰:08/10/23 13:51 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#625 [主]
>>618サン
ありがとうございます(^-^)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

⏰:08/10/23 13:52 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#626 [主]
それ以上会話を交わすことはなかった。







〜チャララララン♪

朝まだ早い時間に着信音で目を覚ます。

なぜか私はGマスの腕の中にいた。

抱きしめられるように眠っていた。

まだGマスはスヤスヤと眠っている。

⏰:08/10/23 14:28 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#627 [主]
「‥はい」


「あっチャンおはよう」
「うん」

「怒ってる?」

「別に‥」

「‥今どこ?」

「‥」

「‥‥今、どこ?」

「関係ない」

寝起きの悪さはピカイチな私。

寝ぼけた頭で電話をしながらふと思う。

⏰:08/10/23 14:31 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#628 [主]
どうしてGマスは私を抱かなかったんだろう。

何しに男女がここにいるんだろう。


Gマスの目的は何だったんだろう。


そしてもう一つ。

私は夢を見なかった。

必ずと言ってもいい程、私は毎日夢を見る。

覚えていない夢が殆どだけど、寝付きが悪く、ここ最近夢を見ずにぐっすり眠れたのは久しぶりだった。

⏰:08/10/23 14:35 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#629 [主]
「‥あっチャン?」

「あ、ごめん切るわ」



ラブホテルにいると言ったら、たかチャンは何て言った?

私を責めた?




‥責めないよね。

私が逆ギレして、きっとたかチャンが誤るんだ。

⏰:08/10/23 14:37 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#630 [主]
「‥ン‥あっチャン‥?」

さっきとは違う声があっチャンと呼ぶ。



「おはようございます」

冷蔵庫から水を取り出しGマスに渡す。


「あっチャンおいで」

おいでと言われなくてもすぐ隣にいる。



目の前が真っ暗になった。

Gマスの腕の中にすっぽりと入って。

⏰:08/10/23 14:42 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#631 [主]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄














泣きそうになった‥

⏰:08/10/23 14:44 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#632 [主]
ねぇ‥


タンスの奥で眠っているウサギは、





今泣いてるの?



私は‥
私の涙は、
あのウサギに託したんだ――

⏰:08/10/23 14:47 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#633 [主]
私の目も




赤くなるだけ。




真っ赤になるだけ。



涙は零れ落ちない。

⏰:08/10/23 14:48 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#634 [主]
「電話、彼氏?」


起きてたのか‥



「別に」


「あ、あっチャンの彼氏は俺か」




いつから彼氏になったんだろう。

私の彼氏はいったい誰で、何人いるんだろう。

世間はたかチャンを、Gマスを、彼氏と呼ぶのだろうか。

⏰:08/10/23 14:56 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#635 [我輩は匿名である]
一番すきな小説

⏰:08/10/23 22:30 📱:SH906i 🆔:☆☆☆


#636 [うめさん]
主様、頑張ってね。無理はなく

⏰:08/10/24 02:08 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#637 [主]
>>635-636サン
嬉しいお言葉本当にありがとうございます☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

⏰:08/10/24 15:32 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#638 [主]
>>634続き
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「みなみサ〜ン♪
最近はどうですか?今月は頑張ったらあみサン抜けそうです。お互い頑張りましょうね☆」


ルビーKのママ、みなみサンにメールを送る。

ルビーKからGclubに移る時だって

ルビーKにいた時だって、頑張ってねって、近くで応援してくれていたのはみなみサンだ。

⏰:08/10/24 15:38 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#639 [主]
周りの言葉が気にならない訳じゃない。

だけど、冷め切った心の中でも、みなみサンは信用出来ると

思っている。






「ココナチャン飲みに行こ♪」

M2には最近一人で来るようになった。

店を閉め、アフターがない日は必ずとも言っていい程一人カウンターの隅にいる。

⏰:08/10/24 15:42 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#640 [主]
その隣には毎回必ず、なぎさサンがいる。


なぎさサンも私が見る限り一人。


私に気付くと話しかけたそうにしているのには気付いているけど、私は目を合わさないようにしていた。


M2のスタッフが目当てだとか、そんなのは一切ない。

ただ、一人で飲みたいだけで、毎日の嫌がらせをお酒で消し去ろうとしていた。

⏰:08/10/24 15:45 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#641 [主]
M2のスタッフがお酒を頂いていいですかと言えば、私は頷く。


でも、




「飲むのは勝手やけど話しかけんといてな」


扱いにくい客だろう。

ならBARにでも行けよと思われているかもしれない。

私がここに来る理由は一つ。

⏰:08/10/24 15:48 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#642 [主]
〜チャララララン♪



騒がしい店内で携帯の光だけが頼り。




「五時には行くから帰っちゃだめよん♪」


当たり前のようにメールが来る。


ホテルに行った次の日から。

⏰:08/10/24 15:51 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#643 [主]
Gclubのお客さんは大抵の人がM2のマスターとも仲がいい。

アフターとなれば、Gclubのすぐ隣のM2に行くのが流れで当たり前になっている。

店を夜中三時に閉め、それから飲むとなれば、開いている店も限られてこれば、ホストかボーイズBARくらい。



Gマスもそれを分かった上で、毎日ように自分の居酒屋を朝方に閉めたら、私を迎えに来る。

私も嫌だと言わず、体力が持つ限りGマスを待つ。

⏰:08/10/24 15:57 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#644 [主]
毎日のようにGマスと飲む私を、睨む人もいる。


M2で飲んでいる女の人に、


「ココナサンやんね‥?Gマスと付き合ってるの?」

そう聞かれるのは珍しくなかった。

私も決まって返事をする。


「付き合ってないですよ、てゆうか‥もし付き合っていてもあなたには関係ないでしょ?」

そう言えば、それ以上話しかけられる事はない。

⏰:08/10/24 16:01 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#645 [主]
Gマスと私の関係を一番知りたいのは私だ。


あの日から、ホテルには行っていない。

隣で飲んで、ご飯を食べる。

ただそれだけ。

何もない。







「ココナチャン?聞いてる?」

⏰:08/10/24 16:03 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#646 [主]
いつものように飲んでいた私に、珍しく話しかけるなぎさサン。



「あ‥はぁ‥」


「飲み行こ♪」


ふと時計を見るとまだ四時だ。

五時まで時間はある。




「Gマスもまだけぇへんやろ?」

Gマスが来るのは分かっているといった言い方だ。

⏰:08/10/24 16:06 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#647 [主]
「ココチャン、姫のワガママに付き合ったって」



マスターにまで言われ、私は何も考えずなぎさサンと飲みに出た。




「ココナチャンって無口やんなぁ」

なぎさサンの姉がやっていると言うBARに着き、私が喋らない分、なぎさサンが一人話し続ける。

にしても‥なぎさサンとお姉さん、似ても似つかない‥

⏰:08/10/24 16:10 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#648 [主]
綺麗過ぎるなきさサンとは正反対な、お世辞にも美人とは言えない姉。


本当に姉妹だろうか?

そんなどうでもいい事を考えていた。



「お姉ちゃん、シャンパンちょうだい」

もう一つ。

なぎさサンの飲み方は普通じゃない。

M2でも隣をふと見ると、必ずシャンパンを飲んでいる。

それもとても安いとは言えないシャンパンを。

⏰:08/10/24 16:13 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#649 [主]
Gマスに聞いた事がある。


なぎチャンはプー太郎だよ、と。


だけどお金は余る程あると。

死ぬまで働かなくてもいいくらいお金が有り余っていると。

そして子供がいて、バツイチだとも聞いた。

25歳のなぎさサン。

謎に包まれた人。

⏰:08/10/24 16:16 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#650 [主]
「ココチャンとGマスってどうゆう関係?」



なぎさサンもか‥




「付き合ってないですよ、てゆうか‥」

「“付き合っていたとしてもあなたには関係ないでしょ”でしょ?」


ニコッと笑いながら、私のセリフのような言葉を遮られる。

「いつもその言葉言ってるね」

そう言ってまた笑うなぎさサン。

⏰:08/10/24 16:21 📱:W62H 🆔:☆☆☆


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