ーA&R-
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#201 [なお(・∀・)]
「何がおかしいの?」
「いや〜。
うちさ,お前
普段は子供みたいだけど
恋愛になると
結構一途でしっかり
してんじゃんって
思ってたんだけどさ
いや〜勘違いだったわ。
見損なったわ。
最低だなお前。」
:08/10/21 21:13
:D705imyu
:UWVgo4yk
#202 [なお(・∀・)]
僕が呆れた感じで
そう言うと
沙千は
悲しそうな顔して言った。
「複雑な乙女ゴコロ?
吐き気がするね。」
「りょうには
分かんないよ。」
:08/10/21 21:15
:D705imyu
:UWVgo4yk
#203 [なお(・∀・)]
「分かりたくもないよ。
お前彼氏が浮気した時
どう思った?」
「悲しかった。」
「そんな綺麗なもんじゃねぇだろ。」
「ムカついた。
最低野郎って思った。」
:08/10/21 21:18
:D705imyu
:UWVgo4yk
#204 [なお(・∀・)]
「ふ〜ん。
じゃあお前も
その[最低野郎]とやらに
成り下がるんだな。」
「‥………。」
「意味ねぇよ。
浮気し返すとか。
お前には残酷に
聞こえるかもしんねぇけど。
別れた方が
いいと思うよ。」
:08/10/21 21:19
:D705imyu
:UWVgo4yk
#205 [なお(・∀・)]
「‥……。
本当はね
分かってた。
もう彼の気持ちが
あたしにはないこと。
でも彼に振り向いて
ほしかったの。
気にかけてほしかったの。
あたし
あなたが思ってる以上に
モテるんだよって
ほっといたら
どっかいっちゃうよって。」
:08/10/21 21:20
:D705imyu
:UWVgo4yk
#206 [なお(・∀・)]
「‥……そっか。
でも一途なお前だからこそ
人の気持ちが
そんな簡単に
変わらないこと...
分かるよな?」
沙千はこくりと頷いた。
:08/10/21 21:22
:D705imyu
:UWVgo4yk
#207 [なお(・∀・)]
「今から男の人に
やっぱり会えない
ってメールするね。」
「ん。」
「‥……笑ってさよなら
できるかな?」
「沙千はさ
今の人付き合って
よかったって思う?」
:08/10/21 21:23
:D705imyu
:UWVgo4yk
#208 [なお(・∀・)]
「うん。
これだけははっきり
言える。
あたしあの人と
付き合えて
よかった。」
「じゃあできるよ。
もっともっと
いい女になって
浮気したこと
後悔させてやれ。」
「‥……うんっ。」
:08/10/21 21:24
:D705imyu
:UWVgo4yk
#209 [なお(・∀・)]
沙千は
笑顔でそう言った。
僕は微笑んで
沙千の頭を撫でた。
「りょう?
ありがとね。」
「ん。」
:08/10/21 21:25
:D705imyu
:UWVgo4yk
#210 [なお(・∀・)]
「りょうが
男だったらよかったのに。
そしたら
あたし絶対
りょうと付き合うのにな〜。」
「うちは
あんたみたいな
我が儘お嬢様
勘弁だね。」
「え〜。」
「「あはは。」」
:08/10/21 21:31
:D705imyu
:UWVgo4yk
#211 [なお(・∀・)]
−それから程なくして
沙千は彼氏と別れた。
煙草を吸いながら
報告のメールを見て
すぐ閉じた。
部屋のベッドに
寝そべりながら
兎が震えている所を
想像した。
:08/10/21 21:32
:D705imyu
:UWVgo4yk
#212 [なお(・∀・)]
今日はここまでで
失礼させて
頂きます
m(_ _)m
あまり更新できなくて
すいません;;
明日少し
更新するかもしれません
:08/10/21 21:34
:D705imyu
:UWVgo4yk
#213 [なお(・∀・)]
更新しなくて
すいません;;
読んでくれている方
呆れないでやって下さい。
今から更新します。
:08/10/22 19:36
:D705imyu
:0zjSlwP.
#214 [なお(・∀・)]
彼氏と別れてから
初めて沙千と会う日。
「!!
耳どうしたの?」
「えへへ〜。
空けてみた。」
「ふ〜ん。」
:08/10/22 19:37
:D705imyu
:0zjSlwP.
#215 [なお(・∀・)]
「痛くなかったよ。」
「ふ〜ん。」
「‥………嘘。
本当はすごく痛かった。
でも後悔はしてない。」
:08/10/22 19:38
:D705imyu
:0zjSlwP.
#216 [なお(・∀・)]
「そっか。
僕みたいな耳には
なるなよ?」
「絶対ないから
大丈夫。」
「うっせ。」
:08/10/22 19:39
:D705imyu
:0zjSlwP.
#217 [なお(・∀・)]
僕の耳の
9個のピアス。
沙千の耳の
1個のピアス。
それぞれの
意味があるピアス。
それぞれの
傷を追ったピアス。
:08/10/22 19:40
:D705imyu
:0zjSlwP.
#218 [なお(・∀・)]
「拡張もしてみよっかな。」
「絶対やめろ。」
「なんでよー。」
「うちでも痛かったから。」
:08/10/22 19:41
:D705imyu
:0zjSlwP.
#219 [なお(・∀・)]
「ぷっ。じゃあやめよ。」
「単純。」
「うるさいな〜。」
◆V end...
:08/10/22 19:42
:D705imyu
:0zjSlwP.
#220 [なお(・∀・)]
◇
ねぇ
あさ。
あの頃から
僕等の歯車は
狂ってたのかも
しれないね。
:08/10/22 19:43
:D705imyu
:0zjSlwP.
#221 [なお(・∀・)]
ただ同じ方向を
向いていたかった
それだけなのに...
同じ人間なんて
居ないのに
どうして同じものを
求めてやまないんだろう
◇
:08/10/22 19:44
:D705imyu
:0zjSlwP.
#222 [咲]
なお(・∀・)さんの
ペースで
頑張って下さい
:08/10/22 20:31
:N702iD
:jznK4zzM
#223 [なお(・∀・)]
>>222 咲さま
本当にありがとうございます
m(_ _)m
読者様のお声が
今の自分の原動力です
(´∀∩)
これからも
宜しくお願い致します
:08/10/22 22:25
:D705imyu
:0zjSlwP.
#224 [なお(・∀・)]
「見てれば分かるって。
お前分かり易いもん。」
「そっかな?
今度は幸せになるね。」
「今でも充分
幸せそうな顔しやがって。」
「分かる〜?」
「うっぜ。」
:08/10/22 22:26
:D705imyu
:0zjSlwP.
#225 [なお(・∀・)]
―季節はもう
春になっていた。
もうすぐ
新たなクラスになる。
また新たな出逢いが
始まる...
:08/10/22 22:27
:D705imyu
:0zjSlwP.
#226 [なお(・∀・)]
2年になり
沙千と絡むように
なってから
柄の悪い人達との
繋がりもすっぱり
切った僕は
平和な学校生活を
送っていた...
はずだった。
:08/10/22 22:28
:D705imyu
:0zjSlwP.
#227 [なお(・∀・)]
でも
そんなに世の中
上手くはいかない。
[女の子]みたいに
グループで行動せず
明るい人から
大人しめの人達まで
幅広く,でも深入りはしない
そんな付き合いを
していた僕に制裁がきた。
:08/10/22 22:29
:D705imyu
:0zjSlwP.
#228 [なお(・∀・)]
クラスのちょっと
やんちゃしてます
みたいな女子に
リンチを受けた。
体育の時間。
みんなが体育館に
移動する中
僕だけ教室に残され
いきなり殴られた。
:08/10/22 22:30
:D705imyu
:0zjSlwP.
#229 [なお(・∀・)]
殴られた理由は
簡単。
僕が気に入らないから。
「八方美人とか
要らねぇから。」
彼女達は
そういうと
僕を殴った。
:08/10/22 22:31
:D705imyu
:0zjSlwP.
#230 [なお(・∀・)]
でも顔は
分かり易いから
お腹・背中・太もも
ひたすら見えない場所。
「お前
身内だと思ってたのに
裏切るとか最低。」
:08/10/22 22:32
:D705imyu
:0zjSlwP.
#231 [なお(・∀・)]
彼女達の
意味が分からない
逆鱗に触れてしまった
僕はただ殴られるしかなかった。
殴り返したら
僕も彼女達と
同じ所まで
堕ちるんじゃないかと
思った。
ただ黙って
時間が過ぎるのを待った。
:08/10/22 22:33
:D705imyu
:0zjSlwP.
#232 [なお(・∀・)]
気が済んだのか
彼女達は教室から
出て行った。
「いってっ。」
誰もいない教室で
虚しく響く僕の声。
:08/10/22 22:34
:D705imyu
:0zjSlwP.
#233 [なお(・∀・)]
平気。
別に全然平気。
殴られてる時も
ちっとも怖くなかったし
僕には
怖いものなんてなかった。
:08/10/22 22:35
:D705imyu
:0zjSlwP.
#234 [我輩は匿名である]
この小説すき(。・ω・。)
更新楽しみにしてます☆
:08/10/23 14:41
:P904i
:s3A/Xzmo
#235 [かおり]
続き気になります

頑張ってね(

¨#)
:08/10/23 20:08
:L704i
:5MVPxLAI
#236 [なお(・∀・)]
>>234 匿名さま
ありがとうございます
(´;ω;`)
本当に嬉しいです。
頑張りますので
見てやって下さい
m(_ _)m
:08/10/23 22:04
:D705imyu
:Aa488H9I
#237 [なお(・∀・)]
>>235 かおりさま
素敵なコメント
ありがとうございます
m(_ _)m
今から更新しますので
お暇があれば
読んで下さい★
:08/10/23 22:05
:D705imyu
:Aa488H9I
#238 [なお(・∀・)]
その日の学校帰り
沙千の家に寄った。
「?」
「どうしたの?」
:08/10/23 22:06
:D705imyu
:Aa488H9I
#239 [なお(・∀・)]
「‥……ピアスは?」
僕がそう言うと
慌てたように
「あっうん。
なんか少し膿んじゃってさ。
埋めたんだ。」
と沙千は言った。
:08/10/23 22:08
:D705imyu
:Aa488H9I
#240 [なお(・∀・)]
「‥……本当に?」
「どうして?」
「あんだけ
後悔してないって
言い切ってたのに
案外軽く埋めるんだなって。」
「‥…そうだっけ?」
「
:08/10/23 22:09
:D705imyu
:Aa488H9I
#241 [なお(・∀・)]
「彼氏さんに
言われたの?」
「‥………うん。」
「なんで嘘つくの?」
「なんか
彼氏に言われた位で
簡単に変える女なんだ
って思われたくなくて。」
:08/10/23 22:10
:D705imyu
:Aa488H9I
#242 [なお(・∀・)]
「だったら外さなきゃいいじゃん。」
「でも彼氏のこと
好きなの。
理想に近づきたいの。」
「だったら堂々と胸張って彼氏に言われたから
外したって言えば?」
:08/10/23 22:11
:D705imyu
:Aa488H9I
#243 [なお(・∀・)]
「‥………。」
「‥………ごめん。
言い過ぎた。
今日は帰るね。」
いつものように
煙草を灰皿に押し付ける。
:08/10/23 22:12
:D705imyu
:Aa488H9I
#244 [なお(・∀・)]
「icene...」
「ん?」
「あたしが勧めてから
ずっと吸ってくれてるよね。
それまではずっと
マルメンだったし。」
「まぁ。」
:08/10/23 22:13
:D705imyu
:Aa488H9I
#245 [なお(・∀・)]
「りょうはさ
何かに迷ったり
人の意見に
惑わされないよね。
自分が決めたものは
ずっと貫くって感じ。
羨ましいな。
そういうの。」
:08/10/23 22:14
:D705imyu
:Aa488H9I
#246 [なお(・∀・)]
「そっか?」
「うん。
あたしは駄目だ。
弱いから。
人の目を気にしちゃう。
人にこっちの方がいいよ
って言われたら
そっちにしちゃうし。
自分て何なんだろう
って時々思うよ。」
:08/10/23 22:15
:D705imyu
:Aa488H9I
#247 [なお(・∀・)]
「ふ〜ん。」
「りょうはさ
こいつ羨ましいな〜
って思った人いる?」
「いるよ。」
:08/10/23 22:16
:D705imyu
:Aa488H9I
#248 [なお(・∀・)]
「いるの?
りょうでも?」
「失礼な。
いるよ。
うちと同じ位
自由奔放ででも
自己中って感じじゃなくて。
絵がすっげー上手くて
馬鹿ばっかする奴。」
:08/10/23 22:17
:D705imyu
:Aa488H9I
#249 [なお(・∀・)]
「へ〜。
会ってみたいな。」
「いつかな。」
「うん。」
「じゃな。」
「ばいばい。」
:08/10/23 22:18
:D705imyu
:Aa488H9I
#250 [なお(・∀・)]
あの話の
羨ましいなって
思ってた奴は
もちろんあさ。
沙千は僕のこと
迷わない
人に惑わされない
って言ったけど
そんなの嘘。
:08/10/23 22:20
:D705imyu
:Aa488H9I
#251 [なお(・∀・)]
僕はずっと
あさみたいになりたかった。
あさが羨ましかった。
あさみたいに
孤独を愛し
気高く生きたかった。
:08/10/23 22:22
:D705imyu
:Aa488H9I
#252 [なお(・∀・)]
あさはずっと
左耳に1つだけ
ピアスをしていた。
空けたのは
僕よりずっとずっと前。
沙千の穴の埋まった
耳を見たら
何故だか
あさのこと
思い出した。
:08/10/23 22:23
:D705imyu
:Aa488H9I
#253 [なお(・∀・)]
あさの耳には
まだピアスが
光っているのだろうか。
なんてことを
思いながら
ゆっくり家路に着いた。
:08/10/23 22:24
:D705imyu
:Aa488H9I
#254 [なお(・∀・)]
次の日から
それは始まった。
イジメ。
シカト・わざとらしい悪口
手は出してこないが
ある意味
「暴力」より
「暴力的」だった。
:08/10/23 22:25
:D705imyu
:Aa488H9I
#255 [なお(・∀・)]
しかし
僕は色んな人と
幅広く絡んでいた為
味方でいてくれる子が
たくさんいた。
「なんかあった?
お昼一緒に食べない?」
そう言ってくれる子が
嬉しかった。
:08/10/23 22:26
:D705imyu
:Aa488H9I
#256 [なお(・∀・)]
でも僕は
みんなに迷惑を
かけたくないが為に
1人でいる道を
選んだ。
元々
[グループ]というものに
所属していなかったので
それまでの生活と
何ら変わりはなかった。
:08/10/23 22:29
:D705imyu
:Aa488H9I
#257 [なお(・∀・)]
それでも
[寂しさ]という奴は
僕を執拗に襲った。
人の優しさに
どっぷり浸かり
当たり前だと
感じていた自分に
腹が立った。
:08/10/23 22:31
:D705imyu
:Aa488H9I
#258 [なお(・∀・)]
その日家に帰り
初めて...
自分で自分を
傷つけた。
:08/10/23 22:32
:D705imyu
:Aa488H9I
#259 [なお(・∀・)]
死にたかった訳じゃない
ただ
自分に苛ついて
あさになりきれていない
自分が嫌だった。
:08/10/23 22:34
:D705imyu
:Aa488H9I
#260 [なお(・∀・)]
それからは
毎日学校から
帰っては
自分を傷つけた。
何度も何度も
寂しくなんかないと
自分に言い聞かせた。
:08/10/23 22:35
:D705imyu
:Aa488H9I
#261 [なお(・∀・)]
いくら傷付けても
沙千には言わなかった。
沙千の前では
いつでも
[無敵のヒーロー]で
いたかった。
:08/10/23 22:36
:D705imyu
:Aa488H9I
#262 [なお(・∀・)]
沙千が傷付いて
泣けば
いつでも
駆け付けて
笑顔にする。
そんな
[ヒーロー]であり続けたかった。
:08/10/23 22:38
:D705imyu
:Aa488H9I
#263 [なお(・∀・)]
今日の更新は
ここまでに
させて頂きます
m(_ _)m
少ししか
更新できなくて
すいません;;
:08/10/23 22:42
:D705imyu
:Aa488H9I
#264 [なお(・∀・)]
学校に行くと
腕がズキズキと
悲鳴をあげた。
最初は
かすり傷程度だったものも
いつの間にか
床に血が溜まる程度に
深くなっていた。
:08/10/24 21:09
:D705imyu
:aaMh1H2s
#265 [なお(・∀・)]
それでも
リスカ・アムカは
止められなかった。
やってる間は
sexをしてる時なんかより
よっぽどイケる。
:08/10/24 21:09
:D705imyu
:aaMh1H2s
#266 [なお(・∀・)]
痛みを感じず
血を見ると安心した。
その頃になると
沙千の家に行く頻度も
減っていった。
:08/10/24 21:10
:D705imyu
:aaMh1H2s
#267 [なお(・∀・)]
ある日
沙千がまた
泣いて電話を掛けてきた。
彼氏が
「もうやってらんねえ。」
と言い
沙千を突き飛ばしたらしい。
:08/10/24 21:11
:D705imyu
:aaMh1H2s
#268 [なお(・∀・)]
僕は
今度の彼なら
沙千をずっと
笑顔でいさせられると
信じてた。
けどやっぱり
男なんて信用ならない。
:08/10/24 21:12
:D705imyu
:aaMh1H2s
#269 [なお(・∀・)]
[無敵のヒーロー]は
いつだって僕だ。
それでも
すぐに彼と仲直りし
僕にも笑顔で接してくる。
:08/10/24 21:13
:D705imyu
:aaMh1H2s
#270 [なお(・∀・)]
か弱くて
寂しいと
死にそうで
愛を貰うと
すぐ元気になる。
沙千は兎そのものだった。
:08/10/24 21:14
:D705imyu
:aaMh1H2s
#271 [なお(・∀・)]
沙千が
変わっていったのは
この頃からだった。
:08/10/24 21:15
:D705imyu
:aaMh1H2s
#272 [なお(・∀・)]
お洒落だった服は廃れ
綺麗に整えられていた
眉毛は伸び放題。
落ち着いたよく似合う
ミルクティー色の髪色は
漆黒になり
よく磨かれて
洗練されていた爪は
短く切り落とされた。
:08/10/24 21:17
:D705imyu
:aaMh1H2s
#273 [なお(・∀・)]
「どうしたの?」
「何が?」
「‥……なんか
前の沙千じゃない。」
「そう?
変わってないよ。」
:08/10/24 21:18
:D705imyu
:aaMh1H2s
#274 [なお(・∀・)]
「ねぇ。」
「何?」
「彼氏との間決まり事。
言ってみてくれない?」
「ん〜?
髪染めちゃ駄目。」
:08/10/24 21:19
:D705imyu
:aaMh1H2s
#275 [なお(・∀・)]
「うん。」
「爪は伸ばし過ぎたら駄目。」
「うん。」
「服は彼氏が選んでくれるからそれ以外着ちゃ駄目。」
「‥……うん。」
:08/10/24 21:20
:D705imyu
:aaMh1H2s
#276 [なお(・∀・)]
「眉毛は彼氏が抜いてくれるからいじっちゃ駄目。」
「‥…………。」
「あとは,
夜遅く駅をうろついちゃ
いけない。
男となんか勿論
絡んじゃ駄目。
バイトの連絡さえもね。
駄目。
:08/10/24 21:21
:D705imyu
:aaMh1H2s
#277 [なお(・∀・)]
バイト先も彼氏が選んで
バイト先に1日1回は
来るよ。
遊びに行く時は
何処で誰と何時まで遊ぶか言う。
彼氏からOKが出ないと遊べないし。
:08/10/24 21:22
:D705imyu
:aaMh1H2s
#278 [なお(・∀・)]
ゲーセン・居酒屋は行っちゃ駄目だし。
あとは女友達も
彼氏が認めた相手じゃないと絡んじゃ駄目。
あと...」
「もういい。」
:08/10/24 21:23
:D705imyu
:aaMh1H2s
#279 [なお(・∀・)]
「そう?」
「もういいよ。」
「分かった。」
「ねぇ沙千?」
「なに?」
:08/10/24 21:24
:D705imyu
:aaMh1H2s
#280 [なお(・∀・)]
「彼は沙千をドールとしか
思ってないように
見えるよ。
自分が遊びたい時に遊んで,
着せたい服を着せて,
その他の時はお部屋に
飾っておく。
自分好みに仕上がった
ただのドールだ。」
:08/10/24 21:38
:D705imyu
:aaMh1H2s
#281 [なお(・∀・)]
「違う...」
「違くない。
彼は[沙千]を
好きなんじゃない。
[自分の言うことを
何でも聞く沙千]が
好きなだけだ。」
:08/10/24 21:41
:D705imyu
:aaMh1H2s
#282 [なお(・∀・)]
「違うよ。
彼はあたしが外に出て
他の男の目に届くのが
嫌なんだって。
子供みたいな人なの。」
「ねぇ沙千。
じゃあ聞くけど
彼の束縛を
どう思うの?」
:08/10/24 21:43
:D705imyu
:aaMh1H2s
#283 [なお(・∀・)]
僕は意を決して
聞いた。
今思えば
聞かなければよかったんだ。
そしたら
沙千は今でも...
:08/10/24 21:44
:D705imyu
:aaMh1H2s
#284 [なお(・∀・)]
沙千は間を置いて
答えた。
「うーん。
少し大事にされすぎかな?」
:08/10/24 21:45
:D705imyu
:aaMh1H2s
#285 [なお(・∀・)]
何故だか今
母親のあの目
あの言葉
あの頬の痛みが
僕の中を貫いた。
:08/10/24 23:03
:D705imyu
:aaMh1H2s
#286 [なお(・∀・)]
ーねぇ
無敵のヒーローは
悲劇のヒロインを
救うことはない
なんて
誰が決めたんだろうね。
悲劇のヒロインを
本当に救えるのは
白馬に乗った
王子様だけだって
もっと早く
気付けばよかった。
:08/10/24 23:06
:D705imyu
:aaMh1H2s
#287 [なお(・∀・)]
それから
沙千と連絡を
取ることを
一切しなくなった。
いや
沙千が連絡を
しなくなったんだ。
:08/10/24 23:08
:D705imyu
:aaMh1H2s
#288 [なお(・∀・)]
理由は分かってる。
彼氏に僕と
繋がることを
止められたんだ。
:08/10/24 23:09
:D705imyu
:aaMh1H2s
#289 [なお(・∀・)]
沙千から連絡が
来なければ
僕から会いに
行く用はない。
彼氏に止められたなら
尚更だ。
:08/10/24 23:11
:D705imyu
:aaMh1H2s
#290 [なお(・∀・)]
僕は未だに
沙千を心の何処かで
赦せないでいる。
一人が嫌いな
沙千が
友達より彼氏を
取るのは当然なのに...
:08/10/24 23:13
:D705imyu
:aaMh1H2s
#291 [なお(・∀・)]
沙千を1番幸せにできる
なんて自負するつもりは
さらさらないよ。
:08/10/24 23:14
:D705imyu
:aaMh1H2s
#292 [なお(・∀・)]
でも
僕は沙千を
哀しませることも
傷つけることも
涙を流させることも
しない。
彼みたいに。
:08/10/24 23:16
:D705imyu
:aaMh1H2s
#293 [なお(・∀・)]
でも
それを帳消しにできる
笑顔を与えられるのも
また
彼だった。
:08/10/24 23:17
:D705imyu
:aaMh1H2s
#294 [なお(・∀・)]
[無敵のヒーロー]の
役目は終わり。
悲劇のヒロインは
美しいお姫様になり
白馬の王子様に
救われたのです。
:08/10/24 23:18
:D705imyu
:aaMh1H2s
#295 [なお(・∀・)]
こんなことになるなら
兎のような彼女を
籠にでも
閉じ込めて
おくべきだった。
なんて
醜い考えは
もう止める。
:08/10/24 23:20
:D705imyu
:aaMh1H2s
#296 [なお(・∀・)]
沙千がそれで
いいのなら。
沙千がそれを
選ぶのなら。
僕は黙って
見守るよ。
:08/10/24 23:25
:D705imyu
:aaMh1H2s
#297 [なお(・∀・)]
ただ
傷付いて
前が見えなくなった時
だけでいい
鳴らしてよ。
いつでも
何処でも
駆け付けるからさ。
◆W end...
:08/10/24 23:27
:D705imyu
:aaMh1H2s
#298 [なお(・∀・)]
◇
ねぇあさ。
人は絶対
誰かの[モノ]になんて
なるはずがないのに
どうして
僕はこんなに
その事実が
赦せないんだろう
:08/10/24 23:29
:D705imyu
:aaMh1H2s
#299 [なお(・∀・)]
あさは
誰の[モノ]にもならず
誰かを[モノ]になんて
絶対しないよね。
僕の中で
あんたこそ
[無敵のヒーロー]だよ。
:08/10/24 23:30
:D705imyu
:aaMh1H2s
#300 [なお(・∀・)]
役不足の僕を
赦して...
◇
:08/10/24 23:31
:D705imyu
:aaMh1H2s
#301 [なお(・∀・)]
本日はここまでの
更新とさせて頂きます
m(_ _)m
明日は用事があるため
更新ができないので
多めに更新したつもりですが,主の勝手をお許し下さい。
宜しければ
感想・ご意見お待ちしております。
皆様のお声は本当に力なります。
:08/10/24 23:34
:D705imyu
:aaMh1H2s
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