先輩と旅立ちの唄
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#124 [あかり]
一年生最後のクラスマッチの日―
私は後期の体育委員だったため、係を色々とやらなければいけなかった。
しかし、その日ちょうど熱を出してしまい、それは立っていられないほどだった。
:08/10/29 12:17
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#125 [あかり]
私は早めの段階で、よろよろとグラウンドを後にする。
亜矢子たちにまた後で何か悪口を言われるだろうなと思うと、体調不良とは言え、非を作ってしまった自分が悔しかった。
目頭を熱くし、保健室へと向かう所だった。
:08/10/29 12:25
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#126 [あかり]
玄関の前で、今学校を来たばかりの
他のクラスの城山藍美ちゃんという子と鉢合わせになった。
「あ、藍美ちゃん。おはよう。」
彼女と数回、顔を合わせたことのある私は声を掛けた。
「おはよ。どうしたの?熱っぽいね。」
怪訝そうな顔で、彼女は私に言った。
:08/10/29 12:34
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#127 [あかり]
「うん。熱があって。
クラスマッチだけど早退しようと思って。」
「そっかあ。気をつけて帰ってね。」
「藍美ちゃんは今来たみたいだけど、どこか悪かったとか?」
:08/10/29 12:36
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#128 [あかり]
「ううん。
私、しょっちゅうこんなんだから〜。
欠席・早退もよくするし。」
笑顔でそう藍美ちゃんは言っていたが、
彼女の瞳の奥の悲しげな表情を、私は見逃さなかった。
「そっかあ。
じゃあ、私の分までクラスマッチ、頑張ってね。」
あまり深く話を掘らない方がよいと察知し、
私は彼女とそこでさよならを言った。
:08/10/29 12:41
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#129 [あかり]
「うん。じゃあね。」
彼女は手を振りながら、体育館へと向かった。
彼女の明るい栗色の毛を、日射しが照らした。
「藍美ちゃんって、どこか不思議なオーラを漂わせている存在だよなあ。」
彼女を見る度いつも感じていたことを、私は心の中で再度確認した。
:08/10/29 12:45
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#130 [あかり]
そんなこんなで、
私の高校一年間は終了した。
亜矢子たちのいびりが始まってから、私にはクラスで心から仲が良いと感じる子はいなかった。
やっとの思いで三学期は過ごしていた。
:08/10/29 13:37
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#131 [あかり]
冬休み、先生の送別式の日―
式が終わった後、各教室には、二年次のクラスの貼り紙が出されていた。
黒板の前に、わあっとクラス中の人が集まる。
:08/10/29 15:32
:SH705i
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#132 [あかり]
私も自分の名前がどこにあるのか探した。
「新クラスは二年三組か。」
そのクラスに、亜矢子の名前がないか、恐る恐る見渡してみた。
良かった。彼女はどうやら五組のようだ。
亜矢子と親しかった子も、全員私とは違うクラスになっていた。
:08/10/29 15:39
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#133 [あかり]
ずっと気掛かりだったことが羽を着けたように飛んでいき、私はホッと一息をついた。
二年になれば、もう亜矢子たちを気にしなくて良さそうだ。
わざわざ別のクラスの冴えない女子に
いちゃもんをつけるほど、彼女たちも暇人ではあるまい。
:08/10/29 15:45
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