先輩と旅立ちの唄
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#141 [あかり]
二年三組―

見たことのない顔がたくさん。
隣の席に座ってる男子も、一体どんな人物なのか分からない。

そして、この上の階には新三年生たちがいる。
つまり、これからはタクロウ先輩を見れる機会が、
もっと増えると期待しても良いのだ。

私は満面の笑みになりながら、新しい担任の先生が来るのを、席に座ってじっと待った。

⏰:08/10/29 19:45 📱:SH705i 🆔:Ttf/sAA6


#142 [あかり]
ガラッ。
先生が教室に入る。

私語を止めたり、姿勢を正すクラス一同。

「これから一年間、よろしくな。」
簡単な挨拶を終わらせた後、初めてのクラスでの出欠を取る。

「…木村あかり。」
「はい。」

⏰:08/10/29 19:50 📱:SH705i 🆔:Ttf/sAA6


#143 [あかり]
「城山藍美。」

先生がそう呼ぶが、返事が聞こえない。

クラスに一つだけ、空白の机があって、
どうやら彼女の席のようだった。

「城山は欠席か〜。」
先生が名簿にチェックのようなものをつける。

「藍美ちゃん、今日来てないのかぁ。」
ふと窓の景色を見ると、雲一つない綺麗な空だった。

⏰:08/10/29 19:57 📱:SH705i 🆔:Ttf/sAA6


#144 [あかり]
昼休み―
私といのちゃんと彼女の同中の子の三人は、
今いる棟と、目の前にある理科棟とをつないでいる、
外の渡り廊下で昼食を取ることにした。

ふと見上げると、三年生の階がよく見える。
今日の青い空に続いて、最高の景色だと思った。

⏰:08/10/29 20:05 📱:SH705i 🆔:Ttf/sAA6


#145 [あかり]
「ねぇ、いのちゃん。
昼ご飯はいつもここで食べようよ!」

「うん、いいよー。
ここあったかいしねー。
光合成しそうな勢いだわー。」

「アハハ!
いのちゃん植物じゃん!(笑)」

もしかしたら、先輩の姿を見れるかも知れない楽しみと、
仲の良い友達とご飯を食べる二つの楽しみ。

私は久しぶりに、お母さんのお弁当の美味しさを実感した。

⏰:08/10/29 20:11 📱:SH705i 🆔:Ttf/sAA6


#146 [あかり]
掃除の班も、いのちゃんと一緒で、心細さもなく、
そこからまた友達の輪がどんどん広がっていった。

帰りの船の中では、翔馬と「今日、教室でこんなことがあったよね」とか、
それぞれ友達間であった出来事などを話して、笑いあっていた。

⏰:08/10/29 20:17 📱:SH705i 🆔:Ttf/sAA6


#147 [あかり]
「去年のクラスの雰囲気とは全然違うな!
一年の時は…亜矢子たちが怖くて、自分の教室なのに、居づらかった。

新しいクラスは、いのちゃんっていう心強い友達も出来たし、
翔馬もいるし、皆優しいし。
本当に良かった良かった。」

⏰:08/10/29 20:20 📱:SH705i 🆔:Ttf/sAA6


#148 [あかり]
ある日の休み時間。
私はいのちゃんの席までいって、
前の席の人のイスを借りて彼女と二人で話していた。

「いのちゃんは好きな人とかいるの?」

「いる訳ないよ〜。
あかりちゃんはー?」

⏰:08/10/29 20:28 📱:SH705i 🆔:Ttf/sAA6


#149 [あかり]
「私ね、三年の塩見タクロウ先輩って人のことが好きなんだ!

帽子被ってる先輩だよ、見たことあるかな?」

「ああ、その人なら知ってるよ。
だって、あたしが街行った時、いつもその人が友達とタバコ吸いながら
たむろしてんの見るもん。」

「…え!それ本当!?」

「うん、間違いないよ。」

⏰:08/10/29 20:33 📱:SH705i 🆔:Ttf/sAA6


#150 [あかり]
「そうなんだ…
先輩、タバコ吸ってたりするんだあ…」

「まあ、学校でも真面目そうな雰囲気はないよね。」

「うん。そうかもね。」

いのちゃんの話を聞いて、私はますます先輩との距離を感じた。

⏰:08/10/29 22:00 📱:SH705i 🆔:Ttf/sAA6


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