先輩と旅立ちの唄
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#181 [あかり]
その後、歓迎遠足は無事に終了した。

二人の司会ぶりは好評で、帰りながらも、
「楽しかった」「面白かった」の声がちらほら聞こえた。

私も帰りの船の中で、翔馬と今日一日の感想を話し合いながら、「司会が良かった」という意見で合致した。

⏰:08/10/31 06:13 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#182 [あかり]
「あかりちゃん。
はい、これ。」

数日後の休み時間―
席に座って、次の授業の準備をしていたら、
藍美ちゃんから手紙を渡される。

「この間はMDプレゼントしてくれてありがとうね。

私、エンドロールガーデンっていうバンドがすごく好みだったかな。

お礼にあかりちゃんに手紙書きました。」

⏰:08/10/31 06:18 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#183 [あかり]
「わあ!ありがとう!
読んだら返事書くねー!」

「うん。
あ、それから私のことは『藍美』でいいよ。」

「分かったあ!
私も呼び捨てでいいよ!」

「じゃあ、これからも仲良くしようね。」

⏰:08/10/31 06:22 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#184 [あかり]
授業開始のチャイムが鳴り、藍美が自分の席に戻る。

いてもたってもいられなくて、私は授業中にさっき貰った手紙を読む。

お菓子作りが得意だから、MDのお返しに何か焼くよ、とか、今度遊びに行こうなど
かわいらしい字で書かれていた。

私は生まれて初めての『手紙交換』に、嬉しさでいっぱいになった。

⏰:08/10/31 06:30 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#185 [あかり]
その日から、藍美と私の仲は急速に発展した。

休日に二人で遊びに出かけるようになったり、
メールや手紙交換も頻繁にやり取りしていた。

彼女は欠席することが度々あったので、理由は聞かないものの、
その日一日は、心配と彼女がいない寂しさがあった。

⏰:08/10/31 06:41 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#186 [あかり]
ある日の体育の時間―

休憩中、藍美と二人でお喋りをする。

「よく人から髪染めてるって言われるけどさー、
これ地毛なんだよねー。」

「えっ、そうなんだ!」

彼女の発言に、友達の私自身も驚いた。

学年一明るい髪の毛を手に取り、藍美はじっと毛先を見つめていた。

⏰:08/10/31 06:47 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#187 [あかり]
「こんな髪の色してるからかな、『なんで派手なグループとつるまないん?』っても言われるね。

『君、そこのグループで満足なんだ。』ってね(笑)。」

「私も一年の時、藍美はてっきりハシモト ミヤビちゃんや
イノウエ リカちゃんたちと仲良しなのかと思ってたよ〜。」

⏰:08/10/31 06:55 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#188 [あかり]
「私、ああいう人たち苦手なの。

頭からっぽで、ただキャーキャー馬鹿騒ぎしてるだけの女共って感じじゃん。」

「アハハ。
私はいつもあの人たちのこと、かわいらしくて羨ましいって思ってたから、
そういう発想はなかったけど、自分に劣等感を感じる必要はないのかもね。」

⏰:08/10/31 06:59 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#189 [あかり]
「去年私と同じクラスだった、神田亜矢子分かる?

私さ、陰口とか言われてたりしてさ、あの時は辛かったなあ。」

「ああ、すっごい自分に自信持ってる人でしょ?
でもさー、実際本人ブロッコリーみたいな頭ですから!みたいな〜!(笑)

いかにも性格悪そうだし、嫌いな人も多いと思うから大丈夫だよ。
私もその内の一人だし(笑)。」

「うん!ありがとう!
そうだよね、ブロッコリーだよね!」

⏰:08/10/31 07:13 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


#190 [あかり]
二年になって―
去年の孤独感が嘘のように感じられた。

友達と一緒にトイレに行ったり、放課後の教室でのお喋り、
女子高生らしい毎日を送っている。

お日様を見てみた。
いつもより眩しかった。
物事が、良い方向へ進んでいってる気がした。

⏰:08/10/31 07:25 📱:SH705i 🆔:XycnrOFk


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