先輩と旅立ちの唄
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#81 [あかり]
数日後―
日下部先生にメールを送信してみることに。
「アドレス書いた紙、渡したよ。
どう?連絡あった? ―あかり―」
「うーん、まだきてないなあ。 ―日下部―」
:08/10/28 10:13
:SH705i
:dtU0GNBU
#82 [あかり]
「向こうから連絡なし、か…。
うーん、あの性格的に、
これからも送りそうにはないなあ。」
メール作戦も、半ば失敗に終わった。
でも私にとって、少しでも先輩と会話できたこと、
少しでも私の存在を知られたことが、何よりも大きかった。
:08/10/28 10:19
:SH705i
:dtU0GNBU
#83 [あかり]
次の月―
掃除区域が、また先輩を初めて見かけた場所となった。
前と同じ子で、渡り廊下を清掃する。
―先輩がまた通るといいな…―
:08/10/28 10:22
:SH705i
:dtU0GNBU
#84 [あかり]
私の願いが叶ったのか、
友達と一緒にいる先輩がやって来た。
前と違う所は、
先輩も少なからず私のことを認識している、という所である。
自然と先輩と目が合う。
すぐに向こうからフッと視線を逸らされる。
:08/10/28 10:28
:SH705i
:dtU0GNBU
#85 [優]
:08/10/28 10:36
:SH904i
:EpRRxK2o
#86 [あかり]
優さん
感想ありがとうございます!
とても嬉しいです<(__)>
よかったらこれからも見ていって下さい!
:08/10/28 13:20
:SH705i
:dtU0GNBU
#87 [あかり]
渡り廊下は行き来の場、だから
少なくとも二回は先輩が通る。
先輩が通り過ぎていった後は、また戻ってくるその時を、
心の中はドキドキしながら、外見ではそれがばれないように
床を掃きながら待ち構えていた。
:08/10/28 13:30
:SH705i
:dtU0GNBU
#88 [あかり]
目が合ったり、
敢えて相手を見ないようにしたりしたり…
言葉を交わさないやり取りを、繰り返していた。
そんなささやかな日々を繰り返していた時だった。
:08/10/28 13:39
:SH705i
:dtU0GNBU
#89 [あかり]
いつものように、もう一人の子と半分ずつ床を掃いていた。
二年生の教室がある方から、騒がしい声がする。
:08/10/28 13:45
:SH705i
:dtU0GNBU
#90 [あかり]
「ワ〜キャハハハハ!」
二年生の男子数人が、卓球のピンポン球を使ってサッカーをしていた。
その範囲は、私たちが清掃している渡り廊下まで広がった。
その中に、タクロウ先輩の姿もあった。
:08/10/28 13:49
:SH705i
:dtU0GNBU
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