先輩と旅立ちの唄
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#131 [あかり]
冬休み、先生の送別式の日―
式が終わった後、各教室には、二年次のクラスの貼り紙が出されていた。
黒板の前に、わあっとクラス中の人が集まる。
:08/10/29 15:32
:SH705i
:Ttf/sAA6
#132 [あかり]
私も自分の名前がどこにあるのか探した。
「新クラスは二年三組か。」
そのクラスに、亜矢子の名前がないか、恐る恐る見渡してみた。
良かった。彼女はどうやら五組のようだ。
亜矢子と親しかった子も、全員私とは違うクラスになっていた。
:08/10/29 15:39
:SH705i
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#133 [あかり]
ずっと気掛かりだったことが羽を着けたように飛んでいき、私はホッと一息をついた。
二年になれば、もう亜矢子たちを気にしなくて良さそうだ。
わざわざ別のクラスの冴えない女子に
いちゃもんをつけるほど、彼女たちも暇人ではあるまい。
:08/10/29 15:45
:SH705i
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#134 [あかり]
「あ!翔馬も同じクラスじゃん!」
クラス名簿をよく見ると、幼なじみで唯一の同中の男子の名前もあった。
そして、もう少しまじまじと見つめると、
『城山藍美』の名前も、同じクラスの中で発見した。
:08/10/29 15:53
:SH705i
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#135 [あかり]
学校から帰って―
自分の部屋で、ベッドでごろごろしながら、翔馬にメールを送る。
「翔馬!二年になったら、私たち、同じクラスだね☆
よろしく(^O^) ―あかり―」
「おー分かった。よろしくなー。 ―翔馬―」
:08/10/29 15:59
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#136 [あかり]
「城山藍美ちゃんも同じクラスみたいだよ☆
藍美ちゃん、可愛いよね!
私、仲良くなりたいな〜(≧∀≦) ―あかり―」
「えぇー。全然可愛くねーし。
お前のその変なキャラを、あっちは受け入れてくれるかな(*_*)(笑) ―翔馬―」
「相変わらず女子には厳しいね!
失礼ね!絶対仲良くなるんだから! ―あかり―」
:08/10/29 16:06
:SH705i
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#137 [あかり]
私は春休みの間に、パーマをかけたり、化粧の練習をしたりした。
それらのほとんどは、一年次の沙弥の影響だ。
少しでも明るい高校生活を送りたくて、自分なりに努力をしようとした。
:08/10/29 16:16
:SH705i
:Ttf/sAA6
#138 [あかり]
そして、始業式―。
新しいクラスの出席番号順で、体育館に列で並ぶ。
各新クラスの先生の発表や、その先生方の挨拶を済ませたりした後、新しい教室へと上がることに。
その途中で、一年間同じクラスになるであろう女の子と目が合った。
:08/10/29 16:22
:SH705i
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#139 [あかり]
「私、木村あかり。よろしくね!」
笑顔で私から話し掛けた。
「あたしは猪谷 尚。よろしくね〜。」
彼女は切れ長の目をしていて、女っ気もさほどなく、ボーイッシュな感じだった。
印象的な彼女の苗字から、私は『いのちゃん』という愛称で、彼女を呼ぶことにした。
:08/10/29 16:28
:SH705i
:Ttf/sAA6
#140 [あかり]
「いのちゃん、今日お昼ご飯一緒に食べよう!」
「いいよー。
あたしの同中の子もいるけどさぁ、いい?」
「うん!」
一年の時、結果的にクラスメートに良縁がなかった私は、
いのちゃんという新しい友達が新鮮で、新しい一年間にとてもワクワクした。
:08/10/29 19:36
:SH705i
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