先輩と旅立ちの唄
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#4 [あかり]
ある日の掃除時間。

私たちの班の区域は、
一年生の棟と二・三年生の棟を繋ぐ
渡り廊下前の教室だった。

私ともう一人の女の子は、
廊下掃除をすることになった。

⏰:08/10/27 04:49 📱:SH705i 🆔:JJ7BuDlA


#5 [あかり]
「昨日のテレビ、
本当に面白かったよねー。」

他愛もないことを二人で話ながら、
床を掃いたりしていた。

「渡り廊下も、うちらが
しないといけないのかな?」
もう一人の子が言う。

⏰:08/10/27 04:52 📱:SH705i 🆔:JJ7BuDlA


#6 [あかり]
担当となっている廊下は、
掃除時間内の半分に満たないほど
範囲が小さくて、
なんだか物足りないほどだった。

私は渡り廊下の部分も
掃除することにした。

⏰:08/10/27 04:55 📱:SH705i 🆔:JJ7BuDlA


#7 [あかり]
時々、渡り廊下を
行き来する先輩たちとすれ違う。

きっと、掃除区域までの移動のために。

二・三年生とは接触する機会が
全然なかったから、
色んな人が見れたのは嬉しかった。

⏰:08/10/27 05:00 📱:SH705i 🆔:JJ7BuDlA


#8 [あかり]
ある日、いつものように
二人で半分ずつ
渡り廊下を掃いていっていた。

そして、いつものように
見知らぬ先輩たちが行き交う。

⏰:08/10/27 05:03 📱:SH705i 🆔:JJ7BuDlA


#9 [あかり]
そして、今まで見たことのない
男の先輩二人組が歩いてきた。

一人の人はごみ袋を持っていた。

私はふっと
その人の顔を見た。

⏰:08/10/27 05:07 📱:SH705i 🆔:JJ7BuDlA


#10 [あかり]
その時、一瞬自分の中で
時間が止まった。

ありがちな表現しかできないけれど、
妙な感覚に陥った。


―あの人はもしかして…―

⏰:08/10/27 05:10 📱:SH705i 🆔:JJ7BuDlA


#11 [あかり]
話は遡って、
それは私が中学三年生の時。

受験シーズン真っ只中。
そろそろ、志望校を絞らないと
いけない時期だった。

私は担任の先生と
二者面談をしていた。

⏰:08/10/27 05:12 📱:SH705i 🆔:JJ7BuDlA


#12 [あかり]
この学校がいかに
小規模だと思わせるくらい、
こじんまりとした保健室。

二者面談はここで行われた。

「今日はお前に
見せたいものがあって
持って来た。」
先生が話を切り出した。

⏰:08/10/27 05:17 📱:SH705i 🆔:JJ7BuDlA


#13 [あかり]
中学から高校に進学するにあたって、
私は一つ、大きな不安があった。

「もしも、持病が周りに知られて
いじめられたりしたらどうしよう。」
先生にはそう相談していた。

新しい生活、新しい環境、
今までとは大幅に違う、
できるなら、穏便に過ごしたい。

⏰:08/10/27 05:26 📱:SH705i 🆔:JJ7BuDlA


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