先輩と旅立ちの唄
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#431 [あかり]
「…あのねっ!
えっと、こないだは告白してくれてありがとう。
私もね、この頃、日に日に竜樹くんの存在が大きくなってきてたんだ。
だから、気持ちを言ってくれたの、すごく嬉しかった。
私、全然可愛くないし、性格も…だけど
これからもっと竜樹くんと一緒に過ごしたいな!
んーと、んと…
だから、…よろしくお願い…します。」
:08/11/10 22:32
:SH705i
:Fbl.ErEw
#432 [あかり]
体は竜樹くんの方に向けていたが、下向き加減で思いのままを伝えた。
生まれて初めて、ここまで正直な気持ちを誰かに言えたのかも知れない。
まじまじと言うのは照れ臭いけど、心境は何だか悪くない。
むしろ、いい感じ。
:08/11/11 02:06
:SH705i
:tkcuL6d2
#433 [あかり]
「ははっ…まじ…すか…。」
竜樹くんは、胸を撫で下ろしながら、感嘆した様子でいた。
だんだん顔の表情が明るくなっていくのが分かった。
「あー俺、今日フラれるんじゃないかって思ってて…。
まじ…嬉し…。
歳は俺の方が一つ下だけど、大切にしますんで。」
「う、うん…。」
真面目な顔をして言う彼に、顔の体温が、だんだん熱くなっていった。
:08/11/11 02:15
:SH705i
:tkcuL6d2
#434 [あかり]
そして、私と竜樹くんの交際が始まった―
竜樹くんは、ほぼ毎日部活に明け暮れていたから、
家に帰ってからの、メールや電話のやり取りを毎日したり、
休日、一緒に図書館で勉強したりと、楽しい時間は流れていった。
やっと、私にも幸せが訪れたんだ―
心からそう思った。
:08/11/11 02:22
:SH705i
:tkcuL6d2
#435 [あかり]
「いよいよ後少しで修学旅行だねーっ!
克っちゃんへのお土産何にしよう!?
あかりは阿倍野くんに何あげたいー?」
藍美がお土産パンフレットみたいなものを眺めながら、そう言ってきた。
藍美は克次先輩と付き合うようになってから、
彼のことを"克っちゃん"という愛称で呼ぶことにしたみたいだ。
:08/11/11 02:27
:SH705i
:tkcuL6d2
#436 [あかり]
「あーん!
旅行中は克っちゃんと会えないし、連絡取れないや。」
「あはは。その分日本では出来ない体験を、存分にしてこようよ。」
「あ!修学旅行終わったらさ、Wデートしようよ!」
「うんっ、いいねー!楽しみなことがいっぱいだぁー!」
:08/11/11 02:30
:SH705i
:tkcuL6d2
#437 [あかり]
「ねぇねぇ!
もう竜樹くんとはチューしたの?」
「ななな何言ってんの藍美っ!?
まだ付き合ったばっかだよ!?」
「ありゃりゃー。まだかぁ〜。
そりゃ旅行前に是非とも拝んとかないとー。寂しいよー。」
「そんなっ…永遠の別れじゃないんだから(笑)。」
:08/11/11 02:35
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#438 [あかり]
「私も後一週、間克っちゃんにチューせがみまくろーっと。」
「何も私の前で宣言しなくても(笑)」
「でも実際さ、そばにいれるだけで幸せっていうか…
キャハッ、城山さん清純派〜!(笑)」
「もー、言ってることの意味わかんないよ(笑)
一年の時は、藍美がこんな壊れた奴とは思いもしなかったよ!(笑)」
:08/11/11 02:41
:SH705i
:tkcuL6d2
#439 [あかり]
「…ありがとね。」
「え!?」
「私さぁ、一年の時、欠席や早退が多かったっていってたじゃん?
二年の最初の頃も、それは少し続いてたのね?
今まで話さなかったけど、精神的なことが影響してた…のよ。
でも、あかりと仲良くなってから、学校のこと楽しくなかった訳じゃないけど、休むのもったいなーって思うようになって!
出席率も多くなったのです〜めでたしめでたし!」
:08/11/11 02:49
:SH705i
:tkcuL6d2
#440 [あかり]
藍美は笑いながら言っていたが、目が涙で少し滲んでるのが分かった。
「そんな、こちらこそ。
私も二年になって、藍美やいのちゃんと友達になって、すっごく楽しいよ!」
藍美の休みが多いのは、体調不良だけかと思っていたが、明るい彼女も彼女なりに、色々とあるんだと思った。
今年は、悪いことを探す方が難しいくらい、良い一年になっている。
:08/11/11 02:56
:SH705i
:tkcuL6d2
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