先輩と旅立ちの唄
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#521 [あかり]
宿泊先の部屋は、それぞれ広めのユニットバスがついており、清潔で快適なものであった。

私といのちゃんは、部屋にある小さい金庫に、パスポートを保管することにした。

「7070(ナオナオ)」と、いのちゃんの下の名前をあやかった暗証番号を登録した。

⏰:08/11/18 20:49 📱:SH705i 🆔:0FKI4RAA


#522 [あかり]
「いのちゃーん。テレビどこの局も英語でやってるよー!」

「当たり前やんあかりちゃん(笑)。
ここはオーストレィリアなんやから、オーストレィリア。」

「はぁ…今日夜勉強会なんて嫌やねー。
なにも海外まで来て勉強するなんてさ〜。」

「しょうがない。一応進学校っちゅう面目があるけん。
勉強したくてうずうずしとる人もおると思うよ。」

「うげぇー(笑)。」

⏰:08/11/18 21:03 📱:SH705i 🆔:0FKI4RAA


#523 [あかり]
ホテルで夕食を済ませ、
この日の夜は、二時間ほど広場で、先生から与えられた課題をやることが義務付けられていた。

出題されたものは、数学だった。

私は理系クラスに所属していながら、理系教科を何よりも不得意としていた。

数人の男子と一緒に考えるフリをしながら、彼らの答案を少々写させてもらった。

⏰:08/11/19 00:41 📱:SH705i 🆔:uh/6K/.M


#524 [あかり]
修学旅行とあってか、問題は少し易しく作られており、思っていたよりも苦痛を受けずにいられた。

勉強会の後は、班長会議というものが行われた。

私といのちゃんを含む班の班長は、成績優秀の唯ちゃんという子だった。

私といのちゃんは、その時間の合間に、代わりばんこでお風呂に入った。

⏰:08/11/19 00:49 📱:SH705i 🆔:uh/6K/.M


#525 [あかり]
班長会議が終わった後は、各班長は自分たちの班に、会議で決まったことを報告をする、というものだった。

私たちの班は、唯ちゃんたちの部屋に集まった。

明日は班毎で自由行動。
ここは日本じゃない、気を引き締めていかなきゃ―

⏰:08/11/19 00:58 📱:SH705i 🆔:uh/6K/.M


#526 [あかり]
次の日―
私たち一行を乗せたバスは、首都キャンベラへと向かった。

目的地に到着し、バスから降りた時、
他にも日本人の修学旅行生が、何校もいたことに驚いた。

キョロキョロ辺りを見渡す私。

その時、一人の男性に一目で視線がいった。
「えっ?…。」

⏰:08/11/19 01:07 📱:SH705i 🆔:uh/6K/.M


#527 [あかり]
「タ、タクロウ先輩…!?」

長身で、黒ぶち眼鏡をかけていて、黒のニット帽を被った男性がいた。

先輩の見なりにそっくりだったが、すぐに現地の人だと気がついた。

「…アハハ。こんな所にいる訳ないじゃん…。
馬鹿だなぁ、私…。」
先輩を追いかけていた時と、同じ鼓動の音がしていた。

⏰:08/11/19 01:13 📱:SH705i 🆔:uh/6K/.M


#528 [あかり]
そして、昼から夕方にかけて、各班の自由行動となった。

私たちの班は、まず集合場所の近くにある、デパートの中に入った。

2階、3階とエスカレーターで上りながら、順番に店内を見ていった。

⏰:08/11/19 19:43 📱:SH705i 🆔:uh/6K/.M


#529 [あかり]
最上階は、グッズ屋さんという感じだった。

私たちは、しばらくそこをバラバラになりながら見ていた。

私は、白いコアラの人形が陳列してあるのを発見した。

「わあ!いのちゃん見て見てー!
可愛いー!」

一目惚れした私は、それを買うことにした。

⏰:08/11/20 03:01 📱:SH705i 🆔:VJv4DOQI


#530 [あかり]
パン屋さんやスーパー、
日本の店などを回っていった。

会計する時、現地の店員さんとメモで会話したりと、
意思伝達のやり取りに、新鮮味を覚えた。

国籍が違っても、伝えたいという気持ちは双方同じであった。


「意外と通じるもんだよねー。
あ、あかりちゃん、このパン、部屋に戻ったら一緒に食べよー。」

⏰:08/11/20 03:42 📱:SH705i 🆔:VJv4DOQI


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