先輩と旅立ちの唄
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#601 [あかり]
「ああはなりたくないよねー。過去を清算しきれないまま、ずるずる引きずっちゃうなんて。
川木くんがちょっと可哀相だね。」
「う、うん…。」
私は一瞬、冷や汗をかいた。
今でもタクロウ先輩のことを気にしてたり、どこか引っ掛かっている自分。
藍美は痛烈なメッセージを込めて、今のこんな私に言ったのだろうか…?
:08/11/24 16:54 :SH705i :KS/NgqI2
#602 [あかり]
「私もさー、克次先輩の前の彼氏と別れた時は、そりゃ辛かったよ。
こっちからしてみたら、全然望んでない道だったのに。
でも、やっぱりそれでも前に進まにゃいけないのよ。
てか、与えられた道は、どんなにもがいても、それしかないんだよね。
昔に戻ろうとしたって、全然いいことないよ。
今、目の前にいる人間を、傷つけることになるから…。」
久しぶりに、藍美の真剣な顔を見た。
:08/11/24 17:02 :SH705i :KS/NgqI2
#603 [あかり]
数日経った週末―
私は、竜樹くんの家に泊まりにきていた。
彼の両親は、またもや不在とのこと。
夜、彼の部屋で、私は彼に大事な話があると言った。
あの日、藍美の言葉を聞いて以来、
彼には、きちんと伝えるべきだと考えるようになった。
:08/11/24 17:09 :SH705i :KS/NgqI2
#604 [あかり]
竜樹くんと出会う前、タクロウ先輩のことが、一年以上も好きだったこと―
タクロウ先輩と小春先輩が付き合うようになった後に、竜樹くんを意識し始めたこと―
時々、恋愛感情とは違うけど、彼女と別れて元気のに先輩のことが、気掛かりであること―
自分の過去や思っていたことを、ありのまま話した。
:08/11/24 17:15 :SH705i :KS/NgqI2
#605 [あかり]
「ごめん、ごめんね。
中途半端な自分が、いつも嫌いだった。
でも、こんなこと話したら、竜樹くんに嫌われるんじゃないかって…怖くて。」
目の前にいる竜樹くんが、涙で霞んで、少しぼやけてきた。
彼は何も言わないまま、私を自分の方に、きつく抱き寄せてきた。
:08/11/24 17:20 :SH705i :KS/NgqI2
#606 [あかり]
「もし、その人に彼女ができなかったとしても、
俺のこと、好きになってくれてた…?」
「うん、うん。」
「俺のこと、本当に好き…?」
「…うん。」
:08/11/24 17:26 :SH705i :KS/NgqI2
#607 [あかり]
「じゃあ…しよ?」
「…うん…。」
そう言うと、彼は履いていたスカートの中に、いきなり手を入れてきた。
いつもなら、最初にキスをしてくれるのに―
普段との違いを感じた―
:08/11/24 17:36 :SH705i :KS/NgqI2
#608 [あかり]
「今度はあかりが上になってよ。
俺にしか見せない、いやらしい顔をして。」
彼が初めて、行為中に催促をしてきた。
「うん…。」
私は彼の、言うままにした。
:08/11/24 17:46 :SH705i :KS/NgqI2
#609 [あかり]
それ以来、放課後になると、彼にメールで呼ばれるようになった。
私たちは誰もいない所で鉢合わせると、あまり使われることのない男子トイレへと、二人で入っていった。
そして、二人で一つの個室に潜り込む。
鍵を閉めた途端、彼は私をギュッと抱きしめる。
長身の彼の中に、私の体はすっぽり収まる。
:08/11/24 17:53 :SH705i :KS/NgqI2
#610 [あかり]
そして、そのままの体勢で、私の履いてるパンツの中に手を入れ、下腹部を指で刺激する。
「相変わらず、濡れるの早いよね。
気持ちいいの?」
最近の彼は、言葉責めをするのが激しくなった。
彼を満足させたい一心で、コクリと頷く私。
:08/11/24 18:00 :SH705i :KS/NgqI2
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