先輩と旅立ちの唄
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#71 [あかり]
「お前はやっぱり偉いなあ。
じゃあ、お前からあいつに先生のアドレスを教えておいてくれないか?
あいつからメールがきた時、お前のお前を伝えておくよ。 ―日下部―」
「うん、分かった!
ありがとう先生。
明日、先輩の教室まで訪ねてみる! ―あかり―」
:08/10/28 09:17
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#72 [あかり]
次の日―
午前から曇り空で、
午後からは雨が降り出した。
放課後になり、
二年の棟に一人で行くのは勇気がいるので
クラスメートに同行してもらうことにした。
:08/10/28 09:25
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#73 [あかり]
渡り廊下の窓から見る外の景色―
学校内全体も、いつもより暗く感じた。
手には先生のアドレスを書いた紙。
いつもより高い私の体温が、紙に伝っていく。
:08/10/28 09:26
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#74 [あかり]
初めて来た二年生の棟―
新鮮と、緊張が走る。
学年毎で、上履きの色が違っていたから、
女子の紫色、男子の茶色のそれを見るほど、
心臓の鼓動は大きくなった。
「きゃあ、どうしよう…!」
:08/10/28 09:33
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#75 [あかり]
近くを通りかかった、女の先輩に声を掛けてみた。
「あのっ、塩見タクロウ先輩はいますか?」
女の先輩は「ちょっと待ってね」と言って、
先輩の教室まで行き、様子を見てくれた。
:08/10/28 09:38
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#76 [あかり]
「タクロウ君、居る?
え、今5組の方?」
女の先輩の声が聞こえる。
そして、女の先輩は今度は5組の教室のドアを開け、「タクロウ君、後輩が呼んでる。」
と、説明してくれた。
私とクラスメートの子は、ちょうど5組の教室の前で立っていた。
:08/10/28 09:43
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#77 [あかり]
ドックン、ドックン…
遂に、先輩と初めての会話の時。
ドアから高身長の先輩が、にょきっと出てきた。
私はクラスメートの子の少し後にし、
先輩の前まで歩いて行った。
:08/10/28 09:46
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#78 [あかり]
151センチの私と、
180近い先輩。
私は顔を上げて先輩と対面した。
「あ、あの…
中学校の日下部先生がメールするように、って…。」
アドレスを書いた紙を渡す。
:08/10/28 09:49
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#79 [あかり]
「へぇ!?
日下部先生がぁ?
ほーい。
分かりました〜。」
想像していたよりも、ひょうきんに受け答えされて
驚きはあったが、嫌な顔をされなくて幸いだった。
私の少ない説明でも、特に何も考えず疑わず、
即答する先輩を面白いと思った。
:08/10/28 09:53
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#80 [あかり]
「ああ、緊張したあ〜。」
教室まで戻りながら、クラスメートの子と、
さっきのやり取りのことを思い返す。
「でもあの先輩、優しそうだったね。」
「…。
うん!そうだね!」
着いてきてもらったのが、この子で良かったと思った。
:08/10/28 09:58
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