うまく言えない
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#127 [サな]
1時間くらい歩いたかな。

ふと、遠くからバイクの音が聞こえた。

…曜?ってか曜バイク壊れたって言ってなかったっけ。

そんなことを考えていたら、バイクの音はだんだん近づいてくる。

そしてうちの横で止まった。

⏰:08/12/10 21:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#128 [サな]
「おった!」

それは曜ではなくて、さっきうちの手を引っ張った奴だった。

「曜さん心配しとるで!曜さんとか、あそこにおったみんな紗奈さんのこと捜しとる!」

「うち、曜に合わす顔ないし」

「曜さんはほんまに紗奈さんのことが好きなんやって。さっき七瀬のこと言うた奴、曜さんが殴りやった。曜さん普段絶対に手出さんのに殴りやった。」

⏰:08/12/10 21:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#129 [サな]
「…今日な、七瀬のことも全部曜に話そう思ってたんよ。曜に嫌われたくなくて、言えんかった。やけど今日先に言われてしまったし。自分の口から言いたかったのに。」

「…とりあえず曜さんに連絡とるわ。ちょ、待っといて」

そいつは曜さんに電話を掛け始めた。
少しして戻ってくると

「バイク乗って。」

と言ってヘルメットを渡してきた。

「彼女専用やったんやけどな」

⏰:08/12/10 21:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#130 [サな]
「彼女おるのにナンパなんかしてんなよ」

「いーじゃないの♪」


そう言ってバイクを走らせた。

ついたところは一軒の家。

"水野"と書いてあった。


「入り」

「勝手に!?」

「曜さんちそーゆー家やから大丈夫」

⏰:08/12/10 22:00 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#131 []
あげ
更新待ってます

⏰:08/12/11 00:03 📱:SH906i 🆔:V3ubFW0w


#132 [サな]
ちゃん
ありがとう

⏰:08/12/11 00:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#133 [サな]
うちは一緒に家に部屋に入った。

階段を上がって右に曲がると部屋があった。

「俺は帰るからあとは行きや」

「ありがとう」

ドアに手をかけて迷った。

入ってどうする?

何を話す?

うちはどうしたらいい?

⏰:08/12/11 00:59 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#134 [サな]
思い切ってドアを開けた。

中には曜がいて、曜はベッドから立ち上がった。


「紗奈っ…」


曜はうちを抱きしめた。
曜がいることの安心感からか、涙があふれた。


「お前…心配するやろうが!知らん土地で歩き回って何かあったらどーすんや!?」

「…ごめん。」

⏰:08/12/11 01:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#135 [サな]
「何で何も言わずに来た?」

「…曜に会いたくなった」

「言ってくれれば俺M市まで行ったのに…」

「曜に全部話したかった。七瀬のこととか、全部理解してもらいたかった。聞いてほしかったんやもん。」

「今話せるか?とりあえず座ろう」

⏰:08/12/11 01:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#136 [サな]
うちらはベッドに腰掛けた。

「七瀬のこと…知っとるよな?」

「知っとる」

「中学んとき喧嘩になってなかった?」

「あぁ、俺は手出してないけど」

「うん。そんでな、その話記憶にあってさ、曜の名前聞いたときに思い出したんよ。」

「そうなんや」

⏰:08/12/11 01:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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