うまく言えない
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#62 [サな]
「まだ初犯だしすぐ出てくるっしょ。」
「そうかな?うち達也が近くにおらんと寂しくて死にそうやし…」
「好きでおってもいいけど、あんま依存せんほうがいいよ。どーせ今回出てきてもまたやらかすやろーし。慣れんと」
「紗奈は七瀬と付き合っとったとき寂しくなかった?七瀬は他の女と遊んだりもしてたんよな?」
「別にな。他の女と遊ばれるのも慣れとったし。正直、純粋な気持ちで七瀬や達也と付き合おうとか、無理だと思うよ。」
:08/12/07 01:21 :D905i :☆☆☆
#63 [サな]
「…紗奈冷めとるよな。何で?」
「愛とか恋とか、もううちの中からそんなもの消えた。やから興味無いんよ。まあ頑張りや。絵美が達也の本命なら、達也を支えるのは絵美しかおらんのやよ。達也の家庭環境や過去を知っとんなら、絵美がちゃんと支えてやって。留置から出るんも待ってやれるやろ?で、年少行かんようにちゃんと達也を変えてやるくらいの気持ちでおりいや」
「ありがと。…また相談していい?」
うちは返事をせずに教室に戻った。
何が楽しくて絵美の相談にのらんといけんのんかわからんかった。
:08/12/07 01:32 :D905i :☆☆☆
#64 [サな]
嫌でもどこかで繋がってる七瀬。
縁を切りたかったし、繋がりたくなかった。
ちゃんとした恋愛がしたかったのに、それさえも元彼である七瀬のせいでさせてもらえない。
ここにいる限り、恋愛しても意味がない。
そんなことを考えてるうちに、人に冷たくなっていく自分がいたんだと思う。
:08/12/07 01:37 :D905i :☆☆☆
#65 [サな]
そんなうちは高2になった。
志乃と同じクラス。
志乃は春樹先輩と別れてフリーだった。
まあ別に2年になったところで、何も変わらないだろうと思っていた。
どうせ七瀬に監視されるし、恋なんかしないって思ってた。
:08/12/07 01:42 :D905i :☆☆☆
#66 [サな]
夏休みのことだった。
家にいても楽しくないし、ほとんどを志乃んちで過ごしてた。
完全に自分ちみたいな感じ。
志乃の部屋でゴロゴロしてると、夜の12時過ぎた頃に志乃の携帯が鳴った。
「なぁー、知らん番号から電話なんすけどー」
「んー?出てみればいいじゃん」
そう言うと志乃は通話ボタンを押した。
:08/12/07 01:48 :D905i :☆☆☆
#67 [サな]
受話器ごしに話を聞けば、ちょっと前に志乃が誰かから紹介してもらったブサイク男(出●哲朗似)らしい。
「ちょい横に友達おるから友達と話して」
って言われて電話を渡された。
「もしもしー?」
「もしもしー、じゃあ俺も横におる友達に代わるね」
とか言われて電話を代わられた。
:08/12/07 01:54 :D905i :☆☆☆
#68 [サな]
「もしーっ」
なんかちょっと酔った感じの声だった。
「もしー?つか誰か知らんけど酔っとるやろ?」
「やー、今飲みよったんやんかー」
「ほーなんかー」
「名前なんてゆーん?」
「名前ー?内緒」
:08/12/07 01:57 :D905i :☆☆☆
#69 [サな]
「教えてーや!」
「前岡ちゃんですー」
「名字かよ!笑」
「自分名前なんてゆーん?」
「俺ぇ?水野くんです」
「名字かよ!笑」
:08/12/07 02:00 :D905i :☆☆☆
#70 [サな]
「前岡ちゃん何歳?」
「前岡ちゃんは今年17歳」
「んなら俺とタメやんー」
「まじかー、何高?」
「高校とか普通に行ってないし。つかこの携帯の持ち主はブサイクやけど俺そんなブサイクやないからな!格好いいお兄さんやから!笑」
「自分で言う時点でありえんわー笑」
:08/12/07 02:04 :D905i :☆☆☆
#71 [サな]
そんなこんなで気付けば1時半。
水野くんのわかったことと言えば、
中卒で現場職。
住みはH市、
今年17歳で自称きもくない 笑
出●哲朗似(19歳)はパシリ。
その日職場の人に怒られた。
そんな感じだった。
まあ眠たいし寝るってことで、お互い電話番号を交換して電話を切った。
:08/12/07 02:14 :D905i :☆☆☆
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