うまく言えない
最新 最初 🆕
#722 [紗奈]
「うちが宏樹と仲良くしやるからいかんってことなんやろ?」

「いや‥あのさ‥‥俺、真智に紗奈ちゃんのこと好きやからって言ってまってさ‥。」

「なんでそんなこと言うてんの」

「‥ほんまのことやからやん。この前酔ってたから信用してもらえへんかったんかもしれんけど‥ほんまに俺、紗奈ちゃんのこと好きやねん。てかな、紗奈ちゃんを好きになったから真智と別れてん。」


「ごめんけど、付き合えんから。」

⏰:09/06/07 16:22 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#723 [紗奈]
「わかってるよ‥。紗奈ちゃんがまだ元彼のこと好きなことくらい。やけど俺、全部受け止めて行きたいと思っとるんやて。」


「中途半端な気持ちじゃ、宏樹を傷つけるだけやから。それでも良いって言われてもうちは無理や。やから宏樹とは付き合えん。」



「俺はいつまでも待っとるから。」

⏰:09/06/07 16:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#724 [紗奈]
そんなん言われてもな‥


一生無理やって。


うちには曜だけやもん。



付き合っても2番目にしかなれんのに、何が嬉しくてそんなんと付き合うん?



馬鹿みたいやん。

⏰:09/06/07 16:31 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#725 [紗奈]
それから宏樹とは今までと変わらず友達として過ごした。

学校で真智さんと遭えばなんか言ってきてたけど関係ない。









そんなこんなでうちらは進級した。

⏰:09/06/07 17:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#726 [紗奈]
うちは3年、宏樹は4年。


陸上部に遊びに行った時は、1年生もいて、マネージャーも入ったらしくて賑やかだった。



1年を見ながら、若いな〜なんて思ったりして。笑

⏰:09/06/07 18:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#727 [紗奈]
居酒屋のバイトは続けてた。

バイトするけど使わんから金は貯まるばっかり。

宏樹たちと食べに行くってなっても宏樹が払ってくれるから金はなくならない。


宏樹には悪いと思ってるから、たまに宏樹んちに行くときは手土産持って行った。

⏰:09/06/11 01:16 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#728 [紗奈]
宏樹んちに行くって言っても、何をするわけでもない。

ただ言えることは、宏樹んちは広い!!

広いし、程よい散らかり具合がすごい落ち着く。

だからよく入り浸ってた。

家にいるときにいきなり宏樹の友達が来たりして一緒にわいわいすることもあった。

⏰:09/06/11 01:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#729 [紗奈]
ある日いつものように宏樹の家でダラダラしてると、いきなり宏樹が何かを投げてきた。

「何!?」



‥よく見ると合い鍵。



「それやるわ」


それだけ言って宏樹は布団に潜った。

⏰:09/06/11 01:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#730 [紗奈]
「いやいや!これはさすがにもらえんよ」


「なんで?ほぼ毎日のように俺んちおんのにあったほーが便利やん」

「そりゃそうやけどさ‥」

「えーから持っとき!俺は紗奈が好きやから渡してんねん」



うちは何ともいえない複雑な気分で鍵を受け取った。

⏰:09/06/11 01:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#731 [紗奈]
宏樹は、あの日から開き直ったかのように"好き"って言うようになった。

そのたびうちは複雑な気分になる。



宏樹のことは好きだ。

好きだけど、どうしても曜と比較してしまう。

中途半端なら宏樹を傷つけるだけ‥


そう思いながらも、何ともいえない中途半端な関係を続けていた。

⏰:09/06/11 01:43 📱:D905i 🆔:☆☆☆


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194