言葉
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#158 [あい]
でもしゅうだから大丈夫。
あたしは首を振った。
「「優しくするから。」」
しゅうはあたしを優しく抱きしめてくれた。
痛い。でも幸せだった。
あたしは自然と涙も出た。
この時初めてしゅうと一つになった。
「「あたし変な声出してなかった?」」
隣にいるしゅうに聞く。
「「出してないよ。」」
:09/02/27 21:18 :F706i :☆☆☆
#159 [あい]
頭を撫でるしゅう。
あたしはいつの間にか眠っていた。
目が覚めた時、部屋は真っ暗だった。
しゅうが消したのか。
あれ?隣にいたしゅうがいない。
あたしは起き上がり、部屋の電気を付けた。
やっぱりいない。
夜中だった。
ちょっとした時だった。
部屋に入ってきたしゅう。
頭にはタオル。お風呂入ってたのか〜。
:09/02/27 22:49 :F706i :☆☆☆
#160 [あい]
あたしもお風呂に入り、また部屋に戻った。
「「髪乾かしてやるよ。」」
しゅうがあたしの髪を乾かしてる間、あたしはずっとしゅうの事を見てた。
あたししゅうと付き合ってるんだな〜
たまたま道でぶつかって、たまたま再会して
仲良くなって、嘘もつかれた。
言い合いもしたし、笑いあったりもした。
しゅうからの告白で付き合い、それからもいろいろあった。
:09/02/28 01:13 :F706i :☆☆☆
#161 [あい]
しゅうは沢山苦労してると思う。
あたしは耳が聞こえないから、こんな付き合い初めてだろうし。
手話での会話。
周りが気になった時もあった。
でも気にしないで堂々といれるのも、しゅうのおかげ。
あたしはいろんなしゅうを見るたびに、どんどん惹かれていった。
この幸せずっとって思ってた。
あたしは全然思っていなかった。
しゅうが離れるという事。
:09/02/28 01:23 :F706i :☆☆☆
#162 [あい]
しゅうが離れるという事…
いや、しゅうを離してしまう事を…。
全然思ってなかった。
:09/02/28 01:47 :F706i :☆☆☆
#163 [あい]
季節はあっという間に冬。
その日はたくみとしゅうの家に行く日だった。
たくみは1人でも、遊びに行く事がある。
そして2人でゲームしたり、買い物なんかも一緒に行くぐらい仲よくなって。
お兄ちゃんと弟って感じだったな。
合い鍵を渡されてたから、あたしは鍵を開け中に入った。
玄関には、ブーツと大きな靴。
:09/02/28 01:58 :F706i :☆☆☆
#164 [あい]
リビングにいたのは、しゅうとしゅうのお母さん。
と、知らない男の人。
あたしとたくみに気付き、しゅうがあたしの所に来た。
「「ごめん。いきなり母さん来てさ。連絡すればよかったな。」」
「「帰るよ。」」
あたしがそう言うと、しゅうがお母さんの方を向く。
何かしゅうに言ったんだろう。
あたしはたくみを見る。
「「待ってだってよ。」」
:09/02/28 20:40 :F706i :☆☆☆
#165 [あい]
お母さんがあたしの所に来た。
紙を渡してきた。
そこには【しゅうと別れて】と書いてあった。
しゅうがその紙をあたしから奪い、見る。
お母さんに何か言ってる。
怒鳴ってる感じだった。
あたしは話がよく掴めなくて、ただ立ったままだった。
たくみに腕を掴まれ
「今日は帰ろう。」
そう言われ、そのまま玄関に引っ張られた。
:09/02/28 20:44 :F706i :☆☆☆
#166 [あい]
【しゅうと別れて】
しゅうのお母さんから言われた事。
あたしはたくみの後ろを、ゆっくり歩いていた。
すると手を掴まれ、振り向いたらしゅうがいた。
それを見たたくみは1人で帰っていった。
「「母さんと男の人帰ったから、来いよ。」」
あたしはしゅうの手を握り、家に向かった。
:09/03/01 02:00 :F706i :☆☆☆
#167 [あい]
テーブルの上には、あの紙が。
それを見たしゅうはぐしゃぐしゃにして、ゴミ箱に捨てた。
「「気にすんなよ。母さんが言った事なんて。」」
「「気にしちゃうに決まってんじゃん。」」
しゅうは困ったような顔をする。
テーブルには封筒。
またお金置いていったんだ。
「「あの2人、結婚すんだと。」」
しゅうからの言葉は、とても悲しい事だった。
:09/03/01 02:06 :F706i :☆☆☆
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