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#9 [あい]
「言ってる事わかんの?」

彼はそう言った。


あたしは笑いながらノートに書いた。


「口見れば何となくわかるよ。だからゆっくり喋って?」


そしたら…

「わかった。俺の名前はしゅう。お前は?」


「あたしはあい。」

ノートを見ながらしゅうは手でOKとやっていた。


友達の名前はこうすけ。
こうすけも不思議そうにあたしのノートを見ていた。

⏰:09/02/07 14:27 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#10 [あい]
しゅうとこうすけは
あたしの家から近い高校に通う1年生。

あたしとタメだった。


こうすけは彼女と待ち合わせをしてると言い
あたし達と別れた。


「帰らないの?」

ノートに書きあたしはしゅうに見せた。

するとしゅうは頷いた。

「ちょっと話そうぜ。」

あたし達は駅前のマックに移動した。

⏰:09/02/07 22:59 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#11 [あい]
しゅうは本当に綺麗な顔をした人だった。

あたしがわかるように
ゆっくりゆっくり話してくれた。

口は悪いけど、悪い人ではないってわかったよ。

「彼女いないの?」

あたしは聞いた。

「いるわけねぇだろ。いたらあいと今話してねぇよ。」


笑ってしゅうは言ってたけど…

それが嘘って事はすぐ知っちゃったんだよね。

⏰:09/02/07 23:05 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#12 [あい]
「アド交換しない?」

しゅうが言ってきてあたし達はお互いのアドを教えた。

耳が聞こえる友達。
小さい時にしかいた事がないから
あたしはすごく嬉しかったんだよ。

耳が聞こえなくなった時から出来たのはみんな耳が聞こえない人。


それが嫌な訳じゃないけど
あたしはいつの日か
耳が聞こえる人は遠い人って感じてたから…


しゅう…本当に嬉しかったんだよ。

⏰:09/02/08 00:58 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#13 [あい]
しゅうは毎日メールをくれた。

学校であった事、バイトの事、しゅうの趣味、嫌いな食べ物。

いろいろしゅうは教えてくれた。




その日あたしは休みだった。
日曜だったため、学生は休み。
町には私服でいる学生っぽい人達がいっぱい。

⏰:09/02/08 01:06 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#14 [あい]
あたしは本屋にいた。
雑誌を見ながらふっと窓を見るとしゅうがいた。


女の子と手を繋ながら。

あれ?彼女いないって言ってなかったっけ?

最近できたのかな?

あたしはそう思ってた。

でも何だか切なかった。

⏰:09/02/08 01:16 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#15 [あい]
しゅうはノートに書いてでしか、手話でしか話せないあたしを避けないでくれた人。

仲良くなった人。


何でだろう〜…
わかんないけど何か悲しい。



その日しゅうから
いつものようにメールがきた。

⏰:09/02/08 01:19 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#16 [あい]
【今日マジで暇だった。ずっと家にいたし。】


嘘つき…
あたしは返さなかった。


【シカトか?てか俺、手話練習する事にしたから。】


またきたしゅうからのメール。びっくりした。


【どうして急に?】

【お前ともっともっと話したいから。】

こんな事言うの…ずるいよね。

⏰:09/02/08 01:27 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#17 [あい]
しゅう、あたし知ってるんだからね。
彼女がいる事…
手繋いで歩いてるの見たんだからね…


胸が締め付けられるような痛み。
何故かわからないけど
痛かった…



これが恋って気づくのに
そんな時間かからなかった。

⏰:09/02/08 01:34 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#18 [あい]
もうすぐで夏。

【今から会おうぜ?】

しゅうからのメールであたし達は会う事に。


場所は駅近くの公園。
あたしが着いた時にはもうしゅうがいた。


「こんばんわ。」

手話であたしにそう言ってきたしゅう。

「こんばんわ。待った?」

あたしも手話で返す。
しゅうは横に首を振った。

⏰:09/02/08 01:37 📱:F706i 🆔:☆☆☆


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