言葉
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#385 [あい]
「お」

「…お」

「じゃあ、最初から言ってみ?」



「あ…いうえお…」


あたしは喋る練習を始めた。
しゅうが教えてやるって言ってくれて。

しゅうがご飯を食べに、遊びに、泊まりにって。
家に来た時には絶対練習していた。

「いいじゃーん。」

しゅうは褒めたあと、必ず頭を撫でてくれる。
それがすごい嬉しかった。

⏰:09/04/04 01:19 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#386 [あい]
あたしは、今まで練習をしようともしなかった。

変な声が出るんじゃないかって…
すごくそれが嫌で、自分でもそんなの聞きたくなかった。

でもしゅうは、そんな気持ち無くしてくれる。

小さい時、あたしは喋れてたんだから。
自信持って練習が出来ていた。



本当…しゅうはすごいよ。

⏰:09/04/04 01:25 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#387 [あい]
気づけば、しゅうはあたしの家に住み着いていた。

2年生になり、就職先の美容室も決まった。
卒業もし、仕事を始めたしゅう。



あたしは、そこの美容室に通うようになった。
まだカットは無理だけど、いつかしゅうに担当してもらうんだ。

働いてるしゅうの姿を鏡越しから見ていると、かっこよくてやばかった。

テンパってウロチョロしているかわいいしゅう。
またまたあたしは、しゅうを知っていく。

⏰:09/04/04 13:47 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#388 [あい]
月日は過ぎ、あたしはいつも通りしゅうと家を出て、仕事に向かった。

その日は2人して体調が悪かった。


風邪かな?
仕事中、かなり気持ち悪くなり、あたしはトイレに行った。



家に帰っても気持ち悪い。
しゅうがあと少しで帰ってくるのに。


そんなのがずっと続いた。



これ………つわり?

⏰:09/04/04 13:57 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#389 [あい]
「おい、大丈夫か?」

ベッドで横になるあたしを、心配するしゅう。


つわりかな?
でもしゅうに何故か言えない。
何て言えばいいの?


毎日帰ってきたら、早くカットしたいな。
今日仕事でね〜…って楽しそうに話すしゅう。



何か言いづらかった。

「明日病院行く?明日店休みだし、付いてくよ?お前も明日は仕事休め。」

⏰:09/04/04 14:05 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#390 [我輩は匿名である]
感想とかで、すごく読みにくい。アンカ使ったり、感想板つくってオーダーしたら、どうですか?わかりやすい文章なのに、感想や上げで見にくいのがもったいない。

⏰:09/04/04 15:21 📱:F906i 🆔:UEGkgAVU


#391 [あい]
>>390 我輩は匿名であるさん


すいません
感想版作りました。
みなさんもこちらにお願いします

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4340/

⏰:09/04/05 00:27 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#392 [あい]
翌日、しゅうはまだ寝ている。

あたしは準備をし、1人で家を出た。
向かったのは、産婦人科。

名前を呼ばれ、診察が始まった。

「ズボンと下着を脱いで、こちらに来てください。」


診察中、目を閉じた。
しゅうの顔ばかり浮かぶ。


あたしは結果を待っていた。

⏰:09/04/05 11:47 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#393 [あい]
「ご懐妊ですね。」

えっ…それって妊娠してるって事だよね。
あたしは頭が回ってなく、妊娠してるの?って心の中で先生に聞いていた。

「見てください。この小さいのが…」

モニターを見て、あたしは気づいた。

赤ちゃんがいる。
本当に小さいけど、あたしとしゅうの子だ。


病院を出て、携帯を見ると、しゅうからメールが届いていた。

【どこ?】

⏰:09/04/05 20:57 📱:F706i 🆔:☆☆☆


#394 [あい]
帰らなきゃ。
しゅうに話さなきゃ。

あたしはまっすぐ家に向かった。


「どこ行ってたんだよ!起きたらいねぇし、心配したんだぞ?」

テーブルを見ると、ご飯が並んでいた。
作ってくれてたんだ…
本当にしゅうは優しいな。

「「ごめんね。病院行ってた。」」


「病院行ったの?俺も付いていったのに。で、何だったの?」

とりあえず、あたし達はご飯を食べた。

⏰:09/04/05 21:03 📱:F706i 🆔:☆☆☆


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