俺が一番と思った女★3★
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#100 [しゅん]
身だしなみをきちっとして、持ち物の再確認。
俺は保健体育教師の試験やから、実技もある。
ジャージや運動靴も忘れずに持った。
髪型もバッチリ決め、後は出るだけ。
ネットでニュースをチェックして、テレビも確認。
「よっしゃ!そろそろ行こっかね!」
『うん!早めに出たがいいよ!!』
「やな!!ちょっと見直しもしてぇし!」
そう言って、早めに家を出た。
『しゅんー。頑張ってね!!』
「おう!ちゃんとお前から貰ったお守りも持ったし!!
やれるだけ俺の力発揮してくるけん、応援しとってなー」
『うん!!』
「いってきます!!」
『いってらっしゃい!!』
玄関まで出てきた未来にキスをした。
:09/04/11 15:14
:PC
:bxuvmjbQ
#101 [しゅん]
マンションを降りてチャリに乗り、信号待ちの時。
ふと、振り返ると未来が俺の部屋のベランダがら手を振っていた。
『いってらっしゃい!頑張ってね!』
そう言っている。
声は聞こえないが、口の動きでわかった。
俺は笑ってしまった。
ふと周りを見ると人が結構おって、やべーと焦る。
人を気にしながらも未来に手をあげると、未来は満面の笑顔で手を振っていた。
:09/04/11 15:14
:PC
:bxuvmjbQ
#102 [しゅん]
そんな未来に見送られ、会場入り。
試験を受ける。
難しかったが、俺なりに感触はつかめた。
今まで出し切ったことを俺なりに発揮は出来たと思う。
これ以上に緊張したときはなかったっちぐらい緊張したけど。
やっぱ難しいだけあって年齢層もバラバラやし、何より気合が違う。
俺も負けられんっち張り合いが出たけん、俺にとってはプラスやったんやけどね。
緊張とプレッシャーとでヘトヘトな俺。
やっと試験が終わり、家に帰る。
そんな俺にまた豪勢な夜飯を用意してくれていた未来。
感謝の気持ちでいっぱいだった。
:09/04/11 15:15
:PC
:bxuvmjbQ
#103 [しゅん]
その夜も未来は俺の家に泊まり、昨日の続きをする。
「じゃあ、昨日の続きしよーや」
そう言うと未来はわかっていないのか
『?』
という表情。
「ついに解禁やー!!」
そう言って未来を抱きしめると、バカ!!とか言いながらも力が抜けたように俺に身をゆだねていた。
久しぶりに未来を抱くけか、俺は少し緊張している。
そんな素振りはぜってぇ見せんけどね。
試験からやっと開放され、未来のことだけを考え、未来を感じ、未来を思い、一緒に過ごせる時間をかみ締めていた。
:09/04/11 15:16
:PC
:bxuvmjbQ
#104 [しゅん]
試験も終わり、やっとひと段落した頃。
俺の休みがやってきた。
もし、試験に落ちたら勉強して、また来年再試験を受けるつもりやったから
落ちればプラス一年間の学生生活が待っている。
しかも、落ちれば自分で学費稼いで学校行くつもりやったし。それだけはまじ勘弁やった。
でも、落ちる為に勉強してきたわけやねぇし、自分のやってきたことを信じるだけや。
とりあえず、結果が出らな俺の進路はどうなるか分からない状態だった。
一気に今までたまっていたストレスを発散させるべく、嵐とも野球部の奴らとも遊びまくった。
寝らん日とかあって当たり前の生活。
きついはずなんに、それが楽しくて仕方なかった。
未来とも。
土日はほぼ未来と過ごし、未来は俺の家に泊まりに来る。
二人でゆっくり過ごす日もあれば、野球部の奴らと交じってボーリング行ったりカラオケ行ったりして遊んでいた。
:09/04/11 15:17
:PC
:bxuvmjbQ
#105 [しゅん]
そんな中、兄貴の結婚式がやってきた。
そして、その日は未来の誕生日。
もちろん、未来も参加する。
嵐一家も参加する。
未来にはよりを戻した時、話をしていた。
未来は遠慮しとくっち言いよったけど、俺のお袋も兄貴もサナコも是非来てくれと言いよって。
:09/04/11 15:17
:PC
:bxuvmjbQ
#106 [しゅん]
「気まずいなら、俺がうまく言っとくけん。お前が言いように決めていいばい!
来たいっち思うなら、一緒お祝いしよーや。」
『行きたいけど、あたし部外者っち感じやない?』
「いや、俺の隣におるんやけ全然いーやろ!
俺もお前一人になるようなことはせんし。
でも、無理せんでいいけん。」
『行きたいと。行きたいんやけど、何かわかる?』
「わかるちゃ。周りの目も気になるんやろ?
そこら辺なら大丈夫ちゃ!俺の彼女です!!!っち自信持って紹介するけん!」
『うんー』
「サナコとお前仲いんやけ、そんな遠慮いらんやろ」
『行く!!』
「よっしゃ!じゃあ、決定な!」
兄貴とサナコに報告すると、ありえないぐらい喜んでくれた。
:09/04/11 15:18
:PC
:bxuvmjbQ
#107 [しゅん]
結婚式当日。
俺は細身のスーツでバシっと決め、未来は可愛いワンピースを着ていた。
普段の未来はどっちかとういうと甘めよりもカッコイイ寄り。
でも、この日はめっちゃ甘め。
甘めっち言っても、ブリブリやねぇで未来らしい甘め。
こっちの未来もめっちゃ可愛かった。
:09/04/11 15:23
:PC
:bxuvmjbQ
#108 [しゅん]
『しゅんのスーツカッコイイねー』
「俺はいつでもカッコイイけん。」
『でたー自意識過剰ー自分で言うけねー』
「お前も今日めっちゃ甘めやな!」
『結婚式やもん!可愛くいきたいやん。このワンピ可愛くない?』
「おう!めっちゃ可愛いやん!お前っぽいもんな。このために用意したんやろ?」
『うん。そーやろー!!色々回ってこれに決めたと!』
「よう似合っとーで!」
『嵐にも聞いてこよ〜〜』
:09/04/11 15:24
:PC
:bxuvmjbQ
#109 [しゅん]
そう言って走っていった。
嵐にも可愛いと言われたのか、めっちゃ笑顔で戻ってくる未来。
結婚式という滅多に無いイベントごとに未来のテンションも上がっていたんやろう。
いつもよりはしゃいでいた。
「お前ちゃんと色紙持ってきた?」
『持ってきた。でも、式の時は言えんやろー?』
「そやな。色紙でけぇけん入らんやろ?」
『そう思ってちっちゃいの持ってきたんやけど…』
:09/04/11 15:25
:PC
:bxuvmjbQ
#110 [しゅん]
兄貴の知り合いにはプロの選手が何人かいる。
一軍で活躍しよるのもおれば、二軍の奴もおるんやけど。
それでも、ぜってぇサインが貰えるタイミングはあると思い、未来に前もって色紙を持ってこいと伝えていた。
「まぁ、いつ貰えるかわからんけん、取り合えずそのまま入れとけ」
そして俺は兄貴にチラっと話をした。
:09/04/11 15:32
:PC
:bxuvmjbQ
#111 [しゅん]
「兄貴の友達誰が来るん?ちょーサイン貰いたいんやけど」
【未来ちゃん?】
「そそ。まぁ、俺が色紙持ってこいっち言ったんやけど。
サインしてもらえるタイミングあるやろ?」
【あぁ。もう俺言っとーばい。野球が猛烈に好きな子が来るけよろしくっち】
「まじ?」
【おう!お前の彼女っち言ったらみんな会いてぇっちノリノリやったし】
「うそやん!!未来に言ったら死ぬばい。」
【やろーな!前さ、俺がお前に未来が野球選手の中で誰が一番好きか聞いたの覚えてねぇ?】
「いつ?」
【結構前と思うけど。】
:09/04/11 15:33
:PC
:bxuvmjbQ
#112 [しゅん]
「川崎と小斉っち俺言った?」
【おう!その二人のサインも頼んだばい!】
「まじ????」
【多分、してくれとーと思うけど。】
「あいつ、死ぬな。」
大爆笑する兄貴。
【俺からの誕生日プレゼントちゃ!まぁ、未来が誕生日っちこと軽く言ったけん、サプライズもあるかもな。
わからんけど。】
「やべぇーあいつそーとー喜ぶと思うわ!兄貴、あいつの誕生日覚えとったん?」
【あたりめぇやろ!まぁ、直前まで未来には言うな!興奮するけん。】
「そやな…言ったら、死ぬ。」
言ったときの未来を想像しても、やばい映像しか浮かばなかった。
:09/04/11 15:33
:PC
:bxuvmjbQ
#113 [しゅん]
さすが、兄貴。
めちゃめちゃ人脈が広い奴。
これは芸能人の結婚式かっちぐらいすげー披露宴。
ふつーにプロ野球選手とか、コーチとか来とったし。
俺もプロに友達おるけど、兄貴ほどやねぇ。
こんなところでも兄貴の凄さに驚かされた。
そんな光景に未来は終始興奮し通しだった。
:09/04/11 15:34
:PC
:bxuvmjbQ
#114 [しゅん]
式自体もめちゃめちゃ凄かった。
各テーブルに兄貴とサナコからの手紙が置いてあった。
俺ら親族のテーブルにも。
しかも、一枚一枚手書き。
一人一人それぞれの感謝の言葉が書かれとって、300枚近い人数分を兄貴たちが書いたと想像しただけでも、すげーの一言。
でも、そんな兄貴たちの式に対する気持ちとか祝ってくれる人への感謝がが伝わって、俺は親族なんにジーンときた。
入場してきた瞬間、兄貴がカッコイイのはさながら、サナコの綺麗さにビックリした。
未来の目も点になっている。
:09/04/11 15:34
:PC
:bxuvmjbQ
#115 [しゅん]
『しゅんー。サナちゃんめっちゃきれーーー』
「やべぇな」
『あんなお嫁さんなりたい』
「あれ、やべぇやろ」
俺はとっさに誤魔化したが、未来にもやっぱ結婚願望はあるんかなーと感じた。
未来はそんなつもりなく言ったかもしれんのやけど…
二人の結婚式を目の前にして、未来との将来を考える俺がいた。
:09/04/11 15:34
:PC
:bxuvmjbQ
#116 [しゅん]
披露宴中は、やっぱサインを貰うことが出来んかった。
ガッカリする未来。
兄貴たちが出て行った後、みんなが一斉にフロアから出てそれぞれが話をしていた。
サナコの友達は有名選手にたかっていた。
それを見て、もっと落ちる未来。
「未来。一緒サイン貰い行こーや!」
『ううん。いい。』
「何で?」
『やっぱ、こんな結婚式なのに色紙持ってきたりとか場違いやん。
サインしてもらうために、ここ来たわけやないし。
ちょっと反省した。』
:09/04/11 15:35
:PC
:bxuvmjbQ
#117 [しゅん]
「何でかちゃ!!俺がお前にそう言ったんやんけ!
そんなん言う奴おったら、俺が言うちゃ!!」
『ううん。また機会があった時でいいけん。
気ぃ使ってくれてありがとね!』
そのとき。
[しゅん!お前元気やったか?]
そう話しかけられた。
その相手は兄貴の友達でプロ野球選手。
俺がまだちっちぇ時、可愛がってもらっていた。
:09/04/11 15:36
:PC
:bxuvmjbQ
#118 [しゅん]
「久しぶりっす!めっちゃ元気しとーっすよ!そっちこそすげぇっすね!」
[まぁ、こっちはこっちで色々あるちゃ!お前、でかくなったな!]
「あっそーなんすか?俺、イケメンなんすよー」
[おーそれ否定出来んもんなー!!彼女?いや、奥さん?]
「いずれそーなりますけどねー。彼女っす!」
『はじめまして。しゅんがお世話になってます』
さっきまで、いいっち言いよったくせに、未来の目はキラッキラしている。
:09/04/11 15:36
:PC
:bxuvmjbQ
#119 [しゅん]
[あー了が言いよった子か!!未来ちゃんはじめまして!]
未来の目がでかくなる。
「な!」
『えぇー何であたしの名前知ってるんー??』
未来はてんぱって俺にそう聞いた。
「まぁ色々あるんちゃ!」
[未来ちゃん誕生日おめでとう!]
未来は何で?っち顔をしながらも
『ありがとうございます!!』
と言った。
:09/04/11 15:37
:PC
:bxuvmjbQ
#120 [しゅん]
そんな緊張せんでいーよ!]
「そそ!ふつーにタメ語でいいけん!」
[お前はダメ]
「あっ…すいません。」
[未来ちゃんにプレゼントがあるっちゃ]
『えぇ???』
[はい、これ。]
それを見た瞬間、未来は顔を手で隠した。
そしてしゃがみこむ。
「どしたん?」
そう言って覗き込むと未来は泣いていた。
:09/04/11 15:37
:PC
:bxuvmjbQ
#121 [しゅん]
[そんな緊張せんでいーよ!]
「そそ!ふつーにタメ語でいいけん!」
[お前はダメ]
「あっ…すいません。」
[未来ちゃんにプレゼントがあるっちゃ]
『えぇ???』
[はい、これ。]
それを見た瞬間、未来は顔を手で隠した。
そしてしゃがみこむ。
「どしたん?」
そう言って覗き込むと未来は泣いていた。
:09/04/11 15:38
:PC
:bxuvmjbQ
#122 [しゅん]
「泣きよんすけど…」
[はぁ〜???まじ?]
『どうしよー』
「お前の為に貰って来てくれたんちゃ!ちゃんと受け取り!」
泣きながら、硬球を受け取り
『ありがとうございます』
と言った。
:09/04/11 15:39
:PC
:bxuvmjbQ
#123 [しゅん]
[そーとー野球好きなんやね!]
『はい…』
「サイン頼んでいーっすか?」
[何ぼでもしちゃーよ!みんなにも言っちゃーけん]
そう言ってみんなを集めた。
「せっかく綺麗に化粧しとんに。泣き止め!!
せっかく写真撮ってもらえるんやけ!
デジカメ貸してん?撮っちゃーけん。
これが俺からの誕生日プレゼントな!」
『ありがと…』
涙を拭き、俺にデジカメを渡した。
:09/04/11 15:39
:PC
:bxuvmjbQ
#124 [しゅん]
[未来ちゃん!おいで!!]
未来にはど真ん中が用意され、おいでおいでと招かれる未来。
集まったみんなの所に駆け寄る未来。
そして俺はカメラマン。
一枚撮ると、未来ちゃん表情が固いねん!と突っ込みが入っている。
肩を抱き寄せたり、手を繋いだりされて未来はますます緊張していた。
「お前、もーちょい嬉しい顔せぇよ!」
[厳しい彼氏やなー。もう未来ちゃん俺にしとき!!]
そんな冗談言われたけか、未来の緊張と興奮も落ち着いた様子。
《お前も入れ!》
ナイスなタイミングで嵐がカメラマンを代わってくれた。
:09/04/11 15:39
:PC
:bxuvmjbQ
#125 [しゅん]
「未来は渡しませんけど!」
[でたー。何?このラブラブ。未来ちゃん、俺のが金持ってるでぇ??]
こんな言葉に未来は
『結婚してください!』
そう返した。
周りは一気に笑いに包まれ、その場の雰囲気がめっちゃ和んだ。
「はぁー???お前どんだけなん!」
そんな言い返しにも、未来は全然聞く素振りすら見せずみんなと話している。
さっきまでいいと言っていた癖に、みんながサインしちゃるっち言い出したんかちゃっかりと色紙にしていもらっていた。
未来がめちゃめちゃ嬉しそうに話しているのを見ると、俺まで幸せな気持ちになれた。
それから一時経ち、未来の興奮も落ち着いたのか俺の隣に来る。
:09/04/11 15:40
:PC
:bxuvmjbQ
#126 [しゅん]
『しゅんーーー!!!めっちゃすごい!!家宝が増えた!!』
「お前、こんなんが家宝っち言いよったらきりねぇやんけ」
『だってー!!!ムネリンのサインボール!!!本物やもん!!!』
「ちょー貸してん?」
『いや!!手洗ってきてからにして!!』
「何でかちゃ!!汚くねぇちゃ!」
『だめ!!!お家帰ったら、すぐケースに入れると!!』
いかにも俺の手が汚れてますみたいな言い方しやがって。
誰のお陰で貰えたんかっち話や。
:09/04/11 15:40
:PC
:bxuvmjbQ
#127 [しゅん]
サインが貰えた
↓
結婚式にプロが来ていた
↓
プロに友達がいる
↓
野球が上手かったから
↓
それは誰?
↓
兄貴
↓
誰の?
↓
「オレ」
もとをたどれば俺のお陰や!!!
わかってねぇなと思いながらも、未来の優越に浸った姿を眺めていた。
:09/04/11 15:41
:PC
:bxuvmjbQ
#128 [しゅん]
二次会もワイワイ騒いぎまくった。
兄貴の友達は俺と嵐の先輩でもあって、久しぶりに会う人ばっか。
昔の話でめちゃめちゃ盛り上がったし、未来も俺らがちっちぇ時の話を興味津々に聞いていた。
そんなこんなで長いようで短かった結婚式も終わり。
未来は少し酒を飲んだみたいやけど、それほど酔ってねかった。
俺と嵐は浴びるように飲んだが、普段と変わらず。
嵐と未来と俺でタクシーに乗り、家まで帰る。
俺の家でまた3人で飲みなおした。
:09/04/11 15:41
:PC
:bxuvmjbQ
#129 [しゅん]
そんな未来に嵐からプレゼント。
《誕生日おめでと!》
『えぇー嵐も?』
《そんな高けぇもんやねぇけど。》
『全然嬉しい!!貰えるとか思ってなかった
開けていい?』
《おう!》
俺も何を買ったんか知らんやった。
こいつ何買ったんやろーっち思いながら未来が開けるのを見ていた。
袋から出すと、可愛くラッピングされた箱が出てきた。
箱や袋を見ても何のブランドかわからん。
未来が中を開けると、その箱からキラキラしたものが出てきた。
:09/04/11 15:42
:PC
:bxuvmjbQ
#130 [しゅん]
『あーーーーー!!!!!!』
《?》
「?」
嵐も俺も未来のテンションに何があったのかわからない。
『シュシュやんーーーーー!!!!!!』
《お前、欲しいっち前に言いよったやろ?》
『うん!!しかも、○○やん!!!!』
↑名前忘れた。
《俺センスいいやろー!》
『これめっちゃ高いのにー。めっちゃ嬉しいありがと!』
《そーやって喜んでくれただけで俺は嬉しいわ!》
:09/04/11 15:42
:PC
:bxuvmjbQ
#131 [しゅん]
「よかったな!!ずっと欲しいっち言いよったもんな!お前っぽいやん。」
《色がいろいろあってからさー。ちょい迷ったけど、未来はコレやな!っち思って速攻決めたちゃ!》
未来がずっと欲しいと言っていたシュシュ。
シュシュ?で合っとるよな^^;
何か知らんけど、髪の毛結ぶゴムみたいなの?
しかもそこら辺に売りよるのやねぇで、百貨店にしか売ってない高けぇちゃんとしたやつ。
前、買い物行ったときに見たやつで、値段にビックリしたのを覚えている。
さすが嵐!センスいーなーと関心した。
:09/04/11 15:43
:PC
:bxuvmjbQ
#132 [しゅん]
未来がガサガサと何かを出してきた。
サインボールと色紙。
『しゅんー。しゅんもありがとう!こんなプレゼントめっちゃ嬉しい!!』
そー言えば、俺はこれが誕生日プレゼントと話をしたんやった。
兄貴からなんに。
「未来ー。」
『ん?』
「それ、俺の誕生日プレゼントやねぇっちゃね…
それ了から。
ほんとはコレー。」
そう言って出したのは靴。
俺はこっそり靴を用意していた。
:09/04/11 15:43
:PC
:bxuvmjbQ
#133 [しゅん]
『えーーーー!!!!』
「誕生日おめでと!」
『靴やん!!!!!』
「開けてん?」
『ありがとう!!』
嬉しそうにニコニコしながら、包装を解いていく未来。
ただそれだけで、胸がいっぱいになっていた。
『あー!!!!パンプス!!』
「お前が欲しいっち言いよったやつ」
『何でー??』
「こっそりリサーチしとったんちゃ」
『めっちゃ嬉しい!!!』
「履いてん?」
大きく頷き、未来は靴を履く。
ヒールが高いけか俺の肩に手をつきながら履いた。
:09/04/11 15:44
:PC
:bxuvmjbQ
#134 [しゅん]
『めっちゃかわいい…』
目をうるうるさせながら、見てみてと俺たちに言う姿を見るとすげぇ嬉しかった。
『今日は最高の日ーー!!』
兄貴たちの結婚式を見て、自分の誕生日を祝ってもらって、よほど嬉しかったのか
ずっと靴とシュシュを離さず持っていた。
:09/04/11 15:44
:PC
:bxuvmjbQ
#135 [しゅん]
一時何事もなく、いつも通り過ごしていた。
そんな毎日が当たり前のようで当たり前やねぇ幸せ。
遊ぶ金とは別に俺はコツコツと貯金していた金がある。
理由は卒業旅行費。
野球部の奴らとは、沖縄に行く計画を前々からしていた。
そして未来とも。
未来とは二人でお金を貯めよっち言いよって。
未来は京都に行きたい。
俺はスノボに行きたい。
とりあえず、季節的に未来の意見を優先して京都に行くことになった。
:09/04/11 15:46
:PC
:bxuvmjbQ
#136 [しゅん]
秋の京都はもうすでに肌寒くかったが、すげぇよかった。
途中で着物着せてくれるとこがあって、二人で着替えた。
もち有料やけどな。
自分で着物選べて、着付けしてくれて、写真撮影までしてくれる。
ちょーど髪の毛も団子にしとったし、着物に着替えた未来もめっちゃ可愛いかった。
観光に来ている外国人の人に一緒に写真を撮ってくれとしょっちゅう言われ
モデル気分の俺。
まぁ、俺がメインやねぇで未来メインなんやけど。
着物やけか、すれ違う人にガン見される。
イケメンと美女が歩きよるから、当たり前やなー。
:09/04/11 15:46
:PC
:bxuvmjbQ
#137 [しゅん]
京都の大学に行った奴らに穴場なとことかを前もって聞いていた俺。
未来にそのことはしゃべらず、まんまと俺の手柄にしてやったり!
未来もめっちゃ楽しそうにしていた。
旅行から帰ってきても、未来とは定期的に会いよったし、ほんま順調に毎日が過ぎていた。
:09/04/11 15:46
:PC
:bxuvmjbQ
#138 [しゅん]
そしてやってきた俺の誕生日。
未来と飯を食う約束をしとって、北九まで帰った。
未来の仕事が終わる時間まで地元の友達に相手してもらい、未来を会社まで迎えに行った。
未来が走って俺の車までやってくる。
いつもの未来と違って大人っぽかった。
「おーお前今日偉い大人やん」
『そう?』
「何か違うな」
『これ脱いだらもっと違うんやない?』
そう言って、コートを脱いだ。
すると、コートの下は会社の制服だった。
:09/04/11 15:47
:PC
:bxuvmjbQ
#139 [しゅん]
「やべーーーーー!!!!!」
『は?』
「萌えるし燃える。今日の夜はやべぇ!」
『何言いよん?バカ』
「それ、夜の為に着て帰ってきたんやろ?」
『はぁー??相手にしてられん。
しゅんが待っとるけっち思って、ダッシュで出てきたん!』
「そーなん。夜、またそれ着てな!
今日はやべぇーーーーー」
『バカ!エロ!着るわけないやろ!』
呆れ顔の未来。
そんな冗談を言いながら、俺は車を走らせた。
:09/04/11 15:47
:PC
:bxuvmjbQ
#140 [しゅん]
「お前さ、荷物多すぎやろ」
『だって、着替えが入っとるんやもん。
靴も持ってきたけん、めっちゃ大荷物ー。
後ろで着替えていい??』
「そーなん。いいでー。座席倒して後ろいけ!」
『ちゅーか…これ、外から見えんよね?』
「スモークで見えんと思うけど。」
『えーーーー??それっち多分?』
「大丈夫ちゃ!お前のなんか誰も見らん」
『最悪ーーーー。』
「嘘ちゃ!なるべくしゃがんで着替えろよ!」
未来は後ろでゴソゴソしていた。
着替え終わった未来は助手席に移動する。
:09/04/11 15:48
:PC
:bxuvmjbQ
#141 [しゅん]
やっぱいつもよりも大人っぽい未来。
「やっぱお前今日違うわ。」
『たまにはね!』
そんな意味深な発言をしたが、俺はそれ以上突っ込まなかった。
二人でオシャレに未来が予約していたレストランでディナーを食って、ドライブをしていた。
次の日、未来は有給を取ってくれたみたいで泊まり。
時間はゆっくりあった。
散々ドライブした後、久しぶりにホテルに行くことになった。
未来が行きたいっち言っていたホテルなんやけど、すげぇ高いらしい。
:09/04/11 15:48
:PC
:bxuvmjbQ
#142 [しゅん]
「何でそこがいん?」
『何かね、めっちゃオシャレで中が凄いん!!!
しかもラブホやないと!家族とかでも泊まれるホテルなんよー』
「ビジネスやねん?」
『ビジネスクラスもあるっち書いてあったけど、違うと思うよ』
「そーなん」
『めっちゃオシャレやけ、楽しみしとって!!』
俺は半信半疑のまま運転していた。
:09/04/11 15:49
:PC
:bxuvmjbQ
#143 [しゅん]
場所は中州。
明らかにラブホやろ!とか自分に突っ込みを入れる。
でも、ちょーど川沿いで夜景が綺麗そうな感じ。
駐車場に車を入れると
『ちょっと受付してくるけ待っとって』
そう未来に言われ、車で待っていた。
10分ぐらい待っとったやっか。未来が戻ってきて、中に入れるとのこと。
荷物を持って中に入るとそこはありえない光景だった。
:09/04/11 15:49
:PC
:bxuvmjbQ
#144 [しゅん]
俺の予想とは反して、めちゃめちゃオシャレな玄関。
受付の男の人もバシッとスーツが決まっていて、そこらへんのビジネスとは明らかに違う。
前面透明のガラス張りで、中にはちっちぇけど滝と池まであった。
「すげぇなここ。」
『やろー???』
そう言いながら、エレベーターに乗る。
そのエレベーターには電気というものが付いてなく、光っているのは階数のボタンと開閉のボタンだけ。
うーっすら真っ青のライトが上から一部分だけ照らされとって、まじかっこいい。
:09/04/11 15:49
:PC
:bxuvmjbQ
#145 [しゅん]
「ここ、やべぇやろ」
『凄いね!!』
「お前さ、誰かと来たことあるん?」
『ないよー!!何を疑っとるん?バカ!ネットで見つけたん!』
「ふーん。」
ちょっと不安になり、若干未来を疑う俺をよそに未来は
『何このエレベーター!!!!』
とハイテンション。
そんな未来を見ると、こいつが他の男と…とかねぇな!そう思った。
:09/04/11 15:50
:PC
:bxuvmjbQ
#146 [しゅん]
そこでも大荷物を持って部屋に入る未来。
俺の荷物の整理もしてくれいていた。
『しゅんーipod持ってきとる?』
「あるで」
『テレビの前にスピーカーあるけん、つけてみて』
「まじ?ちょー待って」
そう言いながらipodを探し、専用のアダプタにセットした。
部屋にはBoseのスピーカーが付いとって、めちゃめちゃ綺麗な音楽が部屋中に流れる。
「すげー!!」
『めっちゃ凄いね!!』
そう言いながら二人で部屋ん中を探索した。
:09/04/11 15:50
:PC
:bxuvmjbQ
#147 [しゅん]
風呂は全面ガラス張り。
ベットもダブル。
しかも、露天風呂までついとって、中洲の夜景が一面に広がっている。
洗面所も便所も家具もありえんぐらいオシャレで、デザイナーズマンションっち感じ。
「こんな家に住みてぇーーーー!!」
『しゅんのお家もここまでいかんけど、ふつーの一人暮らしより全然オシャレやん』
「あれはあれで満足しとったんに、これ見たらまだまだやなっち感じやな」
『こんなお家に住みたいー。』
「やなー。こんな家やったら早く家に帰りてぇでたまらんやろーな」
隅から隅までオシャレにこだわっているホテルだった。
こりゃー少々たけぇでも泊まりてぇっち感じ。
:09/04/11 15:51
:PC
:bxuvmjbQ
#148 [しゅん]
一通り散策し終わった俺は、部屋着に着替えようと荷物をあさる。
なぜか未来がとめた。
『待ってー。写真撮ろー』
「あ!そーやな!!」
二人で写真を撮っていると、部屋のチャイムが鳴った。
ホテルでチャイム?っち疑問に思う俺をよそに未来は出て行く。
『はーーい』
「いや、おかしいやろ!」
『いーと!』
俺の阻止を振り切って、未来は駆け足でドアまで行った。
俺も付いていこうとすると未来は止める。
:09/04/11 15:51
:PC
:bxuvmjbQ
#149 [しゅん]
『そっちおって!!』
「嫌ちゃ!」
『いーけ!!』
半ば無理矢理ソファーに座らせられ、不振に思っていた。
したら…
未来がホールケーキを持って歩いてくる。
数字のろうそくを立て、めっちゃ笑顔で歩いてくる。
『しゅんーーーー!!!誕生日おめでとう!!!』
そーや!!!
今日は俺の誕生日や!!!
その為に会ったんに、俺は全くもって忘れていた。
:09/04/11 15:52
:PC
:bxuvmjbQ
#150 [しゅん]
「まじかちゃー!」
『おめでとう!!ちゃんと間に合ってよかったー』
時計を見ると23時59分。
『今日、いっぱいみんなからおめでとう言われたやろぉ?
だけ、あたしが一番最後に言いたかったと。
ギリギリーーーー。
早くろうそく消してーー!!』
そう言われ、俺は言われるがままろうそくを消した。
すると、ホテルマンが二人現れ、一人は未来のデジカメを持っている。
もう一人はシャンパンを持っていた。
その場でシャンパンを開けてくれて、写真を撮ってくれた。
二人におめでとうございます。
と祝いの言葉も貰った。
それだけすると、二人は部屋を出ていき、また二人っきりになった。
:09/04/11 15:52
:PC
:bxuvmjbQ
#151 [しゅん]
「お前どんだけなん」
『しゅん全然気づいてなかったやろー』
「お前から言われるまで自分が誕生日なんも忘れとったわ」
『どんだけなんー』
「何か普通やん。こうやってお前と一緒おるの。やけんさ」
『まぁーそのお陰でこうやって出来たんやけどね』
「先受付したのもコレ頼むため?」
『うん』
「ちょっとおかしーなっち思いよったんちゃ」
:09/04/11 15:53
:PC
:bxuvmjbQ
#152 [しゅん]
『やっぱ?
ここ乗り切れば大丈夫!!っち思いよったんやけど、絶対怪しいよなーとか思いながら
バレんかめっちゃ怖かった』
「荷物もやけに多いなーっち思いよったし」
『今思えばいっぱいおかしい箇所あるやろ?』
「ありすぎやな!」
『でもサプライズがうまくいってよかった』
:09/04/11 15:53
:PC
:bxuvmjbQ
#153 [しゅん]
未来を自分に引き寄せ抱きしめる。
苦しいとか言う未来の言葉を無視してもっと強く抱きしめる。
「未来。ありがとう」
『しゅんー。めっちゃ好きー』
その言葉に俺は涙が出そうになった。
相変わらず体は細いが暖かく、心地よい未来の匂いがする。
「俺もめっちゃ好きやん」
頭をなでながら、俺は未来を感じていた。
体を離しキスをすると未来は照れくさそうに笑った。
:09/04/11 15:53
:PC
:bxuvmjbQ
#154 [しゅん]
『しゅんずるい。』
「何が?」
『何もない』
「何かちゃー」
『何もないもん』
未来が言いたいことは何となくわかった。
でも、未来の口から言わせてぇで俺も聞く。
いじわりーね俺。
「ほんまありがとう!ケーキめっちゃうまそうやん!!食いてぇ」
『食べよ食べよ!!』
ちっちぇケーキのろうそくをはずし、二人で食った。
さすがにちっちぇっち言っても二等分して食うと、結構腹にたまり二人では完食できなかった。
残りのケーキを始末し、未来はトコトコと荷物の置いてあるとこに行く。
俺はその行動をボケーと見ていた。
したらー。
:09/04/11 15:54
:PC
:bxuvmjbQ
#155 [しゅん]
プレゼントを持った未来がこっちに歩いてくる。
『はい!これ!』
「まじ????」
俺的にはこんなホテルでサプライズまでしてもらったし、それで十分だった。
それなんに、プレゼントまで用意されとるとか。
思いもよらんかったけか、言葉に詰まる。
『しゅんー改めましておめでとう。
もう時間過ぎてしまっとるけど。』
「何??開けていい?」
『うん!開けてみて!!』
自信満々の未来。
わざと、ショッパーが変えてあり、どこの物かわからなかった。
:09/04/11 15:55
:PC
:bxuvmjbQ
#156 [しゅん]
包み紙を開けると、箱が出てきた。
その瞬間俺はあるものとすぐわかった。
大きさといい形といい、それしかねぇ。
包み紙を開けると、やっぱり想像通りだった。
その中身はシューズ。
しかも、俺がずっと欲しいと言っていた靴で、俺の好きなブランド二つがコラボして出した幻の品。
欲しかったけど、そん時は金がねぇで買えんやった。
しかも、即完売で一切市場には残ってねぇ。
オークションとか色々探しよったけど、はんぱねぇぐらい高値で出とって…
それでも社会人なったら、ぜってぇ買ってやる!っち思っていた。
一気にテンションがあがる俺。
:09/04/11 15:58
:PC
:bxuvmjbQ
#157 [しゅん]
『よかった^^』
「これどーやって買ったん???」
『ちゃんと自分で並んだんやけ!』
「ほんとに??」
『うん!』
「うそやろ!!まじ嬉しいし…」
『しゅんずっと欲しいっち言いよったもんね』
「涙出る」
:09/04/11 15:58
:PC
:bxuvmjbQ
#158 [しゅん]
『男の子ばっかでちょっと場違い?っち感じやったけど、無事に買えてよかった。
そんだけ喜んでくれたら、それをプレゼントに選らんでほんとよかった。』
「もうーーーーーー!!お前そーとーデキる奴やな!!」
『何それー』
「いや、もう死んでもいい。」
『履いてん?』
:09/04/11 15:59
:PC
:bxuvmjbQ
#159 [しゅん]
俺は、自分で一から紐を通さないと気がすまない。
大体シューズっち紐を通してあるけど、俺は自分で通し直す。
全部解いて、一から紐を通すのを未来はじっと見ていた。
『しゅん紐通すのうまいよねー』
「まぁーな。俺マニアやもん、ちゅーか上手下手とかあるん?」
『あたしさー。しゅんが紐通しよる姿好きっちゃねー』
「はぁ?」
『何かしゅんやけっち感じがして、めっちゃキュンっちなる』
「これが?」
『うん。かっこいいなーっち思うんちゃね』
「何かそれ。俺がカッコイイときはこんなときやねぇで、もっとあるやろ!!」
『これも好きなんー』
そんなわけわからん未来の萌えポイントを聞いている内に紐を通し終わり履いた。
:09/04/11 15:59
:PC
:bxuvmjbQ
#160 [しゅん]
サイズもジャストサイズで最高にカッコイイ。
まじでカッコイイ靴とそれを履いている
俺。
全身鏡でその姿を見れば見るほど、カッコイイ俺。
『やっぱ似合っとーね!!』
「やろー!!完璧やな俺。」
『そんな喜んでくれるとは思わんやったよー』
「でったん嬉しいちゃ!!お前、やっぱいいセンスしとーわ!!さすが俺が選んだ女だけあるな!」
『調子乗りすぎやって!」
「明日履こーーー」
それからまた色んな話をして、未来と風呂に入った。
:09/04/11 16:00
:PC
:bxuvmjbQ
#161 [しゅん]
湯船につかり、未来を後ろから抱きしめる。
『どしたん?』
「別にー」
『何それー』
「幸せやなーっち思って」
『ふーん』
「お前からも幸せーーっち聞こえるし」
『そんなんわかるん?』
「俺が幸せやけ。お前との気持ちが繋がっとるけ幸せっち感じるんやん。
お前が幸せやねかったら、俺は幸せな気持ちなんかならんちゃ。」
『ふーん』
「こうやって、お前と一緒に過ごせる時間が今の俺にとっては
一番安心できて、一番落ち着く。」
:09/04/11 16:00
:PC
:bxuvmjbQ
#162 [しゅん]
手にはお揃いのHERMESの指輪がはめられている。
こんなちっさい指輪で、繋がっとるっち思えるとかすげぇよな。
でも、こんなちっちぇ指輪で思いを繋いどるのも何か切ねぇ。
そんなことを考えていると
『HERMESの指輪やっぱ可愛いね。
買ってよかったー』
と未来。
「やな。」
指輪をはめた手を上に上げ並べる。
一瞬あの日の風景がダブったが、すぐに消えた。
未来を思いっきり抱きしめると、未来は『ん?』という顔をしていた。
:09/04/11 16:00
:PC
:bxuvmjbQ
#163 [しゅん]
風呂から上がり、髪を乾かす未来。
そんな姿も可愛いと思う俺。
今まで気持ちが無かったとかやねぇけど、この時期が一番未来に気持ちがあったと思う。
好きな気持ちをどーしたらいいかわからんぐらい。
勉強からも開放され、気持ちが一気に未来に向いたのもあったかもしれん。
未来も同じやな。
俺が相手してやれんやった分の反動が出たのか甘える行動が多かった。
そりゃそーよな。
今までほったらかしにされとったんやから。
俺らは付き合いたてのカップルみたいだった。
:09/04/11 16:01
:PC
:bxuvmjbQ
#164 [しゅん]
ベットに入り、いつものように未来は俺の腕枕に包まれるように横になる。
無防備な未来が愛しく、そして癒される。
つい、未来のほっぺたを伸ばしたり、耳元でボソボソしゃべったりちょっかいをかけていた。
『もーーーー。
いやーーーーー!!!』
そう言った未来が、起き上がり俺の手を押さえる。
その瞬間未来が俺にキスをしてきた。
「ん???」
『もーーーー。おとなしく寝ると!!』
「いや。」
未来からされたこととか初めてや。
:09/04/11 16:01
:PC
:bxuvmjbQ
#165 [しゅん]
『耳んとこでしゃべったら寝れんやん』
「寝せんもん」
『もーーーー!!』
「そんな俺としたい?」
『はぁ?したくないし!』
「うそつけ!」
『もーーーーうざいーーー』
「うるせぇちゃ!」
そう言って未来を抱き寄せ、キスをした。
いつものように体を重ね、俺は未来を感じる。
:09/04/11 16:02
:PC
:bxuvmjbQ
#166 [しゅん]
前の俺はやることがこんな深いこととは思ってねかった。
そりゃー他の奴よりは女を落とす技や容姿を持っていると思う。
そこら辺の女と成り行きでやったり、そんなんをしたことはねぇけど、付き合った女とは関係を持った。
でもそれは愛とかそんなんやねぇで、ただ与えられた課題をこなすだけ。
一連の流れでしかなかった。
自分が気持ちよくなりたいとか思うわけでもなく、いかに女を気持ちよくさせるか、俺でいっぱいにさせるかを考えていた。
何かうまく説明できんけど。
でも未来と出会って、好きな女を抱ける幸せ、大切さを知った。
今まで俺を好きになってくれた人にはほんとに申し訳なかったと思う。
:09/04/11 16:02
:PC
:bxuvmjbQ
#167 [しゅん]
未来と体を重ねるたびに、未来が俺の為だけに生きてくれればいいんに。
とまで思うぐらい独占欲にかられる。
未来はどう思っとるか知らんけど。
またこの日も、未来に対する好きがひとつ増えてしまった。
:09/04/11 16:02
:PC
:bxuvmjbQ
#168 [しゅん]
それから二人とも寝れずに、話をしていた。
後ろから抱きしめ、未来は俺に背をむけている。
首に通した腕枕の手を未来は繋いだり豆を扱ったりしていた。
嵐の話。
未来の友達の話。
仕事の話。
そして
兄貴の話。
:09/04/13 10:25
:PC
:9gKt225A
#169 [しゅん]
『結婚式の時の了くんさーいつもに増してかっこいかったよね』
「やなー。」
『しゅんでもかっこいいっち思うぐらいやけ凄いよね』
「さすが了!っち感じやったな」
『サナちゃんも綺麗やったし。絶対可愛い子が生まれるね。楽しみ!!』
:09/04/13 10:25
:PC
:9gKt225A
#170 [しゅん]
「お前さー。」
『何??』
「結婚したい?」
『うん。したいよー!でも、今はしたくない』
「何で?」
『だって、しゅんとこうやって付き合いよる今が楽しいもん。
まだまだしゅんと彼氏と彼女の関係がいい。
いっぱい好きになってもらって、いっぱい貢いでもらうん。』
:09/04/13 10:25
:PC
:9gKt225A
#171 [しゅん]
「何かそれ!!」
『しゅんは?』
「俺はいつでも準備できとるけど?」
『嘘やん!』
「気持ちはな!」
『勢いはあるんやね!』
「はぁー勢いやねぇし。」
未来は笑っていた。
:09/04/13 10:26
:PC
:9gKt225A
#172 [しゅん]
「俺は、お前としか考えれんし。
お前としたいっち思っとる。
それだけはわかっとって。」
『…うん。』
俺の気持ちに対して未来から返してくる言葉はない。
今はしたくねぇっち考えがあるけか。
それとも、俺とする気がはじめからねぇんか。
返事に変な間もあった。
正直、焦る。
:09/04/13 10:27
:PC
:9gKt225A
#173 [しゅん]
「何かお前ー。普通、こういうときはあたしも♪っち返すとこやろ!」
焦りながらも冗談で突っ込む俺。
内心ビクビク。
そう俺が突っ込んだのに、未来は黙ったままだった。
未来の様子を伺うも、ピクリとも動かない。
そのとき、腕に何か冷たいものがあたっているような気がした。
「お前、寝たんかちゃー!!」
そう言いながら未来を自分の方に向けると、未来の顔は涙でぐちゃぐちゃになっていた。
:09/04/13 10:29
:PC
:9gKt225A
#174 [しゅん]
「は?」
「何で??」
『しゅんーー』
「どした?」
未来を俺の方に向かせ、涙を拭いた。
『あたしもしゅんと結婚したい。今じゃないかもしれんけど、でもしゅんとしたい』
目を涙でいっぱいにした未来が俺にそう言う。
「お前は俺と一緒になる運命と思うよ?」
そう言うと、また一気に涙が溢れ、流れる。
:09/04/13 10:30
:PC
:9gKt225A
#175 [しゅん]
『しゅんがそう思ってくれとったのが嬉しい』
「俺の気持ちはいつでもお前に向いとーやん。」
『うん』
「逆にお前が黙っとーけん、びびったやねぇかちゃ!!」
『だって…』
:09/04/13 10:37
:PC
:9gKt225A
#176 [しゅん]
「俺自身まだ社会にも出てねぇし、男としてもまだまだや。
でも、歳食ってもお前とこうやってバカやって笑っておれたらいいなっち本気で思う。
それを目標に頑張りてぇ。
俺の夢は、めっちゃ愛しとる人と結婚して、マイホーム建てて…
してぇことそーとーあるけど、その夢を叶えれる奴はお前しかおらんけ。」
未来を見るとまた号泣していた。
「これ軽くプロポーズ??やんな」
泣くのに忙しいらしく無視。
:09/04/13 10:38
:PC
:9gKt225A
#177 [しゅん]
「お前、何とかしゃべれや!
そんなん泣いたら、また目が腫れるぞ!」
『だって…しゅんがそんなん言うけやん』
「俺はお前が悲しむよーなこと言った覚えねぇけど?
嬉しいやろ!普通!!」
『嬉しいけやん。』
「嬉涙か?もっと笑えよ!」
脇をくすぐると笑わずにはおられんくなり、耐えていたが笑う。
:09/04/13 11:19
:PC
:9gKt225A
#178 [しゅん]
「お前、泣いたり笑ったり忙しい奴やなー」
『しゅんのバカ!!!』
「誰が?バカっち?」
そう言いながら、未来の頬を両手で挟むんでキスをした。
泣いたせいで目をつぶっとっても目が腫れているのがわかる。
でも、スースーと寝息を立てて寝る未来が、どうしようもないぐらいに愛しかった。
:09/04/13 11:20
:PC
:9gKt225A
#179 [しゅん]
未来がこんなことを思っていたとか、想像もつかんかった。
今はしたくないっち。
そう言われたときは、ビクっち反応してしまったけど。
それでも未来には未来なりの考えがあり、俺との将来を考えてくれている。
俺の思いも伝えれたし、未来なりにまた色々考えてくれればいいと思った。
結婚に焦るわけでもなく、いつか出来ればいいなと漠然に思うだけやけど、
それに向かって歩いていく気持ちで胸はいっぱいだった。
:09/04/14 10:09
:PC
:sySIAbe2
#180 [しゅん]
後は俺の結果だけ。
そして…発表の日。
ネットで自分の受験番号があるか確認する。
嵐と一緒にパソコンの画面に目が釘付けだった。
「まじ緊張する…」
《やな…俺もめっちゃ緊張するわ》
「やべーーーー!!!!!見たくねぇ!!!!」
《早く開けちゃ!!》
マウスを握る手がガタガタ震え、うまくEnterを押せない俺。
「開くぞ」
《おう》
俺の緊張がMAXに達したと同時に画面が開いた。
:09/04/14 10:09
:PC
:sySIAbe2
#181 [しゅん]
「あった!!!!!」
《どこ??》
見た瞬間、俺が見た目の前が自分の番号で目が合った。
「やべぇーーー!!!あったし!!!!」
《どこかちゃ!!》
まだ嵐は見つけれてねぇみたいで必死に探していた。
「ここちゃ!」
《まじやん!!》
「やったー!!」
《お前、まじですげぇね》
:09/04/14 10:09
:PC
:sySIAbe2
#182 [しゅん]
「おう!ちゃんと俺の番号あったで!」
『おめでとう!!!!よかったー』
「なぁー!!めっちゃ嬉しいし!!やべーーーーーーー!!!!!」
「お前仕事は?」
『ずっとトイレで電話待ってた!!』
「今もトイレ?」
『うん!』
「じゃあ、切るぞ!仕事戻れ!ごめんな!心配させて」
『ううん!!ほんとよかったー!!』
「ありがと!また仕事終わったら連絡して。
北九着いたらメールしとくな!」
『わかった!じゃあ後でね!』
合格発表の日、落ちても受かっても飯食い行く約束しとって。
落ちたら気まじーなっち思っていたが、いい土産で飯が食えそうや!
勉強は俺を裏切らなかった。
:09/04/14 10:10
:PC
:sySIAbe2
#183 [しゅん]
親にも会って報告してかったし、合格発表を見てすぐ嵐と地元に帰った。
兄貴には、帰りよる途中で電話した。
めっちゃ喜んでくれて、よく頑張ったと言ってくれた。
サナコも喜んでくれていたみたいで、お祝いパーティーを開いてくれるらしい。
俺は舞い上がっていた。
お袋は涙を流して喜んでくれるし、嵐のお袋も親父も自分のことのように喜んでくれる。
兄貴もサナコも。
野球部のみんなからも電話かかってきて心配してくれとったみたいや。
そして誰よりも心配してくれとった未来。
:09/04/14 10:10
:PC
:sySIAbe2
#184 [しゅん]
:09/04/14 10:13
:PC
:sySIAbe2
#185 [しゅん]
「ほんま嬉しいし!!!!!未来に電話せな!」
《間違ってねぇよな?》
そう言って、嵐はもう一回俺の受験票と画面を確認した。
「もしもし?」
『どうやった?』
不安そうに聞く未来。
「やり〜!!余裕で合格!」
『ほんとに???』
:09/04/14 10:13
:PC
:sySIAbe2
#186 [しゅん]
その夜未来と飯を食って、しみじみと合格の喜びをかみしめる。
未来も大喜びで、話題はそのことで持ちきりやった。
:09/04/14 10:14
:PC
:sySIAbe2
#187 [しゅん]
俺はどんだけ幸せなんやろう。
何度もそう思った。
正直、勉強することは嫌いやねぇ。
楽しいっち思えるし、苦でもねかった。
でも、この一年から半年はそんな俺でさえ、もういいやっち思うぐらい辛かった。
勉強したくねぇっち何回も思った。
なんに。
受かった今、思うことは、やってよかったと言う気持ちと見てみぃ!と言う達成感で満たされている。
辛かった日をみんなの協力もあり、乗り越えて、俺は受かった。
:09/04/14 10:14
:PC
:sySIAbe2
#188 [しゅん]
『しゅんー。めっちゃ凄いね!!』
「やろ〜〜まっ俺の実力はこんなもん」
『本番に強いだけやろ』
「ちげーちゃ!!俺の実力。」
『運もあったね』
「運も実力の内なんぞ?」
『どんだけ自分に自信あるん』
「まーなー。受かったけ何とでも言えるんちゃ」
:09/04/14 10:15
:PC
:sySIAbe2
#189 [しゅん]
『しゅん。お疲れ様。
口ではそんな偉そうなこと言いよるけど、この結果はしゅんが今まで頑張ってきた証拠やと思う。
いっぱい勉強して、いっぱい辛いことがあって、それでもくじけんでしゅんは突っ走ってきたん。
しゅんは絶対弱音を吐かんし、凄い強いよね。
でも、それはしゅんが強がってるだけ。そーいうキャラやないっち。
ほんとは辛いっち言いたいし、甘えたいこともあるのにできんのよね。
嵐とかあたしにはとーきどき見せたりするけど、ほんとまれ。
ちゃんと気づいとるよ?
けど、あたしがヘルプ出したらしゅんが調子狂うっち思って出さんやった。
出したいのにダメっちがまんするのめっちゃ辛かったんやけ。
頑張ったねしゅん。
ほんとにおめでとう』
未来が俺の目を真っ直ぐ見つめ、ゆっくり喋った。
未来が言う一つ一つの言葉が胸に染み、熱くさせる。
:09/04/14 10:15
:PC
:sySIAbe2
#190 [しゅん]
未来は俺の全てをわかっていた。
女にこんな見透かされていたのは初めてや。
しっかり見て、どうしたらいいのかを自分で考え、行動する。
理想やな。
簡単にできることやねぇのに、未来は見事にそれをやってのけていた。
俺の目にはうっすら涙が溜まり、溢れるのを我慢する。
:09/04/14 10:16
:PC
:sySIAbe2
#191 [しゅん]
「お前、どんだけかちゃ!」
『ほらーまた強がった!
しゅんは一人やないんやけ。あたしが一番に支えになるよ?』
その言葉に涙は止めれなかった。
「もうお前は十分支えになっとるちゃ!」
未来を抱き寄せると、逆に未来から抱きしめられた。
『しゅんが弱っとるー』
こんなときに冗談で俺をからかう。
「お前がこうさせたんやろ!」
そう突っ込みを入れて、こんな感じも悪くねぇと思っていた。
:09/04/14 10:16
:PC
:sySIAbe2
#192 [しゅん]
そして俺は高校の教師になった。
出身校の野球部顧問が色々世話をしてくれて、自分の母校の先生になれた。
しかも体育の教師。
もともと体育の教師は人気があるのもあって競争率が高い。
でも、俺はなれた。
すごくねぇ??
正式な通知を見たときは本気で涙が出た。
今でも思い出すと、手が震えるぐらいやもんな。
逆に、未来の俺はどーなっとるんかが少しだけ楽しみになったんかもしれんな。
新学期、新品のスーツに腕を通し、俺は学校へ行く。
俺は、新たな一歩を踏み出した。
:09/04/14 10:17
:PC
:sySIAbe2
#193 [しゅん]
あいつと出会ったあの日から、約9年。
色んなことがあった。
今は、楽しいことも、辛いことも、全部含めて幸せだったと思える。
本当に出会えてよかった。
「ありがとう」
心からその言葉を伝えたい。
:09/04/14 10:17
:PC
:sySIAbe2
#194 [しゅん]
共に成長し、お互いを高めあって、それぞれの道に進んだ。
あいつがおったからこそ、今の俺がおってこうやって生きている。
この感謝の気持ちを伝えてぇけど。
心の中でそっと伝えることにしよう。
:09/04/14 10:17
:PC
:sySIAbe2
#195 [しゅん]
ただひとつ。
未来に聞きたいことがある。
未来。
俺と過ごした日々は、楽しかったか?
幸せやったか?
聞けんのに。
その言葉が、何度も俺の中で行き来していた。
:09/04/15 14:56
:PC
:jcMzieeQ
#196 [しゅん]
あーーー。
何かこの話したら終わるっち考えたら何か嫌や。
めっちゃ寂しいな…
しょーがねぇことやけど。
:09/04/15 14:57
:PC
:jcMzieeQ
#197 [しゅん]
とりあえず、登場人物の今を紹介しとくか^^
まず、
≪さゆり≫
今、俺は直接連絡を取ってねぇけど、噂では子どもが出来て結婚したらしい。
男の子を出産。
そんで今はシングルマザー。
働かず、親の世話になっているらしい。
んーーー。
これっちどーなん?
とりあえず、働いた方がいんではないか…
:09/04/16 15:16
:PC
:GKDRq2es
#198 [しゅん]
≪アッキー≫
原田晶。
超高校級のピッチャー。
未来がキャーキャー言っていた奴。
アッキーは学生結婚して、今も大阪の実業団で野球を続けている。
女の子が最近産まれたんやけど、それがでたんかわいいでから。
俺らのアイドルやな^^
あっできちゃったやねぇけ。
未来より可愛い子を見つけて絶対幸せなるっち言いよったけど
その通り、めっちゃいい奥さんをゲットした。
すげぇ幸せそうで何より。
:09/04/16 15:16
:PC
:GKDRq2es
#199 [しゅん]
≪信哉≫
未来が色々あったときに助けてくれた野球部。
信哉は今消防士として働いている。
あのオレンジを着て。
彼女はおらん。
最近、彼女の浮気が発覚して別れたばっか。
軽く落ち込み中やけ。
まぁ、そのうちまた可愛い彼女連れて自慢するんやろーけど。
:09/04/16 15:17
:PC
:GKDRq2es
#200 [しゅん]
≪トモキ≫
信哉の友達でもあり、未来の友達でもある。
トモキも未来のことで助けてくれた一人。
トモキは大学を留年し、今もまだ学生。
まだまだキャンパスライフを楽しんでいる模様。
今年こそは卒業するっち言いよったんに、結局留年。
彼女は3個下。
もしかしたら、彼女のが先に卒業するんやね?っち不安もあるけど…
まぁーそーなったらそーなったでおもろいな。
思いっきり笑ってやるけん。
:09/04/16 15:18
:PC
:GKDRq2es
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トピック
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