俺と幼なじみ2
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#325 [遼]
『嘘やろ・・・』
『翔にさ・・・お前から伝えろよ。』
『は?無理・・・』
『俺だってもう無理や。お前に言うのでさえもこんなに辛いのに、またアッキーの死を伝える事はしたくない・・・』


最後の方の雄也の声は涙ぐんどった。

⏰:09/09/03 19:26 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#326 [遼]
『そうゆう事やから・・・』


申し訳なさそうに雄也は電話を切った。
電話が切れたのを確認した後俺は携帯を滑らせながら投げた。


『どうしたん遼ちゃん。』
『・・・』
『遼ちゃん?』

⏰:09/09/03 19:26 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#327 [遼]
『アッキーがな・・・自殺したんやと。』

『え?自殺未遂!?』

『未遂じゃなくて自殺や。死んだんやと。』

『は・・・?えー!!!何で!?』

⏰:09/09/06 13:05 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#328 [遼]
『・・・知らん。』


何でアッキーは自殺したんやて。
何がアッキーをそうさせたんやて・・・
多分その時の俺は涙を堪えながらボーッとしとったと思う。
未知に涙を見せたくなかったから。


『あ・・・俺翔に伝えなアカンのやわ、アッキーが死んだ事・・・』

⏰:09/09/06 13:06 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#329 [遼]
さっき滑らせながら投げた携帯を自分で取り、なんのためらいもなく翔に電話を掛けた。


『おう、なんや?』


いつもと変わらないテンションの翔。
いつもみなみとおるからみなみとおるって分かった。

⏰:09/09/06 13:07 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#330 [遼]
『誰かからアッキーの事聞いた?』
『アッキーの事?アッキーがどうした?』


知らんのや・・・
どうせならもう知っといてほしかった・・・
俺は雄也から言われた事を伝えた。

⏰:09/09/06 13:08 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#331 [遼]
『落ち着いて聞けよ・・・?アッキーが自殺して死んだ。』
『・・・嘘やろー!!』


翔は俺とは違って言葉を疑う事はしなかった。
疑う事なくすぐに俺の言葉を信じた。

⏰:09/09/06 13:08 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#332 [遼]
電話の向こうからは翔が“アッキー死んだ!アイツ死んでまった!”って言う叫び声が聞こえ、みなみの“嘘ー!嘘や!嫌や!嫌ー!”って声が聞こえた。


まだ通話は繋がったままで、そんな声を聞いていたくなかった俺は電話を切った。

⏰:09/09/06 13:09 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#333 [遼]
そして電話を切った後、堪えていた涙が一気に溢れた。
涙が出ると共に、怒りと悔しさで机を思いきり蹴った。


『遼ちゃん・・・』


そう俺の名前を呼ぶ未知も泣いていた。

⏰:09/09/09 19:33 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


#334 [遼]
『何で死んだんやてアッキー・・・!』


体操座りをしながら踞って泣いた。
そしたら未知は俺の事を優しく抱き締めてくれた。
抱き締めてくれたから尚更また涙が出た。

⏰:09/09/09 19:34 📱:SO905iCS 🆔:☆☆☆


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