俺と幼なじみ２

『はいはい、嘘ばっかり。』
『いや、マジやから。』
『嘘付かんくていいて。』
『だからマジやってば。』

未知は信じようとしんかった。

『未知が裕樹と何回も浮気したで俺も玲子とヤった。俺もただヤりたいでヤっただけ。』

めちゃくちゃな嘘を付いた。

『･･･』
『これ聞いてどう思う？』
『･･･』
『けどヤったのは事実やから、本当ごめん･･･』

未知はいきなり泣き出した。
足で思いっきり蹴飛ばされた。

『いてーし。』
『遼ちゃんなんて最低やわ！』

(まぁ、ヤってないけどな。)

心の中ではそう思うし笑いたいけど我慢をした。

『ごめん･･･けど、俺もヤりたかったんやもん。』

『本当最低やん！！もう離婚するで！！遼ちゃんなんてもう知らん！』

怒鳴って部屋を出て行った。
泣いとって悪いなと思ったけど、心の中では少しざまあみろと思った。

傷付いてくれたか？

俺の気持ち分かったか？

けど俺は嘘なんやから、本当に浮気されて傷付いた俺の心なんて分かるはずがないわな･･･

だけど次の日最悪な事になった･･･

未知が俺の親と自分の親にチクった･･･

完璧に俺が悪者になるなって思った。

マジ最悪や･･･

『お前浮気すんなよ！！』

親父にすげー怒鳴られた。
してねぇわって突っ込みたかったけど未知がおるし言えん･･･
その時に思ったわ。
変な嘘付かんければ良かったって･･･(笑)

『もうあたし離婚する。』

冷静に言う未知と俺に怒鳴る親父。
母ちゃんは未知をなだめるし、ちび達は意味分かってないやろうで勝手に遊んどる。

『遼ちゃんとなんて一緒におりたくない。』

なんやてそれ･･･
何でお前はすぐにチクるの？
俺嘘なんやぞ？
完全に本当やと思われとるやん。
大体お前のが酷い事今まで沢山してきたんやぞ？
俺は今まで我慢してきたのに、自分が傷付いたらすぐに親に頼るんかて。

あー、イライラする。

自分で撒いた種なのにイライラしたわ(笑)

こんな事になってまったから嘘やなんて言いにくくなってまったやんか･･･