俺と幼なじみ２

仕事が終わって家に帰ったら母ちゃんに言われた。

『みー坊なんか荷物詰めて出てったよ。』

みー坊とは俺の親が小さい頃から未知の事をそう呼んどる。

『は？どうゆう意味？』
『知らん。』

家出？(笑)
真っ先にそう思った。
家が真ん前やから家にでも帰ったんやと思って未知ん家に行ったらいなかった。

『未知どこ行ったか知っとる？』

『知らんよー。何で？』

未知は自分家にもいなかった。

連れの翔とみなみに聞いても知らんかった。

未知には連絡しても電話に出てくれんかった。

電源入っとるで出れるはずや。

メールもしたけど全然返ってこんかった。

喧嘩したで未知のほとぼりが冷めるまでほかっとこうと思ったけど、３日くらいやったかな？

一切連絡なかった。

何で連絡くれんのやと思うと荷物詰めとる時に止めてくれんかった母ちゃんに苛立ってきた。

『何で止めんかったんじゃ！』

親に当たっても仕方がないのは分かっとる。
けど当たる場所が親にしかなかった。

俺はしつこく未知に電話をかけたしメールもした。

『子供の顔見たくねえの？連絡してこいよ。』

それでも連絡はない･･･
苛立ってしょうがなかった(笑)
次電話に出んかったらもうこっちからかけたらんと思ってかけたら･･･
出た。

電話に出た時の未知の一言･･･

『何？しつこいんやけど。』

おいおい、そりゃねえやろが(笑)

『お前何しとんの？どこにおんの？』

『遼ちゃんに関係ないやん。』

『関係ない事ねえやろ。』

未知は電話で、家出した～。
とか言ってやけに楽しそうやった。
そんな態度で尚更腹立った。
けど怒ったらまた連絡取ってくれんやろうし堪えた。

『取り合えず帰ってきて。会ってちゃんと話そ。』

『んー･･･嫌。』

『･･･』

ムカつくしかなかった(笑)

『どこにおんの？』

『言う必要なくない？』