偽りの“ジン”...
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#595 [我輩は匿名である]
「痛かった?でも桃が悪いんだから反省しなくちゃな?」


こんな状況になってもジンは私を責めていた。


「な?」


そう言ってジンは私の頭をポンポンと触った。

⏰:09/09/10 02:03 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#596 [我輩は匿名である]
ゾクッ…


ジンに触られた瞬間寒気が走った。


(や…いやっ!!)

⏰:09/09/10 02:05 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#597 [我輩は匿名である]
『触んな!キモイ!』


突発的に私はそう叫んでしまった。


「…なに?」


ジンは暗い表情で私に言った。

⏰:09/09/10 02:29 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#598 [我輩は匿名である]
『私に触んないで!気持ち悪い!キモイキモイキモイ!』


私は泣きながらジンに訴えた。


「・・・・・」



ジンは目を真ん丸にしながら私を見つめていて。

⏰:09/09/10 02:31 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#599 [我輩は匿名である]
『もうやだ…。私の世界に入ってこないで。本当関わりたくないの…。』


「・・・・・・」


ジンは何も言ってこない。


だけど体がぷるぷる震えていた。

⏰:09/09/10 02:33 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#600 [我輩は匿名である]
そして私は無言でジンの前を立ち去った。


(これで終わり…)


だけどジンに捕まれた左手がヒリヒリする。

⏰:09/09/10 05:07 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#601 [我輩は匿名である]
(あ…)


左手を見るとひっかき傷があった。


うっすらと血がでている。

(くそやろう…!!)


左手の傷を見て私の怒りのボルテージが急激に上がった。

⏰:09/09/10 05:09 📱:N904i 🆔:ffZFGmXo


#602 [我輩は匿名である]
『くそでぶやろーッッ!!!二度と姿見せんな!!』


私はこれでもかってくらい大きな声で叫んだ。


完全に我を忘れていた。

⏰:09/09/11 00:12 📱:N904i 🆔:513Y0/5.


#603 [我輩は匿名である]
「桃ぉーーッッ!!」


私の叫び声に負けないくらいの大きな叫び声が返ってきた。


そしてジンの走る姿が目に入った。


ジンが私に向かって走ってきている。

⏰:09/09/11 03:50 📱:N904i 🆔:513Y0/5.


#604 [我輩は匿名である]
大きな体を揺らしながら走るジンの姿。


その顔は真っ赤で細い目が三角。


今までにないくらいキレている顔だ。

⏰:09/09/11 04:01 📱:N904i 🆔:513Y0/5.


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