偽りの“ジン”...
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#597 [我輩は匿名である]
『触んな!キモイ!』
突発的に私はそう叫んでしまった。
「…なに?」
ジンは暗い表情で私に言った。
:09/09/10 02:29 :N904i :ffZFGmXo
#598 [我輩は匿名である]
『私に触んないで!気持ち悪い!キモイキモイキモイ!』
私は泣きながらジンに訴えた。
「・・・・・」
ジンは目を真ん丸にしながら私を見つめていて。
:09/09/10 02:31 :N904i :ffZFGmXo
#599 [我輩は匿名である]
『もうやだ…。私の世界に入ってこないで。本当関わりたくないの…。』
「・・・・・・」
ジンは何も言ってこない。
だけど体がぷるぷる震えていた。
:09/09/10 02:33 :N904i :ffZFGmXo
#600 [我輩は匿名である]
そして私は無言でジンの前を立ち去った。
(これで終わり…)
だけどジンに捕まれた左手がヒリヒリする。
:09/09/10 05:07 :N904i :ffZFGmXo
#601 [我輩は匿名である]
(あ…)
左手を見るとひっかき傷があった。
うっすらと血がでている。
(くそやろう…!!)
左手の傷を見て私の怒りのボルテージが急激に上がった。
:09/09/10 05:09 :N904i :ffZFGmXo
#602 [我輩は匿名である]
『くそでぶやろーッッ!!!二度と姿見せんな!!』
私はこれでもかってくらい大きな声で叫んだ。
完全に我を忘れていた。
:09/09/11 00:12 :N904i :513Y0/5.
#603 [我輩は匿名である]
「桃ぉーーッッ!!」
私の叫び声に負けないくらいの大きな叫び声が返ってきた。
そしてジンの走る姿が目に入った。
ジンが私に向かって走ってきている。
:09/09/11 03:50 :N904i :513Y0/5.
#604 [我輩は匿名である]
大きな体を揺らしながら走るジンの姿。
その顔は真っ赤で細い目が三角。
今までにないくらいキレている顔だ。
:09/09/11 04:01 :N904i :513Y0/5.
#605 [我輩は匿名である]
(や、やばい!!)
『イヤーーッッ!!!』
私は追いかけてくるジンを見て我に返っり、そして悲鳴が出た。
(こ、殺される…!!)
:09/09/11 04:09 :N904i :513Y0/5.
#606 [我輩は匿名である]
私は追いかけてくるジンに対して逃げ走った。
(逃げなきゃ…逃げなきゃ…!!)
夢でよくある走っているのに地に足がついていない感じ。
まさにそんな感じだ。
:09/09/11 04:21 :N904i :513Y0/5.
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