偽りの“ジン”...
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#607 [我輩は匿名である]
スローモーションまでとはいかないけど、走っている感じがしない。
『ハァハァ…』
だけど息切れしている私がいる。
:09/09/11 05:05 :N904i :513Y0/5.
#608 [我輩は匿名である]
ジンがどのくらいの足の速さかは分からない。
私に追い付いてきているのかも分からない。
後ろを振り返って確認すれば分かることなのに、今はその時間さえもったいない。
0,01秒さえ無駄にはできない。
:09/09/11 05:10 :N904i :513Y0/5.
#609 [我輩は匿名である]
(逃げろ…もっと遠くへ逃げるんだ!!)
「待ちやがれー!!」
ジンの叫び声が聞こえ、
その声がよりいっそう私を恐怖にした。
:09/09/11 05:28 :N904i :513Y0/5.
#610 [我輩は匿名である]
(いや…!追い付かないで…!!)
私は必死だった。
『!?』
必死に逃げる私に一つの物が目に入った。
交番だ。
:09/09/12 03:34 :N904i :s45HhwKA
#611 [我輩は匿名である]
私は無我夢中だった。
何も考えずに交番に飛び込んだ。
『助けて下さい!!殺される…殺されそうなんです!!』
:09/09/12 03:40 :N904i :s45HhwKA
#612 [我輩は匿名である]
「ちょっ…君!!落ち着いて!」
いきなりパニック状態で入ってきた私に警察もびっくりしていた。
『追い掛けられてるんです!こ、殺されれそうなんです!』
:09/09/12 03:43 :N904i :s45HhwKA
#613 [我輩は匿名である]
「落ち着いて!とりあえず座って?」
「桃ぉーーッッ!!」
警官が私をなだめているとジンの声がした。
:09/09/12 03:45 :N904i :s45HhwKA
#614 [我輩は匿名である]
「ハァハァ…桃…。」
そしてジンも中に入ってきた。
「このやろぉー!!」
ジンは警官に目をくれず私に向かってきた。
:09/09/12 03:48 :N904i :s45HhwKA
#615 [我輩は匿名である]
『いやー!!キャー!!
痛い!』
ジンは私の髪の毛を引っ張ったのだ。
ものすごい力。
抵抗できない。
:09/09/12 03:52 :N904i :s45HhwKA
#616 [我輩は匿名である]
「な、なにしてるんだ!」
警官は私の髪を引っ張るジンを見て驚きを隠せないでいた。
それもそうだ。
いきなりパニック状態の女が現われて、いきなり異常なぐらいにキレた男が現われて、その男がその女の髪を警官の前で引っ張っているのだから。
:09/09/12 04:18 :N904i :s45HhwKA
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