微妙な10センチ。〜最終〜
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#747 [あき]
ベンチに座り、腕を組んで難しい顔をしているなおちゃんに、歩み寄る。

『…終わった…』

『…おう。』

『……』

『……』

静かに立ち上がり、廊下を歩き出した彼の後をついていく。

静まり返った廊下に、私達の足音だけが響いていた。

⏰:09/11/28 03:17 📱:W64S 🆔:qt2ezAIU


#748 [あき]
懐かしい匂いの車内。
相変わらずのBGMが流れている。
窓の外、眠り返った街の光を、私は静かに見つめる。
どんよりして、じめじめした空気の空。

時折、なおちゃんの煙草の匂いが車内に香っていた。

涙が溢れてきた。

⏰:09/11/28 03:21 📱:W64S 🆔:qt2ezAIU


#749 [あき]
『…ごめん…』

『……』

『……うざっ。本当うざいよ。』

『…ん…。ごめん…』


なおちゃんは、たった一言。そう言っただけで、何も言わなくなった。崩壊した涙腺は、ただ溢れるばかりで、私は何も言えなかった。

⏰:09/11/28 03:24 📱:W64S 🆔:qt2ezAIU


#750 [あき]
途切れた記憶。

部屋で、いつものように、白い錠剤を飲み干す。苦痛から逃げる為に、いつものように飲み干して…なおちゃんに電話をかけた。何故か、たまらなく声が聞きたくなって電話をかけた。

《苦しいよ…》

泣きながらそう伝えた。
言い様のない恐怖と、それから逃れる為に飲み干した錠剤の副作用。私はなおちゃんに苦痛を吐き出したんだ。

⏰:09/11/28 03:42 📱:W64S 🆔:qt2ezAIU


#751 [あき]
《苦しい》

やっと吐き出したこの言葉は、私の全てだった。あの時、心も体も-苦しい-と悲鳴を上げている私自身を、助けて欲しかったのかもしれない。(※今だからそう思う)

その言葉を最後に、私の記憶は途切れ始める。

深い深い眠り―…

私自身、いつ眠ったのかもわからない程、ただ深い眠りに落ちていた。

⏰:09/11/28 03:53 📱:W64S 🆔:qt2ezAIU


#752 [あき]
プツンと途切れた記憶。

遠くで、誰か声を聞いた。体を揺さぶられる感覚。ソファーに顔を埋め、ダラリと伸ばした私の腕。

(ああ…寝ちゃったのかな…)

そう思った。

次の記憶は
誰かに抱えられる感覚に身を任せている。

《だれ……?》

そこで、始めて声を発した。その声に答えてもらったのか、もらえてないのかは、わからない程、やっぱり私の記憶は、そこでプツンと途切れている。

⏰:09/11/28 04:07 📱:W64S 🆔:qt2ezAIU


#753 [あき]
私を締め付けている洋服を乱暴に剥ぎ取られ、そして、強く捕まれた手の感覚に再び目を覚ます。

《…何…やめて…だれ…》

露になったであろう肌に絡む手。私は、体をくねらせ、そう言った。
そんな私の戯言に、黒い影は力の入らない体を抱え込む。そして大きな手は、私の手をしっかりと強く握った。
そこで、再び記憶は途切れ―…
ハッキリと目を覚ました時。
私は、何故かきちんと洋服を着て、消毒液の臭いがする硬いベッドの上、細い管に繋がれて寝かされていた。

⏰:09/11/28 04:25 📱:W64S 🆔:qt2ezAIU


#754 [あき]
さっきから横で気難しい顔で煙草をふかしながら座るなおちゃんに、何も聞けなかった。
途切れた記憶は、あまりにも曖昧過ぎて、私自身怖くて聞けなかった。
胃を洗ってもらい、栄養を管から貰って。
すっかり正気に戻った今。

(…パンツ…可愛いの履いてたっけ…)

この期に及んで、馬鹿な私は、子供時代以来、何十年ぶりに見せた…いや、見せてしまったんであろう露な姿を心配する。
無言の部屋。
ああ。逃げ出したい…

⏰:09/11/28 04:34 📱:W64S 🆔:qt2ezAIU


#755 [あき]
『…あの…』

人生最大限の勇気を振り絞り、無言の圧力に割って入る。
そんな私の声に、なおちゃんは、言った。

『…んだこれっ?
死にたかったわけ?』

聞いた事もないような静かな声。

『………』

『…答えろ。』

秘めた感情は、身震いするほど、怒りに満ちている声だった。

⏰:09/11/28 04:41 📱:W64S 🆔:qt2ezAIU


#756 [我輩は匿名である]
説明の仕方まわりくどくね?死ねばいいし

⏰:09/11/28 21:34 📱:N906imyu 🆔:☆☆☆


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