微妙な10センチ。〜最終〜
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#817 [あき]
まだ何も知らない純粋無垢なままサヨナラした私達は。
大人になって再び出会った。
あの時。
素直に言えたら。
あの時
素直に言ってくれたら。
私達の-今-は違っていた。
:09/12/17 00:23
:W64S
:HAXB1mOk
#818 [あき]
そうわかっていても、もう後戻りは出来なくて。
ただひたすらに伸びていく平行線。
その道が、重なりあいそうになった
あの時
素直について行けば。
あの時
手を引っ張ってくれれば。
やっぱり違った-今-があったのかもしれない。
:09/12/17 00:26
:W64S
:HAXB1mOk
#819 [あき]
二本の道は、一瞬交わって…重なる事なく伸びて行った。
この先、どんなに歩けど、もう二度と交わる事のない道だと知った時は、もうあの分岐点は遠く離れ過ぎていた。
何度も何度も立ち止まり、振り返り…
手を伸ばしたけれど、やっぱり届きはしなかった。
:09/12/17 00:31
:W64S
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#820 [あき]
いつかの夜。
私を理解する男は、なおちゃんしかいないと言った。
俺を理解する女は、あきしかいないと言った。
小さな部屋で、淡いオレンジのライトの中、私達は長過ぎる腐れ縁を笑い、互いを認め合った。
私達の間には
甘ったるい愛の言葉も。改めて交わす誓いの言葉も何もなかった。
ただ。何も言わず
朝を待った。
:09/12/17 00:42
:W64S
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#821 [あき]
《俺らには必要か?
彼女、彼氏の枠が。何が変わるんだ?下らない。》
あの時、彼はそう言った。
私は、変わらないねと微笑み、別にいらない。そう言った。
だけど。
月日が経つと。
やっぱり、甘ったるい愛の言葉も、交わす誓いも。そんな下らない-枠-も―…
必要なんだと思う。
まるで、ふわふわしたわた飴みたいに。
簡単に溶けて消えてしまう。
きちんと、袋に入れて、輪ゴムで絞めて…
大切に大切に持ってなきゃ…
溶けて消えちゃうんだよ…。
:09/12/17 00:49
:W64S
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#822 [あき]
もう私達の間には、何もない。
全部溶けて消えちゃった。
笑った日々も
怒った日々も
泣いた日々も。
私達の絆も
交わした約束も…
全て-思い出-という枠に納められて。
深く深く鍵がかけられた。
:09/12/17 00:54
:W64S
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#823 [あき]
《俺が頑張ってるって認めたら、指輪買ってやるよ!》
遠い昔の約束―…
逃げない事を教え込まれた私。
あれから
けっこう頑張ったのになぁ…
必死に勉強して。
試験受けて。
就職して。
人生やり直して。
どん底に落ちて。
また這い上がって―…今の地位まで登りつめた。
死にもの狂いで、自分の人生を掴んだんだよ?
ねぇ…けっこう頑張ってない?私。
:09/12/17 00:59
:W64S
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#824 [あき]
《何百年かかっても、俺に似合うような女になるこった!》
…なおちゃんに似合う女ってどんなの?
私、強くなったよ。
私、賢くなったよ。
私、痩せたよ。
なおちゃんみたいに
人を大切にして。
人を信じて。
一生懸命に
生きてきたよ。
でも、違うんだよね?
……ごめん。
わかんないや。
なおちゃんに似合う女って奴が。
:09/12/17 01:06
:W64S
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#825 [あき]
だからさ。
この際、なんだっていいや。
シワシワになって
くちゃくちゃになって。
私がこの世を去る時に、貴方が傍にいてくれたら…
貴方がこの世を去る時に傍にいられたら…
それで、シワシワの手握って、ばいばいって言えたら
それでいいかな〜って…〃
たとえ、貴方には家族が出来て、孫がいて…
明るい日差しの中の最後だったとしても。
私は一人、硬いベッドに寝かされてた冷たい最後だったとしても。
貴方一人が傍にいてくれたら…
私の人生、幸せに全うできたなって。
そう思うんだよね!
:09/12/17 01:13
:W64S
:HAXB1mOk
#826 [あき]
考えたら気持ち悪い女だよね。〃
だけど。
これが、私の本心。
貴方を一人占めにしたいと願った日々。
貴方と、どんな形でもいいから繋がってたいと願った日々。
貴方の傍にいたいと思った日々。
その私の全てが
叶う。
:09/12/17 01:17
:W64S
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