$ 貢ぎちゃん「ユリサ」 $
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#361 [りぃ]
そんな重大なアクシデントを
知らなかったということより、
そんな時に何の頼りにも
ならない自分が悲しかった。
いざと言うときにじゅん君が
頼るのは、やっぱり貢ぎの女の子なんだ…。
きっと今は私の存在なんか
完全に忘れられてる…。
:09/09/04 18:24
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:ljPHVbQ.
#362 [りぃ]
私には何できるのか
前向きに考えてみると
答えはすぐに見つかった。
じゅん君の財布…
どんなだったっけ…
翔君と萌を残して部屋を出た私は
いつもじゅん君のポケットから
姿を覗かせていた財布の全体像を
必死に思い出しながら
ブランドショップが立ち並ぶ
通りへと向かった。
:09/09/20 15:13
:P905i
:88cGLt0k
#363 [りぃ]
ひたすらチャンスを待ちながら
地味に貯めてきた給料が
やっと日の目を見る時が来たのだ。
せっかくのタイミングを
うっかり見落として
しまうところだった。
どんな財布だったかは
結局思い出せなかったものの、
確かBVLGARIが好きって
言っていたような…
あれこれ考えているうちに
なんだか楽しくなってきて
私は意気揚々とBVLGARIの
ショップへと向かった。
:09/09/20 15:47
:P905i
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#364 [りぃ]
商品を選び、支払いを済ませ
店員さんにラッピングを
お願いしている間に
バッグの中で携帯が鳴った。
「萌?何?どうしたのー?」
『あれ?思ったより元気じゃん』
萌が私を心配してくれている
様子がうかがえた。
:09/09/20 16:06
:P905i
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#365 [りぃ]
『今どこ?何してんの?』
「いや…ちょっとお買い物。」
『ひとりで?買い物ねぇ…ふ〜ん♪』
電話の向こうで全てを察して
ニヤける萌が目に浮かぶ。
『まぁ、終わったら早く
帰ってきなよ!じゃあね〜』
さすがに萌には隠しても仕方ない。
でもなんとなく濁してしまったのは
誰よりも早く真っ先にじゅん君に
サプライズしたかったから。
:09/09/20 16:19
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#366 [りぃ]
そんなこだわりを持ったまま、
プレゼント用にラッピング
してもらった商品を受け取ると
数分前の虚しさが嘘のように
清々しい気分で店を出た。
凛子さんが前に言っていた、
──相手から求められる前に
自分で考えて先を行くべき──
という言葉が改めて心に響く。
ただの自己満足でもいい。
虚しさだけが残るより
少しでも満足できるなら
それでいいと心底思えた。
:09/09/20 16:36
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#367 [りぃ]
「あら〜?このBVLGARIの
袋はなぁに〜?♪」
ホテルの部屋に戻るなり、
1人で退屈そうに待っていた
萌に早速からかわれる。
「…翔君は?」
「部屋で寝てるー。
それにここの鍵私が持ってたから
ユリサが入れないと思って
待っといたんだよ。
じゅん君が帰ってきたら
出ていくから心配しないで♪」
:09/09/20 17:35
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#368 [りぃ]
部屋の中へ入ると、
テーブルの上に無造作に
積まれたお菓子の山が
ふと目についた。
「なにこれ。」
私が尋ねると、萌は
食べかけのお菓子を
頬張りながら答える。
「ん?翔君にもらったのー。
なんかライブの差し入れで
ファンの子達からもらったけど
食べないし荷物増えるから
お前ら食ってーって。」
:09/09/20 17:49
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#369 [りぃ]
「へぇー…なんかファンの人
かわいそうな気もするけど…」
新たにバンドの裏側を知り
複雑な気持ちになりながらも、
すっかり仲良しになっている
2人がなんだか微笑ましかった。
そうやって色々と話していると
傍らに置いていた携帯が
不意に鳴り始めた。
「じゅん君?!じゅん君?!」
萌に捲し立てられ画面を確認すると
そこには待ち望んだ名前が表示されている。
:09/09/20 18:02
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#370 [りぃ]
第一声は何て言われるんだろう…
「もしもし…?」
『あ、ユリサちゃん?
今から行っていいー?』
いつもと違う緊張を感じながら
電話に出ると、聞こえてきたのは
いつもと変わらないじゅん君の声だった。
いろんな思いが混ざって胸が詰まる。
「うん、来て!」
手短に部屋番号を伝えると
そそくさと電話を切って
じゅん君の訪問を待った。
:09/09/20 18:35
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