ペアリング
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#102 [ゆうと]
電話が切れ、鍵をガチャガチャとあける音が聞こえてきた。
「…ユウト君!びっくりした」
「すみません(笑)今、大丈夫ですか?」
「…うん。どうぞ…」
「お邪魔します!」
:09/11/02 03:46
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#103 [ゆうと]
部屋の中は、ダンボールが数個はあったもののスッキリと片付いていた。
そして、新築の匂い…
上田さんの部屋は、赤メインのインテリアが多かった。
赤いテーブルの上には、学校の教科書やレポート用紙が置かれている。
:09/11/02 03:52
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#104 [ゆうと]
「キレイな部屋っすね」
「そうかな、ありがと」
「赤好きなんですか?」
「なんか自然と赤が揃ってた(笑)あ、適当に座ってね」
「失礼します」
:09/11/02 03:55
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#105 [ゆうと]
上田さんはキッチンへ行った。
俺は部屋を見渡した。
『マコちゃん』との2ショットの写真が3枚ほど飾られている。
今より少し髪の短い上田さんと、日焼けして今より少し肌の黒い『マコちゃん』が、笑って一緒にポーズを取っている。
この部屋にアキヒロが来たら大変なことになるだろうなぁ…と思いながら俺は写真を見つめた。
:09/11/02 04:02
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#106 [ゆうと]
上田さんが戻ってきた。
「ごめんね、烏龍茶しかなかった。よかったら飲んでね」
「あ、ありがとうございます」
俺は烏龍茶を一口飲み、フーッと呼吸をして、話を切り出した。
「あの…上田さん」
「ん?」
:09/11/02 04:05
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#107 [ゆうと]
「なんていうか…その…俺…何かしました?」
「え?」
「なんつーか…今日とかほら…上田さん、元気ないですねみたいなこと言ったじゃないすか…」
「うん…で?」
「…そういうのが嫌とか…じゃないんですか?」
「そういうのってどういうの?」
「いや、だから…」
:09/11/02 04:10
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#108 [ゆうと]
なんと説明したらいいのやら…
テンパる俺に、ついに上田さんから質問がきた。
「じゃあ、ちょっと聞くけど、ユウト君ってさ…」
「はい…」
「人の名前呼ぶ時、なんか使い分けてんの?」
「はいぃ?」
:09/11/02 04:15
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#109 [ゆうと]
「ほら…だってユウト君さ、みんなには呼び捨てじゃん。ユウキ!とかアキヒロ!とか」
「まぁ、それは…」
「アキナ…とかさ」
「アキナ…まぁ、そうだけど、上田さんは先輩じゃないですか」
「でも、ミクのことはミクさんって呼ぶじゃん」
:09/11/02 04:21
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#110 [ゆうと]
「最初にアキヒロから上田さんとミクさんって教えられたから…なんかそのまま…使ってるのかも」
「そっか…」
「呼び捨てに特別な意味はないっすよ」
「そうだよね…いや…あたしもごめんね…なんか誤解させちゃったね」
「いや…俺の方こそ…申し訳ないです」
:09/11/02 04:30
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#111 [ゆうと]
やっと笑顔が戻った。
俺は上田さんの笑顔を見て、ホッとした。
何をそんなに不安に思っていたのか…と思わせるほど、上田さんの笑顔はいつも通りで、自然だった。
でも、上田さんは他に言いたいことがあったんじゃないか…
そう思いながら部屋に戻り、眠りについた。
:09/11/02 14:46
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