禁断って何?
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#622 [シバ]
土曜日の昼過ぎ…
理彩ちゃんの家へ行くために駅へと足を運ぶ。
途中、電話が鳴った。
「もしもし〜?今何してんの?」
ゆーちゃんだった。
「暇だったら遊び来ないかなぁって思って♪」
やたらテンションが高いゆーちゃん。
嬉しかった。
けど…
これから、別の約束がある。
:10/08/27 21:56 :F02B :k0c0fDdA
#623 [シバ]
「行きたいんだけど…これから別の所に遊び行くんだ」
「そうなの?あたしからの誘い断るとか、いい度胸してるね(笑)嘘嘘♪…で、どこ行くの?」
理彩ちゃんの家…
言いたかったけど、言えなかった。
普通に言っとけば、後々困らなかったかもしれないのに…
別に教えたって何もおかしくないのに、何で教えなかったんだろう…
:10/08/27 22:06 :F02B :k0c0fDdA
#624 [七氏]
:10/08/28 05:50 :D705i :TdahdMfM
#625 [シバ]
「友達のトコ。久しぶりに会えるから楽しみだわ♪」
「あ、そうなの?じゃあ来れないね。しょうがない!また暇になったら教えてよ♪休みの日なら基本的にあたしは暇だから(笑)」
「了解。ゆーちゃんごめんね。また誘って」
「いいよ。んじゃ、またねん♪」
別に理彩ちゃんとは何もないのに、ゆーちゃんに対して後ろめたい気持ちがあった。
:10/08/28 19:49 :F02B :WGhWU7KM
#626 [シバ]
電話を切り、しばらく電車を待つ事に。
電車待ちは、シバと挙動不審なオッサンの2人だけ…
シバと目が合うと、オッサンは小刻みに顔を震わせながら逆を向く。
泣きたくなった…
電車が到着。
急いで乗り込んだ。
なぜかオッサンも走って乗り込んできた。
意味が分からなかった。
:10/08/28 22:10 :F02B :WGhWU7KM
#627 [シバ]
電車に揺られる事2時間…
理彩ちゃんの住む町に到着した。
待ち合わせ場所は、駅から20分ほど歩いた所にある大学の門の前。
そこが一番分かり易い目印だった。
先に到着したのはシバ。
しばらく理彩ちゃんを待つ事に。
30分もしないうちに、理彩ちゃんはやってきた。
「ごめんごめん。遅くなっちゃった」
「ああ、大丈夫」
:10/08/28 22:17 :F02B :WGhWU7KM
#628 [シバ]
理彩ちゃんは笑顔でシバを迎えてくれた。
だけど…
酷く疲れた顔をしている事に気付いた。
「ねぇ、リィ…今日、顔死んでるよ」
シバは、理彩ちゃんの事を『リィ』と呼ぶようになっていた。
「あは〜♪最近職場の人と飲み会が続いたからさ。でも、大丈夫♪」
「だから、毎日寝るのが遅かったの?」
:10/09/02 20:56 :F02B :d4oLifWI
#629 [シバ]
「…う〜ん、まぁね」
「本当は睡眠不足なんでしょ?『平気』とか言ってたけど、無理してたんじゃん」
「大丈夫だって♪」
「大丈夫じゃないよ…よし、予定変更!リィの家行こう」
理彩ちゃんと合流した後、適当にカラオケ行こうとか、ボーリングしようとか計画があった。
だけど、今の理彩ちゃんは理彩ちゃんじゃない…
笑顔が無理してる…
:10/09/02 21:00 :F02B :d4oLifWI
#630 [シバ]
理彩ちゃんは、申し訳なさそうに俯いて、シバの服の袖を掴んで、横にブンブンと振った。
それは、ゆーちゃんと理彩ちゃんが一緒にいる時に見せる、理彩ちゃんの行動。
拗ねてるというか、寂しいというか、そんな気持ちを表現する時の行動らしい。
「リィ…遊びたいよ」
ボソリと呟いた。
5歳児が言うようなセリフ。
「本当は眠いんでしょ?」
:10/09/02 21:06 :F02B :d4oLifWI
#631 [シバ]
「眠くないよ」
「眠いんでしょ?」
「眠くないよ」
「嘘でしょ?」
「嘘じゃないよ」
「嘘ついたら、シバ帰るから」
袖を掴んでる理彩ちゃんの腕を軽く振り払って、シバは背中を向けた。
何歩か進んで、振り返る。
「?!」
:10/09/02 21:09 :F02B :d4oLifWI
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