禁断って何?
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#624 [七氏]
>>1-300
>>300-600
>>600-900

⏰:10/08/28 05:50 📱:D705i 🆔:TdahdMfM


#625 [シバ]
「友達のトコ。久しぶりに会えるから楽しみだわ♪」

「あ、そうなの?じゃあ来れないね。しょうがない!また暇になったら教えてよ♪休みの日なら基本的にあたしは暇だから(笑)」

「了解。ゆーちゃんごめんね。また誘って」

「いいよ。んじゃ、またねん♪」


別に理彩ちゃんとは何もないのに、ゆーちゃんに対して後ろめたい気持ちがあった。

⏰:10/08/28 19:49 📱:F02B 🆔:WGhWU7KM


#626 [シバ]
電話を切り、しばらく電車を待つ事に。
電車待ちは、シバと挙動不審なオッサンの2人だけ…

シバと目が合うと、オッサンは小刻みに顔を震わせながら逆を向く。
泣きたくなった…


電車が到着。
急いで乗り込んだ。
なぜかオッサンも走って乗り込んできた。
意味が分からなかった。

⏰:10/08/28 22:10 📱:F02B 🆔:WGhWU7KM


#627 [シバ]
電車に揺られる事2時間…
理彩ちゃんの住む町に到着した。
待ち合わせ場所は、駅から20分ほど歩いた所にある大学の門の前。
そこが一番分かり易い目印だった。
先に到着したのはシバ。
しばらく理彩ちゃんを待つ事に。
30分もしないうちに、理彩ちゃんはやってきた。

「ごめんごめん。遅くなっちゃった」

「ああ、大丈夫」

⏰:10/08/28 22:17 📱:F02B 🆔:WGhWU7KM


#628 [シバ]
理彩ちゃんは笑顔でシバを迎えてくれた。

だけど…

酷く疲れた顔をしている事に気付いた。

「ねぇ、リィ…今日、顔死んでるよ」

シバは、理彩ちゃんの事を『リィ』と呼ぶようになっていた。

「あは〜♪最近職場の人と飲み会が続いたからさ。でも、大丈夫♪」

「だから、毎日寝るのが遅かったの?」

⏰:10/09/02 20:56 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#629 [シバ]
「…う〜ん、まぁね」

「本当は睡眠不足なんでしょ?『平気』とか言ってたけど、無理してたんじゃん」

「大丈夫だって♪」

「大丈夫じゃないよ…よし、予定変更!リィの家行こう」


理彩ちゃんと合流した後、適当にカラオケ行こうとか、ボーリングしようとか計画があった。
だけど、今の理彩ちゃんは理彩ちゃんじゃない…
笑顔が無理してる…

⏰:10/09/02 21:00 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#630 [シバ]
理彩ちゃんは、申し訳なさそうに俯いて、シバの服の袖を掴んで、横にブンブンと振った。
それは、ゆーちゃんと理彩ちゃんが一緒にいる時に見せる、理彩ちゃんの行動。

拗ねてるというか、寂しいというか、そんな気持ちを表現する時の行動らしい。

「リィ…遊びたいよ」

ボソリと呟いた。
5歳児が言うようなセリフ。

「本当は眠いんでしょ?」

⏰:10/09/02 21:06 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#631 [シバ]
「眠くないよ」
「眠いんでしょ?」

「眠くないよ」
「嘘でしょ?」

「嘘じゃないよ」
「嘘ついたら、シバ帰るから」


袖を掴んでる理彩ちゃんの腕を軽く振り払って、シバは背中を向けた。

何歩か進んで、振り返る。


「?!」

⏰:10/09/02 21:09 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#632 [シバ]
力が抜けた。
理彩ちゃんは、俯いたまま地面にチョコンと座り、目頭を押さえている。

「泣いたフリとかバレバレだよ」

理彩ちゃんのもとに歩み寄ってみると、更に力が抜けた。

理彩ちゃんの目からは、大粒の涙が溢れていた。

え?
リィって年上だよね?
二十歳超えてるんだよね?
え?マジで泣いてる…

⏰:10/09/02 21:13 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


#633 [シバ]
色んな事を考えてオロオロしていると、理彩ちゃんは急に立ち上がり、パッチリ二重の目に涙を溜めて、シバを見上げた。

理彩ちゃんとシバの身長差は、軽く10p以上。改めて、理彩ちゃんは小柄なんだな〜って事に気付く。

「遊びたい…せっかくシバが遊び来てくれたのに…」


んで、また泣く。
幼稚園児をあやしているような光景だったと思う。

⏰:10/09/02 21:20 📱:F02B 🆔:d4oLifWI


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