命〜天国の君へ〜
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#100 [まゆ]
佳奈やたくま、優子にも連絡してくれたんだって。


ねぇ…

こうちゃん?


あなたが振ったくせに、なんで優しくするの?

そんな事されたら私…
どうしていいかわかんないよ…



こうちゃん…
すき。だいすきだよ…

⏰:10/03/10 18:27 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#101 [まゆ]
それからこうちゃんに会うことはなかった…


学校にもきてなかった。

心配で心配でたまらなかった。




私とこうちゃんはよりを戻すことがないまま3年生になった。

⏰:10/03/10 18:29 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#102 [まゆ]
クラス替え―

佳奈、たくま、私は同じクラスになった。すごく嬉しかった!


そして…

こうちゃんとも同じクラスになった。

1年の時みたいに4人一緒になったのが嬉しくて嬉しくて…


でも、こうちゃんは相変わらず学校にくる事がなかった…

⏰:10/03/10 18:32 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#103 [まゆ]
3年になり最後の夏休みに入ろうとしていた。

私は帰り道に中央病院の前を通るのだが、ある日わたしはたくまが病院からでてくるのを見た。


たくまどこか悪いのかなぁ…


私はたくまに声をかけた。

⏰:10/03/10 18:34 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#104 [まゆ]
私『た〜くまっ!どしたの?』

私がそう声をかけると、たくまは焦った顔をした

私『…??』

た『ちょっと風邪気味でな』

たくまはあたふたしながら私に話した

私『…うそでしょ!なんかあったの?』

そう聞くとたくまの後ろから懐かしい声が聞こえた。


『お〜い!たくま忘れ物!』

⏰:10/03/10 18:37 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#105 [まゆ]
えっ…??

『たくま、いつも忘れ物ばっかしてんじゃね〜よ』

笑いながらたくまに話かけているのは、そう。

私のだいすきな人…

こうちゃんだった。


こうちゃんは私に気付いた。

浩『………。』

私『…な…んで?なんで病院にいるの…?』

⏰:10/03/10 18:40 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#106 [まゆ]
『………。』
こうちゃんは黙ったまま。

私『ねぇたくま!どうゆう事?いつも忘れ物って…いつから?なんで?』

私は質問ばかりした

たくまは黙っていた。


私は訳がわからなかった

こうちゃんが学校にきてなかったのは入院してたから…?

どうして入院なんか…


たくまは帰るわ!と言って帰ってしまった。

⏰:10/03/10 18:44 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#107 [まゆ]
こうちゃんも私に帰れ。とだけ言い病院へ戻っていった。





私はたくまを追い掛けた。


私『待って…たくま!!』

た『………』

私『お願い…話きかせて!』

た『………』

たくまは黙ったまま

しばらくしてたくまが口を開いた

た『俺もよくわかんねぇけど、あいつ病気なんだわ。最初きいた時は俺もびっくりした』

私『最初?最初っていつ?』

た『去年のクリスマス前』

去年のクリスマス前…
私がこうちゃんに振られた時…

⏰:10/03/10 18:48 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#108 [まゆ]
たくまはそのまま話を続けた


た『あいつさ、お前に心配かけたくないんだわ。だからあんなこと……』

私は何も言えなかった


ただただ、涙が溢れた


こうちゃんは私に心配かけたくないから、別れを告げたの?

⏰:10/03/10 18:51 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#109 [まゆ]
もしそうだとしたら、私はこうちゃんを守りたい。
傍で支えたい。そう思った。


私は知らない間に病院の前にいた


―こうちゃんに会いたい。

⏰:10/03/10 18:52 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#110 [まゆ]
病院へ入り、受付で病室を聞いた


私は病室へ向かった


こうちゃんは4人部屋。

入ると…
そこには大好きな…ずっと会いたかった人がいた…

私は泣いた。声を出して泣いた。

⏰:10/03/10 18:54 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#111 [かんな]
読んでます
自分のペースで続けて下さい

⏰:10/03/10 21:49 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#112 [我輩は匿名である]
しっかり読んでます!!頑張って下さい!!

⏰:10/03/10 22:20 📱:W63SA 🆔:☆☆☆


#113 [我輩は匿名である]
あげあげ∩ω・`


応援してるのら

⏰:10/03/10 22:40 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#114 [まゆ]
かんなさん.匿名さん.匿名さん
ありがとぉ
ゆっくり更新していくので、これからも応援お願いします

⏰:10/03/10 23:02 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#115 [まゆ]
続き

病室に入り私は泣いた。
周りを気にせず泣いた。

こうちゃんはそんな私を見て泣いてくれた。

なんでこうちゃん泣いてるの?

涙流す理由は何?
何を思って泣いてるの?

⏰:10/03/10 23:04 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#116 [まゆ]
私わ話を切り出した―

私『どうして入院してること話してくれなかったの?学校こないし心配したんだよ…ばか…なんでも一人で抱え込まないでよ。私いるじゃん…私そんなに頼りない?こうちゃんにはもう私は必要ない?ねぇ…私はこうちゃんが必要だよ…だいすきだよ……離れていかないでよ…約束破らないでよ…』

私は思ってることを言った


こうちゃんは泣いていた。

⏰:10/03/10 23:08 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#117 [まゆ]
そして―

こうちゃんはゆっくり話してくれた。

『俺、お前に酷いことばっかりしてきた。たくさん傷つけた。


俺さ、病気なんだわ。治るかもわかんねぇし、死という事を考えてしまう。弱い男やし情けねぇ。だから俺はお前を守ってあげられねぇ、支えてあげられん。きっとお前には辛い思いをさせる

それならいっそ振られた方がいいと思った。だから傷つけた。

お前には俺を忘れてほしかった


でも、俺がお前を忘れられない』

⏰:10/03/10 23:15 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#118 [まゆ]
浩『情けねぇけど…俺、いつもお前のこと考えてた。』

こうちゃんの言葉を聞いて私は声をだして泣いた。

私『私だってこうちゃんが必要だよ…!こうちゃん辛いなら私が支えるよ!だから離れないでよ…私と一緒に頑張ろうよ!幸せになろうよ………』

浩『俺ださいわ…自分からあんな酷いことしたのに、まだお前と一緒にいてぇ…』

私『ださくなんかない。こうちゃんは辛いのに私のことまで考えてくれて…強いよ!優しいよ…』

浩『まゆ…愛してる…』

こうちゃんに抱き締められた

⏰:10/03/10 23:21 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#119 [まゆ]
*************
やっぱり、辛い

小説書くたびに涙流してしまう
こうちゃん、会いたいです…

会いたい。会いたい。
愛してるよ…
*************

⏰:10/03/10 23:24 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#120 [まゆ]
こうちゃんに抱き締められた瞬間、私たちは運命だと思った。

こうちゃんの病気のことは詳しく聞かなかった。その方がいいと思ったから…


―高3の夏
私はこうちゃんと復縁した。

⏰:10/03/10 23:28 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#121 [我輩は匿名である]
頑張って!!ゆっくりでもいいから!!

⏰:10/03/10 23:29 📱:W63SA 🆔:☆☆☆


#122 [我輩は匿名である]
無理しないで!
ゆっくりでいいので待ってます

⏰:10/03/11 01:16 📱:N905i 🆔:☆☆☆


#123 [我輩は匿名である]
主さんのペースで
頑張って下さい。~!!!

⏰:10/03/11 01:24 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#124 [*]
応援してます!
主さんのぺーすでいいんで、頑張ってください(>_<)

⏰:10/03/11 16:38 📱:W61K 🆔:☆☆☆


#125 [まゆ]
皆さん
ありがとうございます

ほんと励まされます

あまり更新できなくてすいません

⏰:10/03/11 17:56 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#126 [まゆ]
続き

よりを戻してからは毎日病院にかよった

夏休みになり、私はこうちゃんに付きっきりになった。

しかし私は3年…
受験生。

私は大学に行く気はなかった

でも就職するにも試験や面接がある…

⏰:10/03/11 18:00 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#127 [まゆ]
就職のことですごく悩んだ

でもこうちゃんには言えなかった。こうちゃんの方がたくさん悩んでると思ったから…。

昼はこうちゃんの傍にいて夜は必死に勉強をした…。

それに家事もした。
私には親がいないから……

正直しんどかった。辛かった。

だけど、こうちゃんがいるから頑張れた。

⏰:10/03/11 18:04 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#128 [まゆ]
だけどね…

こうちゃんの姿を見るたび私は苦しくなっていった。


薬の副作用?ですごくやつれていた。私はこうちゃんを守ることができていない。

こうちゃんしんどいし辛いのに、私の前ではいつも笑顔で弱音をはかない。

⏰:10/03/11 18:06 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#129 [まゆ]
すごく強い…
私の知らないこうちゃん

泣かないと決めたのに…
私はこうちゃんの前で泣いてしまった。

就職のことや家庭のこと…
たくさんたくさん話した

こうちゃんが一番辛いのに…
私は自分勝手だった…

なのに、こうちゃん言ってくれたよね…

⏰:10/03/11 18:09 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#130 [まゆ]
浩『お前、親おらんし辛いのによく頑張ってる。頑張りすぎやねん。もっと甘えてこいや。お前一人の身体やないんやからな。



就職試験…受かってちゃんと卒業したら…



俺ら…結婚すっか。』

⏰:10/03/11 18:11 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#131 [まゆ]
こうちゃんから…
幸せをもらった

こうちゃんに病室でプロポーズをされた


私は過呼吸になるくらい泣いた


私は強がって

『結婚したいならしてあげてもい―よっ』

と可愛くないことを言った


こうちゃん笑って

『うっせ!お前がしたいならしてやるってんだ』

と言ってくれた。

ほんとに私は幸せ者だ。

⏰:10/03/11 18:15 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#132 [まゆ]
私はこうちゃんとの約束を果たすために、一生懸命勉強した。



夏休みはあっという間におわり
2学期になった―



そして9月18日…

就職試験当日。

私は朝早くから病院に行った
元気と勇気がほしかったから…

病室にいくといつもの笑顔で私を迎えてくれた。

⏰:10/03/11 18:18 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#133 [まゆ]
そして…

浩『これやるよっ!』





渡されたものは………




歯!!!

⏰:10/03/11 18:19 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#134 [まゆ]
私『……………なにこれ!』

白い硬い物体…

こうちゃんは笑いながら

『今朝、ぬけた俺の歯!!!
抜けたてほやほや(笑)
これお守りにしろやっ
そしたら絶対お前は受かる』

そんな事を言われた。


お守りに歯って…

と思いながらも私は嬉しくて大事に持っていった。

⏰:10/03/11 18:22 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#135 [まゆ]
************
こうちゃん…
会いたいよ。笑顔が見たいよ

抱きしめてよ…

私一人にしないでよ…
ねぇ…

置いていかないで…

こうちゃん…会いたい
*************

⏰:10/03/11 18:42 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#136 [らんらんるー]
本にしましょう(・∀・)

⏰:10/03/11 20:48 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#137 [まゆ]
らんらんる―さん

ありがとうございます
嬉しいです

⏰:10/03/11 21:32 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#138 [まゆ]
続き

こうちゃんの抜けたてほやほやの歯を持って、私は試験を受けに会社へ向かった

何故か私は緊張しなかった


面接官に圧倒されないように、ハキハキと話した。


試験は自分なりにはうまくいった。きっとこうちゃんの歯のおかげ!

⏰:10/03/11 21:35 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#139 [まゆ]
試験が終わるとこうちゃんの待つ病院へと向かった。



病院につき病室へ向かった。






しかし、こうちゃんは居なかった。

⏰:10/03/11 21:36 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#140 [まゆ]
布団には大量の血が染み付いていた。


私は状況が把握できなかった。
いや、把握したくなかった。


こうちゃんに何かあったんだ。




身体が震えた。

⏰:10/03/11 21:38 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#141 [我輩は匿名である]
頑張って下さい
主さんのペースで!!

⏰:10/03/11 23:39 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#142 [あちゃ]
読んでます!!
ゆっくりでも更新待ってます
こうだいさんが生きた証…私の心にも刻ませて下さい

⏰:10/03/12 07:48 📱:P905i 🆔:☆☆☆


#143 [MI]
読んでますエ!
最後まで頑張って下さい。
最後まで読みますテ

⏰:10/03/12 11:41 📱:W61S 🆔:☆☆☆


#144 [・・you・・]
頑張ってください

⏰:10/03/13 00:00 📱:P03A 🆔:☆☆☆


#145 [まゆ]
それは…





























ケチャップでした

⏰:10/03/13 03:28 📱:P03A 🆔:☆☆☆


#146 [*]
>>145
お願いだから、そういうことしないで...
あなたの神経疑うわ...

⏰:10/03/13 15:11 📱:W61K 🆔:☆☆☆


#147 [あちゃ]
>>145
携帯機種ちがうよー!!
そうゆうことしちゃダメですよ!!
本人に失礼!!

⏰:10/03/13 15:36 📱:P905i 🆔:☆☆☆


#148 [まゆ]
みなさん
ありがとうございます
ほんと嬉しいです
こうちゃんも幸せ者だっ


145に書き込みされた方。
そういった事をしないでほしいです。こうちゃんの生きた証をそうふざけられると辛いです…。

一生懸命かいていくので、今後とも応援よろしくお願いします。

今日は更新できません。
ペース遅くて申し訳ないです

⏰:10/03/13 17:49 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#149 [mi-chu]
頑張ってください\(^o^)/

⏰:10/03/13 18:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#150 [らんらんるー]
145さん
そゆ事するの
やめよーね(´・ω・`)

あんま言いたくないけど
くだらなすぎるよ

⏰:10/03/13 20:09 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#151 [あちゃ]
ゆっくりでいいよ
更新待ってます

⏰:10/03/13 23:10 📱:P905i 🆔:☆☆☆


#152 [*]
応援してます!

⏰:10/03/14 11:18 📱:W61K 🆔:☆☆☆


#153 [我輩は匿名である]
応援してます。

⏰:10/03/14 16:49 📱:W63SA 🆔:☆☆☆


#154 [まゆ]
みなさん、応援して頂き、ありがとうございます

こうちゃんも喜んでいると思います。

頑張って更新します

⏰:10/03/14 18:25 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#155 [まゆ]
続き

私はその場から動く事ができなかった。

ただただ、シーツについた血を見るだけだった。



そこへ看護師さんがきた。

⏰:10/03/14 18:27 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#156 [まゆ]
看護師さんは私に言った

『浩大くんね…ちょっとした発作を起こして急遽オペになったの。でも大丈夫だよ』

看護師さんは大丈夫と言ったが、私は何故か信じる事ができなかった。

このままこうちゃんが遠くに離れていきそうな気がした。

⏰:10/03/14 18:41 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#157 [まゆ]
私は病室で一人待たせてもらった。誰とも話せなかった。

就職試験のことすら忘れていた


3時間くらい経った頃、こうちゃんの両親が病室に戻ってきた

こうちゃんのお母さんは笑って
『ずっといてくれたの?ありがとうね。浩大は大丈夫だから!ただ病室にはまだ戻れないの』

と言った。

私は今まで聞かなかったが、お母さんに聞いた。

『…こうちゃんの病気って…何ですか?治るんですか…?』

私は自然と泣いていた。

⏰:10/03/14 18:56 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#158 [まゆ]
私が質問した後、こうちゃんのお母さんの表情が変わった。

おばさんは、『大したことないよ。ちょっと悪いものが見つかっただけで取りのぞけたのよ』
と言った。

しかし、おばさんは涙をこらえていた。

私は黙ってしまった。

本当に大丈夫なの?

なんでおばさん泣きそうなの?
大丈夫っていうのは嘘?

頭の中がパニックになっていた。

⏰:10/03/14 19:00 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#159 [まゆ]
私はその場にいることができなくなった。

こうちゃんに会うことはなく、家に帰った。

私はこうちゃんにメールをした。

⏰:10/03/14 19:04 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#160 [まゆ]
『こうちゃん…
一人で痛い思いばっかりしてるよね。
私はこうちゃんの為に何ができるかな…?
こうちゃんの方が辛いのに、
私…弱音ばっかりはいてごめんね。

これからもずっと一緒だよね?
ずっとずっと隣にいてくれるよね?私を一人にしないよね…?

お願いだから…


生きて…』

メールを送信するのに何時間もかかった。

送信ボタンを押すのが怖かった。

⏰:10/03/14 19:10 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#161 [まゆ]
こうちゃんからは返事はこない。

目を覚ましたら連絡がくると思っていたが、連絡はこなかった。


私は病院に行くことができなかった。

会ったら泣いてしまうから

私が泣いたらこうちゃんがまた自分を責めるから…

だから病院には行けなかった。

⏰:10/03/14 19:13 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#162 [まゆ]
学校には行った。

佳奈や優子には迷惑ばっかりかけた。でもずっと傍にいてくれた。

私が病院にいかなくなってから2週間がたった時。

私に一通のメールが届いた。

⏰:10/03/14 19:15 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#163 [まゆ]
そのメールは、こうちゃんからだった。

メールを開けると…

『まゆさん、元気ですか?最近病院にきてないみたいだけど、大丈夫ですか?

もしよければ、浩大に会ってやってくれませんか?

まゆさんに会いたがってると思います。

浩大の母より』

おばさんからだった。

⏰:10/03/14 19:19 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#164 [まゆ]
私は、なぜこうちゃんが自分でメールをしてこないのか?と思った。

きっとこうちゃんはメールすら出来ないんだろう…

私は考えたくなかった。

でも…こうちゃんに会いたかった。とにかく会いたかった。

学校が終わり病院へ向かった。

⏰:10/03/14 19:21 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#165 [まゆ]
病室にいくと、やっぱりこうちゃんは居なかった。

何がどうなってるのかわからなかった…

しばらくすると、おばさんが病室に戻ってきた。

私『こんにちは!メールありがとうございました。』

母『来てくれたのね』

おばさんは泣きそうな顔をした
そして前よりやつれていた…

おばさんは私に話した。

⏰:10/03/14 19:27 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#166 [まゆ]
母『まゆちゃん…浩大ね、オペの後から意識が戻らないの。ずっと集中治療室にいるの…会ってあげてくれないかな?まゆちゃんの事まってると思うの』

私は呆然とした。

今なんて…?
意識が戻らない…?
嘘だよね?
おばさん冗談きついって!
こうちゃん元気だよ!

そんな事を自分に言い聞かせた
意識不明とか信じたくなかった

⏰:10/03/14 19:31 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#167 [我輩は匿名である]
気になる(´>ω<`)


あげ

⏰:10/03/14 21:59 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#168 [あ]
自分の友達も同じ
状況でした。
頑張って下さいエ
読んでます

⏰:10/03/14 23:34 📱:W61S 🆔:☆☆☆


#169 [我輩は匿名である]
頑張って下さい

⏰:10/03/16 23:05 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#170 [ぽん]
頑張れ(´;д;`)


応援してます

⏰:10/03/16 23:06 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#171 [我輩は匿名である]
頑張れ(^O^)
更新待ってます(*^o^*)

⏰:10/03/17 19:27 📱:W63SA 🆔:☆☆☆


#172 [まゆ]
みなさん応援ありがとうございます

ゆっくり更新します

⏰:10/03/18 17:46 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#173 [まゆ]
続き

私はただ立ち尽くした
涙すら出なかった

おばさんに連れられ私は集中治療室へ向かった

そこには、愛しいこうちゃんが眠っていた。

⏰:10/03/18 17:49 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#174 [まゆ]
こうちゃんの顔を見て、私はなんでもっと早く病院にこなかったんだろうと後悔した。

後悔しても遅いけど…

私は何も言えなかった

こうちゃんに声をかける事ができなかった。

その日はそのまま家に帰った

⏰:10/03/18 17:53 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#175 [まゆ]
次の日、私は学校を休んだ。

気付いたら病院にいた。
こうちゃんに会いたかった。

傍にいたかった。

窓ガラスが邪魔だった
近くにいきたかった。

私は何度もこうちゃんの名前を呼び続けた。

⏰:10/03/18 18:01 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#176 [まゆ]
しかし、こうちゃんは目を覚まさなかった。

それからは毎日学校がおわれば病院に通っていた。



1週間くらいたった日…

⏰:10/03/18 18:03 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#177 [まゆ]
私が病院にいき、いつも通りこうちゃんの名前を呼び続けていると、こうちゃんの手が動いた

私は叫ぶように何度も何度も名前をよんだ。


奇跡が起きたのだろうか。


何週間も意識不明だったこうちゃんが目を覚ました。

私はこの時ものすごく泣いた。
嬉しくて嬉しくて…

⏰:10/03/18 18:09 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#178 [まゆ]
医者が集中治療室に入れてくれた

すぐに駆け寄り抱きついた。
こうちゃんはただただ笑っていた。

生きてる。

命の大きさが分かった。

⏰:10/03/18 18:12 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#179 [まゆ]
こうちゃんは
『夢にお前でてきて、お前オレの名前すっげぇ呼んでた。』
と笑って言った

私は
『ずっとずっと呼んでたよ』
と涙ながらに言うと

『そんな呼ばんでもいつも傍におるやろ、ばぁか』
と言ってきた

この何気ない会話が幸せでたまらなかった。

⏰:10/03/18 18:18 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#180 [まゆ]
私はまた明日くるね、といい家に帰った。

帰ってからも頭の中はこうちゃんのことばっかり。

生きてる。こうちゃんはしっかり生きてる。幸せだった。

もし神様がいるのだとしたら
私は感謝しきれない。

この日はゆっくり眠りについた

⏰:10/03/18 18:22 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#181 [まゆ]
次の日、学校にいくと、担任から呼び出された。

私は何で呼ばれたか分からないまま職員室へ向かった。

担任は笑顔で『やったな』と私に封筒を渡してきた。


中を見ると、就職内定書だった。私は試験に受かり、内定したのだった。立て続けにいい事ばかり

思わずにんまりしてしまった。

学校が終わると、すぐ病院へ向かった。

⏰:10/03/18 18:25 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#182 [まゆ]
病院へ着くと真っ先にこうちゃんに就職内定のことを報告した。

こうちゃんは笑顔で『おめでとう、よく頑張ったな』
と言ってくれた。

きっとこうちゃんからもらった歯のお守りがあったからだ。

少ししてこうちゃんがいきなり『飲み物かってきて』と言った。

いきなりだったので何でかなっと思ったが、『早く』とか言うからすぐに部屋を出て飲み物を買いにいった。

⏰:10/03/18 18:29 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#183 [まゆ]
特に深く考えず、飲み物を買い、病室に戻った。


そしたらさ、
こうちゃん…すごく苦しそうに吐いていた…


私は理解できた。

きっと私に見られたくなかったから、心配かけたくなかったから、病室から出させたんだなって。

こうちゃんの精一杯の思い、無駄にしたくなかった。

⏰:10/03/18 18:33 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#184 [ぽん]
書いてる!
やったー\(^O^)/

主さんのペースで
頑張って下さい

⏰:10/03/18 18:37 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#185 [まゆ]
ぽんさん
ありがとうございます
頑張って書きます

⏰:10/03/18 18:43 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#186 [まゆ]
続き

こうちゃんは私に見られたくなかったから、飲み物を買いにいってと言ったんだ。

だから私はこうちゃんが安静になるまで、病室の外で待った。

涙が溢れる。
声を押し殺して泣いた。

こうちゃん…辛いのに、なんで私のことばかり思ってくれるの?

ほんとこうちゃんは強い。

⏰:10/03/18 18:48 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#187 [まゆ]
こうちゃんが落ち着いてきたので、私は顔を洗ってなにもなかったかのように病室へ戻った。

こうちゃんは笑顔で
『遅い。(笑)どこまで行ってたんだよ』
と言った。

その笑顔にまた泣きそうになったよ…

こうちゃん?私しってるよ?
副作用だよね?みてたよ…?

ねぇ…こうちゃん……
私が耐えられないよ…

⏰:10/03/18 18:51 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#188 [まゆ]
でも私が泣いたら、こうちゃんの気持ちだいなしになる。
こうちゃんの方が辛いんだ。

だから私はなにもなかったかのように笑顔で
『病室おぼえてなくて、迷っちゃったんだよね〜』
と言った。



これでいいんだよね……?

⏰:10/03/18 18:54 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#189 [まゆ]
こうちゃんが笑うと嬉しい

でもその反面、私が泣きそうになる。なんでかな…?

しばらくして私は病室を出た。

これ以上一緒にいると、泣いてしまいそうだったから…

家に帰った。

その日の夜は色々かんがえた。
私になにができるかなってたくさん考えた。

⏰:10/03/18 18:57 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#190 [まゆ]
次の日は学校が休みだったので、朝早くからこうちゃんが好きなCDを買いにいった。

喜んでくれるといいなっ

と思いながら病院へ向かった。

病室に入ろうとしたら
かすかにこうちゃんの声が聞こえた気がした。

⏰:10/03/18 18:59 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#191 [まゆ]
『……っく』

間違いなくこうちゃんの声。


私は病室をのぞいた。



そしたらさ…


こうちゃん…泣いてたんだ。

⏰:10/03/18 19:01 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#192 [まゆ]
私はこうちゃんが泣く姿を見たことがなくて、どうしていいか分からなかった。



だけどね、こうちゃんの傷みは分かったよ。


私は見なかったことにした。
ずっと病室の外にいた。

きっとこうちゃんもその方が良かったよね…?

⏰:10/03/18 19:04 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#193 [まゆ]
1時間くらいたち、私は病室に入り『やっほ〜』と能天気な口調でこうちゃんに挨拶した。

こうちゃんはいつもの笑顔で
『元気やなぁ』と言った。




ねぇ…こうちゃんが泣いてた理由は何?涙した訳は?

そんな事ばかり考えた。

⏰:10/03/18 19:08 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#194 [まゆ]
その涙の理由を知ったのは…



何週間かたったある日。


病院の売店からでた時だった。

⏰:10/03/18 19:10 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#195 [まゆ]
看護師さん達が会話をしていた。

『202号室の浩大くん、かわいそうだよね。早すぎるよね…あと半年だってね…』



私には意味がわかった

⏰:10/03/18 19:12 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#196 [まゆ]
あと半年…



余命……



こうちゃんがあと半年しか生きられないって事が…

⏰:10/03/18 19:13 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#197 [まゆ]
私はその場で座り込んでしまった。

信じたくない。嘘だよそんなの。こうちゃんがあと半年?
冗談やめてよね

そんな事ばかり考えていた。


こうちゃんはきっと自分の余命を知ったから泣いていたんだろう

⏰:10/03/18 19:15 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#198 [まゆ]
**************
こうちゃん…?
私…
あの時、こうちゃんがいなくなるのが怖くて怖くて…

なのに…こうちゃんいつも笑顔でさ…
こうちゃんはどんな気持ちだった?どんな気持ちで私に接していた?つらかったよね…?ごめんね

**************

⏰:10/03/18 19:18 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#199 [まゆ]
私はどんな顔をして会えばいいのか分からなかった。


こうちゃんの顔を見る事ができなかった。怖かった。

⏰:10/03/18 19:20 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#200 [まゆ]
私は自分をコントロールできなくなった。

こうちゃんにたくさん問い詰めた。泣きながら…

私『こうちゃん…?ずっと一緒だよね?』

浩『はっ?当たり前だろ!』

私『ほんとに?ずっとだよ?』

浩『まぢ。どしたのお前』

私『いなくならない?こうちゃんずっと生きるよね?』

浩『………』

⏰:10/03/18 19:23 📱:N01A 🆔:☆☆☆


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