命〜天国の君へ〜
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#151 [あちゃ]
ゆっくりでいいよ
更新待ってます

⏰:10/03/13 23:10 📱:P905i 🆔:☆☆☆


#152 [*]
応援してます!

⏰:10/03/14 11:18 📱:W61K 🆔:☆☆☆


#153 [我輩は匿名である]
応援してます。

⏰:10/03/14 16:49 📱:W63SA 🆔:☆☆☆


#154 [まゆ]
みなさん、応援して頂き、ありがとうございます

こうちゃんも喜んでいると思います。

頑張って更新します

⏰:10/03/14 18:25 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#155 [まゆ]
続き

私はその場から動く事ができなかった。

ただただ、シーツについた血を見るだけだった。



そこへ看護師さんがきた。

⏰:10/03/14 18:27 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#156 [まゆ]
看護師さんは私に言った

『浩大くんね…ちょっとした発作を起こして急遽オペになったの。でも大丈夫だよ』

看護師さんは大丈夫と言ったが、私は何故か信じる事ができなかった。

このままこうちゃんが遠くに離れていきそうな気がした。

⏰:10/03/14 18:41 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#157 [まゆ]
私は病室で一人待たせてもらった。誰とも話せなかった。

就職試験のことすら忘れていた


3時間くらい経った頃、こうちゃんの両親が病室に戻ってきた

こうちゃんのお母さんは笑って
『ずっといてくれたの?ありがとうね。浩大は大丈夫だから!ただ病室にはまだ戻れないの』

と言った。

私は今まで聞かなかったが、お母さんに聞いた。

『…こうちゃんの病気って…何ですか?治るんですか…?』

私は自然と泣いていた。

⏰:10/03/14 18:56 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#158 [まゆ]
私が質問した後、こうちゃんのお母さんの表情が変わった。

おばさんは、『大したことないよ。ちょっと悪いものが見つかっただけで取りのぞけたのよ』
と言った。

しかし、おばさんは涙をこらえていた。

私は黙ってしまった。

本当に大丈夫なの?

なんでおばさん泣きそうなの?
大丈夫っていうのは嘘?

頭の中がパニックになっていた。

⏰:10/03/14 19:00 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#159 [まゆ]
私はその場にいることができなくなった。

こうちゃんに会うことはなく、家に帰った。

私はこうちゃんにメールをした。

⏰:10/03/14 19:04 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#160 [まゆ]
『こうちゃん…
一人で痛い思いばっかりしてるよね。
私はこうちゃんの為に何ができるかな…?
こうちゃんの方が辛いのに、
私…弱音ばっかりはいてごめんね。

これからもずっと一緒だよね?
ずっとずっと隣にいてくれるよね?私を一人にしないよね…?

お願いだから…


生きて…』

メールを送信するのに何時間もかかった。

送信ボタンを押すのが怖かった。

⏰:10/03/14 19:10 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#161 [まゆ]
こうちゃんからは返事はこない。

目を覚ましたら連絡がくると思っていたが、連絡はこなかった。


私は病院に行くことができなかった。

会ったら泣いてしまうから

私が泣いたらこうちゃんがまた自分を責めるから…

だから病院には行けなかった。

⏰:10/03/14 19:13 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#162 [まゆ]
学校には行った。

佳奈や優子には迷惑ばっかりかけた。でもずっと傍にいてくれた。

私が病院にいかなくなってから2週間がたった時。

私に一通のメールが届いた。

⏰:10/03/14 19:15 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#163 [まゆ]
そのメールは、こうちゃんからだった。

メールを開けると…

『まゆさん、元気ですか?最近病院にきてないみたいだけど、大丈夫ですか?

もしよければ、浩大に会ってやってくれませんか?

まゆさんに会いたがってると思います。

浩大の母より』

おばさんからだった。

⏰:10/03/14 19:19 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#164 [まゆ]
私は、なぜこうちゃんが自分でメールをしてこないのか?と思った。

きっとこうちゃんはメールすら出来ないんだろう…

私は考えたくなかった。

でも…こうちゃんに会いたかった。とにかく会いたかった。

学校が終わり病院へ向かった。

⏰:10/03/14 19:21 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#165 [まゆ]
病室にいくと、やっぱりこうちゃんは居なかった。

何がどうなってるのかわからなかった…

しばらくすると、おばさんが病室に戻ってきた。

私『こんにちは!メールありがとうございました。』

母『来てくれたのね』

おばさんは泣きそうな顔をした
そして前よりやつれていた…

おばさんは私に話した。

⏰:10/03/14 19:27 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#166 [まゆ]
母『まゆちゃん…浩大ね、オペの後から意識が戻らないの。ずっと集中治療室にいるの…会ってあげてくれないかな?まゆちゃんの事まってると思うの』

私は呆然とした。

今なんて…?
意識が戻らない…?
嘘だよね?
おばさん冗談きついって!
こうちゃん元気だよ!

そんな事を自分に言い聞かせた
意識不明とか信じたくなかった

⏰:10/03/14 19:31 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#167 [我輩は匿名である]
気になる(´>ω<`)


あげ

⏰:10/03/14 21:59 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#168 [あ]
自分の友達も同じ
状況でした。
頑張って下さいエ
読んでます

⏰:10/03/14 23:34 📱:W61S 🆔:☆☆☆


#169 [我輩は匿名である]
頑張って下さい

⏰:10/03/16 23:05 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#170 [ぽん]
頑張れ(´;д;`)


応援してます

⏰:10/03/16 23:06 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#171 [我輩は匿名である]
頑張れ(^O^)
更新待ってます(*^o^*)

⏰:10/03/17 19:27 📱:W63SA 🆔:☆☆☆


#172 [まゆ]
みなさん応援ありがとうございます

ゆっくり更新します

⏰:10/03/18 17:46 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#173 [まゆ]
続き

私はただ立ち尽くした
涙すら出なかった

おばさんに連れられ私は集中治療室へ向かった

そこには、愛しいこうちゃんが眠っていた。

⏰:10/03/18 17:49 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#174 [まゆ]
こうちゃんの顔を見て、私はなんでもっと早く病院にこなかったんだろうと後悔した。

後悔しても遅いけど…

私は何も言えなかった

こうちゃんに声をかける事ができなかった。

その日はそのまま家に帰った

⏰:10/03/18 17:53 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#175 [まゆ]
次の日、私は学校を休んだ。

気付いたら病院にいた。
こうちゃんに会いたかった。

傍にいたかった。

窓ガラスが邪魔だった
近くにいきたかった。

私は何度もこうちゃんの名前を呼び続けた。

⏰:10/03/18 18:01 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#176 [まゆ]
しかし、こうちゃんは目を覚まさなかった。

それからは毎日学校がおわれば病院に通っていた。



1週間くらいたった日…

⏰:10/03/18 18:03 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#177 [まゆ]
私が病院にいき、いつも通りこうちゃんの名前を呼び続けていると、こうちゃんの手が動いた

私は叫ぶように何度も何度も名前をよんだ。


奇跡が起きたのだろうか。


何週間も意識不明だったこうちゃんが目を覚ました。

私はこの時ものすごく泣いた。
嬉しくて嬉しくて…

⏰:10/03/18 18:09 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#178 [まゆ]
医者が集中治療室に入れてくれた

すぐに駆け寄り抱きついた。
こうちゃんはただただ笑っていた。

生きてる。

命の大きさが分かった。

⏰:10/03/18 18:12 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#179 [まゆ]
こうちゃんは
『夢にお前でてきて、お前オレの名前すっげぇ呼んでた。』
と笑って言った

私は
『ずっとずっと呼んでたよ』
と涙ながらに言うと

『そんな呼ばんでもいつも傍におるやろ、ばぁか』
と言ってきた

この何気ない会話が幸せでたまらなかった。

⏰:10/03/18 18:18 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#180 [まゆ]
私はまた明日くるね、といい家に帰った。

帰ってからも頭の中はこうちゃんのことばっかり。

生きてる。こうちゃんはしっかり生きてる。幸せだった。

もし神様がいるのだとしたら
私は感謝しきれない。

この日はゆっくり眠りについた

⏰:10/03/18 18:22 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#181 [まゆ]
次の日、学校にいくと、担任から呼び出された。

私は何で呼ばれたか分からないまま職員室へ向かった。

担任は笑顔で『やったな』と私に封筒を渡してきた。


中を見ると、就職内定書だった。私は試験に受かり、内定したのだった。立て続けにいい事ばかり

思わずにんまりしてしまった。

学校が終わると、すぐ病院へ向かった。

⏰:10/03/18 18:25 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#182 [まゆ]
病院へ着くと真っ先にこうちゃんに就職内定のことを報告した。

こうちゃんは笑顔で『おめでとう、よく頑張ったな』
と言ってくれた。

きっとこうちゃんからもらった歯のお守りがあったからだ。

少ししてこうちゃんがいきなり『飲み物かってきて』と言った。

いきなりだったので何でかなっと思ったが、『早く』とか言うからすぐに部屋を出て飲み物を買いにいった。

⏰:10/03/18 18:29 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#183 [まゆ]
特に深く考えず、飲み物を買い、病室に戻った。


そしたらさ、
こうちゃん…すごく苦しそうに吐いていた…


私は理解できた。

きっと私に見られたくなかったから、心配かけたくなかったから、病室から出させたんだなって。

こうちゃんの精一杯の思い、無駄にしたくなかった。

⏰:10/03/18 18:33 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#184 [ぽん]
書いてる!
やったー\(^O^)/

主さんのペースで
頑張って下さい

⏰:10/03/18 18:37 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#185 [まゆ]
ぽんさん
ありがとうございます
頑張って書きます

⏰:10/03/18 18:43 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#186 [まゆ]
続き

こうちゃんは私に見られたくなかったから、飲み物を買いにいってと言ったんだ。

だから私はこうちゃんが安静になるまで、病室の外で待った。

涙が溢れる。
声を押し殺して泣いた。

こうちゃん…辛いのに、なんで私のことばかり思ってくれるの?

ほんとこうちゃんは強い。

⏰:10/03/18 18:48 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#187 [まゆ]
こうちゃんが落ち着いてきたので、私は顔を洗ってなにもなかったかのように病室へ戻った。

こうちゃんは笑顔で
『遅い。(笑)どこまで行ってたんだよ』
と言った。

その笑顔にまた泣きそうになったよ…

こうちゃん?私しってるよ?
副作用だよね?みてたよ…?

ねぇ…こうちゃん……
私が耐えられないよ…

⏰:10/03/18 18:51 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#188 [まゆ]
でも私が泣いたら、こうちゃんの気持ちだいなしになる。
こうちゃんの方が辛いんだ。

だから私はなにもなかったかのように笑顔で
『病室おぼえてなくて、迷っちゃったんだよね〜』
と言った。



これでいいんだよね……?

⏰:10/03/18 18:54 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#189 [まゆ]
こうちゃんが笑うと嬉しい

でもその反面、私が泣きそうになる。なんでかな…?

しばらくして私は病室を出た。

これ以上一緒にいると、泣いてしまいそうだったから…

家に帰った。

その日の夜は色々かんがえた。
私になにができるかなってたくさん考えた。

⏰:10/03/18 18:57 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#190 [まゆ]
次の日は学校が休みだったので、朝早くからこうちゃんが好きなCDを買いにいった。

喜んでくれるといいなっ

と思いながら病院へ向かった。

病室に入ろうとしたら
かすかにこうちゃんの声が聞こえた気がした。

⏰:10/03/18 18:59 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#191 [まゆ]
『……っく』

間違いなくこうちゃんの声。


私は病室をのぞいた。



そしたらさ…


こうちゃん…泣いてたんだ。

⏰:10/03/18 19:01 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#192 [まゆ]
私はこうちゃんが泣く姿を見たことがなくて、どうしていいか分からなかった。



だけどね、こうちゃんの傷みは分かったよ。


私は見なかったことにした。
ずっと病室の外にいた。

きっとこうちゃんもその方が良かったよね…?

⏰:10/03/18 19:04 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#193 [まゆ]
1時間くらいたち、私は病室に入り『やっほ〜』と能天気な口調でこうちゃんに挨拶した。

こうちゃんはいつもの笑顔で
『元気やなぁ』と言った。




ねぇ…こうちゃんが泣いてた理由は何?涙した訳は?

そんな事ばかり考えた。

⏰:10/03/18 19:08 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#194 [まゆ]
その涙の理由を知ったのは…



何週間かたったある日。


病院の売店からでた時だった。

⏰:10/03/18 19:10 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#195 [まゆ]
看護師さん達が会話をしていた。

『202号室の浩大くん、かわいそうだよね。早すぎるよね…あと半年だってね…』



私には意味がわかった

⏰:10/03/18 19:12 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#196 [まゆ]
あと半年…



余命……



こうちゃんがあと半年しか生きられないって事が…

⏰:10/03/18 19:13 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#197 [まゆ]
私はその場で座り込んでしまった。

信じたくない。嘘だよそんなの。こうちゃんがあと半年?
冗談やめてよね

そんな事ばかり考えていた。


こうちゃんはきっと自分の余命を知ったから泣いていたんだろう

⏰:10/03/18 19:15 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#198 [まゆ]
**************
こうちゃん…?
私…
あの時、こうちゃんがいなくなるのが怖くて怖くて…

なのに…こうちゃんいつも笑顔でさ…
こうちゃんはどんな気持ちだった?どんな気持ちで私に接していた?つらかったよね…?ごめんね

**************

⏰:10/03/18 19:18 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#199 [まゆ]
私はどんな顔をして会えばいいのか分からなかった。


こうちゃんの顔を見る事ができなかった。怖かった。

⏰:10/03/18 19:20 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#200 [まゆ]
私は自分をコントロールできなくなった。

こうちゃんにたくさん問い詰めた。泣きながら…

私『こうちゃん…?ずっと一緒だよね?』

浩『はっ?当たり前だろ!』

私『ほんとに?ずっとだよ?』

浩『まぢ。どしたのお前』

私『いなくならない?こうちゃんずっと生きるよね?』

浩『………』

⏰:10/03/18 19:23 📱:N01A 🆔:☆☆☆


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