命〜天国の君へ〜
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#201 [まゆ]
私『なんで黙るの?ずっと生きるよね?私と一緒に幸せなるんだよね…?』

浩『…ずっとは無理かな』

こうちゃんが悲しそうに言った

私は泣きまくった。

私『…っなんで?』

浩『…俺だって生きてぇよ』

そう言ったこうちゃんの目からは涙がこぼれ落ちた。

⏰:10/03/18 19:26 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#202 [まゆ]
浩『俺だって…ずっとお前と一緒に生きてぇよ…っんでだよ…なんで俺なんだよ…』

こうちゃんの言葉で私は自分が最低な奴だと感じた。

こうちゃん苦しめた。
私がこうちゃんを思い詰めた

私、最低だ
こんな彼女だめだよね…


私は『…ごめんね』
とだけ言った。

⏰:10/03/18 19:29 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#203 [まゆ]
こうちゃんは私を抱きしめてくれた。力強く抱きしめてくれた。

力が強すぎて私には痛いくらいだった。

でもその痛みから、こうちゃんの傷みを感じとった。

こうちゃんは声を押し殺して泣いていた…

⏰:10/03/18 19:32 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#204 [まゆ]
**********
苦しいよ…
こうちゃん…

会いたいよ。
声が聞きたいよ…

どこにいるのよ…

帰ってきてよぉ……
**********

⏰:10/03/18 19:34 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#205 [まゆ]
**********
何度もこうちゃんに
電話してるんだよ…?

早く出てよ…
**********

⏰:10/03/18 19:35 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#206 [まゆ]
私たちは1日中、泣いていた気がする。

夜になり、こうちゃんは私に『暗いしもうそろそろ帰れ』
と言った。

私は帰りたくなかったが、こうちゃんに心配かけたくなかったので真っ直ぐ帰った。

季節はもう冬。
寒くてたまらなかった。

⏰:10/03/18 19:38 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#207 [まゆ]
それから冬休みになった。




私は相変わらず毎日病院に通った。

⏰:10/03/18 19:40 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#208 [まゆ]
クリスマスに近づき、こうちゃんが私に『何がほしい?まぁ買いにいけねぇけど』と笑って言った。


私は『こうちゃんが欲しい』
と言った。

こうちゃんは少し黙り
満面の笑みで『任せろ』と言った

⏰:10/03/18 20:02 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#209 [まゆ]
その話をした数日後に、おばさんが私に話しかけてきた。

母『まゆちゃん指細くて綺麗だねぇ〜』

私『そんな事ないですよ〜』

母『指、何号なの?細いよ!』

私『ありがとうございます!7号ですよ!おばさんもきれいな指じゃないですか』

そんな話をした

⏰:10/03/18 20:05 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#210 [まゆ]
それから私はこうちゃんの為に頑張ってマフラーを編んだ。

毎日毎日必死に編んだ。

クリスマスに間に合うか焦ったけど…なんとか間に合った。



そしてクリスマス―

⏰:10/03/18 20:07 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#211 [まゆ]
私はケーキを焼いてマフラーを持って病院へ向かった。

こうちゃんは寝ていた。


私は静かにこうちゃんに近づいた。そしたら大きな声で
『まゆ、メリークリスマス』
とこうちゃんが言った。

起きてたんかい!と心の中でつっこんだ。

⏰:10/03/18 20:11 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#212 [まゆ]
私は一緒に祝えるクリスマスが嬉しくて抱きついた。

それからこうちゃんと一緒にケーキを食べた。

こうちゃんが『幸せ―!』
と叫んで本当に嬉しかった。

それからたわいもない会話をして過ごした。

⏰:10/03/18 20:13 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#213 [まゆ]
少しして私はプレゼントを渡した。こうちゃんは凄く喜んでくれて、病室にいるのにマフラー巻いていた

私は『一緒に外でデートする時までお預けだかんね』
と笑いながら話した。

こうちゃんは『わかった』
と言った。にもかかわらず、ずっとマフラーしていた(笑)

⏰:10/03/18 20:15 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#214 [まゆ]
私が笑っているとこうちゃんが
『俺もお前にプレゼントある』
と言った。

私は『えぇ?私はこうちゃんが欲しいんだよ―!』と笑いながら言ったら、

『やるよ…』
と真剣な顔で言ってきた。

⏰:10/03/18 20:17 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#215 [まゆ]
浩『俺、病気でいつお前の前からいなくなるかわかんねぇ。

でも俺は最後まで…いや、ずっとお前と一緒にいたい。

まともに立てねぇしお前を守ってやれねぇかもしれん。

だけどな、俺はお前が必要や。
お前と過ごす毎日が幸せや。

こんなださい俺やけどな、
お前を愛しとる

俺の傍におれな

まゆ、結婚しよう…』

こうちゃんはこう言って私に
指輪を渡してきた。

⏰:10/03/18 20:21 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#216 [まゆ]
私は嬉しかった。
涙ながして声がでなかった。

泣くなや!と笑いながら私の髪をくしゃくしゃにしてくれた。

返事は?と言われ私は
はい。喜んで…と答えた。

私は本当に幸せ者だって思った。

⏰:10/03/18 20:24 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#217 [ぷん]
泣きそう(:_;)
まぢで
感動もんやで(;_;)

⏰:10/03/18 20:24 📱:SH01A 🆔:☆☆☆


#218 [まゆ]
プロポーズの言葉は
今でも鮮明に覚えている。

一生忘れることがない。




こうちゃんは私の薬指に指輪をつけてくれた。

私もこうちゃんの指に指輪をつけてあげた。

⏰:10/03/18 20:26 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#219 [まゆ]
ぷんさん

ありがとうございます
私も小説を書きながら涙しています。一生忘れることが出来ません

⏰:10/03/18 20:28 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#220 [まゆ]
続き

こうちゃんは
『卒業したら籍いれよう』
と言ってくれた。

私は夢ぢゃないかと思った

私…こんなに幸せでいいのかなって何度も思った。

私、そしてこうちゃんに生きる光が出来た。

⏰:10/03/18 20:30 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#221 [まゆ]
でもどうやって指輪かいにいったの?
と聞くと
『オレのおかんがお前に指のサイズきいたやろ?』

私『…あっ!』

浩『それで頼んで買ってきてもろたんや』

私『…ありがとう(泣)』

私『大事にするねっ』

浩『絶対お前幸せにするからな』

そんな会話をした。

⏰:10/03/18 20:33 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#222 [まゆ]
**********
あぁ…
ホンマ涙とまらんや

今も私の薬指には
あなたから貰った大切な
指輪が輝いているよ…
**********

⏰:10/03/18 20:35 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#223 [みい]
涙が止まらないぐらい感動です

⏰:10/03/21 05:02 📱:W54SA 🆔:☆☆☆


#224 [ぽん]
主さんのペースで
頑張って下さい!

更新待ってます(゚□゚)

⏰:10/03/23 16:01 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#225 [我輩は匿名である]
頑張って

⏰:10/03/24 02:20 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#226 [ちい]
あたしも似たような体験しています。

頑張って下さい。
応援しています。

⏰:10/03/26 20:43 📱:821P 🆔:☆☆☆


#227 [我輩は匿名である]
更新待ってます~

⏰:10/03/28 01:20 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#228 [まゆ]
みなさん、読んでいただいてありがとうございます

更新したいのですが、今は諸事情で中々書く事ができません
申し訳ないです

落ち着いたらまた更新するので、今後とも応援よろしくお願いします

⏰:10/03/28 20:17 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#229 [ぽん]
かんばれーっ!!!

⏰:10/03/28 22:58 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#230 [mi]
待ってます☆

⏰:10/03/28 23:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#231 [我輩は匿名である]
つらいとおもいます
わたしも当時は不安で毎日泣いていました
彼との思い出はずっと無くならないと思います
どうか毎日笑ってすごしてください
彼もそれを望んでいるとおもいます

⏰:10/03/29 02:05 📱:SH01B 🆔:☆☆☆


#232 [我輩は匿名である]
>>1-230

⏰:10/03/29 16:59 📱:SH06A3 🆔:☆☆☆


#233 [まゆ]
みなさん
ありがとうございます

少しずつですが、更新していきます。

⏰:10/03/29 18:34 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#234 [まゆ]
続き

こうちゃんにプロポーズされた高3のクリスマス

今でも忘れない。

その日はお互いに好きとたくさん言い合っていた

大好きな彼と過ごすクリスマス


これがこうちゃんと過ごす最後のクリスマスだなんて…

この頃の私は考えもしなかった

⏰:10/03/29 18:38 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#235 [まゆ]
クリスマスはあっという間におわり新年を迎えた

こうちゃんは病院からでられるわけもなく、私は佳奈とたくまと一緒に初詣に行った

私は神様にお祈りした
―こうちゃんが早く元気になりますような。ずっと一緒に生きていけますように…。



でも神様は意地悪だね。

⏰:10/03/29 18:41 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#236 [まゆ]
私はこうちゃんに健康のお守りを買って病院へ向かった。

こうちゃんは笑って
『あけおめ!お前…』
と言った。

私は『今年も一年よろしくね!てか続きは何さ―?』
と言った。

こうちゃんは『お前綺麗になったな』と照れながら言った。

私は一気に顔が赤くなった
いきなりでびっくりしたが、嬉しくてたまらなかった。

⏰:10/03/29 18:45 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#237 [まゆ]
それからたわいもない会話をして、お守りを渡した。

浩『お前にこんなん貰ったからには一生健康でいないとな』

私『当たり前でしょ!不健康になったらビンタだからね』

浩『ビンタされたくないから頑張るし(笑)』

そんな会話をして笑っていた。

⏰:10/03/29 18:49 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#238 [まゆ]
少しすると、こうちゃんが私に
『ごめん、喉かわいたし飲み物かってきてくんね?』
と言った。

私はすぐに理解した。
こうちゃんまた苦しいんだ。吐き気するんだ、そう思った。

きっと私に見られたくないんだよね?心配かけたくないんだよね?

私はこうちゃんの気持ちを無駄にしたくなかったので、笑顔で
『わかった!また迷子なるかも』と言って病室を出た。

⏰:10/03/29 18:52 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#239 [まゆ]
私は飲み物を買い、ロビーで座って時間をつぶしていた。

こうちゃんの事ばかり考えていた。私は強くならなきゃならない。

こうちゃんを支えたい
こうちゃんに笑顔でいてほしい


色んな事を考えた

⏰:10/03/29 18:54 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#240 [まゆ]
しばらく時間が経ち、私は病室へ戻った。

こうちゃんはいつもの笑顔で
『また迷子になったんか〜?』
と言ってきた。

私は『ほんと迷子なるの天才かもしんない(笑)』
と笑った。


こうちゃんが笑ってくれるのが嬉しくて、ただそれだけで幸せだった。

⏰:10/03/29 18:57 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#241 [まゆ]
冬休みも終わり、高校生活最後の3学期が始まった。

私は毎日学校に行き一生懸命勉強した。

こうちゃんも頑張ってるから
私も負けないように頑張った。

⏰:10/03/29 18:59 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#242 [まゆ]
まだまだ寒く雪の降る日もあった。私は病院へ向かうまでに小さな雪だるまを作った。

作った雪だるまを病室にもって行った。
今考えたらバカな事してたって思う。

こうちゃんにはお前まじ可愛いなっとか言われたけど、
病院関係者には怒られた(笑)

⏰:10/03/29 19:02 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#243 [まゆ]
でもね…





雪だるま作って良かったって
思えるよ…




こうちゃんにとっては
最後の雪だったから…。

⏰:10/03/29 19:04 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#244 [まゆ]
2月になり自由登校になった。

私は毎日病院へ通った。

こうちゃんの傍にいたいから、ずっと笑っていてほしいから。


2月26日…
今でも忘れない。

この日、私が病院にいくとこうちゃんは病室にいなかった。

⏰:10/03/29 19:06 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#245 [まゆ]
私は体が震えた。

こうちゃんに何かあった
そう思った。


信じたくなかったが、私の予想は的中した。


こうちゃんのおばさんが私に話かけてきた。

⏰:10/03/29 19:08 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#246 [まゆ]
『まゆちゃん…浩大ね、また発作をおこしたの。あの子、頑張ってるのにね…なんであの子なんだろうね』
そう泣きながら話てくれた

私はやつれて辛そうなおばさんを励まそうと色々話した

私も混乱していて何を話したのかはっきり覚えていない。

おばさんは泣き続けたが、私は笑っていた。私まで泣いたらきっとみんな駄目になる

そう思ったから

⏰:10/03/29 19:12 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#247 [まゆ]
私も心の中ではめちゃくちゃ泣いていた。

おばさんが落ち着いて
2人で集中治療室へ向かった


窓越しでこうちゃんを見つめた。
こうちゃんは頑張って生きようとしている。

⏰:10/03/29 19:14 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#248 [まゆ]
この日、私は寒い中、ひたすら神社を周りお祈りをした。





―どんな事でもします。
ワガママなんか言いません。
私はどうなってもいいから…
だから…
だから…こうちゃんの笑顔を…命を取らないで…
お願いだから…奪わないで…

こう願い続けた
声をだして…涙しながら必死にお祈りをした。

⏰:10/03/29 19:19 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#249 [まゆ]
それから毎日窓越しでこうちゃんを見つめ、神社にお祈りしつづけた。毎日毎日神社に行った。


私の願いが届いたのか、
こうちゃんは目を覚ました

3月9日…
またこうちゃんの笑顔を見ることができた。

⏰:10/03/29 19:21 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#250 [まゆ]
嬉しくて、嬉しくて…
私は最高の笑顔を見せた。

そしていつものように
『おはよっ!よく寝れた?』
と話かけた。

こうちゃんはただ笑っていた

でもその笑顔はどこか哀しそうだった。

⏰:10/03/29 19:23 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#251 [まゆ]
きっとこうちゃんは自分でわかっていたんだよね…

自分が長くないこと

自分の余命しってるもんね…

こうちゃんは知らないだろうけど、私もこうちゃんの余命しってる…

だけど私はそんな話は全くしなかった。だってそんな事信じていなかったから。

⏰:10/03/29 19:27 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#252 [まゆ]
そして3月29日

こうちゃんの誕生日


私はこうちゃんにプレゼントをした。
それは…日記帳

あまり書けないだろうけど…
これからの人生、
自分が生きてるってちゃんと自信をつけてほしかったから…。

⏰:10/03/29 19:29 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#253 [まゆ]
*************

こうちゃん…
誕生日おめでとう!

こうちゃんが生きていたら
今日で二十歳だね。

大人の仲間入りだよ

こうちゃん?
貴方は今笑えていますか?

一緒にお祝いしたかったよ…

⏰:10/03/29 19:32 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#254 [まゆ]
二十歳になったこうちゃんを
見たかった。
この目で見たかったよ…

一緒にケーキ食べたかったよ

まゆね、今日ケーキ作ったんだよ?こうちゃんの為に頑張ってケーキ作ったんだよ?

一緒に食べよ?

プレゼントだってあるんだよ?
欲しいでしょ?
早く帰っておいでよ…

⏰:10/03/29 19:34 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#255 [まゆ]
二十歳のこうちゃんに会うことはできません。

会いたいよ…

お墓にちゃんとケーキもって行ったよ?食べたかな?

今日は雪が降ってるよ
こうちゃんからのささやかなお礼なのかな?

ありがとう…
ありがとう、こうちゃん…

⏰:10/03/29 19:36 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#256 [まゆ]
こうちゃんの二十歳も素敵な年になるといいね

ほんとにおめでとう!

毎年私がお祝いするからね
美味しいケーキつくって
お供えしに行くからね

ありがとう!
*************

⏰:10/03/29 20:04 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#257 [まゆ]
続き

日記帳を渡したらこうちゃんは喜んでくれた。

『文が短くても毎日書くな』
と言ってくれた。

私は『こうちゃんが思ったこととか全部かいたらいいよ』
と言った。

こうちゃんの誕生日を
一緒に祝えて嬉しかった。

⏰:10/03/29 20:15 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#258 [まゆ]
そして4月になり
私は社会人になった。

慣れないスーツで出社した。

社会人一年目
知らない環境で不安もいっぱいだった。

周りの人や仕事が上手くいかなくて、辛いことがたくさんあった

⏰:10/03/29 20:17 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#259 [まゆ]
だけど、こうちゃんに相談できなかった。
こうちゃんは自分のことでたくさん考えていたから

頑張ってるこうちゃんを見て、私も頑張ろうと思えた。

仕事に慣れないため、毎日病院へいけなくなった

⏰:10/03/29 20:19 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#260 [まゆ]
何か辛いことがあれば、こうちゃんのことを考え、勇気を貰っていた。

5月になり会社にも少しずつ慣れてきて、仕事がおわれば毎日あいに行くようになった。

だけどね…
こうちゃん元気がなかった

⏰:10/03/29 20:25 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#261 [まゆ]
私はこうちゃんを励ました

自分の辛さや仕事の疲れなんかよりも、こうちゃんが心配だった

笑ってほしかった

私は毎日笑い色んな話をした

そしたらさ
こうちゃん言ったよね

『ごめんな…』

何で謝ったのか、わからなかった

⏰:10/03/29 20:28 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#262 [まゆ]
こうちゃんはそう一言いうと
涙を流していた




私は胸が苦しくなった…

⏰:10/03/29 20:29 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#263 [まゆ]
『泣かないで…?』
私は精一杯の笑顔で言った



浩『お前みてるとオレ…』

私『どしたのさぁ?』

浩『無理してんじゃねぇよ、お前も色々辛いだろ。ほんとは泣きたいことたくさんあるだろ。なのに俺がこんなんだから、お前いつも笑顔でいるんだろ?無理するなよばか。俺まじ情けねえ…』

泣きながらこうちゃんは話した

⏰:10/03/29 20:33 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#264 [まゆ]
私はこうちゃんの言葉でなにかがプツンとキレた

だが私は泣かなかった
涙を我慢した

泣いたら認めることになるから

私は笑顔で
『なぁに言ってんの!強がってないしね!こうちゃん泣くな!男は泣いたらいけないんだよ(笑)』
と言った。

⏰:10/03/29 20:36 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#265 [まゆ]
こうちゃんはただ泣いていた

こうちゃんの涙をみてたら
私まで泣いてしまう

だから私は飲み物を買いにいった



ロビーで私は泣いた
声を殺して泣いた

⏰:10/03/29 20:40 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#266 [まゆ]
こうちゃんの涙が
頭から離れなかった


こうちゃんはよく泣くようになった。きっと不安に押しつぶされていたんだろう。

私はこうちゃんの笑顔が見たくて…ただ…笑ってほしくて…

毎日たくさん話し続けた

⏰:10/03/29 20:42 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#267 [まゆ]
次第にこうちゃんに元気がもどり、笑顔がみられるようになった

私はただそれだけで嬉しかった

大好きな人の笑顔をみるだけで
幸せだった

⏰:10/03/29 20:44 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#268 [まゆ]
しかし、その笑顔がまたすぐに見られなくなった。




こうちゃんは酸素マスクをつけるようになった。

⏰:10/03/29 20:48 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#269 [まゆ]
毎日辛そうで辛そうで…


私は見ていられなかった


でも傍にいたかった
泣かないように…笑顔で話かけつづけた。

⏰:10/03/29 20:50 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#270 [まゆ]
私は毎日神社にいった






―こうちゃんを連れていかないで


ただこれだけを祈り続けた

⏰:10/03/29 20:51 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#271 [まゆ]
6月になり、こうちゃんは話せない程よわっていた…


それでも私は話かけた
何度も好きだよと言った

私が『好き』というと
こうちゃんは涙しながら微笑んだ


今でも忘れない…

⏰:10/03/29 20:54 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#272 [まゆ]
こうちゃんが泣くたびに
『泣き虫〜(笑)』
と言っていた。

⏰:10/03/29 20:58 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#273 [まゆ]
***********

こうちゃん…ごめん

せっかくこうちゃんの誕生日やのに…私また泣いちゃってる…

こうちゃんのこと思うと、涙がとまらない…

私今会社で辛いことあるんだ
もう聞いてくれない?


泣いてばっかで弱い私を
もう怒ってくれない?

こうちゃん…
私、こうちゃんが必要なんだよ

************

⏰:10/03/29 21:02 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#274 [ぽん]
更新ずっと待ってました
辛いと思うけど
主さんのペースで
頑張ってください

うちがこんなこと
言える立場ぢゃないけど

⏰:10/03/29 21:19 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#275 [まゆ]
ぽんさん

ありがとうございます
涙がとまらない…

頑張ってかきます

いつも本間にありがとう

⏰:10/03/29 21:44 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#276 [まゆ]
続き

泣き虫〜とこうちゃんに言っていたけど、私も同じ

毎日泣いた
今でも泣いている

胸が苦しい

それでも、こうちゃんの前では泣かない。

⏰:10/03/29 21:47 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#277 [まゆ]
朝から晩まで仕事をして終われば病院へ。こうちゃんに元気になってもらいたくて…千羽鶴を折った。

面会時間がおわれば家へ帰り
仕事、こうちゃんのこと、たくさん考えすぎて泣いた。

泣き疲れまた朝がくる

そして会社

その繰り返しで私は精神的にまいっていた。

⏰:10/03/29 21:50 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#278 [まゆ]
私はどんどん痩せていった

そんな私を見たこうちゃんは
悲しそうだった

『まゆ…大丈夫?』

こうちゃんはかすれた声で私に言った。

私は目に涙をためながら…
『私の心配はいいから、早く元気になってね』と言った。

⏰:10/03/29 21:53 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#279 [まゆ]
7月になった。

いつも通り仕事をしているとポケットに入っていた携帯が震えた…

トイレへ行き、メールを見た


メールの送り主は…



こうちゃんだった

⏰:10/03/29 21:56 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#280 [まゆ]
私はびっくりしてすぐにメールを開いた


メールはすごく短かった…


『まゆ…生きろよ。
守ってやれなくてごめん。』


私は泣いた

今でもこのメール残ってるよ…

⏰:10/03/29 21:58 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#281 [まゆ]
仕事なんか手につかなかった

こうちゃんが心配でたまらなかった

メールはあれっきり…
返事がくることはなかった





あのメールがこうちゃんからもらった最後のメールです…。

⏰:10/03/29 22:00 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#282 [まゆ]
仕事が終わり、すぐ病院に向かった。

こうちゃんは集中治療室に移動していた。

……意識がなかった


う…私は泣いた
ただただ泣いた

⏰:10/03/29 22:02 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#283 [まゆ]
こうちゃんのおばさんに抱きしめられながら泣いた。



胸が破れそうなくらい苦しかった。

⏰:10/03/29 22:03 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#284 [まゆ]
私はこうちゃんの名前を呼びつづけた…

何度も何度も呼んだ


『約束守ってよ
私を一人にしないでよ
おいてかないでよ

目をさましてよ
また笑って名前よんでよ

嘘つき
生きてよ…
結婚するんでしょ?
一緒に幸せになるんでしょ?』

私は泣きながら叫んだ

⏰:10/03/29 22:06 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#285 [まゆ]
その時、一瞬だけこうちゃんが目をあけた。


私は泣きながら『生きてよ!ずっと生きてよ!幸せになろうよ!おいてかないでよ!私を一人にしないでよ!』と言った


こうちゃんは涙を流し
かすかな声で最後の力を振り絞り私にこう言ったんだ…。

⏰:10/03/29 22:09 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#286 [まゆ]
.




『お前は…俺の光だ…
ずっと…お前を愛してる…』






.

⏰:10/03/29 22:10 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#287 [まゆ]
これがこうちゃんが私に言った、最後の言葉…








こうちゃんは7月14日に
この世を去った…。

⏰:10/03/29 22:12 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#288 [まゆ]
**********

………………………。

胸が苦しいよ

こうちゃん…
逢いたいよ

思い出にしたくないよ…

ずっと愛してるよ
まゆが愛してるのは
この先もずっと貴方だけだよ

1日、いや1時間、1分でもいいから…会いたいよ…
声が聞きたいよ…触れたいよ…

こうちゃん…指輪だけ残していかないでよ…

**********

⏰:10/03/29 22:16 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#289 [ゆう]
涙止まんないです

ずっとまゆさんのこと
応援してます

⏰:10/03/30 01:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#290 [まゆ]
ゆうさん

ありがとうございます
私がこうちゃんの分まで生きていきます毎日泣いてばっかりだけど…応援よろしくお願いします

⏰:10/03/30 18:13 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#291 [ぽん]
とても感動しました。

今私は友達と
うまくいかなくて
悩んでいるのですが
これを読んで
頑張ろうと思いました(^^)
ありがとうございます

これからも頑張って下さい

⏰:10/03/30 18:43 📱:N02A 🆔:☆☆☆


#292 [まゆ]
ぽんさん

ありがとうございます

友達と上手くいかないんですか私で良かったら話ききますよ
私も仕事で悩んだりしながら毎日こうちゃんの分まで生きてます。

まだ更新するので、これからも応援よろしくお願いします

⏰:10/03/30 19:22 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#293 [まゆ]
続き

私はこうちゃんが死んだと信じられなかった…

信じたくなかった。

一体なにが起きたのかわからなかった

一瞬時がとまった…

⏰:10/03/30 19:25 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#294 [まゆ]
この日はただただ泣いた

食事もできなかった

頭の中では、こうちゃんが最後に伝えてくれたた言葉だけがリピートされた

ずっとお前を愛してる…

嘘じゃないよね…?

⏰:10/03/30 19:28 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#295 [まゆ]
こうちゃんから最後にもらったメール…


『生きろよ…。』


何度も何度も読んだ

この日は眠れなかった

⏰:10/03/30 19:31 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#296 [まゆ]
暑い暑い夏


私はお葬式に行った
みんなが泣いている

私は涙すら出なかった…

なんでこうちゃんの遺影があるの?なんで皆泣くの?

そんな事ばかり思っていた

⏰:10/03/30 19:33 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#297 [まゆ]
お経が始まった…


私は蝉の声しか耳に入ってこなかった…



多分私の心は死んでいた

⏰:10/03/30 19:41 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#298 [まゆ]
そしてお花を棺桶にいれる時間がきた…


私はこの時、我に返った…



『こうちゃん…?なんでこんなとこで寝てるの?
一緒にかえろ…?』

私はそう話し掛けた

⏰:10/03/30 19:43 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#299 [まゆ]
佳奈やたくまが私に
『浩大はもう…帰ってこないんだよ…』
と泣きながら言っていた

私は『なんで…?なんで帰ってこないの?こうちゃんは私と結婚するんだよ…?ずっと一緒にいるって約束したんだよ…?』
と言った

私の言葉に周りは泣き崩れていた

⏰:10/03/30 19:46 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#300 [まゆ]
『ねぇ、こうちゃん?早く起きないとほっていくよ?一緒に幸せな家庭つくろうよ?今年、結婚するんでしょ…?早く起きてよ…
また笑ってみせてよ…』

私の頭の中はもう何も考えられなくなっていた


ただただ、現実が受け止められなかった。

⏰:10/03/30 19:48 📱:N01A 🆔:☆☆☆


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