命〜天国の君へ〜
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#201 [まゆ]
私『なんで黙るの?ずっと生きるよね?私と一緒に幸せなるんだよね…?』
浩『…ずっとは無理かな』
こうちゃんが悲しそうに言った
私は泣きまくった。
私『…っなんで?』
浩『…俺だって生きてぇよ』
そう言ったこうちゃんの目からは涙がこぼれ落ちた。
:10/03/18 19:26 :N01A :☆☆☆
#202 [まゆ]
浩『俺だって…ずっとお前と一緒に生きてぇよ…っんでだよ…なんで俺なんだよ…』
こうちゃんの言葉で私は自分が最低な奴だと感じた。
こうちゃん苦しめた。
私がこうちゃんを思い詰めた
私、最低だ
こんな彼女だめだよね…
私は『…ごめんね』
とだけ言った。
:10/03/18 19:29 :N01A :☆☆☆
#203 [まゆ]
こうちゃんは私を抱きしめてくれた。力強く抱きしめてくれた。
力が強すぎて私には痛いくらいだった。
でもその痛みから、こうちゃんの傷みを感じとった。
こうちゃんは声を押し殺して泣いていた…
:10/03/18 19:32 :N01A :☆☆☆
#204 [まゆ]
**********
苦しいよ…
こうちゃん…
会いたいよ。
声が聞きたいよ…
どこにいるのよ…
帰ってきてよぉ……
**********
:10/03/18 19:34 :N01A :☆☆☆
#205 [まゆ]
**********
何度もこうちゃんに
電話してるんだよ…?
早く出てよ…
**********
:10/03/18 19:35 :N01A :☆☆☆
#206 [まゆ]
私たちは1日中、泣いていた気がする。
夜になり、こうちゃんは私に『暗いしもうそろそろ帰れ』
と言った。
私は帰りたくなかったが、こうちゃんに心配かけたくなかったので真っ直ぐ帰った。
季節はもう冬。
寒くてたまらなかった。
:10/03/18 19:38 :N01A :☆☆☆
#207 [まゆ]
それから冬休みになった。
私は相変わらず毎日病院に通った。
:10/03/18 19:40 :N01A :☆☆☆
#208 [まゆ]
クリスマスに近づき、こうちゃんが私に『何がほしい?まぁ買いにいけねぇけど』と笑って言った。
私は『こうちゃんが欲しい』
と言った。
こうちゃんは少し黙り
満面の笑みで『任せろ』と言った
:10/03/18 20:02 :N01A :☆☆☆
#209 [まゆ]
その話をした数日後に、おばさんが私に話しかけてきた。
母『まゆちゃん指細くて綺麗だねぇ〜』
私『そんな事ないですよ〜』
母『指、何号なの?細いよ!』
私『ありがとうございます!7号ですよ!おばさんもきれいな指じゃないですか』
そんな話をした
:10/03/18 20:05 :N01A :☆☆☆
#210 [まゆ]
それから私はこうちゃんの為に頑張ってマフラーを編んだ。
毎日毎日必死に編んだ。
クリスマスに間に合うか焦ったけど…なんとか間に合った。
そしてクリスマス―
:10/03/18 20:07 :N01A :☆☆☆
#211 [まゆ]
私はケーキを焼いてマフラーを持って病院へ向かった。
こうちゃんは寝ていた。
私は静かにこうちゃんに近づいた。そしたら大きな声で
『まゆ、メリークリスマス』
とこうちゃんが言った。
起きてたんかい!と心の中でつっこんだ。
:10/03/18 20:11 :N01A :☆☆☆
#212 [まゆ]
私は一緒に祝えるクリスマスが嬉しくて抱きついた。
それからこうちゃんと一緒にケーキを食べた。
こうちゃんが『幸せ―!』
と叫んで本当に嬉しかった。
それからたわいもない会話をして過ごした。
:10/03/18 20:13 :N01A :☆☆☆
#213 [まゆ]
少しして私はプレゼントを渡した。こうちゃんは凄く喜んでくれて、病室にいるのにマフラー巻いていた
私は『一緒に外でデートする時までお預けだかんね』
と笑いながら話した。
こうちゃんは『わかった』
と言った。にもかかわらず、ずっとマフラーしていた(笑)
:10/03/18 20:15 :N01A :☆☆☆
#214 [まゆ]
私が笑っているとこうちゃんが
『俺もお前にプレゼントある』
と言った。
私は『えぇ?私はこうちゃんが欲しいんだよ―!』と笑いながら言ったら、
『やるよ…』
と真剣な顔で言ってきた。
:10/03/18 20:17 :N01A :☆☆☆
#215 [まゆ]
浩『俺、病気でいつお前の前からいなくなるかわかんねぇ。
でも俺は最後まで…いや、ずっとお前と一緒にいたい。
まともに立てねぇしお前を守ってやれねぇかもしれん。
だけどな、俺はお前が必要や。
お前と過ごす毎日が幸せや。
こんなださい俺やけどな、
お前を愛しとる
俺の傍におれな
まゆ、結婚しよう…』
こうちゃんはこう言って私に
指輪を渡してきた。
:10/03/18 20:21 :N01A :☆☆☆
#216 [まゆ]
私は嬉しかった。
涙ながして声がでなかった。
泣くなや!と笑いながら私の髪をくしゃくしゃにしてくれた。
返事は?と言われ私は
はい。喜んで…と答えた。
私は本当に幸せ者だって思った。
:10/03/18 20:24 :N01A :☆☆☆
#217 [ぷん]
泣きそう(:_;)
まぢで
感動もんやで(;_;)
:10/03/18 20:24 :SH01A :☆☆☆
#218 [まゆ]
プロポーズの言葉は
今でも鮮明に覚えている。
一生忘れることがない。
こうちゃんは私の薬指に指輪をつけてくれた。
私もこうちゃんの指に指輪をつけてあげた。
:10/03/18 20:26 :N01A :☆☆☆
#219 [まゆ]
ぷんさん
ありがとうございます
私も小説を書きながら涙しています。一生忘れることが出来ません
:10/03/18 20:28 :N01A :☆☆☆
#220 [まゆ]
続き
こうちゃんは
『卒業したら籍いれよう』
と言ってくれた。
私は夢ぢゃないかと思った
私…こんなに幸せでいいのかなって何度も思った。
私、そしてこうちゃんに生きる光が出来た。
:10/03/18 20:30 :N01A :☆☆☆
#221 [まゆ]
でもどうやって指輪かいにいったの?
と聞くと
『オレのおかんがお前に指のサイズきいたやろ?』
私『…あっ!』
浩『それで頼んで買ってきてもろたんや』
私『…ありがとう(泣)』
私『大事にするねっ』
浩『絶対お前幸せにするからな』
そんな会話をした。
:10/03/18 20:33 :N01A :☆☆☆
#222 [まゆ]
**********
あぁ…
ホンマ涙とまらんや
今も私の薬指には
あなたから貰った大切な
指輪が輝いているよ…
**********
:10/03/18 20:35 :N01A :☆☆☆
#223 [みい]
涙が止まらないぐらい感動です
:10/03/21 05:02 :W54SA :☆☆☆
#224 [ぽん]
主さんのペースで
頑張って下さい
!
更新待ってます(゚□゚)
:10/03/23 16:01 :N02A :☆☆☆
#225 [我輩は匿名である]
頑張って
:10/03/24 02:20 :W62H :☆☆☆
#226 [ちい]
あたしも似たような体験しています。
頑張って下さい。
応援しています。
:10/03/26 20:43 :821P :☆☆☆
#227 [我輩は匿名である]
更新待ってます~
:10/03/28 01:20 :W62H :☆☆☆
#228 [まゆ]
みなさん、読んでいただいてありがとうございます
更新したいのですが、今は諸事情で中々書く事ができません
申し訳ないです
落ち着いたらまた更新するので、今後とも応援よろしくお願いします
:10/03/28 20:17 :N01A :☆☆☆
#229 [ぽん]
かんばれーっ
!!!
:10/03/28 22:58 :N02A :☆☆☆
#230 [mi]
待ってます☆
:10/03/28 23:10 :PC :☆☆☆
#231 [我輩は匿名である]
つらいとおもいます
わたしも当時は不安で毎日泣いていました
彼との思い出はずっと無くならないと思います
どうか毎日笑ってすごしてください
彼もそれを望んでいるとおもいます
:10/03/29 02:05 :SH01B :☆☆☆
#232 [我輩は匿名である]
:10/03/29 16:59 :SH06A3 :☆☆☆
#233 [まゆ]
みなさん
ありがとうございます
少しずつですが、更新していきます。
:10/03/29 18:34 :N01A :☆☆☆
#234 [まゆ]
続き
こうちゃんにプロポーズされた高3のクリスマス
今でも忘れない。
その日はお互いに好きとたくさん言い合っていた
大好きな彼と過ごすクリスマス
これがこうちゃんと過ごす最後のクリスマスだなんて…
この頃の私は考えもしなかった
:10/03/29 18:38 :N01A :☆☆☆
#235 [まゆ]
クリスマスはあっという間におわり新年を迎えた
こうちゃんは病院からでられるわけもなく、私は佳奈とたくまと一緒に初詣に行った
私は神様にお祈りした
―こうちゃんが早く元気になりますような。ずっと一緒に生きていけますように…。
でも神様は意地悪だね。
:10/03/29 18:41 :N01A :☆☆☆
#236 [まゆ]
私はこうちゃんに健康のお守りを買って病院へ向かった。
こうちゃんは笑って
『あけおめ!お前…』
と言った。
私は『今年も一年よろしくね!てか続きは何さ―?』
と言った。
こうちゃんは『お前綺麗になったな』と照れながら言った。
私は一気に顔が赤くなった
いきなりでびっくりしたが、嬉しくてたまらなかった。
:10/03/29 18:45 :N01A :☆☆☆
#237 [まゆ]
それからたわいもない会話をして、お守りを渡した。
浩『お前にこんなん貰ったからには一生健康でいないとな』
私『当たり前でしょ!不健康になったらビンタだからね』
浩『ビンタされたくないから頑張るし(笑)』
そんな会話をして笑っていた。
:10/03/29 18:49 :N01A :☆☆☆
#238 [まゆ]
少しすると、こうちゃんが私に
『ごめん、喉かわいたし飲み物かってきてくんね?』
と言った。
私はすぐに理解した。
こうちゃんまた苦しいんだ。吐き気するんだ、そう思った。
きっと私に見られたくないんだよね?心配かけたくないんだよね?
私はこうちゃんの気持ちを無駄にしたくなかったので、笑顔で
『わかった!また迷子なるかも』と言って病室を出た。
:10/03/29 18:52 :N01A :☆☆☆
#239 [まゆ]
私は飲み物を買い、ロビーで座って時間をつぶしていた。
こうちゃんの事ばかり考えていた。私は強くならなきゃならない。
こうちゃんを支えたい
こうちゃんに笑顔でいてほしい
色んな事を考えた
:10/03/29 18:54 :N01A :☆☆☆
#240 [まゆ]
しばらく時間が経ち、私は病室へ戻った。
こうちゃんはいつもの笑顔で
『また迷子になったんか〜?』
と言ってきた。
私は『ほんと迷子なるの天才かもしんない(笑)』
と笑った。
こうちゃんが笑ってくれるのが嬉しくて、ただそれだけで幸せだった。
:10/03/29 18:57 :N01A :☆☆☆
#241 [まゆ]
冬休みも終わり、高校生活最後の3学期が始まった。
私は毎日学校に行き一生懸命勉強した。
こうちゃんも頑張ってるから
私も負けないように頑張った。
:10/03/29 18:59 :N01A :☆☆☆
#242 [まゆ]
まだまだ寒く雪の降る日もあった。私は病院へ向かうまでに小さな雪だるまを作った。
作った雪だるまを病室にもって行った。
今考えたらバカな事してたって思う。
こうちゃんにはお前まじ可愛いなっとか言われたけど、
病院関係者には怒られた(笑)
:10/03/29 19:02 :N01A :☆☆☆
#243 [まゆ]
でもね…
雪だるま作って良かったって
思えるよ…
こうちゃんにとっては
最後の雪だったから…。
:10/03/29 19:04 :N01A :☆☆☆
#244 [まゆ]
2月になり自由登校になった。
私は毎日病院へ通った。
こうちゃんの傍にいたいから、ずっと笑っていてほしいから。
2月26日…
今でも忘れない。
この日、私が病院にいくとこうちゃんは病室にいなかった。
:10/03/29 19:06 :N01A :☆☆☆
#245 [まゆ]
私は体が震えた。
こうちゃんに何かあった
そう思った。
信じたくなかったが、私の予想は的中した。
こうちゃんのおばさんが私に話かけてきた。
:10/03/29 19:08 :N01A :☆☆☆
#246 [まゆ]
『まゆちゃん…浩大ね、また発作をおこしたの。あの子、頑張ってるのにね…なんであの子なんだろうね』
そう泣きながら話てくれた
私はやつれて辛そうなおばさんを励まそうと色々話した
私も混乱していて何を話したのかはっきり覚えていない。
おばさんは泣き続けたが、私は笑っていた。私まで泣いたらきっとみんな駄目になる
そう思ったから
:10/03/29 19:12 :N01A :☆☆☆
#247 [まゆ]
私も心の中ではめちゃくちゃ泣いていた。
おばさんが落ち着いて
2人で集中治療室へ向かった
窓越しでこうちゃんを見つめた。
こうちゃんは頑張って生きようとしている。
:10/03/29 19:14 :N01A :☆☆☆
#248 [まゆ]
この日、私は寒い中、ひたすら神社を周りお祈りをした。
―どんな事でもします。
ワガママなんか言いません。
私はどうなってもいいから…
だから…
だから…こうちゃんの笑顔を…命を取らないで…
お願いだから…奪わないで…
こう願い続けた
声をだして…涙しながら必死にお祈りをした。
:10/03/29 19:19 :N01A :☆☆☆
#249 [まゆ]
それから毎日窓越しでこうちゃんを見つめ、神社にお祈りしつづけた。毎日毎日神社に行った。
私の願いが届いたのか、
こうちゃんは目を覚ました
3月9日…
またこうちゃんの笑顔を見ることができた。
:10/03/29 19:21 :N01A :☆☆☆
#250 [まゆ]
嬉しくて、嬉しくて…
私は最高の笑顔を見せた。
そしていつものように
『おはよっ!よく寝れた?』
と話かけた。
こうちゃんはただ笑っていた
でもその笑顔はどこか哀しそうだった。
:10/03/29 19:23 :N01A :☆☆☆
#251 [まゆ]
きっとこうちゃんは自分でわかっていたんだよね…
自分が長くないこと
自分の余命しってるもんね…
こうちゃんは知らないだろうけど、私もこうちゃんの余命しってる…
だけど私はそんな話は全くしなかった。だってそんな事信じていなかったから。
:10/03/29 19:27 :N01A :☆☆☆
#252 [まゆ]
そして3月29日
こうちゃんの誕生日
私はこうちゃんにプレゼントをした。
それは…日記帳
あまり書けないだろうけど…
これからの人生、
自分が生きてるってちゃんと自信をつけてほしかったから…。
:10/03/29 19:29 :N01A :☆☆☆
#253 [まゆ]
*************
こうちゃん…
誕生日おめでとう!
こうちゃんが生きていたら
今日で二十歳だね。
大人の仲間入りだよ
こうちゃん?
貴方は今笑えていますか?
一緒にお祝いしたかったよ…
:10/03/29 19:32 :N01A :☆☆☆
#254 [まゆ]
二十歳になったこうちゃんを
見たかった。
この目で見たかったよ…
一緒にケーキ食べたかったよ
まゆね、今日ケーキ作ったんだよ?こうちゃんの為に頑張ってケーキ作ったんだよ?
一緒に食べよ?
プレゼントだってあるんだよ?
欲しいでしょ?
早く帰っておいでよ…
:10/03/29 19:34 :N01A :☆☆☆
#255 [まゆ]
二十歳のこうちゃんに会うことはできません。
会いたいよ…
お墓にちゃんとケーキもって行ったよ?食べたかな?
今日は雪が降ってるよ
こうちゃんからのささやかなお礼なのかな?
ありがとう…
ありがとう、こうちゃん…
:10/03/29 19:36 :N01A :☆☆☆
#256 [まゆ]
こうちゃんの二十歳も素敵な年になるといいね
ほんとにおめでとう!
毎年私がお祝いするからね
美味しいケーキつくって
お供えしに行くからね
ありがとう!
*************
:10/03/29 20:04 :N01A :☆☆☆
#257 [まゆ]
続き
日記帳を渡したらこうちゃんは喜んでくれた。
『文が短くても毎日書くな』
と言ってくれた。
私は『こうちゃんが思ったこととか全部かいたらいいよ』
と言った。
こうちゃんの誕生日を
一緒に祝えて嬉しかった。
:10/03/29 20:15 :N01A :☆☆☆
#258 [まゆ]
そして4月になり
私は社会人になった。
慣れないスーツで出社した。
社会人一年目
知らない環境で不安もいっぱいだった。
周りの人や仕事が上手くいかなくて、辛いことがたくさんあった
:10/03/29 20:17 :N01A :☆☆☆
#259 [まゆ]
だけど、こうちゃんに相談できなかった。
こうちゃんは自分のことでたくさん考えていたから
頑張ってるこうちゃんを見て、私も頑張ろうと思えた。
仕事に慣れないため、毎日病院へいけなくなった
:10/03/29 20:19 :N01A :☆☆☆
#260 [まゆ]
何か辛いことがあれば、こうちゃんのことを考え、勇気を貰っていた。
5月になり会社にも少しずつ慣れてきて、仕事がおわれば毎日あいに行くようになった。
だけどね…
こうちゃん元気がなかった
:10/03/29 20:25 :N01A :☆☆☆
#261 [まゆ]
私はこうちゃんを励ました
自分の辛さや仕事の疲れなんかよりも、こうちゃんが心配だった
笑ってほしかった
私は毎日笑い色んな話をした
そしたらさ
こうちゃん言ったよね
『ごめんな…』
何で謝ったのか、わからなかった
:10/03/29 20:28 :N01A :☆☆☆
#262 [まゆ]
こうちゃんはそう一言いうと
涙を流していた
私は胸が苦しくなった…
:10/03/29 20:29 :N01A :☆☆☆
#263 [まゆ]
『泣かないで…?』
私は精一杯の笑顔で言った
浩『お前みてるとオレ…』
私『どしたのさぁ?』
浩『無理してんじゃねぇよ、お前も色々辛いだろ。ほんとは泣きたいことたくさんあるだろ。なのに俺がこんなんだから、お前いつも笑顔でいるんだろ?無理するなよばか。俺まじ情けねえ…』
泣きながらこうちゃんは話した
:10/03/29 20:33 :N01A :☆☆☆
#264 [まゆ]
私はこうちゃんの言葉でなにかがプツンとキレた
だが私は泣かなかった
涙を我慢した
泣いたら認めることになるから
私は笑顔で
『なぁに言ってんの!強がってないしね!こうちゃん泣くな!男は泣いたらいけないんだよ(笑)』
と言った。
:10/03/29 20:36 :N01A :☆☆☆
#265 [まゆ]
こうちゃんはただ泣いていた
こうちゃんの涙をみてたら
私まで泣いてしまう
だから私は飲み物を買いにいった
ロビーで私は泣いた
声を殺して泣いた
:10/03/29 20:40 :N01A :☆☆☆
#266 [まゆ]
こうちゃんの涙が
頭から離れなかった
こうちゃんはよく泣くようになった。きっと不安に押しつぶされていたんだろう。
私はこうちゃんの笑顔が見たくて…ただ…笑ってほしくて…
毎日たくさん話し続けた
:10/03/29 20:42 :N01A :☆☆☆
#267 [まゆ]
次第にこうちゃんに元気がもどり、笑顔がみられるようになった
私はただそれだけで嬉しかった
大好きな人の笑顔をみるだけで
幸せだった
:10/03/29 20:44 :N01A :☆☆☆
#268 [まゆ]
しかし、その笑顔がまたすぐに見られなくなった。
こうちゃんは酸素マスクをつけるようになった。
:10/03/29 20:48 :N01A :☆☆☆
#269 [まゆ]
毎日辛そうで辛そうで…
私は見ていられなかった
でも傍にいたかった
泣かないように…笑顔で話かけつづけた。
:10/03/29 20:50 :N01A :☆☆☆
#270 [まゆ]
私は毎日神社にいった
―こうちゃんを連れていかないで
ただこれだけを祈り続けた
:10/03/29 20:51 :N01A :☆☆☆
#271 [まゆ]
6月になり、こうちゃんは話せない程よわっていた…
それでも私は話かけた
何度も好きだよと言った
私が『好き』というと
こうちゃんは涙しながら微笑んだ
今でも忘れない…
:10/03/29 20:54 :N01A :☆☆☆
#272 [まゆ]
こうちゃんが泣くたびに
『泣き虫〜(笑)』
と言っていた。
:10/03/29 20:58 :N01A :☆☆☆
#273 [まゆ]
***********
こうちゃん…ごめん
せっかくこうちゃんの誕生日やのに…私また泣いちゃってる…
こうちゃんのこと思うと、涙がとまらない…
私今会社で辛いことあるんだ
もう聞いてくれない?
泣いてばっかで弱い私を
もう怒ってくれない?
こうちゃん…
私、こうちゃんが必要なんだよ
************
:10/03/29 21:02 :N01A :☆☆☆
#274 [ぽん]
更新ずっと待ってました
辛いと思うけど
主さんのペースで
頑張ってください
うちがこんなこと
言える立場ぢゃないけど
:10/03/29 21:19 :N02A :☆☆☆
#275 [まゆ]
ぽんさん
ありがとうございます
涙がとまらない…
頑張ってかきます
いつも本間にありがとう
:10/03/29 21:44 :N01A :☆☆☆
#276 [まゆ]
続き
泣き虫〜とこうちゃんに言っていたけど、私も同じ
毎日泣いた
今でも泣いている
胸が苦しい
それでも、こうちゃんの前では泣かない。
:10/03/29 21:47 :N01A :☆☆☆
#277 [まゆ]
朝から晩まで仕事をして終われば病院へ。こうちゃんに元気になってもらいたくて…千羽鶴を折った。
面会時間がおわれば家へ帰り
仕事、こうちゃんのこと、たくさん考えすぎて泣いた。
泣き疲れまた朝がくる
そして会社
その繰り返しで私は精神的にまいっていた。
:10/03/29 21:50 :N01A :☆☆☆
#278 [まゆ]
私はどんどん痩せていった
そんな私を見たこうちゃんは
悲しそうだった
『まゆ…大丈夫?』
こうちゃんはかすれた声で私に言った。
私は目に涙をためながら…
『私の心配はいいから、早く元気になってね』と言った。
:10/03/29 21:53 :N01A :☆☆☆
#279 [まゆ]
7月になった。
いつも通り仕事をしているとポケットに入っていた携帯が震えた…
トイレへ行き、メールを見た
メールの送り主は…
こうちゃんだった
:10/03/29 21:56 :N01A :☆☆☆
#280 [まゆ]
私はびっくりしてすぐにメールを開いた
メールはすごく短かった…
『まゆ…生きろよ。
守ってやれなくてごめん。』
私は泣いた
今でもこのメール残ってるよ…
:10/03/29 21:58 :N01A :☆☆☆
#281 [まゆ]
仕事なんか手につかなかった
こうちゃんが心配でたまらなかった
メールはあれっきり…
返事がくることはなかった
あのメールがこうちゃんからもらった最後のメールです…。
:10/03/29 22:00 :N01A :☆☆☆
#282 [まゆ]
仕事が終わり、すぐ病院に向かった。
こうちゃんは集中治療室に移動していた。
……意識がなかった
う…私は泣いた
ただただ泣いた
:10/03/29 22:02 :N01A :☆☆☆
#283 [まゆ]
こうちゃんのおばさんに抱きしめられながら泣いた。
胸が破れそうなくらい苦しかった。
:10/03/29 22:03 :N01A :☆☆☆
#284 [まゆ]
私はこうちゃんの名前を呼びつづけた…
何度も何度も呼んだ
『約束守ってよ
私を一人にしないでよ
おいてかないでよ
目をさましてよ
また笑って名前よんでよ
嘘つき
生きてよ…
結婚するんでしょ?
一緒に幸せになるんでしょ?』
私は泣きながら叫んだ
:10/03/29 22:06 :N01A :☆☆☆
#285 [まゆ]
その時、一瞬だけこうちゃんが目をあけた。
私は泣きながら『生きてよ!ずっと生きてよ!幸せになろうよ!おいてかないでよ!私を一人にしないでよ!』と言った
こうちゃんは涙を流し
かすかな声で最後の力を振り絞り私にこう言ったんだ…。
:10/03/29 22:09 :N01A :☆☆☆
#286 [まゆ]
.
『お前は…俺の光だ…
ずっと…お前を愛してる…』
.
:10/03/29 22:10 :N01A :☆☆☆
#287 [まゆ]
これがこうちゃんが私に言った、最後の言葉…
こうちゃんは7月14日に
この世を去った…。
:10/03/29 22:12 :N01A :☆☆☆
#288 [まゆ]
**********
………………………。
胸が苦しいよ
こうちゃん…
逢いたいよ
思い出にしたくないよ…
ずっと愛してるよ
まゆが愛してるのは
この先もずっと貴方だけだよ
1日、いや1時間、1分でもいいから…会いたいよ…
声が聞きたいよ…触れたいよ…
こうちゃん…指輪だけ残していかないでよ…
**********
:10/03/29 22:16 :N01A :☆☆☆
#289 [ゆう]
涙止まんないです
ずっとまゆさんのこと
応援してます
:10/03/30 01:25 :D905i :☆☆☆
#290 [まゆ]
ゆうさん
ありがとうございます
私がこうちゃんの分まで生きていきます
毎日泣いてばっかりだけど…応援よろしくお願いします
:10/03/30 18:13 :N01A :☆☆☆
#291 [ぽん]
とても感動しました。
今私は友達と
うまくいかなくて
悩んでいるのですが
これを読んで
頑張ろうと思いました(^^)
ありがとうございます
これからも頑張って下さい
:10/03/30 18:43 :N02A :☆☆☆
#292 [まゆ]
ぽんさん
ありがとうございます
友達と上手くいかないんですか
私で良かったら話ききますよ
私も仕事で悩んだりしながら毎日こうちゃんの分まで生きてます。
まだ更新するので、これからも応援よろしくお願いします
:10/03/30 19:22 :N01A :☆☆☆
#293 [まゆ]
続き
私はこうちゃんが死んだと信じられなかった…
信じたくなかった。
一体なにが起きたのかわからなかった
一瞬時がとまった…
:10/03/30 19:25 :N01A :☆☆☆
#294 [まゆ]
この日はただただ泣いた
食事もできなかった
頭の中では、こうちゃんが最後に伝えてくれたた言葉だけがリピートされた
ずっとお前を愛してる…
嘘じゃないよね…?
:10/03/30 19:28 :N01A :☆☆☆
#295 [まゆ]
こうちゃんから最後にもらったメール…
『生きろよ…。』
何度も何度も読んだ
この日は眠れなかった
:10/03/30 19:31 :N01A :☆☆☆
#296 [まゆ]
暑い暑い夏
私はお葬式に行った
みんなが泣いている
私は涙すら出なかった…
なんでこうちゃんの遺影があるの?なんで皆泣くの?
そんな事ばかり思っていた
:10/03/30 19:33 :N01A :☆☆☆
#297 [まゆ]
お経が始まった…
私は蝉の声しか耳に入ってこなかった…
多分私の心は死んでいた
:10/03/30 19:41 :N01A :☆☆☆
#298 [まゆ]
そしてお花を棺桶にいれる時間がきた…
私はこの時、我に返った…
『こうちゃん…?なんでこんなとこで寝てるの?
一緒にかえろ…?』
私はそう話し掛けた
:10/03/30 19:43 :N01A :☆☆☆
#299 [まゆ]
佳奈やたくまが私に
『浩大はもう…帰ってこないんだよ…』
と泣きながら言っていた
私は『なんで…?なんで帰ってこないの?こうちゃんは私と結婚するんだよ…?ずっと一緒にいるって約束したんだよ…?』
と言った
私の言葉に周りは泣き崩れていた
:10/03/30 19:46 :N01A :☆☆☆
#300 [まゆ]
『ねぇ、こうちゃん?早く起きないとほっていくよ?一緒に幸せな家庭つくろうよ?今年、結婚するんでしょ…?早く起きてよ…
また笑ってみせてよ…』
私の頭の中はもう何も考えられなくなっていた
ただただ、現実が受け止められなかった。
:10/03/30 19:48 :N01A :☆☆☆
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