別れさせ屋
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#134 [歩美]
私はひと仕事を終えて、
より一層最低な女として、
新しい年を迎えた。
〈せっちゃん〉
という彼氏と、
〈新一〉
という私を思い続けてくれる男と、
〈亜里沙〉
という失恋した女。
望み通りだった。
新年、
せっちゃんと初詣に行った。
すでにこの時、私の周りでは大変なことが起きていた。
:10/07/03 07:48
:F02A
:ocKpzddI
#135 [歩美]
地元の女友達からのあけおめメールが、
ほとんど来なかった。
私は送信してるのに、
返信すらなかった。
亜里沙からも。
なんだか嫌な予感がした。
そんな新年早々、
くだらないことが原因でせっちゃんとも喧嘩をし、
最悪の新年の始まりになった。
真穂「それって、その亜里沙の仕業じゃないの?」
真穂に相談がてら、
亜里沙の話をした。
:10/07/03 16:50
:F02A
:ocKpzddI
#136 [歩美]
私「どうゆう?」
真穂「ん〜、歩美に拓海先輩を寝取られた!とか言いふらされたのかもよ?」
私「はぁっっ!?」
真穂の予想は的中していた。
亜里沙は、
私を悪者にした。
実際のところ、確かに私は勝手に話をすり替えて悪者だけど、寝取ったりなんてしてない。
だいたい拓海先輩はお兄ちゃんの友達。
:10/07/03 16:54
:F02A
:ocKpzddI
#137 [歩美]
そんなガセネタが出回っていることを教えてくれたのは、
地元の男友達だった。
たまたま会って、
その時に聞かれた。
男友達「なんか、お前が亜里沙の彼氏を寝取ったとか噂なってっけどマジか?」
やられた。
そう思った。
亜里沙は私に頼まなきゃよかったって思ったに違いない。
それで逆恨みなんだ。
私は男友達に弁解したけど、
冬休みが明けても、
地元の女友達からは一切連絡はこなかった。
:10/07/03 16:58
:F02A
:ocKpzddI
#138 [歩美]
1度、亜里沙にメールをしてみたけど、
すでにアドレスは変わっていた。電話も恐らく着信拒否していた。
あっそ。
別にいい。
高校にだって友達はいる。
噂を信じる奴は勝手に信じればいい。
でも、
亜里沙だけは絶対許さない。
時間はかかったとしても、私は亜里沙を立ち直れないくらいに傷つけたい。
高校生頃のこういう陰でのいじめまがいな事は、
されたほうはかなり精神的にやられる。
:10/07/03 17:02
:F02A
:ocKpzddI
#139 [歩美]
噂は怖いもので、
徐々にどこからか高校にも入ってきた。
しかもかなりひどい噂に発展していた。
「亜里沙の彼氏をとった」
「男なら誰でもいいらしい」
「人の彼氏を取りまくっている」
とかたくさん。
てか、拓海先輩は亜里沙の彼氏じゃないじゃん。(笑)
ただの遊ばれた女じゃん。
:10/07/03 17:04
:F02A
:ocKpzddI
#140 [歩美]
噂は真穂の耳にも入った。
真穂は全ての事実を知ってる。さすがにこんなガセネタはひどいと私をかばってくれたけど、
他の友達は、
「自分も彼氏をとられるかもしれない」
とか言ってだんだん離れていった。
「男たらし」
「男好き」
「悪趣味」
陰で色々言われた。
:10/07/04 00:40
:F02A
:1Xie03Fs
#141 [歩美]
私が男子と話すだけで、
私は周りから白い目で見られるようになった。
学校が嫌になった。
―――バレンタイン。
せっちゃん「ごめんな・・・」
私はせっちゃんに別れを告げられた。
何もかもうまくいかなくなった。
もう私には真穂と新一しかいなかった。
新一はまだ私を待っていた。
:10/07/04 00:44
:F02A
:1Xie03Fs
#142 [歩美]
あのとき、おとなしく新一とよりを戻してれば良かったのかもしれない。
私はバイトを辞め、
学校も辞めた。
壊し屋の代償は大きかった。
空っぽになった。
真穂は毎日メールや電話をくれた。
新一も毎日連絡をしてきたけど、その時の私は逃げ場所なんていらなかった。
とにかく私は、
無差別に仕返しがしたかった。
:10/07/04 00:50
:F02A
:1Xie03Fs
#143 [歩美]
私は夜の仕事を始めた。
失うものがなければ、
恐いものもない。
ただ突っ走れる。
すぐに金銭感覚はおかしくなり、家賃15万の部屋に1人で暮らし始めた。
欲しい『物』はすぐに手に入った。
いい客をたくさんつかまえた。
自分をよく見せたり、
偽ったりするのなんて簡単。
脱ぐのも簡単。
顔もいじって、
私は男をとっかえひっかえしてそれなりに楽しんだ。
:10/07/04 00:55
:F02A
:1Xie03Fs
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