Chaotic
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#20 [まなか]
と、女は突然大声で笑いだした。
視線は宙を泳いでいる。
アンモニアと香水が交じりあったなかに、男と女の愛液の匂いが顔をのぞかせる。
濡れた少女と、甲高い声で笑い、蝶のように舞う少女。
ひとり、注射器を腕に挿入する美しい男。
転がるトイレットペーパー。
なんてファンキー。
:07/06/20 23:11 :N703iD :KW05ByfI
#21 [まなか]
世界に酔っていた棗の腕がぐっと引かれた。
その瞬間、痛みが走り、体のなかに異物が入ってくるのがわかった。
:07/06/20 23:13 :N703iD :KW05ByfI
#22 [まなか]
体中の血管―大動脈から毛細血管を電気が流れ、体がカッと熱くなる。
マンコから温かい液が流れ、目がこぼれ落ちそう。
頭に浮かぶのはただ、男女のファックシーンだけ。
:07/06/20 23:16 :N703iD :KW05ByfI
#23 [まなか]
それからどれくらいの時が過ぎたのか、棗は見覚えのない車のなかにいた。
頭がひどく痛む。
これ、飲みな。
あの砂漠のミネラルウォーターが目の前に現れた。
手を伸ばし、一口ふくむと経験したことのない快感が棗を楽しませた。
:07/06/20 23:19 :N703iD :KW05ByfI
#24 [まなか]
声の主は、蝶の女だった。
「あたし、優。あんたは?」
やっぱり可愛い。
長い栗色の髪。濡れた唇。細すぎず、かつスタイルの良い体。
「なつめ…」
棗は見惚れながら答えた。
:07/06/20 23:22 :N703iD :KW05ByfI
#25 [まなか]
:07/06/20 23:23 :N703iD :KW05ByfI
#26 [まなか]
再び指先の鈍痛に襲われ、目を向けるとさっきより一回り小さい球体が完成している。
壊すのがもったいなくて、ゆっくり指先を顔の近くに引き寄せた。
あれから棗は優の行きつけのバーに行き、男を知った。
:07/06/20 23:34 :N703iD :KW05ByfI
#27 [まなか]
16歳の女子高生というブランドは、予想以上に男たちを興奮させた。
優はさっきとは違う男と店の奥で息を荒らげ、揺れている。
少しラリったままの棗の体はゆさゆさと乳首を揺らす優を見たために、知らないはずの男を求めた。
棗の少し濡れた髪を撫でる、太い指先を口にくわえる。
:07/06/20 23:39 :N703iD :KW05ByfI
#28 [ゆ]
:07/06/20 23:48 :SH901iC :xoqhEOas
#29 [まなか]
:07/06/20 23:56 :N703iD :KW05ByfI
#30 [まなか]
棗はどう動けばいいか、どう舐めればいいか、そんなことは知らなかった。
ただ、男が女のなかに白い液体を放出するということに価値があり、そのためには挿入して15分たてばイクと魔法の言葉を呟く。
それは数をこなしていくうちに理解していった。
:07/06/21 00:03 :N703iD :qgLJ.AaU
#31 [まなか]
数か月の間に30本以上の肉棒を迎え入れ、何度イクと嘘を吐いただろう。
愛用品となったピルをお茶で流し込むと、何度も何度もチンポを欲した。
立てなくなるまで腰を振り、疲れを感じるたびに薬を打つ。
優はいつも小ぶりながら綺麗な胸をしゃぶられると可愛らしく
だーめ、と喘いだ。
:07/06/21 00:09 :N703iD :qgLJ.AaU
#32 [まなか]
薬が底を突きはじめると、優は決まっておやじを連れてきた。
優の美しさや可愛らしさは脳ミソの腐ったエロおやじにさえ理解できて当然と、棗は思っていた。
勿論、美しい優には腐敗臭のするおやじに入れさせるマンコはない。
おやじがいざ挿入、と張り切る瞬間に数人の男たちと棗が突入。
そうして月80万ほどの収入を得ると、さらさらと薬に変わっていった。
:07/06/21 00:17 :N703iD :qgLJ.AaU
#33 [まなか]
不思議なことに優はいつも薬を打ったあと、呟く。
連れてってよ…
そのときの目はどこか寂しげで愛らしい。
何があったかは知らないが、棗がその言葉を最後に聞いたのももう1年前の話だ。
どんな風に呟くのかも、忘れてしまった。
:07/06/21 00:24 :N703iD :qgLJ.AaU
#34 [まなか]
棗はいつの間にか母親と二人で暮らしていた家に帰らなくなった。
と言っても、母は服をとりに週に一、二度しか帰らず、起業家だという棗の実父との離婚の慰謝料代わりに受け取った一軒家は、事実上16歳の女子高生の財産になっていた。
母親は適当に金を置いていくと、おそらく棗の知らない男のもとへむかうのだろう。
棗はそんな家でかれこれ6年は過ごしていた。
:07/06/21 10:55 :N703iD :qgLJ.AaU
#35 [まなか]
孤独の象徴である家を飛び出した後、棗は優が一人暮らすアパートへ転がり込むようにして住み始めた。
幼くして両親と生き別れた、と語る優に対して抱いた親近感は、それまで棗のなかにはなかった確固たる感情だった。
母親に捨てられ、学校では虫けら以下の扱いをうけた。
もう、戻りたくない。
無言のまま針を腕に立て、棗は深い呼吸をした。
:07/06/21 15:22 :N703iD :qgLJ.AaU
#36 [まなか]
こうしていつしか二年が経ち、優と棗は間もなく19歳になろうとしている。
まだ、人差し指の先が痛む。
依然としてキマッたままの優は手を宙に伸ばし、ケタケタと笑っている。
棗は一通りガラス片を片付けると、錠剤をざらっと口に投げ込んだ。
優が割ってしまった薬の瓶がこれから始まる楽しいファンクなドラッグワールドに誘うかのように、棗には感じられた。
:07/06/21 15:28 :N703iD :qgLJ.AaU
#37 [まなか]
紫の蝶が数匹、幾何学模様の空を舞う。
空気は冷たく、心地良い。
棗は来ていたピンクのドレスを自由に破ると、履いていたハイヒールを脱ぎ捨て、遠くに見える虹色の川に向かって走りだす。
裸で泳いでいた優が
この川の水、苺味だよおーっと馬鹿みたいな声をあげている。
棗は喉が乾いて仕方がなく早く、早くと走ったが、思うように足が進まない。
ふと足元を見ると、うねうねと、数えきれないほどの真っ白な芋虫が、棗の膝のあたりまで這い上がってきている。
あたりが一瞬にして暗くなる。
:07/06/21 15:36 :N703iD :qgLJ.AaU
#38 [まなか]
棗の意識がしっかりしてくるころ、キッチンからいい匂いがしていた。
しかし、キッチンでは優が後ろから男にファックされている。
棗はゆっくりたちあがると、服を脱ぎ、腰を振る男の背中に抱きついた。
:07/06/21 15:40 :N703iD :qgLJ.AaU
#39 [まなか]
:07/06/21 23:07 :N703iD :qgLJ.AaU
#40 [まなか]
:07/06/21 23:08 :N703iD :qgLJ.AaU
#41 [ゆ]
応援しとうよ
:07/06/22 11:59 :SH901iC :T3aTWE0c
#42 [まなか]
ありがとう
これから更新しますね
:07/06/22 15:25 :N703iD :yysURX3E
#43 [ゆ]
超〜いい!
もっとみんなも読め〜!
:07/06/22 21:02 :SH901iC :T3aTWE0c
#44 [まなか]
ゆ
ほんとありがと〜
がんばります
:07/06/23 00:25 :N703iD :XsmxYsh2
#45 [ゆ]
んー
実は我輩は匿名であるさんと同じ事思ってました
すっっっごいかっこよくて大人っぽい文章やけど
マンコとチンポって表現は合ってない気がするし…
でもそれが主さん流のやり方なら、それはそれで、頑張ってもらえたらいいです
:07/06/23 07:58 :SH901iC :Y1uLjo1A
#46 [まなか]
ゆ
指摘ありがとう
この作品の世界観では、生殖器はこう表すのが、一番しっくりくるんです
私の文体はオリジナルのものである以上、合う・合わないの問題じゃないんですよね
私はまだ10代だし、専門的に勉強したわけでもないんで足らないところは多いと思いますが、理解してもらえたら、嬉しいです。
:07/06/23 10:33 :N703iD :XsmxYsh2
#47 [ゆ]
そうゆう理由があるなら全然いい
自分と同年代やのに文才あるね〜
まあ期待してるんで…ファイト
:07/06/23 10:46 :SH901iC :Y1uLjo1A
#48 [まなか]
ゆ
わかってくれてありがとう
文才なんてないですよ
頑張るんで応援よろしくです
:07/06/23 11:13 :N703iD :XsmxYsh2
#49 [かな]
めっちゃ
読みやすいし
文才ありすぎ
めっちゃ
応援してます
:07/06/23 11:14 :SH902iS :9FWtJv7k
#50 [まなか]
かな
ありがとお〜
文才なんて…
これからもよろしくです
:07/06/23 11:16 :N703iD :XsmxYsh2
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