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#162 [我輩は匿名である]
 
7−1 キャラ設定と心理描写の繋がり

「たとえば、根暗なキャラがいたとしよう」

「うん」

「何もかも面倒くさい、外に出るのも嫌。
そんなキャラが、家族と旅行に行くことになったらどうすると思う?」

「面倒くさがりで外に出るのも嫌な奴が、自ら進んで旅行に行くはずがない。嫌に決まってるな」

「正解。では太郎くん、君が旅行に誘われたら?」

「もちろん行くぜ」

⏰:08/11/30 22:04 📱:P903i 🆔:Qok512as


#163 [我輩は匿名である]
「うん。気づいたかな?
心理描写では、実際に自分がそのキャラになりきるのが大事なんだ。
同じ性格のキャラクターばかりだと嫌だろう?」

「嫌っつーか気持ち悪いなそりゃ」

「同じような奴ばかりだとストーリーに魅力が無くなるしね。その為のキャラ設定さ」

「心理描写ではキャラ設定が大事なわけだな」

「そう。キャラクターの性格・個性から心理を見出し、書く。これが心理描写の極意だ」

「うむ」

⏰:08/11/30 22:04 📱:P903i 🆔:Qok512as


#164 [我輩は匿名である]
「では、ここに連続殺人犯の太郎がいたとする」

「おっかねぇな」

「この太郎という男、殺人をしたくてしているわけではない。では、彼は何を思っている?」

「うーん、明確な理由がないからなんとも…でも殺人をしたくないんだから、後ろめたい気持ちがあるんじゃないの?」

「それだよ」

「へ?」

⏰:08/11/30 22:05 📱:P903i 🆔:Qok512as


#165 [我輩は匿名である]
「『したくてしているわけではない』、こう言われると大体の人は『したくない』と解釈しちゃうよね?

でも、殺人が中毒になってきていたらどうだい? 中毒とはつまりタバコを吸うように人を殺すわけだから、『殺したい』と思っているわけじゃない。
しかし『殺したくない』か、と言われるとそうでもない」

「6章の林檎のアレみたいな事になるわけか」

「そう、読者と作者でのイメージの相違だ。
しかもこれが人物に起こるわけだから、読者の同意はまず得られない」

⏰:08/11/30 22:05 📱:P903i 🆔:Qok512as


#166 [我輩は匿名である]
「どうすればいいんだ?」

「やはりそこは前もって描写していくしかないね。
キャラの細かな動きや口調、考え方なんかを書くことで、キャラの個性を起承転結の『起』と『承』の間に描写していくんだ」

「なんか大変そうだな…」

「そんなに難しいことはないさ。要は設定に合わせてキャラを動かしていけばいいだけだからね。
ただそれだけに、プロット段階でキャラ設定をおろそかにしていると、大事な所でイメージの相違が出てきたりする。
心理描写は小説の一番大事な描写。そしてそれを書くには、キャラ設定がきちんと詰められていないといけない」

⏰:08/11/30 22:06 📱:P903i 🆔:Qok512as


#167 [我輩は匿名である]
「キャラ設定は心理描写と深く結びついてる、ってわけか」

「その通り。キャラなくして心理描写は成り立たない」

「そして詰め込んだ設定をもとに、自分がそのキャラになりきって描写すればいいわけだな」

「正解だ。では、実際に心理描写をしてみようか」

⏰:08/11/30 22:06 📱:P903i 🆔:Qok512as


#168 [我輩は匿名である]
 
7−3 一人称における心理描写

「心理描写には大きく別けて2種類ある。
直接的な心理描写が1つ。間接的な心理描写がもう1つだ」

「どう違うんだ?」

「読んで字のごとく、そのままだよ。
直接的な心理描写とは、人物の心情をそのまま語らせる描写。
間接的な心理描写とは、人物の動きや表情などの描写から、心情を読者に想像させる描写だ」

「でも、それだと直接的な方が簡単なんじゃ?」

「うん。でも、三人称では直接的な描写はできないからね。
直接的な方は一人称で、間接的な方は三人称で使うもの、と解釈してくれればいい」

「なるほど」

「では、まずは直接的な心理描写から教えていくよ」

⏰:08/11/30 22:07 📱:P903i 🆔:Qok512as


#169 [我輩は匿名である]
「と言っても、直接的描写に関しては教えることはあまりない」

「なんでさ?」

「さっきも言ったが、人物の心情をそのまま語れば、それで直接的描写になるんだ。以下、例文」
 

⏰:08/11/30 22:09 📱:P903i 🆔:Qok512as


#170 [我輩は匿名である]
目の前に壁が見えたとき、俺は絶望した。

後ろには、口角をつり上げながら銃口をこちらに向けるギャングがいる。
もはや恐怖も感じられない。
脳みそは絶望感に浸され、体を動かそうともしなかった。
いや、疲れて動けないだけだろう。

ギャングが引き金に指をかける。
俺の人生はもうすぐ終わる。遺書を残してないのに死ぬのが残念だ。

もう体は動かないし、一思いにやってくれ。
そう思いながら、俺はゆっくりと瞼を閉じた。



「とまぁ、こんな感じかな。
注意点としては、あまりセリフ臭い文章にならないようにすること。
あくまでも『描写』だからね」

⏰:08/11/30 22:09 📱:P903i 🆔:Qok512as


#171 [我輩は匿名である]
「セリフ臭いってのは?」

「こんなやつだ」



どうしよう…彼を怒らせちゃった…
きっと私のことなんて嫌いになったよね…私のバカ!



「ふぅ…書くのすら気持ち悪い文章だな。
一般的に『携帯小説』と呼ばれる小説の、特に恋愛ものに非常に多い。
これをやっちゃうとかなり幼稚な文章に見えてしまうからね。ああ気持ち悪い」

「気持ち悪いって…でもこういうの多いな、確かに」

「やっちゃいけないわけじゃないけどね。やるなら括弧“()”を使ってやるべきだ」

⏰:08/11/30 22:10 📱:P903i 🆔:Qok512as


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