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#184 [我輩は匿名である]
「一体何だこれは?」

「ナナシ先生、いたのか…」

「まあね。ところでさっきの文だが。
この戦闘は一体何をしてるの?」

「ナナシの剣と太郎の槍のぶつかり合いだ」

「え? 太郎は槍持ってたの?」

「当たり前じゃん」

(こいつ…! 情景描写で何をしていたんだ!!)

⏰:08/12/03 21:59 📱:P903i 🆔:WSbGktfI


#185 [我輩は匿名である]
「それでナナシの剣が折れて、ナナシは追い詰められてる」

「僕はナナシの剣が吹っ飛んだと解釈したが」

「え?」

「このバカモンが、何を習ってたんだ。ぶち殺すぞ」

「うっ」

「まぁそこは割愛しても、擬音を使いすぎだな……」

⏰:08/12/03 21:59 📱:P903i 🆔:WSbGktfI


#186 [我輩は匿名である]
 
8−1 擬音

「初心者の小説でよく見かけるけどね。
擬音を使った描写は、特に厨房が陥りやすい。だが、それでは何をしているのかさっぱり分からん!」

「俺は分かるぞ」

「お前だけ分かっても読者が分からなかったら意味ねーだろボケが!」

「うっ」

「ちょっと書き直してやる」

⏰:08/12/03 22:00 📱:P903i 🆔:WSbGktfI


#187 [我輩は匿名である]
「やるのか太郎!」

「ふはは、殺してやるぜナナシ!」

太郎は薄い笑いを浮かべたまま、その手に持った白銀の槍を構えなおした。
それに呼応するように、ナナシも鉄の剣を鞘から抜き放ち、低く構える。

だが、その瞬間だった。

剣を持つ手が、突然軽くなったような妙な違和感。
刹那、ナナシの剣はバンと鈍い音を立てて、刀身の半ばから折れ飛んだ。

「け、剣が!」

「ふはは、覚悟しろナナシ!」



「擬音は別に使っちゃいけない訳じゃないが、極力使わない方がいい。
上では申し訳程度にナナシの剣が折れる擬音を入れてみたが、擬音を使わず描写した方がいいね」

⏰:08/12/03 22:00 📱:P903i 🆔:WSbGktfI


#188 [我輩は匿名である]
「それに、基本的に擬音はカタカナだ。
カタカナが多い文章は読みづらい上に、稚拙に見えて仕方がない」

「言われてみれば確かに……」

「はっきり言って擬音は手抜きだ。
そんな事をするよりは、細かな描写をして読者の想像を膨らませてあげよう」

「把握したぜ」

⏰:08/12/03 22:01 📱:P903i 🆔:WSbGktfI


#189 [我輩は匿名である]
 
8−2 単調な文章

「他にも鸚鵡返しやどうでもいい事をダラダラ書いたりなど、やっちゃいけない事はたくさんある」

「おうむがえし?」

「今、君がやったのが鸚鵡返しだ」

「相手の言った事をそのまま返すことか…」

「まぁこれも使っちゃいけない訳じゃないけどね、強調させたい場合にはよく使われるし。
ただ、これも使っていると癖になりやすいんだ。どうでもいい事でいちいち鸚鵡返ししちゃったりね」

⏰:08/12/03 22:01 📱:P903i 🆔:WSbGktfI


#190 [我輩は匿名である]
「そうなのか?」

「気づかないうちに絶対になる。だから日頃から極力使わない努力をした方がいい」

「分かった。じゃあ『どうでもいい事をダラダラ』ってのは?」

「例えばこんな会話」




「やあ太郎」

「こんにちはナナシさん」

「今日はいい天気だな」

「そうですね」

⏰:08/12/03 22:02 📱:P903i 🆔:WSbGktfI


#191 [我輩は匿名である]
「ほのぼの系では別だが、こんな感じで単調な会話を続けていると、読者は飽きる。
この程度なら挨拶をしたという言葉だけで済ませられるだろう」

「なるほど」

「シリアスやミステリーなんかでは、こういった無駄な会話が間を殺してしまう。
無駄な会話や文章は極力省いた方がいい」

「把握したぜ」

⏰:08/12/03 22:03 📱:P903i 🆔:WSbGktfI


#192 [我輩は匿名である]
 
8−3 社会的なタブー

「知的障害者」

「ん?」

「市町村の合併問題、治療不可能の難病、伝染病などなど。これらを題材に使う場合は注意が必要だ」

「どういうことだ?」

「フィクションもので、実在する場所・人物なんかを使う場合もそう。
いわば、モラルの観点から見た禁じ手さ」

「嫌がる人もいるってことか」

「まぁそうなるかな。少なくとも誰かが傷つくような書き方はしちゃいけない。
でも大事なのは、それら『タブー』となっているテーマをいかにして書くかだ」

⏰:08/12/03 22:04 📱:P903i 🆔:WSbGktfI


#193 [我輩は匿名である]
「どうするんだ?」

「最低限のルールとして、それらについてきちんと調べること。嘘は絶対にダメだ。
そして、フィクションであっても客観的に書くこと」

「偏りなく公平に、ってことか」

「そうだね。でもこれがなかなか難しいし、少し間違えれば多大な批難を浴びたりする。
だからそういう題材を扱う場合は、名前だけ架空のものとして出したりする。作中で病名を存在しないものに変えたりとかね」

⏰:08/12/03 22:04 📱:P903i 🆔:WSbGktfI


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