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#23 [◆vzApYZDoz6]
2−1 プロットを立てるコツ、その1『起承転結』

「おっ、それは聞いたことあるな」

「国語の作文なんかでも習うからね。
物語は起伏がないとつまんないよね。メリハリのあるストーリーにするには、起承転結が大事だ。
良いストーリーかどうかは、起承転結の具合で決まると言っても過言ではない」

「まっ、マジか…」

「とりあえず、意味を確認しておこう」

⏰:08/11/15 19:21 📱:P903i 🆔:RmcUV1W2


#24 [◆vzApYZDoz6]
「まず『起』。これは物語の始まりだ。これ無くして物語は成り立たない。
たとえばスポーツならスタート合図、ゲームならオープニング」

「それが無ければ始まらない、ってわけだな」

「そう。だからこそ、起は大事だ。読者を引き込めるかどうかは起で決まる。ここは特に力を入れて書くべきだね」

「なるほど。承は?」

「『承』は物語の大筋だな。恋愛なら心踊る日常、ファンタジーなら魔王を倒すまでの道のり」

「承には何があるの?」

「承は飽きさせない事が大事だ。起で読者を捕まえても、承で逃げられてはいけない。クライマックスの転まではね」

⏰:08/11/15 19:21 📱:P903i 🆔:RmcUV1W2


#25 [◆vzApYZDoz6]
「転がクライマックスなのか?」

「『転』は文字通り、物語が転ぶ。今までに考えられなかった事が起きたりね。
ここでは伏線が役に立つ。伏線については後で説明しよう。
転では意外性が求められる。そのショックが大きいほど、読者を引き込めるんだ」

「なるほど」

「ちなみに、転はいくつあってもいい。転が多いほど物語に起伏がつき、読者を感情移入させやすい」

⏰:08/11/15 19:22 📱:P903i 🆔:RmcUV1W2


#26 [◆vzApYZDoz6]
「んじゃー、結は?」

「『結』は、物語の終わりさ。終わりよければすべてよし、ってね」

「そんなんでいいのか…?」

「結では読者が納得できる綺麗な締めが求められる。伏線は全部回収してから結に持っていくこと。
謎を残したまま終わらせるというなら話は別だが、短編なんかだと尚更きれいな結を求められる。読者をすっきりさせなきゃね」

「意外と大事なんだな」

「この起承転結を上手に盛り込んで起伏をつける事が、上手になる近道だ。
じゃあ、起承転結の意味を踏まえて、もう一度さっきの安眠への旅を見てみようか」

⏰:08/11/15 19:23 📱:P903i 🆔:RmcUV1W2


#27 [◆vzApYZDoz6]
1話(太郎が安眠マクラを求めて旅立つ)

2話(歌箱の町にて花子が仲間になる)

3話(魔王ナナシ登場、太郎殺される)

4話(花子、蘇生アイテムを探す)

5話(アイテムゲット、太郎復活しナナシの根城へ)

6話(ナナシ撃破、安眠マクラゲット)

「これを起承転結に当てはめるとこうなる」

結…1話
承…2話、4話
転…3話、5話
結…6話

「並べると、起→承→転→承→転→結の順で話が進んでいく」

⏰:08/11/15 19:24 📱:P903i 🆔:RmcUV1W2


#28 [◆vzApYZDoz6]
「3話なんかものすごい意外だな…」

「そうだね、主人公が死ぬわけだからね。この場合、後に主人公が生き返ると読者に悟らせてはいけない。驚きが薄くなるからね」

「花子が蘇生アイテムの存在を知るのは、4話以降じゃないといけない、ってことか?」

「その通り。だんだん分かってきたみたいだね。
こうして起承転結を上手に使えば、物語を作りやすい。展開に迷ったりしても、起承転結を見直せば道が見えてきたりする」

「なるほど、よく分かった」

「うん。じゃあ、これで大まかなプロットは立てられた。では、安眠への旅第1話でさらに深くプロットを立ててみようか」

「よっしゃ」

⏰:08/11/15 19:25 📱:P903i 🆔:RmcUV1W2


#29 [◆vzApYZDoz6]
2−2 プロットを立てるコツ、その2『5W1H』

「さて、この1話では太郎が安眠マクラを探す決意をするわけなんだが。
その目的、動機などを考えなくてはならない。理由なしに起こる物事はないからね」

「そりゃそうだ」

「ところで太郎くん、君は『5W1H』というのを知ってるかい?」

「聞いたことあるような…」

「これはニュース記事などで、読者に素早く的確な情報を提供するための慣行なんだけどね。
実は、これは小説のプロットを立てる際にもよく用いられるんだ」

⏰:08/11/15 19:26 📱:P903i 🆔:RmcUV1W2


#30 [◆vzApYZDoz6]
「どういう意味なんだ?」

「『5W』とは、
Who(誰が) What(何を) When(いつ) Where(どこで) Why(どうして)
のこと。
1HとはHow(どのように)だ。

各話の詳細なプロットを立てるときは、物事1つ1つに対してこの『5W1H』がきちんと定まっているかを確認しておくこと。
そうすることで、矛盾が発生したり展開に無理が出たりしにくくなる」

「ふむふむ」

⏰:08/11/15 19:26 📱:P903i 🆔:RmcUV1W2


#31 [◆vzApYZDoz6]
「これは実際に小説を書く段階では気にしなくてもいい。情報を全て出さない方が面白かったりするしね。

だが、プロット段階では必ず確認しておくこと。伏線を張るときなんかにも、この『5W1H』は大事になってくる。

かといって、必ず定めなきゃいけないってわけでもないんだけどね。でも確認は必要だ」

「5W1Hは必ず確認する。覚えたぜ」

「よろしい。では、5W1Hを踏まえて1話の詳細を考えていこう」

「よーし」

⏰:08/11/15 19:27 📱:P903i 🆔:RmcUV1W2


#32 [◆vzApYZDoz6]
「まずは太郎が安眠マクラを探す決意をするわけなんだが、こんな感じでどうだろう」

ここのところ、毎晩なぜか眠ることができない太郎。
医者に不眠症と診断され、睡眠薬をもらったが、一向に改善されない。

そんな太郎はある日、町外れで安眠マクラの噂を聞く。
調べたところ、かの魔王ナナシが持っている事がわかった。
どうしても眠りたい太郎は、その安眠マクラを探す旅に出る。

「これを詳細な文章にすれば、まぁいい感じでお話になるだろう」

「展開にも詰まらない、ってわけだな」

「正解。では上の説明から、5W1Hを抜き出してみるよ」

⏰:08/11/15 19:27 📱:P903i 🆔:RmcUV1W2


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