この春ぷ。様デビューしませんか?
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#669 [ぷ。様エブリディ]
:13/05/02 10:03
:ISW11K
:q9ERvNyk
#670 [しゃかぴぴ:キモい症候群]
ぷ。しゃま
おはゆ∩^ω^∩
おんおん!
またーりやってください( ^ω^ )
:13/05/02 10:04
:SC-06D
:TiwEhdwg
#671 [ぷ。様エブリディ]
可愛い。
やっぱりこいつの笑った顔は可愛いくて 好き。
こんな事、今まで他の誰にも思った事な い。
間違いなく俺は恋をしてるんだと思っ た。
:13/05/02 10:12
:ISW11K
:q9ERvNyk
#672 [ぷ。様エブリディ]
しゃかぽぴーん
おけおけ(´ω`)
そろそろやろうと
思ってたんだよ(●´ω`)
:13/05/02 10:13
:ISW11K
:q9ERvNyk
#673 [ぷ。様エブリディ]
放課後―‥。
「篠原帰ろ」
鞄を手に篠原を誘うと、その瞬間、教室 の中がどよめいた。
「寺岡…あいつチャレンジャーだなぁ…」
あちらこちらからヒソヒソ声が聞こえ た。
けど気にしない。別に玉砕覚悟でやって る訳じゃないし。
篠原の答えは決まっている。
「うん…」
篠原は戸惑いながらも首を縦に振った。
:13/05/02 10:15
:ISW11K
:q9ERvNyk
#674 [ぷ。様エブリディ]
ホラなっ。
俺は勝ち誇った顔をして、篠原を連れて 教室を出る。
すると後ろから一斉にみんなの騒いだ声 が聞こえた。
つい数時間前までの俺らは、ただのクラ スメート。
それが今じゃ恋人同士。
この急な展開に、みんなは頭がついてこ れないみたいだ。
まぁ俺も、まさかこんな展開になるとは 思ってもみなかったし。
そして廊下に出た俺は、そろそろ来るで あろうレイカちゃんを待った。
壁に背をつけ、じっと2組の教室を眺め る。
:13/05/02 10:53
:ISW11K
:q9ERvNyk
#675 [ぷ。様エブリディ]
「…あの、帰らないの?」
一点を見つめたまま動かない俺に、篠原 は不思議そうに尋ねてきた。
「んー‥ちょい待って」
すると2組の教室から、机を引く音が一 斉に響いた。
どうやらやっとHRが終わったらしい。
教室の扉が開き、流れるような人だかり の中にレイカちゃんの姿が見えた。
「あ、いた」
声を出すと、レイカちゃんもすぐ俺に気 づく。
「あっ!寺岡くーん!」
やけに嬉しそうに、大きく手を振って近 付いてきた。
:13/05/02 10:55
:ISW11K
:q9ERvNyk
#676 [ぷ。様エブリディ]
だけど隣にいる篠原の姿を見ると、表情 は変わる。
「え、っと…」
状況がつかめないらしく、首をかしげな がら俺と篠原の顔を交互に見ている。
「悪いけど、おれ篠原と帰るから。レイ カちゃんとは一緒に帰れねぇわ」
淡々とした口調で言うと、レイカちゃん の表情は一変した。
「え…何それ…?あたしにはサトル君達と 帰るからって断っといて、何で転校生と は一緒に帰れるの…?」
納得がいかない様子。
まぁそりゃそうだわな。
俺は篠原の肩に手を回して、ぐっと自分 に引き寄せる。
「だってこいつは彼女だから」
レイカちゃんの目を見て、キッパリと告 げた。
:13/05/02 10:56
:ISW11K
:q9ERvNyk
#677 [ぷ。様エブリディ]
「え!?」
まさかの事実に、レイカちゃんは目を見 開く。
「ハ!?」
篠原もほぼ同時に言葉を発した。
「じゃ、そーゆー事なので〜」
あ然とするレイカちゃんの横を、俺は篠 原の肩を抱いたまま通り過ぎる。
廊下の角を曲がって、レイカちゃんの視 界から見えなくなると、篠原が俺から バッと離れた。
「ちょっと待って!!」
「…ん?」
俺の肩を押したままの状態で、篠原は恐 る恐る尋ねてきた。
「さ、さっきの“付き合ってる”って… 何!?」
:13/05/02 11:01
:ISW11K
:q9ERvNyk
#678 [ぷ。様エブリディ]
「何って…… え、違うの?」
もう付き合ってるんだと思ったけど、ど うやら違ったらしい。
「だって、寺岡…あたしの事、好きなわ け?」
篠原が今更こんな事を聞いてきた。
「好きだよ?お前だって俺の事好きなん じゃねーの?」
「好‥きだけど‥」
「なら、いいんじゃん。 何も問題はねぇじゃん」
ホッと肩をなでおろす。
「帰ろうぜ」
:13/05/02 11:03
:ISW11K
:q9ERvNyk
#679 [ぷ。様エブリディ]
そう言って玄関に向かおうとすると、篠 原が後ろから俺のブレザーを引っ張っ た。
「そんなの、絶対、嘘! あんたがあたしを好きな訳がない!」
なぜかそうキッパリと言い切る篠原。
:13/05/02 11:04
:ISW11K
:q9ERvNyk
#680 [ぷ。様エブリディ]
…はあ?
階段を下りる足を止め、ゆっくり振り返 る。
「何でそう思うわけ? 俺は好きとか、冗談で口にしねぇよ」
むしろ誰かに対して「好き」と言ったの は、篠原が初めて。
「…だって一緒に帰ろうってあたしを 誘ったのも、あの子を断るためのもので しょう!?
このタイミングでそんな事言われても… 信じられないよ」
:13/05/02 11:06
:ISW11K
:q9ERvNyk
#681 [ぷ。様エブリディ]
自信がないのか、シュンと頭を下げてし まった。
俺は一度ため息をつき、伏せた篠原の頭 をポンと叩いた。
そしてゆっくり顔を上げた篠原に、俺は 静かに言った。
「…なら、日を改めてまた告白するわ」
それだけ伝えると、俺はさっさと階段を おりる。
「――‥はあ!?ちょっと待ってよ!」
後ろから篠原が慌てて追い掛けてきた。
「何だよ?」
「何だよじゃないよ、何で告白が保留に なるの!?」
「だって、お前‥今は何聞いても信じら れねぇんだろ?なら今話し合っても仕方 なくね?」
「だからって…」
篠原は言葉を詰まらす。
:13/05/02 11:08
:ISW11K
:q9ERvNyk
#682 [ぷ。様エブリディ]
俺は目を反らして、ハァッとため息をこ ぼす。
なんだかズルズルしてきて、面倒になっ てきた。
誰かと付き合うのって、もっとシンプル なものだと思ってたのに。
:13/05/02 11:09
:ISW11K
:q9ERvNyk
#683 [ぷ。様エブリディ]
そもそも恋に落ちた者同士が付き合うの は自然な事で、
言葉なんて大して必要じゃねぇだろ。
要は気持ちだと俺は思うけどな‥。
「じゃあ俺はどうしたらいいの?何した らお前は納得いく?」
ため息をついてから言った。
篠原はもじもじしながら口を薄く開く。
「…もっと真剣に、気持ちを込めて好 きって言って」
篠原は恥ずかしそうに呟いた。
:13/05/02 11:11
:ISW11K
:q9ERvNyk
#684 [ぷ。様エブリディ]
「‥なんだ、そんなんでいいのか」
「“そんなん”だなんて言わないでよ!重要 なんだから」
「好きぐらい、これから飽きるほど言っ てやるっつーの‥」
そして一度咳ばらいをしてから、また口 を開く。
「好きだよ」
たった2文字の言葉で、男女は付き合う んだから不思議だ。
:13/05/02 11:16
:ISW11K
:q9ERvNyk
#685 [ぷ。様エブリディ]
――――――――――――――
2008年8月11日―
AM.11:59
サトルから貰った写真を持ってひたすら 歩き、気付けば1時間が経過していた。
「あちぃ〜〜」
直に差し込む日差しを手で避けながら、 目的地に着いた俺は上を見上げた。
3階建てのこじんまりとした古い校舎。
俺らが通っていた中学校だ。
時計台の長針が1分進むと、どこからか チャイムが鳴った。
-PM12:00-
それは学校からではなく、正午を伝える 町役場のチャイム。
授業中、何度も『給食の時間だ』と寝ぼ けていた学生時代を思い出した。
食う、寝る、遊ぶ。
単純につくられているサイクルは、今も それ程成長してない気がする。
:13/05/02 11:17
:ISW11K
:q9ERvNyk
#686 [ぷ。様エブリディ]
門の前でチャイムを聞き届けたあと、手 に持っている写真に目線を移した。
手汗で滲む写真の日付は
【1997年5月17日】
と記されている。
俺と美月が付き合い始めた日だ。
:13/05/02 11:19
:ISW11K
:q9ERvNyk
#687 [【ひよこ組】北野【幹部】]
ぷ。様おはよー!
:13/05/02 11:21
:F-03E
:WX6eInAA
#688 [ぷ。様エブリディ]
あの頃の俺は、ただの趣味感覚で写真を 撮っていた。
カメラを向けるとみんな反射的に笑顔に なるし、なんの気兼ねもなくその人を見 ていられるのが嬉しかった。
その人とは美月の事だけど。
ファインダー越しに見える美月を、飽き もせずに何度も切り取って、いくつもの 時間を形に残した。
それがまさか仕事になるなんて思いもし なかったけど…。
俺は写真を次々とめくっていく。
:13/05/02 11:46
:ISW11K
:q9ERvNyk
#689 [ぷ。様エブリディ]
きたのーん
ぐっもー(●´ω`)
:13/05/02 11:47
:ISW11K
:q9ERvNyk
#690 [ぷ。様エブリディ]
学校の廊下。階段の踊り場。
めくるにつれて制服が夏服へと軽くなっ ていく。
「…あ、この場所…」
ある一枚で、俺の手はピタリと静止し た。
写っているのは海岸沿いの道。
右に海。左に山。 その間を隔てるように、二車線の道路が 在る。
毎日この道を2人で歩き、はしゃいで、 笑って、時には大喧嘩もして…。
一番思い出深い場所だ。
胸の奥がグッと熱くなる。
「―…よし、行くか」
俺は写真を手に、また歩き始める。
薄れている美月との記憶を、確かなもの にする為に‥‥。
:13/05/02 12:19
:ISW11K
:q9ERvNyk
#691 [ぷ。様エブリディ]
カラッと晴れた空に、青い海はよく映え る。
海岸沿いの道に着いた俺は、歩く足を止 めて辺りを見渡した。
人も車も滅多に通らない、道路、海、潮 風の匂い。
:13/05/02 12:21
:ISW11K
:q9ERvNyk
#692 [ぷ。様エブリディ]
10年前と変わらない風景は、ゆっくり と呼吸するように、ただ静かな時間が流 れていた。
俺は思い出を拾い集めるように、一歩一 歩踏みしめて歩く。
「俺の右側には、いっつも美月がい て…」
期末がヤバイだとか、 誰々が誰々に告白しただとか、
そんな他愛もない会話を繰り返して…
「んで人目もはばからずに手ぇ繋い で…」
だけど別れ際のキスはこっそりとして、
し損ねた日は寝る前むしゃくしゃしたり して…。
もちろんいい思い出だけじゃなくて、苦 い思い出もある。
俺は何度も美月を泣かせた。
:13/05/02 12:22
:ISW11K
:q9ERvNyk
#693 [ぷ。様エブリディ]
潮風に紛れて、あの日の光景が胸に甦 る。
…“最低!!”…
目に涙をいっぱいためて、美月が叫んだ 言葉。
やけに鮮明に思い出したけど、いまいち 全てを思い出せない。
:13/05/02 12:25
:ISW11K
:q9ERvNyk
#694 [ぷ。様エブリディ]
あの日の俺は、何であいつを怒らせたん だっけ?
原因自体はくだらなかった気がするけ ど…
「…だめだ、思い出せねぇ」
しばらく考えてみたけど、頭の中がご ちゃごちゃするだけ。
ラチがあかない。
はぁっと息を吐き、防波堤から見える海 を眺めた。
穏やかな波。
キラキラと輝く水面。
横に広がる水平線を眺めていると、心が 洗われるようだ。
:13/05/02 12:26
:ISW11K
:q9ERvNyk
#695 [ぷ。様エブリディ]
――すると突然、
背後から空気を裂くようなブレーキ音が 響いた。
:13/05/02 12:26
:ISW11K
:q9ERvNyk
#696 [ぷ。様エブリディ]
あまりの音に慌てて振り向くと、急停止 しただけの車から太ったおばさんが出て きた。
…ん?誰だ?
おばさんは重みのある足音を立てなが ら、なぜか俺の方へ駆け寄ってくる。
え、え、誰だよっ!
:13/05/02 12:27
:ISW11K
:q9ERvNyk
#697 [ぷ。様エブリディ]
思わず足を一歩後ろに引くと、おばさん は弾けた笑顔で話しかけてきた。
「寺岡くんー!?」
「え…?」
突然名前を呼ばれ、手まで振られたけ ど、おばさんが一体誰だか分からない。
「…え〜っと?」
知り合いにこんな人いたっけ…?
事務員のような制服を着ている女の人 は、年甲斐なく派手な化粧。
つけたてのような香水が強烈に漂う。
言葉を詰まらせていると、おばさんは豪 快に笑いながら元気よく喋り出した。
:13/05/02 12:28
:ISW11K
:q9ERvNyk
#698 [ぷ。様エブリディ]
「やだぁ〜寺岡くん、あたしの事分から ないの〜!?」
…ええ、全く。
だけどこの声、どこかで聞いた事ある。
:13/05/02 12:30
:ISW11K
:q9ERvNyk
#699 [ぷ。様エブリディ]
どこだっけ…?
高校の時の先生?
…いや、違う。こんな先生いなかった。
「すみません俺、人の顔覚えるの苦手 で…。服とか場所とか変わると、もう全 然分かんなくなっちゃって…」
言い訳にならない言い訳を口にすると、 おばさんはまた豪快にアハハと笑った。
「分からないのも無理ないよ〜!あたし 中学の時よりちょっとだけ太ったもん」
――中学!?
て事は…同世代!?
誰ッ!!?
息をのんで答えを待つと、
思いもしなかった名前が、おばさんの口 から飛び出す。
:13/05/02 12:30
:ISW11K
:q9ERvNyk
#700 [ぷ。様エブリディ]
「あたしレイカだよ〜」
丸々と太った顔を指差しながら、確かに 彼女はそう言った。
:13/05/02 12:31
:ISW11K
:q9ERvNyk
#701 [ぷ。様エブリディ]
…レイカ…
「って、あのレイカちゃん!!?」
あまりの変貌に驚いて、腹の底から声が 出た。
「うん、そう〜」
10年ぶりに再会したレイカちゃんは、 何があったんだと心配になる位……太っ た。
そして老けた。
とても25歳には見えない。
「…変わったね」
率直な意見を述べた。
「そうかなぁ〜?」
あ。でもこの語尾を伸ばした喋り方は、 間違いなくレイカちゃんだ…。
:13/05/02 12:32
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#702 [ぷ。様エブリディ]
「てか噂で聞いたんだけど、寺岡くん結 婚するんだってね〜!おめでと〜!」
レイカちゃんはニコニコと嬉しそうに手 を叩く。
「ハハ、ありがとう…」
つい愛想笑いのような、乾いた声が出 た。
そのあと、
二人で昔話をしていると、レイカちゃん は何か思い出したように「あっ」と言葉 を発した。
「何?」
「そーだ!あたし寺岡くんに謝りたい事 があったんだ!」
「謝りたい事…?」
:13/05/02 12:32
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#703 [ぷ。様エブリディ]
「って、すごい今更な話なんだけどね。 でも寺岡くん、結婚するんならもう時効 だろうし…」
もったいぶりながら喋るレイカちゃん は、なかなか本題に入ろうとしない。
なんか、聞くのが怖くなってきた。
「なに?言って」
:13/05/02 12:33
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:q9ERvNyk
#704 [ぷ。様エブリディ]
気になった俺は、早く本題に入るように 話を急かす。
「篠原さんの事なんだけど〜」
―…美月!!?
ふいに出た美月の名前に、心臓がドクン と唸りを上げた。
そしてレイカちゃんは、長々と話し始め た。
「中2の時さぁ〜寺岡くんに振られたの が悔しくて、あたし、篠原さんに告げ口 しちゃったんだよねぇ〜。
『寺岡くんがあんたと付き合ったのは、 ゲームに勝つためだよ』って…」
「ハ‥‥!?」
初めて明かされた事実に、頭が真っ白に なっていく。
:13/05/02 12:34
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#705 [ぷ。様エブリディ]
…そういえばそうだよ、
美月をハンパなく怒らせた理由はこれ だ。
ていうかチクッたの、お前だったのか よ…。
:13/05/02 12:34
:ISW11K
:q9ERvNyk
#706 [ぷ。様エブリディ]
自分の表情が、みるみる強張っていくの が分かる。
本当レイカちゃんには振り回されっぱな しだ。
「あ、ごめんねー!?これでもかなり反 省してるんだよ??だから許して ねー?」
レイカちゃんは手を合わせて謝り、
「じゃ、あたし仕事あるからぁ〜」
と言ってそそくさと立ち去って行った。
嵐の去った海岸沿いに、俺は呆然と立ち 尽くす。
:13/05/02 12:35
:ISW11K
:q9ERvNyk
#707 [ぷ。様エブリディ]
…“最低!!”…
:13/05/02 12:36
:ISW11K
:q9ERvNyk
#708 [ぷ。様エブリディ]
さっきより鮮明に甦る、美月の声、泣き 顔…。
今更知りたくなかったような、真実が明 らかになって良かったような…。
複雑だ。
でもレイカちゃんはきっと、謝る事でた だ自分がすっきりしたかっただけなんだ ろうな……。
:13/05/02 12:36
:ISW11K
:q9ERvNyk
#709 [ぷ。様エブリディ]
:13/05/02 12:38
:ISW11K
:q9ERvNyk
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