星とぽんず
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#92 [七瀬]
おじいちゃん……。

私は心の中でおじいちゃんに言う。

明けましておめでとう。
もう工場も壊されて、跡形も無くなっちゃったよ。
淋しいなあ。

おじいちゃん、そっちはどう?
って淋しくないよね。
天国にはおばあちゃんもいるしね。

⏰:09/02/28 14:38 📱:N703iD 🆔:p45OiH1g


#93 [七瀬]
 
 
冬休みがおわり三学期の始業式。

校長の“受験”についての長話しは、もう15分近くも続いている。


長いなあ。
うんざりする。

後ろから、たくさんの欠伸が聞こえる。


空気よんでよ〜!!

⏰:09/02/28 14:42 📱:N703iD 🆔:p45OiH1g


#94 [七瀬]
校長の長話しが終わると、始業式はスムーズに流れて行き、 
あっという間に、終わってしまった。



教室へ。

なんか冬休み前とは空気が全然違った。

みんな、受験モードになっていた。


だから私だけ浮いていた。

⏰:09/02/28 14:46 📱:N703iD 🆔:p45OiH1g


#95 [七瀬]
いや、私だけじゃない。

前の林原も、いつもと変わらず、マイペースでぼぉーっとしていた。


ホッとした。

林原がいなかったら大げさだけど、
私は希望が見えなかったと思う。


ありがとう、林原。

⏰:09/02/28 14:49 📱:N703iD 🆔:p45OiH1g


#96 [七瀬]
 
 
 
 
2月24日。

“G工業高校 入試会場”という所へ私は足を踏み入れていた。


余裕とはいえ、やはり緊張はする。

試験内容は
国、数、英の3教科。
そして実技。


試験教室へと迎う。

⏰:09/02/28 14:53 📱:N703iD 🆔:p45OiH1g


#97 [七瀬]
まわりは、やっぱり男だらけで、
すごくでかい。
そして筋肉もりもりだ。

怖くなった。



3教科を終え、実技に移るため、並ぶ。

実技は5人ずつで行うという。
受験番号185番。
181番、182番、183番、184番につづき、私も入る。

『失礼します。』

⏰:09/02/28 14:58 📱:N703iD 🆔:p45OiH1g


#98 [七瀬]
内容は普通で、
ノコギリで木を一本、切るというだけだった。

「手際さ、切れた木の断面、さらには道具の置き方まで見られるぞ。」
というヒグマの声を思い出す。



私は自分のだけ集中し、
他の奴らには目もくれなかった。


ふぅ。
終わった〜。

⏰:09/02/28 15:03 📱:N703iD 🆔:p45OiH1g


#99 [七瀬]
余裕という感じで、
他を見ると、必死で切っていた。


少し優越感に浸っていると私の別にも切り終わっている人を発見した。

目を見張る。
すごいっ!!

木の断面ザラザラは全くなく、まるで機械を使ったようだ。

私は見とれてしまった。

⏰:09/02/28 15:07 📱:N703iD 🆔:p45OiH1g


#100 [七瀬]
私の2つ前だから183番かな?

なんてことを考えながらボンヤリ眺めていると、
そいつと目が会ってしまった。



またしても目を奪われてしまう。

切れ長の目に鼻筋の通った鼻。
少し黒い肌はキャラメルを連想させた。

⏰:09/02/28 15:11 📱:N703iD 🆔:p45OiH1g


#101 [七瀬]
そいつは、すぐ目を離したけれど、私はしばらく見ていた。


実技が終わり、みんな立つ。

あ、背結構、高いんだ。



名前を知ろうと思い帰り道、探したけれどたくさんの人の中、見つけられなかった。

⏰:09/02/28 15:15 📱:N703iD 🆔:p45OiH1g


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