星とぽんず
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#454 [七瀬]
ああ、そうだ。
私は思い知る。
現実を。
歩志は無機質なようで優しい。
冷たいようで温かい。
私は歩志の、そういうところが好きなの。
でも、
壁があるの。
:09/03/14 01:43
:N703iD
:7n/kQCzw
#455 [七瀬]
見えない壁が。
私は絶対にその中に入れない。
ううん。
私だけじゃない。
歩志の今まで出会ってきたすべての人々もきっと同じ。
歩志だけにしか入れない、歩志が誰一人も入れさせない。
そういう歩志だけの世界がある。
:09/03/14 01:48
:N703iD
:7n/kQCzw
#456 [七瀬]
いくら質問責めにして、
歩志のことを知っても、
それは幻想にしか過ぎないの。
所詮、まぼろし。
ただの夢なの。
そう分かっているのに、なんて心地いいんだろう。
だから抜け出せない。
いつまでもアイツにハマったまま。
:09/03/14 01:53
:N703iD
:7n/kQCzw
#457 [七瀬]
「ぽんずちゃん、やっぱり面白い。」
クスクス笑う歩志。
ほらね、
今、苦しい私とは裏腹に歩志はこんなにも余裕。
そっか。
再確認させられる。
:09/03/14 01:57
:N703iD
:7n/kQCzw
#458 [七瀬]
私にとって歩志は、
大切で大好きな存在だけど
歩志にとって私は、
“今まで出会ってきた全ての人々の中の一人”
だけの存在なんだ
ってことを。
:09/03/14 02:13
:N703iD
:7n/kQCzw
#459 [七瀬]
『ごめん。
用、思い出したから帰るね。』
一方的に言って、立ち上り歩きだす。
「そ、じゃーね。
ばいばーい。」
後ろで歩志の声が聞こえたけど、
何も言わずに体育館を出た。
:09/03/14 02:18
:N703iD
:7n/kQCzw
#460 [七瀬]
さっきは、あんなに楽しかった。
歩志が私をちゃんと見ていてくれてた喜びと、
“これから”で
私の胸はドキドキでいっぱいだったのに。
一喜一憂しすぎだな。
口元に薄ら笑みを浮かべた。
一気に闇に突き落とされた感覚を味わいながら。
:09/03/14 02:23
:N703iD
:7n/kQCzw
#461 [七瀬]
次の日から歩志といると息が詰まった。
歩志は何も変わらないのに。
出会った時と同じなのに。
当たり前か。
だって変わったのは、
私だけだもんね。
昨日の何気ない会話から、勝手に私が考え込んでるだけだし。
:09/03/14 19:09
:N703iD
:7n/kQCzw
#462 [七瀬]
あれから放課後に残ることもなくなった。
なんとなく歩志を避けてた。
そんな私に歩志は気付いてただろうけど、
普通に接してくれた。
そのたびに胸が締め付けられた。
そんなこんなで、私が最後に体育館に行ってから、
もう1ヶ月近くが経とうとしていた。
もう7月。
:09/03/14 19:13
:N703iD
:7n/kQCzw
#463 [七瀬]
少し暑くなってきた。
座っているだけで
じんわりと汗が出る。
一学期も、もう残りわずか。
相変わらずの私。
何もない毎日。
また入学当時と戻ってしまったみたい。
ほんとつまんない。
:09/03/14 22:07
:N703iD
:7n/kQCzw
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