居場所
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#1 [ゆーちん]
短編にするつもりです。
暇潰しにでもどうぞ★
>>2 アンカー・感想
>>3 作品
:09/03/05 08:58
:SH901iC
:kAM/AC..
#2 [ゆーちん]
:09/03/05 08:59
:SH901iC
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#3 [ゆーちん]
:09/03/05 09:00
:SH901iC
:kAM/AC..
#4 [ゆーちん]
自分で言うのも変だけど、私、問題児ってやつ。
中学3年生という青春真っ盛り。
遊びたいじゃん。
弾けたいじゃん。
楽しみたいじゃん。
だから『備前弥生は学年1の問題児』というレッテルなんて、痛くも痒くもないね。
:09/03/05 09:46
:SH901iC
:kAM/AC..
#5 [ゆーちん]
将来の事?
あー、わかんない。
考えんの面倒だし。
私は先の事より、今を生きたいの。
なのに学校の連中と来たら…考えるだけで溜め息物だね。
:09/03/05 09:47
:SH901iC
:kAM/AC..
#6 [ゆーちん]
何で私が善良の道から外れたかって?
答えは1つ。
亘(ワタル)の影響。
亘は私の兄貴。
3つ上で高校3年生。
:09/03/05 09:48
:SH901iC
:kAM/AC..
#7 [ゆーちん]
犯罪ぎりぎりな事ばっかやって、毎日笑って暮らしてる。
私は亘が大好き。
あんなキラキラと輝いている兄貴がいるなんて、かなりの自慢だもん。
:09/03/05 09:49
:SH901iC
:kAM/AC..
#8 [ゆーちん]
「お嬢ちゃん、3万でどう?」
はぁ?
誰だこのジジイ。
朝からふざけた事言ってんじゃねぇぞ?
「援交なら他あたりな!この変態野郎!」
見た目だけで人を判断しちゃいけないよ、ジジイ。
:09/03/05 09:49
:SH901iC
:kAM/AC..
#9 [ゆーちん]
私は援交なんてしないよ。
万引きもしない。
煙草も酒も興味なし。
つーか、口が悪いだけであって世間のルール違反はしてないもん。
髪色だとか、制服の着用方法だとか、遅刻だとか、授業態度だとか、校則違反してるだけであって…問題児のレッテルだもんなぁ。
:09/03/05 09:50
:SH901iC
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#10 [ゆーちん]
別にいいんだけどね。
誰にどう思われようと。
校内に友達はいないけど、外に出れば私の居場所はたくさんあるし。
「ギャハハハハ!」
あぁ、こいつだけが校内の唯一の居場所かも。
「何笑ってんの。」
:09/03/05 09:50
:SH901iC
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#11 [ゆーちん]
「朝から派手に叫んでんなぁ!」
「あぁ。聞いてたんだ。」
「聞いてたっつうか、聞こえた。」
「勝手に聞いてんじゃねぇよ、ハゲ。」
福石聖。
こいつだけ、校内唯一の友達。
:09/03/05 09:51
:SH901iC
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#12 [ゆーちん]
「弥生が援交の親父に怒鳴ってるとこ見たの、これで4回目だな!」
「私は好きな男としかヤんねぇつうの。」
「真面目発言似合わない。」
「うるせっ!童貞のくせに知った口聞くんじゃねぇよ。」
「弥生だって処女じゃん。」
「あぁーっ!朝から気分悪い。」
「見た目で誤解されやすいからねキミ。」
聖とは幼なじみみたいなもんで、幼稚園から一緒。
:09/03/05 09:51
:SH901iC
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#13 [ゆーちん]
私が善良の道から逸れたのは中学1年の時。
小学校から仲がよかった子も、みんな避けるようになった。
だからって別に傷付かなかった。
一人でも生きて行けるってぼやいて、かなり尖ってたから、友達なんていなくても、どうって事なかった。
:09/03/05 09:52
:SH901iC
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#14 [ゆーちん]
学校にも行かず、毎日フラフラしている私を叱ったのは聖だった。
一人で生きていけるなんて思ってる私を説教する聖は、私が知っている聖とは別人みたいだった。
だから余計、聖の話を真面目に聞かないとって思えた。
:09/03/05 09:53
:SH901iC
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#15 [ゆーちん]
そのお説教は、全て正論だった。
だから、学校は行くようにした。
家出もやめた。
尖りまくっていた頃に比べると、今の私はすっげぇ丸くなった方。
それなのに教師やクラスメート、それに生徒の親は私を邪険にする。
うっとーしいよ、マジで。
:09/03/05 09:53
:SH901iC
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#16 [ゆーちん]
授業中だってさ、みんなに迷惑かけた?
「備前。」
「…。」
「おい、備前!」
「…。」
「起きろ、備前!」
「…何だよ、うるせぇなぁ。黙ってろクソジジイ。」
「授業中に寝るなとあれほど言ってるだろ!」
:09/03/05 09:54
:SH901iC
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#17 [ゆーちん]
いちいち教師に突っ掛かるなって言われたから、眠ってんじゃん。
静かにしろって注意するから、静かに寝てんじゃん。
なのに、寝たら寝たで起きろかよ。
意味わかんねぇな。
「私はいいから、授業進めれば。他の生徒が授業進めろって目で、私とあんた見てるよ。」
:09/03/05 09:55
:SH901iC
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#18 [ゆーちん]
私がそう言うと、クラスメートは目を反らした。
何だそれ。
へたればっかかよ。
見てんだったら最後までこっち見てろよ。
教師にチクった途端、私は見てません、みたいな雰囲気かもしだすなっつうの。
:09/03/05 09:57
:SH901iC
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#19 [ゆーちん]
あ、一人だけバカ発見。
1番前の席で、こっち見てニヤニヤしてる奴。
「とにかく!ちゃんと起きて、静かに授業を受けなさい!」
「うっせぇ、ジジイ。さっさと失せろ。」
聖は声を我慢して、笑ってる。
バーカ。
何ちゃっかり楽しんでんだよ、あの童貞。
:09/03/05 09:57
:SH901iC
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#20 [ゆーちん]
授業が終わり、掃除時間。
うちの学校は、1限目が終わった後すぐに掃除時間となる。
援交誘われたり、教師に睡眠妨害されたし、朝から気分の悪い私は掃除をせずに窓際でぼーっとしていた。
:09/03/05 09:59
:SH901iC
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#21 [ゆーちん]
「備前さん。」
「…あ?」
「掃除してくれないの?」
「あぁ…後でする。」
クラスメートの女が私を注意した。
まぁ当然だよな、掃除サボってんの私だし。
悪いのも私。
しゃあない、掃除すっかなって思い、掃除道具入れに向かった時だった。
:09/03/05 10:01
:SH901iC
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#22 [ゆーちん]
「まじムカつく。後でするって嘘に決まってるよ。」
小さな声だったけど、聞き逃さなかった。
だって私、超が付く程、地獄耳だから、
「もっかい言ってみ?」
私は笑って、その女に近付いた。
:09/03/05 10:03
:SH901iC
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#23 [ゆーちん]
「え?」
「え、じゃねぇよ。何とぼけてんだ?」
クラスが静まり返った。
私、別に怒鳴り声なんか上げてないよ。
普通の声。
なのにみんな急に喋らなくなるんだもんな。
私が目立っちゃうじゃん。
参っちゃうよ。
:09/03/05 10:04
:SH901iC
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#24 [ゆーちん]
「私、何も言ってな‥」
「とぼけんだったら最初から腹立たせるような事言ってんじゃねぇぞ、コラ。」
顔をギリギリまで近付けた。
こいつの顔、引きつってるぞ。
ビビってんの?
だったら最初から悪口とか言わないの、って感じ。
:09/03/05 10:06
:SH901iC
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#25 [ゆーちん]
「ごめっ…なさ‥」
謝ったって無駄。
今日の私、かなり機嫌悪い。
知らないうちに、そいつの胸倉を掴んで怒鳴っていた。
「謝んだったら最初からくだらねぇ事、影でコソコソ言ってんじゃねぇぞ!言いたい事があんなら直接言え!」
:09/03/05 10:07
:SH901iC
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#26 [ゆーちん]
「…はいっ。」
「私は今から掃除しようって思ってたの。嘘だとか勝手に決めつけんな!」
「ごめんなさい!」
:09/03/05 10:08
:SH901iC
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#27 [ゆーちん]
あーあ、泣いちゃった。
大丈夫?って心配されたいわけ?
うざっ。
また私が悪者。
もういいや。
今日は帰ろ。
胸倉を離し、鞄を手に取って、教室を出た。
下駄箱で靴を履き変えていると、見覚えのあるニタニタ顔が追い掛けて来た。
:09/03/05 10:12
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#28 [ゆーちん]
「何?」
「久しぶりに女の子泣かしたねぇ。」
「知らない。」
「弥生、教室戻れ。2限目始まる。」
「帰る。」
「今帰ったら弥生の負けだぞ。」
「…負け?」
「あの子泣かして、居辛いから逃げるんだろ?弥生の負けじゃん。」
:09/03/05 10:14
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#29 [ゆーちん]
何かよくわかんないけど、負けは嫌。
履きかけた靴を脱ぎ、もう一度、上履きに履き変えた。
ニタニタ笑う聖の横を素通りし、教室に戻る。
視線が一斉に私へ集まる。
舌打ちをしてから自分の席に座った。
聖も教室に戻り、席に座る。
:09/03/05 10:17
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#30 [ゆーちん]
あいつの後ろ姿、バカっぽいな。
そんな事思いながら、まだ泣いている女に群がる奴らの視線を耐えていた。
また爆発しちゃ負けだから、ぐっと我慢。
:09/03/05 10:18
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#31 [ゆーちん]
2限目。
最悪。
問題児は特別な席に移動させられた。
「っざけんな!何で私だけ移動しなきゃなんねぇんだよ!」
「お前が原因だからだ!」
「はぁ?あいつが私の悪口言ったから、文句あんなら直接言えって言っただけじゃん!」
:09/03/05 10:19
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#32 [ゆーちん]
クラスメートを泣かせたから、1番前の教卓の隣に席を設けたから、そこに座れってさ。
何で私だけ?
「座りなさい!」
「嫌。私が座るなら、悪口言ったあいつも座るべきじゃねぇの?」
:09/03/05 10:20
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#33 [ゆーちん]
私が顎でそいつを指すと、真っ赤になった目を開いて驚いていた。
「悪あがきはよしなさい備前。さっさとあの席に移動しろ!」
逃げ出してやろうと思ったけど、聖のニタニタ顔が頭に浮かんだ。
ここで引き下がらないで粘るのも1つの根性だけど、素直に受け入れるっつうのも1つの根性だよな。
:09/03/05 10:22
:SH901iC
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#34 [ゆーちん]
何せ、負けたくなんない。
こんな、腐った連中達に。
「あー、はいはい。わかったよ。前に行きゃいいんでしょ。」
:09/03/05 10:23
:SH901iC
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#35 [ゆーちん]
急に素直になった私をクラス全員が視線を向けた。
あの女子も、教師も、そしてほくそ笑んでる聖も。
かかとの潰れきった上履きがペタペタと教室中に響く。
椅子を乱暴に引き、ふて腐れながら、その特別席に座ってやった。
:09/03/05 10:24
:SH901iC
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#36 [ゆーちん]
教室全体を見渡す。
みんな私から目を反らすが、1人だけ笑いながら私を見ていた。
真ん前に座っている、聖だけは。
「それじゃあ授業を始めます。板書をしてください。」
:09/03/05 10:25
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#37 [ゆーちん]
板書って…私、見えないし。
いちいち振り返るのもダルイ。
「備前も板書しなさい。」
「寝違えて首が痛いので振り返れませーん。」
そんな嘘を相手するのが面倒なのか、それ以上教師は何も言わなかった。
:09/03/05 10:25
:SH901iC
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#38 [ゆーちん]
ふと、目が合う。
ニタニタ笑う男。
それにつられて、ニヤけてしまった私。
こんな最低なクラスだけど唯一の居場所は1つだけある。
目の前で得意のニタニタ顔を浮かべている童貞の福石聖っていう居場所。
:09/03/05 10:27
:SH901iC
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#39 [ゆーちん]
「あーあ。受かっちゃったよ。」
「俺も。」
「またあんたと3年間一緒だと気が滅入る。」
「そんな事言うなよ、やよちゃん。」
「その呼び方やめてよ、聖ちゃん。」
:09/03/05 10:31
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#40 [ゆーちん]
春、私と聖は同じ高校に入学する事になった。
受かるつもりなんかなかったから、入試の問題も適当に答えたのに合格だってさ。
受かるつもりなんかなかったのに、受かっちゃったんだもんなぁ。
笑っちゃうよ。
:09/03/05 10:32
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#41 [ゆーちん]
『あんなバカ高入るくらいなら働け。』ってパパに言われたけど、ママは『どんなバカ高でも高校は卒業しなさい。』って言ったからまた頑張って3年間通う事にする。
あーあ。
また教師に目ぇ付けられんのかと思うと、今から思いやれるよ。
:09/03/05 10:33
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#42 [ゆーちん]
でも、居場所は増えるだろうって期待していた。
私みたいな子がたくさんいる高校だから、きっと私みたいな悪ガキに偏見なんてなく、友達もたくさんできるだろうって心弾んだ。
:09/03/05 10:54
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#43 [ゆーちん]
それにもし、友達ができなくても、私には絶対消える事ない居場所があるから。
「入学式の日、一緒に行こうな。」
「はぁ?何で。」
「どうせ一人で行くんだろ?だったら俺が一緒に行ってやるよ。」
:09/03/05 10:56
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#44 [ゆーちん]
いつものニタニタ笑顔は今日も私の隣を歩く。
私の居場所である聖は、高校に行っても消える事なくずっとあるんだろうなって思ってたし、願ってた。
だけど、ずっとだなんて…そんな素敵な未来、あるわけないのに。
:09/03/05 10:57
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#45 [ゆーちん]
数日後の入学式、約束通り聖と向かった。
予想通りの光景。
「私、地味な方じゃない?」
「弥生が地味なら俺は存在感無しか?」
「聖はもともと存在感なんてもんは無いじゃん。」
「ひでぇ子。」
:09/03/05 11:16
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#46 [ゆーちん]
また聖と同じクラス。
私たちは教室に入った。
「あっれ?弥生じゃん!」
「本当だぁ。まじ久しぶり。」
「同じ高校だったんだ。」
やったね。
他の中学にいた友達と同じ高校だったみたい。
男女7人ぐらいで固まって座っていた席に、私と聖は歩み寄った。
:09/03/05 11:17
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#47 [ゆーちん]
これで中学の時みたく友達がいないなんて事はないんだね。
「こいつ、私の友達で福石聖。仲良くしてやってね。」
聖を紹介すると、すぐに仲良くなった。
何か楽しそうじゃん、高校生活。
:09/03/05 11:17
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#48 [ゆーちん]
入学してしばらくすると、たくさんの友達ができていた。
人付き合いの得意な聖の方が、たくさん友達がいたけどね。
ある日の昼休み、友達が言った。
:09/03/05 11:18
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#49 [ゆーちん]
「彼氏が中出ししちゃってさ。マジ勘弁だよね。」
驚いた。
もうみんな経験済みなわけ?って。
私はまだ処女だし、初めては好きな人とがいいって幻想は笑われちゃうのかな。
:09/03/05 11:18
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#50 [ゆーちん]
その日の放課後、聖に聞いた。
「聖は初めてのHの相手って気にする?」
「できれば好きな子とやりたいよな。」
「やっぱそうだよね。私も。」
「好きな奴でもできたのか?」
:09/03/05 11:19
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#51 [ゆーちん]
そうじゃなくて、みんなもう経験済みらしいんだって話をした。
「別に焦んなくてもよくね?最悪、俺がいるから安心しろ。」
「死んでも聖とはやんないから安心しろ。」
「ケチ。」
:09/03/05 11:20
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#52 [ゆーちん]
そうだよ。
聖の言う通りだよ。
焦んなくていいんだ。
私は私の決めた事を貫き通すんだから。
処女の何が悪い。
周りに流されないようにしないと。
聖に相談してよかった。
ヘラヘラしてるけど、本当はこいつ、頼りになる奴だ。
:09/03/05 11:20
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#53 [ゆーちん]
高校生活ってのは本当に楽しいもので、いつのまにか1年最後の季節になっていた。
春を間近にする2月。
私は同じグループの京介に告白された。
:09/03/05 11:49
:SH901iC
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#54 [ゆーちん]
私にも春が来たんだ。
世間よりひと足先に掴んだ春。
「京介と付き合う事になった。」
「物好きなんだな、京介って。」
「うるせぇ。聖も早く彼女作れ。」
「もうすぐバレンタインだから告白されるかなって期待してんだぁ。」
:09/03/05 11:50
:SH901iC
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#55 [ゆーちん]
認めたくないけどモテるからね、聖は。
そんな2月は過ぎ、2年生になった。
無事にみんな揃って進級。
奇跡だって大騒ぎした。
クラスもほとんど変わらないから、聖とも京介ともまた同じクラス。
そして…葉子とも。
:09/03/05 11:50
:SH901iC
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#56 [ゆーちん]
「聖、今日一緒に帰ろうよ。」
「お。いいよ。」
聖が期待したバレンタイン。
葉子が告白して、2人は付き合う事になったんだ。
お互い恋人ができて、私達はあまり話さなくなった。
:09/03/05 11:51
:SH901iC
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#57 [ゆーちん]
避けたり嫌ったりとか、そういうんじゃなかった。
京介は私に対しての束縛があったし、聖もまた葉子からの束縛があった。
お互い、恋人の束縛があったから、あまり話さなくなったんだ。
:09/03/05 12:37
:SH901iC
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#58 [ゆーちん]
私の居場所。
少し遠くに行ってしまった。
だけど京介が私の新しい居場所だから。
そう思ってた高校2年の夏。
夏休みに入ったある日、私は何年ぶりかに涙を流した。
:09/03/05 12:39
:SH901iC
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#59 [ゆーちん]
京介の部屋で、私たちはキスをした。
長く深いキス。
蝉の鳴き声と私の小さな吐息が重なる。
「弥生…好きだよ。」
京介がそう言った瞬間、全身の毛が逆立った気分になった。
:09/03/05 12:40
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#60 [ゆーちん]
そのままベットに押し倒され、慣れた手つきで私の服を剥ぎ取って行く京介。
「ねぇ、ちょっと待って。」
「もう待てない。」
いつも拒んでた。
初めてだから怖いとかって理由じゃない。
:09/03/05 12:40
:SH901iC
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#61 [ゆーちん]
私、京介がちゃんと好きなのかなっていう疑問のせい。
答えが出るまで拒んでた。
拒むたび、京介は謝って、そこで行為は終わってた。
だからまだ私たちは一線を越えていない。
:09/03/05 12:41
:SH901iC
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#62 [ゆーちん]
でも、とうとう京介のしびれが切れたらしい。
無理矢理にも近い力で私の服を脱がせていく。
「やっ…やだ。」
「うるさい、黙れ。」
口を塞がれ、両手も掴まれてしまった。
:09/03/05 12:42
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#63 [ゆーちん]
下着をずらし、乳首を舐められた。
「んーっ!んんんっ!」
「気持ち良いんだろ?」
私は首を横に振った。
舐められ、吸われ、噛まれる。
「嘘つくなよ。体は素直だから。」
:09/03/05 12:42
:SH901iC
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#64 [ゆーちん]
馬乗りのまま、京介は私の胸を愛撫する。
だから抵抗できない。
京介はしつこく、乳首を攻めた。
やめて、やめて、やめて。
「んー、んー!」
「抵抗すんな。余計に興奮すっから。」
:09/03/05 12:43
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#65 [ゆーちん]
悔しかった。
女であること。
抵抗しても敵わないこと。
それに、体は反応してたこと。
「んはぁっ!」
口から手が離された。
「京介やめて!やだよ!こんなの嫌!」
:09/03/05 12:44
:SH901iC
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#66 [ゆーちん]
「今度は下の口だな。」
不気味に笑った京介は、その手をパンツの中に忍ばせた。
「っやぁ!」
感じた事のない感覚に、思わず声がでた。
悲鳴にも似た叫び。
:09/03/05 12:45
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#67 [ゆーちん]
「いやだって言うわりには濡れてんじゃん。」
「やだ!やめてよ!」
足をバタバタさせたが、京介は笑っていただけだった。
そして、私の両手首を掴んでいた手も離され、京介の手は私の足へ動いた。
:09/03/05 12:46
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#68 [ゆーちん]
「やだ、何すんの?やめて!」
私の両足を持ち上げて、下腹部に顔を埋めた京介。
舌が、奇妙に動き出した。
「いやーっ!離して!いやだ!」
:09/03/05 12:46
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#69 [ゆーちん]
大暴れしてやった。
手も足もたくさん動かした。
すると何発かが京介の頭を殴ったり蹴ったりした。
そして、糸が切れた。
バチン…
部屋は虚しい音がこだました。
:09/03/05 12:47
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#70 [ゆーちん]
「きょ…すけ?」
「うるせぇよ。いい加減にしろ。」
そう言ってまた馬乗りになってきた。
「京介…やだ、やめて!」
バチン…
バチン…
何発も私の顔を殴った。
:09/03/05 12:48
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#71 [ゆーちん]
「痛いっ!やだっ、やめろー!離せ、離して!」
私は、泣いていた。
痛くて泣いてたんじゃない。
怖くて泣いてたんだ。
今、私に馬乗りになってるのは知らない人だから。
こんなの京介じゃないよ。
:09/03/05 12:48
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#72 [ゆーちん]
馬乗りをやめると、今度は立ち上がり、私の足やお腹、背中などを蹴った。
「痛いよ…もう、やめて…京介。」
泣きながら呟くと、なぜかパッとやめてくれた。
「弥生、弥生!大丈夫か?ごめんな。本当ごめん。」
:09/03/05 12:49
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#73 [ゆーちん]
本物の京介が戻ってきたんだって安心した。
「京介?」
「ごめんな。どうしよう…俺。ごめんっ。」
半泣きになりながら京介は私を抱きしめた。
一体何が起こったのだろう。
今日は帰ると言い、私は家に帰った。
:09/03/05 12:50
:SH901iC
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#74 [ゆーちん]
ふと鏡を見る。
…私、何やってんだろ。
気持ち悪い顔。
腫れ上がって、超ブサイク。
笑っちゃう。
「ハハッ…ハッ…ハハッ…」
笑いながら、泣いた。
:09/03/05 12:51
:SH901iC
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#75 [ゆーちん]
何でこんな事になったんだろう。
何で私がこんな目に遭ってんだろう。
何で私、泣いてんだろう。
期待していた未来とは違い、虚しさや悔しさばかりの毎日。
:09/03/05 12:51
:SH901iC
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#76 [ゆーちん]
高校に入って、輝いた未来を想像した。
実際、毎日輝いていた。
だけど私の運命は2月から狂い出した。
京介と付き合ってから。
私、京介が好きじゃない。
やっと気付いた。
:09/03/05 16:45
:SH901iC
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#77 [ゆーちん]
「聖に…会いたいよ…」
泣きながら気付いた聖への気持ち。
今頃気付いても遅い。
聖には葉子がいる。
私にはもう居場所なんかないんだ。
:09/03/05 16:47
:SH901iC
:kAM/AC..
#78 [ゆーちん]
恋人に暴力を振るう奴は最低なんだって、ガキながらも知識はあった。
亘の友達から色々聞いてたってのもあるし、最近問題になっててドラマでもやってたしね。
私は京介と絶対別れなきゃって思ってた。
:09/03/05 16:58
:SH901iC
:kAM/AC..
#79 [ゆーちん]
同情なんかしちゃいけない。
流されるもんか。
私は京介に言った。
「別れよう。」
案の定、京介は嫌がった。
:09/03/05 16:58
:SH901iC
:kAM/AC..
#80 [ゆーちん]
でも私はキッパリと断った。
もう別れるんだ。
京介とは関わらない。
関わりたくない。
:09/03/05 16:59
:SH901iC
:kAM/AC..
#81 [ゆーちん]
だけど、ここからまた地獄へと落ちてくんだ。
京介は、私を逃がしてくんなかった。
教室では恋人気取り、二人きりになると…暴力。
二人きりになりたくないのに、京介は無理矢理私を引っ張るの。
:09/03/05 17:13
:SH901iC
:kAM/AC..
#82 [ゆーちん]
いくら嫌がっても、力が強すぎる。
「ゲホッ…ゲホッ…」
今日は北校舎の裏でお腹に膝をぶちかまされた。
「弥生は本当可愛いな。」
狂ってる。
怖いよ、本気で。
:09/03/05 17:14
:SH901iC
:kAM/AC..
#83 [ゆーちん]
ふざけてる。
京介の頭は狂ってる。
「何だその目は。反抗的な目…益々好きになっちまうな!」
いくら睨んでも、京介はそう言って私の頬を叩く。
「痛い!もうやめてよ!いい加減にしてー!」
:09/03/05 17:14
:SH901iC
:kAM/AC..
#84 [ゆーちん]
叫んでも、やめてくれない。
色んなとこ殴られた。
色んなとこ蹴られた。
「京介お前最低だよ!もう私の前から姿消して!」
「やだ。俺弥生の事愛してるもん。」
「私は愛してなんかいない!大嫌い!」
:09/03/05 17:15
:SH901iC
:kAM/AC..
#85 [ゆーちん]
さっきまで不適な笑みを浮かべていた京介が、パッと表情を曇らせた。
「弥生、ごめん…頼むから俺の傍から離れないで。」
二重人格なのかなって、ぼんやりしながら考えた。
どっちの京介が本物なんだろ。
:09/03/05 17:16
:SH901iC
:kAM/AC..
#86 [ゆーちん]
「弥生、ごめん。痛かったよな…俺、悪かった。ごめんな?」
ズルいよ。
何でそんな優しくすんの。
こっちの京介が本物だって思っちゃうじゃん。
暴力を振るってくる、あの偽物の京介を本物の京介と一緒にあいつを退治しようって気になるじゃん。
:09/03/05 17:16
:SH901iC
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#87 [ゆーちん]
「私、帰る。お願いだからついて来ないで。」
同情しちゃだめ。
流される前に、私は京介を残し、学校を飛び出した。
白昼堂々のおサボリに街中の人は私を凝視する。
顔が赤くなってるから、そのせいもあるのかな。
:09/03/05 17:17
:SH901iC
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#88 [ゆーちん]
宛もなく歩いた。
「弥生?」
堤防で声をかけられ、振り返ってみると、そこには私が憧れていた人がいた。
こいつみたいに毎日輝いて暮らしたかっただけなのに。
「亘。久しぶりだね。」
兄の亘は高校を卒業し、バイク屋に就職し、住み込みで働いていたから会うのはお正月ぶり。
:09/03/05 17:17
:SH901iC
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#89 [ゆーちん]
「お前何やってんの?学校は?」
「サボった。亘こそ仕事は?」
「今日は店の定休日だから、今から彼女んちに行くんだ。」
「ふーん、いいね。」
:09/03/05 17:18
:SH901iC
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#90 [ゆーちん]
キョウダイ久しぶりの再会。
私はできるだけ俯いて、赤くなった頬を亘に見られないようにした。
「弥生も一緒に行くか?弥生に会いたいって、ずっと言ってんだ。」
「今日は、やめとくよ。」
:09/03/05 17:19
:SH901iC
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#91 [ゆーちん]
「何で?」
「体調あんまりよくないの。」
「風邪か?だったらこんなとこうろついてねぇで、さっさと家に帰れよ。」
「うん、そうだね。」
「またそのうち俺も帰るからさ。あっ…お前ここ汚してんぞ。」
:09/03/05 17:19
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#92 [ゆーちん]
何気なく、亘は私の腕についた汚れを掃ってくれた。
だけど私の体は正直に悲鳴を上げた。
「痛いっ!」
「え?そんな強く叩いてねぇけど…」
思わず亘と目が合う。
時間が止まった気がした。
:09/03/05 17:20
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#93 [ゆーちん]
亘の目がみるみる大きくなる。
「弥生!お前なんだその頬!腫れてんじゃねぇか!」
バレちゃった。
「貧血で…転んだの。最悪だよね。腕もその時にぶつけたの。」
「嘘つくな。」
「嘘じゃ…ない。」
:09/03/05 17:20
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#94 [ゆーちん]
「ついて来い。」
亘は歩き出した。
「弥生、早く。」
亘に言われちゃ、逆らえない。
私は黙って、亘のあとをついて歩いた。
:09/03/05 17:21
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#95 [ゆーちん]
「亘、この子は?」
「妹の弥生。」
到着した先は、亘の彼女の家だった。
「あぁ、この子が弥生ちゃん!やっと会えた〜はじめまして、亘の彼女の望実です。」
エクボの可愛い人だった。
:09/03/05 17:22
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#96 [ゆーちん]
「望実、悪いんだけど…ちょっと弥生の体見てやってくんね?」
「…はい?」
「アザだらけかもしんねぇんだ。」
「…あっ。うん、わかった。」
望実さんは、亘の言葉で悟ってくれたらしく、私は部屋に上げられた。
:09/03/05 17:25
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#97 [ゆーちん]
望実さんに見せなくたって、答えはわかってるはずなのに…亘のバカ。
「ごめんね。初対面なのに、いきなり。脱いでもらってもいい?」
望実さんの笑顔は優しかった。
制服を脱ぎ、下着姿になった。
「…っ。」
望実さんは、私の体を見て息を飲んだ。
:09/03/05 17:29
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#98 [ゆーちん]
部屋の外で待っている亘に、この姿を見せたら怒り狂うだろうか。
私たち、シスコンとブラコンのキョウダイだから、亘はきっとこのアザの犯人は誰だって聞いてくるんだろう。
怒鳴りながら聞かれても、私は答えるつもりなんてなかった。
:09/03/05 17:30
:SH901iC
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#99 [ゆーちん]
「弥生ちゃん…これ…」
「…。」
転んだって嘘つこうかと思ったけど、バレバレだろうし、やめた。
何も言わずに、ずっと黙って俯いていた。
:09/03/05 17:31
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#100 [ゆーちん]
「辛いのに、ごめんね。もう服着ていいよ。」
私は黙々と服を着た。
「弥生ちゃん、話してくれないかな。亘には言わないよ。」
「…。」
亘にバレるのは嫌だから、言わないって言ってくれるのは有り難かった。
:09/03/05 17:32
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#101 [ゆーちん]
でもとても話す気になれなくて、何から話せばいいのかわからなくなっていた。
「私の友達にシホちゃんって子がいるの。」
ずっと黙っていると、望実さんが話し始めた。
:09/03/05 17:32
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