居場所
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#1 [ゆーちん]
短編にするつもりです。

暇潰しにでもどうぞ★

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#2 [ゆーちん]
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感想板
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#3 [ゆーちん]
本当にあった×××な話
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双子の秘密
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冷たい彼女
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闇の中の光
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冷たい彼女〔続編〕
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#4 [ゆーちん]
自分で言うのも変だけど、私、問題児ってやつ。


中学3年生という青春真っ盛り。


遊びたいじゃん。


弾けたいじゃん。


楽しみたいじゃん。


だから『備前弥生は学年1の問題児』というレッテルなんて、痛くも痒くもないね。

⏰:09/03/05 09:46 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#5 [ゆーちん]
将来の事?


あー、わかんない。


考えんの面倒だし。


私は先の事より、今を生きたいの。


なのに学校の連中と来たら…考えるだけで溜め息物だね。

⏰:09/03/05 09:47 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#6 [ゆーちん]
何で私が善良の道から外れたかって?


答えは1つ。


亘(ワタル)の影響。


亘は私の兄貴。


3つ上で高校3年生。

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#7 [ゆーちん]
犯罪ぎりぎりな事ばっかやって、毎日笑って暮らしてる。


私は亘が大好き。


あんなキラキラと輝いている兄貴がいるなんて、かなりの自慢だもん。

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#8 [ゆーちん]
「お嬢ちゃん、3万でどう?」


はぁ?


誰だこのジジイ。


朝からふざけた事言ってんじゃねぇぞ?


「援交なら他あたりな!この変態野郎!」


見た目だけで人を判断しちゃいけないよ、ジジイ。

⏰:09/03/05 09:49 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#9 [ゆーちん]
私は援交なんてしないよ。


万引きもしない。


煙草も酒も興味なし。


つーか、口が悪いだけであって世間のルール違反はしてないもん。


髪色だとか、制服の着用方法だとか、遅刻だとか、授業態度だとか、校則違反してるだけであって…問題児のレッテルだもんなぁ。

⏰:09/03/05 09:50 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#10 [ゆーちん]
別にいいんだけどね。


誰にどう思われようと。


校内に友達はいないけど、外に出れば私の居場所はたくさんあるし。


「ギャハハハハ!」


あぁ、こいつだけが校内の唯一の居場所かも。


「何笑ってんの。」

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#11 [ゆーちん]
「朝から派手に叫んでんなぁ!」

「あぁ。聞いてたんだ。」

「聞いてたっつうか、聞こえた。」

「勝手に聞いてんじゃねぇよ、ハゲ。」


福石聖。


こいつだけ、校内唯一の友達。

⏰:09/03/05 09:51 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#12 [ゆーちん]
「弥生が援交の親父に怒鳴ってるとこ見たの、これで4回目だな!」

「私は好きな男としかヤんねぇつうの。」

「真面目発言似合わない。」

「うるせっ!童貞のくせに知った口聞くんじゃねぇよ。」

「弥生だって処女じゃん。」

「あぁーっ!朝から気分悪い。」

「見た目で誤解されやすいからねキミ。」


聖とは幼なじみみたいなもんで、幼稚園から一緒。

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#13 [ゆーちん]
私が善良の道から逸れたのは中学1年の時。


小学校から仲がよかった子も、みんな避けるようになった。


だからって別に傷付かなかった。


一人でも生きて行けるってぼやいて、かなり尖ってたから、友達なんていなくても、どうって事なかった。

⏰:09/03/05 09:52 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#14 [ゆーちん]
学校にも行かず、毎日フラフラしている私を叱ったのは聖だった。


一人で生きていけるなんて思ってる私を説教する聖は、私が知っている聖とは別人みたいだった。


だから余計、聖の話を真面目に聞かないとって思えた。

⏰:09/03/05 09:53 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#15 [ゆーちん]
そのお説教は、全て正論だった。


だから、学校は行くようにした。


家出もやめた。


尖りまくっていた頃に比べると、今の私はすっげぇ丸くなった方。


それなのに教師やクラスメート、それに生徒の親は私を邪険にする。


うっとーしいよ、マジで。

⏰:09/03/05 09:53 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#16 [ゆーちん]
授業中だってさ、みんなに迷惑かけた?


「備前。」

「…。」

「おい、備前!」

「…。」

「起きろ、備前!」

「…何だよ、うるせぇなぁ。黙ってろクソジジイ。」

「授業中に寝るなとあれほど言ってるだろ!」

⏰:09/03/05 09:54 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#17 [ゆーちん]
いちいち教師に突っ掛かるなって言われたから、眠ってんじゃん。


静かにしろって注意するから、静かに寝てんじゃん。


なのに、寝たら寝たで起きろかよ。


意味わかんねぇな。


「私はいいから、授業進めれば。他の生徒が授業進めろって目で、私とあんた見てるよ。」

⏰:09/03/05 09:55 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#18 [ゆーちん]
私がそう言うと、クラスメートは目を反らした。


何だそれ。


へたればっかかよ。


見てんだったら最後までこっち見てろよ。


教師にチクった途端、私は見てません、みたいな雰囲気かもしだすなっつうの。

⏰:09/03/05 09:57 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#19 [ゆーちん]
あ、一人だけバカ発見。


1番前の席で、こっち見てニヤニヤしてる奴。


「とにかく!ちゃんと起きて、静かに授業を受けなさい!」

「うっせぇ、ジジイ。さっさと失せろ。」


聖は声を我慢して、笑ってる。


バーカ。


何ちゃっかり楽しんでんだよ、あの童貞。

⏰:09/03/05 09:57 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#20 [ゆーちん]
授業が終わり、掃除時間。


うちの学校は、1限目が終わった後すぐに掃除時間となる。


援交誘われたり、教師に睡眠妨害されたし、朝から気分の悪い私は掃除をせずに窓際でぼーっとしていた。

⏰:09/03/05 09:59 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#21 [ゆーちん]
「備前さん。」

「…あ?」

「掃除してくれないの?」

「あぁ…後でする。」


クラスメートの女が私を注意した。


まぁ当然だよな、掃除サボってんの私だし。


悪いのも私。


しゃあない、掃除すっかなって思い、掃除道具入れに向かった時だった。

⏰:09/03/05 10:01 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#22 [ゆーちん]
「まじムカつく。後でするって嘘に決まってるよ。」


小さな声だったけど、聞き逃さなかった。


だって私、超が付く程、地獄耳だから、


「もっかい言ってみ?」


私は笑って、その女に近付いた。

⏰:09/03/05 10:03 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#23 [ゆーちん]
「え?」

「え、じゃねぇよ。何とぼけてんだ?」


クラスが静まり返った。


私、別に怒鳴り声なんか上げてないよ。


普通の声。


なのにみんな急に喋らなくなるんだもんな。


私が目立っちゃうじゃん。


参っちゃうよ。

⏰:09/03/05 10:04 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#24 [ゆーちん]
「私、何も言ってな‥」

「とぼけんだったら最初から腹立たせるような事言ってんじゃねぇぞ、コラ。」


顔をギリギリまで近付けた。


こいつの顔、引きつってるぞ。


ビビってんの?


だったら最初から悪口とか言わないの、って感じ。

⏰:09/03/05 10:06 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#25 [ゆーちん]
「ごめっ…なさ‥」


謝ったって無駄。


今日の私、かなり機嫌悪い。


知らないうちに、そいつの胸倉を掴んで怒鳴っていた。


「謝んだったら最初からくだらねぇ事、影でコソコソ言ってんじゃねぇぞ!言いたい事があんなら直接言え!」

⏰:09/03/05 10:07 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#26 [ゆーちん]
「…はいっ。」

「私は今から掃除しようって思ってたの。嘘だとか勝手に決めつけんな!」

「ごめんなさい!」

⏰:09/03/05 10:08 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#27 [ゆーちん]
あーあ、泣いちゃった。


大丈夫?って心配されたいわけ?


うざっ。


また私が悪者。


もういいや。


今日は帰ろ。


胸倉を離し、鞄を手に取って、教室を出た。


下駄箱で靴を履き変えていると、見覚えのあるニタニタ顔が追い掛けて来た。

⏰:09/03/05 10:12 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#28 [ゆーちん]
「何?」

「久しぶりに女の子泣かしたねぇ。」

「知らない。」

「弥生、教室戻れ。2限目始まる。」

「帰る。」

「今帰ったら弥生の負けだぞ。」

「…負け?」

「あの子泣かして、居辛いから逃げるんだろ?弥生の負けじゃん。」

⏰:09/03/05 10:14 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#29 [ゆーちん]
何かよくわかんないけど、負けは嫌。


履きかけた靴を脱ぎ、もう一度、上履きに履き変えた。


ニタニタ笑う聖の横を素通りし、教室に戻る。


視線が一斉に私へ集まる。


舌打ちをしてから自分の席に座った。


聖も教室に戻り、席に座る。

⏰:09/03/05 10:17 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#30 [ゆーちん]
あいつの後ろ姿、バカっぽいな。


そんな事思いながら、まだ泣いている女に群がる奴らの視線を耐えていた。


また爆発しちゃ負けだから、ぐっと我慢。

⏰:09/03/05 10:18 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#31 [ゆーちん]
2限目。


最悪。


問題児は特別な席に移動させられた。


「っざけんな!何で私だけ移動しなきゃなんねぇんだよ!」

「お前が原因だからだ!」

「はぁ?あいつが私の悪口言ったから、文句あんなら直接言えって言っただけじゃん!」

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#32 [ゆーちん]
クラスメートを泣かせたから、1番前の教卓の隣に席を設けたから、そこに座れってさ。


何で私だけ?


「座りなさい!」

「嫌。私が座るなら、悪口言ったあいつも座るべきじゃねぇの?」

⏰:09/03/05 10:20 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#33 [ゆーちん]
私が顎でそいつを指すと、真っ赤になった目を開いて驚いていた。


「悪あがきはよしなさい備前。さっさとあの席に移動しろ!」


逃げ出してやろうと思ったけど、聖のニタニタ顔が頭に浮かんだ。


ここで引き下がらないで粘るのも1つの根性だけど、素直に受け入れるっつうのも1つの根性だよな。

⏰:09/03/05 10:22 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#34 [ゆーちん]
何せ、負けたくなんない。


こんな、腐った連中達に。


「あー、はいはい。わかったよ。前に行きゃいいんでしょ。」

⏰:09/03/05 10:23 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#35 [ゆーちん]
急に素直になった私をクラス全員が視線を向けた。


あの女子も、教師も、そしてほくそ笑んでる聖も。


かかとの潰れきった上履きがペタペタと教室中に響く。


椅子を乱暴に引き、ふて腐れながら、その特別席に座ってやった。

⏰:09/03/05 10:24 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#36 [ゆーちん]
教室全体を見渡す。


みんな私から目を反らすが、1人だけ笑いながら私を見ていた。


真ん前に座っている、聖だけは。


「それじゃあ授業を始めます。板書をしてください。」

⏰:09/03/05 10:25 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#37 [ゆーちん]
板書って…私、見えないし。


いちいち振り返るのもダルイ。


「備前も板書しなさい。」

「寝違えて首が痛いので振り返れませーん。」


そんな嘘を相手するのが面倒なのか、それ以上教師は何も言わなかった。

⏰:09/03/05 10:25 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#38 [ゆーちん]
ふと、目が合う。


ニタニタ笑う男。


それにつられて、ニヤけてしまった私。


こんな最低なクラスだけど唯一の居場所は1つだけある。


目の前で得意のニタニタ顔を浮かべている童貞の福石聖っていう居場所。

⏰:09/03/05 10:27 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#39 [ゆーちん]
「あーあ。受かっちゃったよ。」

「俺も。」

「またあんたと3年間一緒だと気が滅入る。」

「そんな事言うなよ、やよちゃん。」

「その呼び方やめてよ、聖ちゃん。」

⏰:09/03/05 10:31 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#40 [ゆーちん]
春、私と聖は同じ高校に入学する事になった。


受かるつもりなんかなかったから、入試の問題も適当に答えたのに合格だってさ。


受かるつもりなんかなかったのに、受かっちゃったんだもんなぁ。


笑っちゃうよ。

⏰:09/03/05 10:32 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#41 [ゆーちん]
『あんなバカ高入るくらいなら働け。』ってパパに言われたけど、ママは『どんなバカ高でも高校は卒業しなさい。』って言ったからまた頑張って3年間通う事にする。


あーあ。


また教師に目ぇ付けられんのかと思うと、今から思いやれるよ。

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#42 [ゆーちん]
でも、居場所は増えるだろうって期待していた。


私みたいな子がたくさんいる高校だから、きっと私みたいな悪ガキに偏見なんてなく、友達もたくさんできるだろうって心弾んだ。

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#43 [ゆーちん]
それにもし、友達ができなくても、私には絶対消える事ない居場所があるから。


「入学式の日、一緒に行こうな。」

「はぁ?何で。」

「どうせ一人で行くんだろ?だったら俺が一緒に行ってやるよ。」

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#44 [ゆーちん]
いつものニタニタ笑顔は今日も私の隣を歩く。


私の居場所である聖は、高校に行っても消える事なくずっとあるんだろうなって思ってたし、願ってた。


だけど、ずっとだなんて…そんな素敵な未来、あるわけないのに。

⏰:09/03/05 10:57 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#45 [ゆーちん]
数日後の入学式、約束通り聖と向かった。


予想通りの光景。


「私、地味な方じゃない?」

「弥生が地味なら俺は存在感無しか?」

「聖はもともと存在感なんてもんは無いじゃん。」

「ひでぇ子。」

⏰:09/03/05 11:16 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#46 [ゆーちん]
また聖と同じクラス。


私たちは教室に入った。


「あっれ?弥生じゃん!」

「本当だぁ。まじ久しぶり。」

「同じ高校だったんだ。」


やったね。


他の中学にいた友達と同じ高校だったみたい。


男女7人ぐらいで固まって座っていた席に、私と聖は歩み寄った。

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#47 [ゆーちん]
これで中学の時みたく友達がいないなんて事はないんだね。


「こいつ、私の友達で福石聖。仲良くしてやってね。」


聖を紹介すると、すぐに仲良くなった。


何か楽しそうじゃん、高校生活。

⏰:09/03/05 11:17 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#48 [ゆーちん]
入学してしばらくすると、たくさんの友達ができていた。


人付き合いの得意な聖の方が、たくさん友達がいたけどね。


ある日の昼休み、友達が言った。

⏰:09/03/05 11:18 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#49 [ゆーちん]
「彼氏が中出ししちゃってさ。マジ勘弁だよね。」


驚いた。


もうみんな経験済みなわけ?って。


私はまだ処女だし、初めては好きな人とがいいって幻想は笑われちゃうのかな。

⏰:09/03/05 11:18 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


#50 [ゆーちん]
その日の放課後、聖に聞いた。


「聖は初めてのHの相手って気にする?」

「できれば好きな子とやりたいよな。」

「やっぱそうだよね。私も。」

「好きな奴でもできたのか?」

⏰:09/03/05 11:19 📱:SH901iC 🆔:kAM/AC..


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