夏祭り、恋花火
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#145 [七瀬]
 
大竹さんの隣に奏君。
私の隣に遊希。

向き合うように座った。


料理を注文し終える。


チラッと前を右斜めを見ると、
奏君が笑って、こっちを見ている。

そして横には遊希…。

頬杖をついている。
 

⏰:09/03/20 10:35 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#146 [七瀬]
 
アカン。
なんか気まずい。


多分、私が意識してるからそう感じるだけやろう。

でも…この空気。


耐えられへん!



すると

「なんやお前ら、元気ないやんけ。」
 

⏰:09/03/20 10:38 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#147 [七瀬]
大竹さんが口を挟む。

「いつもみたいに、
うるさいとイラッと来るけど、
何もしゃべらんかったら、それはそれで調子狂うわ。

特にまつり。
俺はもう怒ってへんで?
朝の寝坊。」


うん。忘れてた。

自分が遅刻したってこと。

でも、
まあここは、そういうことにしとこか。

⏰:09/03/20 10:43 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#148 [七瀬]
『うん。
ありがとう、大竹さん。』


「ああ。
それともなんや?

恋煩いか?恋煩い。
男でもデキたんか?」

ニヤニヤしながら聞く大竹さん…。


空気読めよっ!


この空気で、
そんなことゆうか!?

⏰:09/03/20 10:47 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#149 [七瀬]
 
『ハハ…ハ……。
そんなわけないやんか。』

なんとか笑いながら誤魔化す。


そんな私を見て、

奏君はクスクス笑う。

遊希は不機嫌さを増すように見える。


「そぉかあ。」

大竹さんはガハハと豪快に笑ってるだけ。

⏰:09/03/20 10:51 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#150 [七瀬]
 
 
料理が運ばれて来た。

食べ始める。


さっきより空気が重い。

押し潰されそう。



「まつり。」


この沈黙の中、
奏君が声を発した。
 

⏰:09/03/20 10:54 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#151 [七瀬]
 
『ん?』

「ついてる。」


『へ?』

「口の周り。
ハンバーグソース。」

自分の口の周りを指して、奏君は言った。


うそっ!

私は慌てて、ティッシュを取り出す。
 

⏰:09/03/20 10:58 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#152 [七瀬]
 
 
そんな私を見て、奏君は


「ほんま面白いわ。
朝のことといい、
今のことといい。

なあ、そう思わんか?
遊希。」


「んあ?」

奏君の挑むような目に、
遊希の目付きは、一層キツくなる。
 

⏰:09/03/20 11:04 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#153 [七瀬]
 
 
ちょっとお二人さん?


『遊…希?』



「ほんまや。
ほんまにコイツはアホや。」

そう言って、また食べ始めた遊希。


なんやったんや、今の雰囲気…。
 

⏰:09/03/20 11:06 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


#154 [七瀬]
 
よう分からん雰囲気のまま、

私はアホ呼ばわりされたまま、

ファミレスを後にする。


金魚に戻る。

「じゃあ、後で奏か遊希に金魚たち持って行かすわ。」

大竹さんの言葉に
わかった
と返事して、準備にとりかかる。

⏰:09/03/20 11:23 📱:N703iD 🆔:bKNl0Pwo


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