夏祭り、恋花火
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#391 [七瀬]
ここで、つっ立ってっていてもアカンし…
麻友ちゃんへと歩いてゆく。
水の跳ねる足音でなのか、麻友ちゃんが私の存在に気付いた。
『これ…』
お母さんに頼まれてたものを渡す。
:09/04/01 11:22 :N703iD :VvI5HsyM
#392 [七瀬]
「ありがとぉ、まつり。」
昨日と同じ人物と思えない。
化粧の仕方
服装
そしてオーラ…
なにもかもが、
いつもの麻友ちゃん。
やっぱり昨日のことは夢やったんやろか…
それと、さっきのことも…
:09/04/01 11:25 :N703iD :VvI5HsyM
#393 [七瀬]
『じゃあ…』
「待って。」
どうやら、夢のままでは
終わってくれないみたい。
私の願いも虚しく、
現実に引き戻される。
「見た?」
と、たった一言。
低い声。
:09/04/01 11:29 :N703iD :VvI5HsyM
#394 [七瀬]
『見たよ。』
と、私も一言。
「そう。」
カステラへと体の向きを変える。
「…奏を私にちょうだい。」
:09/04/01 11:36 :N703iD :VvI5HsyM
#395 [七瀬]
訂正
× なにもかもが昨日のこと〜
〇 なにもかもが四日前のこと〜
すいません(><)
“昨日”をすべて
“四日前”とします。
:09/04/01 12:56 :N703iD :VvI5HsyM
#396 [七瀬]
「まつり、どしたんや。さっきからボーっとして。」
『遊希…なんもないよ。
それよりお客さん0やなあ。客所か人っ子一人、歩いてへんわ。』
「当たり前や。
こんな大雨やのに。
って、それより…
やっぱ、なんかあったんやろ、あの日。」
:09/04/01 13:04 :N703iD :VvI5HsyM
#397 [七瀬]
『あったよ。』
なにも考えずゆう。
なんかもう、どうでもなれって感じ。
『麻友ちゃんに
“奏を私にちょうだい”
ってゆわれた。』
「麻友と会ったんか。」
『会ったよ〜
遊希のゆうてるあの日に』
:09/04/01 13:07 :N703iD :VvI5HsyM
#398 [七瀬]
「やっぱり…
いきなり走りだした思たけど、やっぱり奏の家、行っとってんな。」
『そう!ご名答!!
遊希するどーい。』
笑って、おどけて見せる。
『そして…家から出てきた。麻友ちゃんが。
でも、奏をちょうだいってゆわれたのは、その日じゃない。
ついさっき。』
:09/04/01 13:13 :N703iD :VvI5HsyM
#399 [七瀬]
遊希は小さくため息をしながら言った。
「だから、ゆうたやんけ。
俺が行ったるって…」
ほんま、そうすれば良かった。
遊希に頼んでれば、
あんなシーン見なくて済んだのに。
アホや、と後悔する。
:09/04/01 13:17 :N703iD :VvI5HsyM
#400 [七瀬]
「お前…」
今度は大きくため息をつく遊希。
「だから、言いたくなかってん。
絶対泣くから…」
『ほんっ…ま、聞かんかったら…良かった。
私…アホやな…。』
なぜか、こんな時になって泣けてくる。
:09/04/01 13:30 :N703iD :VvI5HsyM
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