夏祭り、恋花火
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#401 [我輩は匿名である]
:09/04/01 16:41 :D705i :1QngmUEY
#402 [七瀬]
匿名さん
ありがとう(^3^)/
:09/04/01 23:25 :N703iD :VvI5HsyM
#403 [七瀬]
「頼む、お願いや。
頼むから泣かんといて。」
こんなとこで、泣いたって遊希を困らせるだけ。
『ご…ごめん。
遊希に…グズッ迷惑かけて、ウゥ〜…ほんま悪いと思てる。』
必死に涙を堪える。
…はずが泣き止まず。
:09/04/01 23:30 :N703iD :VvI5HsyM
#404 [七瀬]
「ちゃう!
俺が、泣くなゆうたのは、迷惑やからとかじゃなくって…
…まつりに、そんな顔させたくなかったから。」
『遊希、優しい〜…』
遊希の優しい言葉にさらに涙が止まらず、
遊希を見た、その瞬間に
涙は止まっていた。
:09/04/01 23:34 :N703iD :VvI5HsyM
#405 [七瀬]
だって
あまりにも、遊希が赤い顔してたから。
『遊…希?』
「だから、悲しい顔せんといて。」
そんな顔しないでは、
こっちが言いたいよ。
そんな恥ずかしそうに言わんといて。
私も赤くなってしまう。
:09/04/01 23:38 :N703iD :VvI5HsyM
#406 [七瀬]
「ってか、まつり…」
『えっ、なに!?』
遊希の手がスッと伸びてくる。
そして私の頬に優しく触れた。
「髪、食ってる。」
そう言って、私の口に入っていた横髪を払った。
:09/04/01 23:42 :N703iD :VvI5HsyM
#407 [七瀬]
手を伸ばす時の遊希の真っすぐな瞳と、
髪を払い終えた後の笑った顔が
より私の頬を赤く染めた。
『…ありがとう。』
やばい意識しすぎだ、私。
「おう。」
そうやって
目線を再び、私の頬から目へと戻した遊希。
:09/04/01 23:47 :N703iD :VvI5HsyM
#408 [七瀬]
また目が合う。
ドクンドクン
ドクンドクン…
心臓は破裂寸前。
「…んな顔すんな。」
遊希が目を逸らした。
『じゃあ…どんな顔すればいいんよ。』
私も顔を横に逸らした。
:09/04/02 01:35 :N703iD :opfWhb72
#409 [七瀬]
「そうやな…
泣きもせず、悲しい顔もせず、
そんな、こっちが恥ずかしくなるような顔もせず…」
“こっちが恥ずかしくなるような顔”
は遊希が先にしたんやろ。
そう思ったけれども、黙って遊希の言葉を聞く。
「笑っといて。」
:09/04/02 01:40 :N703iD :opfWhb72
#410 [七瀬]
フイと後ろを向く。
遊希と私の背中が向かい合う状態になった。
「ただ、笑っといてくれたらええ。
いつものお前みたいに、
キャーキャーうるさく騒いでて。」
“キャーキャー”って…
大きなお世話。
だけど、うれしかった。
:09/04/02 01:47 :N703iD :opfWhb72
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