夏祭り、恋花火
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#470 [七瀬]
 
遊希に会うのは久しぶり。


大学の夏休みが終わる、
3日前の祭で会った以来。

ってゆうか、
遊希とは祭以外では会うことはない。

退院した後に遊希が急に私の家に来た、
あの日以外には会ったことない。


長いこと、遊希とおるけどプライベートなことは
あまりわからない。

⏰:09/04/05 00:47 📱:N703iD 🆔:6MvmfN.s


#471 [七瀬]
 
でも、仕方ない。


前にもゆうたけど、
“神野商会”とはそうゆうとこ。

ただの仕事仲間でしかない。
相手のことに、一々干渉しない。

お互いなにも知らんでいい。


“祭”とは、そうゆうとこ。

⏰:09/04/05 00:51 📱:N703iD 🆔:6MvmfN.s


#472 [七瀬]
 
それが暗黙の了解であり、掟。


そう思うと、昔の私は掟、破り過ぎやろ。笑

プライベートも、なにもなく質問攻めやったもん。



でも大きくなるに連れ、
そうゆうことが分かってくる。

自然と、体に染み付いてくる。
 

⏰:09/04/05 00:55 📱:N703iD 🆔:6MvmfN.s


#473 [七瀬]
 
 
 
そして、


そのたびに





遊希が遠くなってゆく
気がして
ひしひしと胸を締め付けた。
 
 
 

⏰:09/04/05 00:57 📱:N703iD 🆔:6MvmfN.s


#474 [七瀬]
 
 
ピンポーン


「開いてるー。」

中からそう声が聞こえたから、ドアを開けた。


「まつり、ありがとう。
重かったやろ?」

奏がビニール袋を持ってくれたその時


「おう。」
 

⏰:09/04/05 01:00 📱:N703iD 🆔:6MvmfN.s


#475 [七瀬]
 
下から声が聞こえた。


『遊希…』


「まつり、久しぶりやなっ」

そうやって、白い歯を見せて笑った。

そのおかげで、
少しだけ緊張がほぐれた。


『ほんま久々やな。』
 
「うん、やな。」
 

⏰:09/04/05 01:03 📱:N703iD 🆔:6MvmfN.s


#476 [七瀬]
 
『あ、そうや。これ…』

そういって、
袋に入ったシュークリームを渡す。


「サンキュー。
なんか口が寂しかってん」

ルンルンしながら
あさる遊希に、


少しホッとする。


良かった。
いつもの遊希や。

⏰:09/04/05 22:46 📱:N703iD 🆔:6MvmfN.s


#477 [七瀬]
 
 
だって、
あの奏とヨリを戻した日から、
遊希とは、なんか気まずくって…

それは多分、

応援してくれてる遊希と
なぜか苦しい私の気持ちが反比例してたから。


遊希の気遣いが
私は嫌で

遊希の“良かったな”
って笑う顔が息苦しかった

⏰:09/04/06 01:44 📱:N703iD 🆔:YoigC51Q


#478 [七瀬]
 
 
「まーつり、乾杯しよ!!」


奏がビール
私はチューハイ、
遊希はコーラ片手に乾杯する。


チンッ

グラスの響く音が
気持ち良く部屋に響く。


『かんぱーいっ』

3人の声も元気良く響く。

⏰:09/04/06 01:49 📱:N703iD 🆔:YoigC51Q


#479 [七瀬]
 
 
「あれ?
もう酒無くなかったわ。」

空になった缶を手に
物足りなそうな奏。

『じゃあ、
私、買ってくるわ…』

そう立ち上がろうとした
瞬間に

「いいよ。
もう外暗いし、俺が行ってくるわ。」

奏は言った。

⏰:09/04/08 23:55 📱:N703iD 🆔:JtNg4n8U


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