夏祭り、恋花火
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#440 [七瀬]
 
奏と別れろ
ってあんなにすごい剣幕でゆうくせに


急に、やり直せなんて…


わからないよ。
 
 
 
遊希も

自分自身も…
 
 
どうすればええんか…
 

⏰:09/04/02 23:25 📱:N703iD 🆔:opfWhb72


#441 [七瀬]
 
 
「まつり。」

遊希の呼ぶ声。


「行っといで。」

そう遊希がゆう先には




奏と麻友ちゃん。


遊希を見ると、笑ってる。 

⏰:09/04/02 23:28 📱:N703iD 🆔:opfWhb72


#442 [七瀬]
 
ああ、そうやな。


やっぱり私の居場所は

私の愛しい人は


奏なんだ。


遊希が応援してくれてるんだから頑張らないと。


行かないと…
 
 
けれども、足は動かない。 

⏰:09/04/02 23:31 📱:N703iD 🆔:opfWhb72


#443 [七瀬]
 
 
「どしたんや…まつり?」


やっぱり怖い。

奏と別れるかもしれない恐怖じゃなくって


このままでええんやろか

という、焦りの交じった恐怖。


やだ…

訴えるように遊希を見る。

⏰:09/04/02 23:34 📱:N703iD 🆔:opfWhb72


#444 [七瀬]
 
助けて…



「まつりっ!!」


前から、麻友ちゃんが手を振ってくる。

仕方なく、引きつった笑顔を向ける。


奏は…


目を逸らす。
 

⏰:09/04/02 23:37 📱:N703iD 🆔:opfWhb72


#445 [七瀬]
 
 
「どぉしたのぉ?
そんなところに、いないでこっちおいでよっ!」

麻友ちゃんのやけに高い声が耳をキンキンさせる。


「ちょっと、麻友。」

「なにー?遊希。」


「ちょっと、こっち来い。」

「えー?どしたんよ。
そんな怖ーい顔して。」
 

⏰:09/04/02 23:42 📱:N703iD 🆔:opfWhb72


#446 [七瀬]
 
 
「ええから。」


「もぉー、
わかったわかった。」

うんざりしたように
麻友ちゃんはこっちへ来た。



「じゃあ、頑張れよ。」

遊希は小さくそう言って、私を睨む麻友ちゃんを連れて消えていった。
 

⏰:09/04/02 23:45 📱:N703iD 🆔:opfWhb72


#447 [七瀬]
 
 
「まつり、久ぶりやな。」

しばらくして、奏が重たい口取りで言った。


「こっち来て。」


ちょこんと、奏の隣に座った。


その距離は
近すぎず、遠すぎず…

あまりにも、微妙な距離で気まずさは増すばかり。

⏰:09/04/02 23:58 📱:N703iD 🆔:opfWhb72


#448 [七瀬]
 
 
「あのな…」

長い長い沈黙の末、
奏は口を開く。


「昼間のことやねんけど…」


ドクン

心臓が飛び跳ねる。


「まつり、目合ったよな。

その…麻友と…」
 

⏰:09/04/03 00:03 📱:N703iD 🆔:aggujxUQ


#449 [七瀬]
 
言葉を濁らす奏。


『…合ったよ。

奏と麻友ちゃんがキスしてるとき。』

奏が一番言いたいことを、先に言ってやった。


また黙る奏に少し苛立つ。



「…ごめん!!」
 

⏰:09/04/03 00:06 📱:N703iD 🆔:aggujxUQ


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