夏祭り、恋花火
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#475 [七瀬]
下から声が聞こえた。
『遊希…』
「まつり、久しぶりやなっ」
そうやって、白い歯を見せて笑った。
そのおかげで、
少しだけ緊張がほぐれた。
『ほんま久々やな。』
「うん、やな。」
:09/04/05 01:03 :N703iD :6MvmfN.s
#476 [七瀬]
『あ、そうや。これ…』
そういって、
袋に入ったシュークリームを渡す。
「サンキュー。
なんか口が寂しかってん」
ルンルンしながら
あさる遊希に、
少しホッとする。
良かった。
いつもの遊希や。
:09/04/05 22:46 :N703iD :6MvmfN.s
#477 [七瀬]
だって、
あの奏とヨリを戻した日から、
遊希とは、なんか気まずくって…
それは多分、
応援してくれてる遊希と
なぜか苦しい私の気持ちが反比例してたから。
遊希の気遣いが
私は嫌で
遊希の“良かったな”
って笑う顔が息苦しかった
:09/04/06 01:44 :N703iD :YoigC51Q
#478 [七瀬]
「まーつり、乾杯しよ!!」
奏がビール
私はチューハイ、
遊希はコーラ片手に乾杯する。
チンッ
グラスの響く音が
気持ち良く部屋に響く。
『かんぱーいっ』
3人の声も元気良く響く。
:09/04/06 01:49 :N703iD :YoigC51Q
#479 [七瀬]
「あれ?
もう酒無くなかったわ。」
空になった缶を手に
物足りなそうな奏。
『じゃあ、
私、買ってくるわ…』
そう立ち上がろうとした
瞬間に
「いいよ。
もう外暗いし、俺が行ってくるわ。」
奏は言った。
:09/04/08 23:55 :N703iD :JtNg4n8U
#480 [七瀬]
「じゃっ、行ってくるわー」
『いってらっしゃい。』
近所のコンビニへと向かう奏を見送った後、
元の場所に腰を下ろす。
「あいつ、
ほんま酒好きやな。」
ゴロゴロ寝転びながら
遊希。
『そぉゆう遊希は…』
横目で遊希を見る。
:09/04/08 23:59 :N703iD :JtNg4n8U
#481 [七瀬]
『ほんま、
甘いもん好きやなあ。』
少し呆れながら、
でも、からかうような声。
「うっさいわ!!」
うつむきながら、
抵抗する遊希の耳は赤みを帯びていた。
そんな遊希が、面白くってついクスクス笑ってしまった。
:09/04/09 00:03 :N703iD :bh4XHvt6
#482 [七瀬]
「笑うなっ!」
そうゆわれると、
余計おかしなる。
少々、酔っていたのもあって笑いが止まらなかった。
が、次の遊希の言葉で一気に笑いは冷めてしまう。
「…で、奏とはどうなんや」
:09/04/09 00:07 :N703iD :bh4XHvt6
#483 [七瀬]
『どうって…』
「見た感じ、上手くいってるみたいやけど?」
『まあ…いってるけど。』
「なんや、
その浮かない顔は。」
遊希が、
そんなこと聞くからやん。
そう言いたかった。
:09/04/09 06:49 :N703iD :bh4XHvt6
#484 [七瀬]
「まあ、ええわ。
…で?」
『なによ。』
「だから、麻友とは?
あれからどんな感じなん?」
麻友ちゃん…
これはこれで
答えられない。
:09/04/09 06:52 :N703iD :bh4XHvt6
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